4月24日(水)に、北田野浦活性化センターにて「伝統芸能道具 管理・保存相談会」を開きました。

NPO法人佐渡芸能伝承機構(http://sadomaturi.grupo.jp/)の松田理事長のご紹介で、東京 
浅草の老舗「宮本卯之助商店」さん(http://www.miyamoto-unosuke.co.jp/)の岡部営業係長を招いて開催しました。

今回の相談会は、高千・外海府地区対象となり全18集落のうち12集落20名の参加者がありました!




中にはお祭りが無い集落からの参加者もあり、興味を持って頂き嬉しかったです。

当日は実際に祭り道具を持ち込める方は是非お願いしますとの案内をしていたので、大倉・北川内・後尾・北田野浦が持って来て頂き、それを見てもらいながら説明して頂きました。




これは北川内の3獅子の太鼓です。
馬革で張られており、木の部分はスギだそうです。




これは北田野浦の太鼓です。

よく見ると上に伸びた楕円形になっています。
この太鼓の革は牛の革なのですが、伸びる方向と伸びない方向が決まっているそうです。

こういう風に上に引っ張られていると楕円になり、太鼓の身体の部分も形が変わり最悪の場合割れてしまう恐れがあるそうです。
そうなる前に、革の張替えをしながらまん丸を保つと良いそうです。

また、この太鼓は表と裏の革を張り替えた時期が違うようで、表の音が高い状態にあるのが悩みとの事で、音を低く鳴らす為に岡部さんに応急処置をしてもらいました。

応急処置ですので、あまりお勧めは出来ないそうですが。。。


・まず濡れたタオルを用意し、革を少し湿るくらいに拭きます。
 拭く向きは、太鼓の巴柄の方向で拭くそうです。




・そして上から肘で押し付け革をやわらかくします。これも均等に巴柄の方向に押していきます。



この作業を数回繰り返すと音が低く叩けるようになります!


ちなみに太鼓の保存方法は、面を横にして布をかぶせておけば良いそうです。
布は夏用のシーツでも良いそうです。
縦に置かないといけない場合は、床と面の間に割り箸を置いてその上に太鼓を乗せておけば良いそうです。

置く場所については、直射日光を避けて、風通しのいい場所に置いてください。
また、空調が直接当たるようなところも避けて下さいとの事です。

面の部分の手入れですが、何も塗らないのが一番良いそうです。
つばき油・ニベア・卵・まつやにを塗ると良いとたまに言うそうですが、逆効果だそうです。
縁起が良さそうだからと言ってお酒をかけるのもだめだそうです。

また、万が一雨で濡れてしまった場合は、からぶきをし風通しのいいところで2週間くらい乾かせばいいそうです。ストーブに当てるのもだめだそうです。



次に、獅子です。



これは大倉の獅子頭です。
大倉の獅子頭には、まさかの展開がありました。

岡部さんが頭を持ち上げ、すこし穴の開いたところを下にしてトントンとすると、白い粉が出てきました。

「あー・・・これは、虫が入ってしまっていますね。。」

どうやら、まだ虫が獅子頭の中で生きているみたいです。
こうなってしまったら、虫に食われてしまった部分を削りとって復元するか、虫を殺さないといけないそうです。

獅子のたてがみは馬のたてがみだそうですが、最近は採れないそうです。
長くても15センチくらいのものしかなく、馬の尻尾の毛を使うそうです。

獅子頭やお面は木で出来ているので、たまに割れてしまうことがありますが、その際によくやってしまう事でしてはいけない事は、釘や金属の物で補強する事だそうです。
木よりも金属のほうが堅いので、木が傷んでしまい更に割れ目を増やしてしまうそうです。
割れてしまった時の応急処置としては、木工用ボンドや膠(にかわ)で塗るといいそうです。
アロンアルファなどの瞬間接着剤は向いてないそうです。




また、保存方法について質問がありましたが、防虫剤は保存箱の下に入れて置くだけでは意味が無いそうです。
下の方にだけ防虫剤が効いてしまうそうで、入れるのであれば箱のふたの裏に張ると薬が全体に行き渡るそうです。


相談会は1時間だけでしたので、あっという間に過ぎてしまい足りない位でしたが、参加された方々は興味深く岡部さんのアドバイスを聞いていました!

私も知らない事だらけでメモを取るのも大変でした。。

佐渡は、祭りがさかんな所ですので是非またこういった催しが出来ればと思いますし、他の地区でも開催出来たらいいなぁと感じました。

祭り道具を長くなるべくいい状態で保存していく為には、ちゃんとしたケアをしていかないといけないんですね。