まだ梅雨があけない佐渡。
それでも昨日は、空も海も青々して気持ちのいい一日でした。



岩首の棚田を久しぶりに歩きました。
棚田がだんだん有名になり、たくさんの人が訪れるようになったようです。皆さん車で登って行くようですが、私は断然歩いて登ることをお勧めします。ゆっくり歩いても1時間半くらいです。

農道だった道が舗装されて、軽トラックや歩いて登る人ばかりだった道に最近は、大きな乗用車やバスが登ることが多くなったそうです。

ゆっくりこの景色を見て欲しい。

でも、あっちこっちに車を停めて写真を撮るのはどうなんだろう。

何十年も先祖代々受け継いできた田圃に勝手に入って畦を崩さないで欲しい。


ここにいる人達が大切に受け継いでいる田圃、そのことを意識して、この田圃がこれからも受け継がれていくことを願います。




集落のおじさん達が道の悪い所の舗装をしていました。
少しづつお金を出し合って、コンクリートを買って、自分たちの手で丁寧に自分たちの道を整備しています。

「業者に頼むより、たくさん舗装できるし、自分たちの道だから愛着を持って丁寧にやるんだ。岩首の砂利道を全部舗装するのが夢だなー。」と70代のじいちゃんが話してくれます。

「でもなぁ、田圃をやってくれる若いもんがいくらいるかなぁ。田圃を誰もやらなくなってしまったら、この道は寂しいなぁ。」

棚田は作業効率も悪い。お米をつくっても売れない。日本全体の米の消費量の低下。





私は、ここにきてここに吹く風と湧き水や山からの水で育ったお米たちが大好きになりました。

東京にいた時は、お米を食べても、野菜を食べても作った人たちの事を意識する事は本当に少なかったです。
自分に関係ある大きな出来事がなければ、ずっと無関心なんだろうと思います。

身近に農業に触れられる環境がなかった事。

食事を粗末にすることで、自分自身を粗末な人間にしてしまう気が今はします。


ここを訪れて、いい場所だなーと思ったら家に帰って食べるものをちょっと見つめて、日本のものを、地場のものを、たくさん食べて欲しいなと思います。

「美味しい!」って言う言葉が食卓にあふれるように。

ここの棚田のお米を食べてみたい!と思ったら是非次に来る時は、ガイドを頼むなり歩いて集落の人と話して縁を作ってほしいです。

ここで生きていくために、受け継ぎたいもののために日々勉強!健康一番!