前回に引き続き、少し気持ち悪い珍客です。この生物もヒトデの仲間、棘皮動物です。名前もユニークでテズルモズル(手蔓藻蔓)と言うそうです。生態に付いてはあまり知られていない様ですが、少し調べたところ、どうも暖流系の深海生物の様です。ウェブ上の事例によると千葉県以南の太平洋側での採取が多く、釣りの外道としての報告も数件ある様です。日本海側でも数件の報告があり、それによると北限が山形県鶴岡市。同じ佐渡の小木では水深12mで亜種が確認された事例もあります。
この個体は当地の大型刺網船のカニ網で混獲されたもので、毎回かなり頻繁に確認出来ます。ウィキペディアによると、漁師にとっては網外しが厄介な為嫌われ者の様で、当地も同じです。見た目はサンゴの仲間の様に見えますが、よく見ると、クモヒトデと同じ様に5本の腕が確認でき、それが数十回も枝分かれし、触手となっています。
これは多くの有機物などの餌を得る為にクモの巣の様に進化したと考えられています。
珍しい生き物イコール可愛い生物とはなかなか行きません・・・(^^;)
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