寒波襲来!
このところ私の住む真野湾沿岸は寒風が吹き荒び、表に出るのもおっくうになります。

こんな日は、やっぱりアツアツ、ホカホカの甘~い石焼き芋なんかが最高ですね。

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時は遡って今年の春。
西三川で一人暮らしをしていたご老人が体を悪くして入院されたという事で、住居に隣接する小さな畑を使ってみないかとのお話しがありました。

小さくともご老人が大切に使っていた畑です。このまま放棄されては忍びないと思い、自分の農業勉強を兼ねて何か作物を作りながら農地の保全を図ってゆこうと考えました。

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時期的にサツマイモでも植えようかなと考えていると私の細君が俄然乗って来ました。サツマイモなら「紅はるか」が甘くて最高、自分が軽トラで石焼き芋を売り歩くと言い出す始末です。

石焼き芋売りは兎も角、何かイベントに使えるかなと思い近所の種苗店に行き苗を買いに行ったところ、たまたま入荷中で今度はいつ入るか分からないとの事。非常にラッキーでした。

紅はるかは熊本で品種開発されたもので、蜜芋とも呼ばれる「安納芋」より甘いと言われています。温暖で火山灰地質の熊本が原産であるため、夏でもクーラー要らずの佐渡でうまく出来るか不安でしたが、チャレンジするつもりでやってみました。

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心配をよそに秋にはこんなに元気に葉を繁らせました。
サツマイモは蔓が伸びすぎても葉が多すぎても芋が大きくならないと言われたので逆に不安がよぎりましたが、教科書に沿って何度か蔓を返しながら後は天命を待つのみです。

10月の終りに無事収穫。

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昔小学生の頃遠足で埼玉県に芋掘りに行きましたが、関東の土はフカフカで小学生でも簡単に掘れた記憶があります。
西三川の土は固くて重労働、注意しないと芋を傷つけてしまうので大変です。
それでも大豊作、私の細君も巨大な芋を掘り当て大満足でした。

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さて、サツマイモを一か月ほど熟成させていよいよ石焼き芋の試作です。

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焼き芋器は、とあるキャンプ場の特注品で、ドラム缶を改造したものを使いました。焚き木の炎を見ながら焼き上がりを待つ雰囲気は寒さを忘れるほどワクワク感があります。
ご招待したのはいつもお世話になっている居住地・真野新町のご近所の方々。

初めて石焼き芋をやって分かったのですが、石のほうもなかなか熱くなってくれません。その内子供たちも待ちくたびれて遊び始めたり帰ろうと言う子も出始めてしまいました。

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やっと完成!
不慣れで買ってくる物のようにこんがりとは行きませんでしたが、皆さんとても甘くて美味しいと喜んでくれました。

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本当は、秋のいくつかあるイベントで地域の方々に振舞うことが出来れば良かったのですが、今回は準備が間に合いませんでした。
いずれは佐渡で農業をやりながら、地域の人が集うお店(こちらは細君)を出すことができれば良いなと思っています。
隊員任期中には色々チャレンジしながら、地域の方々にも楽しんでもらえるこんなミニイベントもやって行きたいと思います。

余談ですが、熱くなった石は冷えるのも時間がかかります。
火を消し凍えながら後片付けを終える頃には、辺りは真っ暗となってしまいました。。

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