本日の珍魚さんは魚類ではなく、頭足類と呼ばれるイカ・タコの仲間です。

お昼頃入港したエビ籠船船長から「変わったイカ食べてみる?」とオッファーがありました。

以前にも水揚げされた南蛮エビのバスケットの中に変わったタコだかイカが入っていたのを思い出しました。

冷静に考えれば、タコの足は8本、イカは10本なので、数えれば分かるのですが、生きていると触腕(しょくわん)と呼ばれる人間の手にあたる一対が分かりづらい為、イカ?タコ?と悩みます。今日のそれはイカでした!

いろいろと調べてみたところ、未同定ながらボウズイカではないかと勝手に思いました。

この種はダンゴイカ科でベーリング海以南、東北日本の100~600mの海底近くに分布し、三陸から北海道方面の底曳網の多量に入るそうですので、恐らく、ここ佐渡の越佐海峡が南限ではないでしょうか。

エビ籠漁はこの越佐海峡の中心部水深400mの海底盆地へ仕掛ける為、寒流系の海洋生物が副産物として混獲されるのでしょう。

改めて、佐渡は暖流系、寒流系と多種多様な生物の宝庫なのですね・・・(^^;)

DSC08942
DSC08940
DSC08943