先週の25日(金)、新穂、トキ交流会館にて、佐渡市消費者協会及び
佐渡市主催により、「南蛮エビの漁業管理の話~佐渡・赤泊から始まる
持続的な漁業~」という講演会があり、出席させて頂きました。

南蛮エビ(甘エビ)は新潟県が県の特産物として推進している水産物で
あり、その漁獲の大半は、ここ佐渡島の赤泊地区で漁獲されています。

農林水産省統計によると、H23には佐渡全体で201トン水揚げされ
ました。(イセエビ、クルマエビを除くその他のエビ類の漁獲量)

佐渡全体の水産物漁獲高に占める割合はおおよそ2%ほどですが、
本種は他の水産物に比べ、その資源管理が国内で唯一確立された漁業
です。その理由には本種の平均的寿命が13年と水産資源にあって
比較的長寿であり、加えて個体の移動性が少ない事から、他県に跨が
ず漁業権の設定が可能であること、また、限られた水域での生態研究
資源調査の実施が他種に比べ比較的容易であるなどが考察されます。


会場に列席された当該漁業者の話によれば、今後も資源管理が継続
され様とも、限られた漁獲高に於いて、年々経営コストが上昇する
一方で、如何に魚価を上げて行けるかが本漁業を存続させていく
上でのポイントになるとおっしゃっていました。

私も佐渡市民の一人として、また、赤泊地区担当の佐渡市地域おこし
協力隊の一員として、この美味しく、美しい<海のダイヤモンドー
甘エビ>が末永く佐渡、新潟の特産品として存続される様、
微力ながら、今後、関係者とその難問に取り組んで行きたい
と思いました。
赤泊:亀﨑