今朝、新保・定置網の漁業者さんから電話連絡があり、アラに似た大型魚が定置網に入ったとの連絡を頂きました。いざ出陣です!計測された重量は29kg、目測全長120cmと久し振りの大物です。外見上、縦縞(魚の場合、シマ模様が広がる方向で縦と横)が確認できたのでイシナギではないかと思いました。その後、調べたらどうもオオクチ・イシナギと同定しました。本種の分布は北海道から南日本までの全水域ですので、佐渡で捕獲されても特別珍しいものではありません。しかし、本来は水深400-500mの岩礁域に生息し、5-6月の産卵期に100-200m位まで上がって来るそうですので、水深40m程度の定置網に掛るとは珍しい事です。とりあえず、この魚体は新潟市場向けに出荷する事になりました。水揚げ時、活状態でしたので、明日の市場へ上場されても鮮度良で値が付くのではないでしょうか・・・(^^;)
尚、この魚の肝臓には大量のビタミンAが含まれている為、多量に摂取すると急性ビタミンA過剰症の食中毒を起こすそうです。そこで、厚生省は1960年にイシナギの肝臓を食用禁止としたそうです。現状ではその被害事例は少ないようですが・・・。
さて、次回はどんな珍魚にお目に掛れるか・・・とても楽しみです。
新保・定置の皆さん、いつも珍魚をみせて頂き、有難うございます。<m(__)m>
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