新穂まち今昔より

4月は新穂の山王祭りです。
着任して初めてのお祭りにワクワク、そわそわしている新穂担当おがわです。

今日は、地元理容室のシバヤマさんでお借りした『新穂まち今昔』という昭和58年に発行された本でお勉強。

目次には「鬼太鼓」という項目がしっかりと載っています。
佐渡出身の母を持つ私ですが、鬼太鼓の鬼はずっと悪者なのだと思っていました。
(ちなみに母は佐和田出身なので、新穂の鬼太鼓とまた違うものです。)

新穂まち今昔にも、『日本では「おに」は「おん」から出たもので、「おん」は「隠」であり「怨」であり…(省略)、人の目には見えないもの』、『この眼に見えない「何かが」鬼と想像され、眼に見えない暗闇と結びついて…。』と、やはり何か不気味な存在とあります。

しかし、これら恐怖や不安から私たちを守る手段として、果ては超人的な力を持つまれびと、善良な鬼が生まれたとも書かれています。
つまり、我々の氏神さまの祭礼に、この「まれびと」である鬼が身近にやってきて、悪霊を追い払ってくれるという信仰が、鬼太鼓としてこの地に受け継がれてきたようです。
時代と共に変化しながらも、今日も生き続ける新穂の鬼太鼓、掘り下げられるところまで掘り下げたいと思います。

※新穂の鬼は、基本「善」の鬼だと考えられますが、集落や他の地域ではまた、違った解釈もあるようです。