お米作りに縁のない人にとって、「稲作」とはどんなイメージでしょう?

私も3年前、実家近くで活動するNPOで援農ボランティアを始めるまで、薄っすらとしたイメージしか持っていませんでした。
それこそ、田植えや稲刈りという作業があること、夏に祖父が水の管理に早朝と夕方に田んぼへ出かけていたなぁ(でも、具体的に何をしているかは知らず...) くらいの工程しか知りませんでした。

春は同時進行で様々な田んぼの作業がスタートする時期。その中でも、今年の稲作の始まりを告げる「お米の種蒔き」を今日はお伝えします!

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なんとも初歩的ですが、お米の種は、種籾(たねもみ)。もみ殻がついた状態のお米です。田んぼに田植えする苗は、野菜を種から育てるのと同様に、種蒔きの作業があります。田んぼに苗代をつくり、そこで田植えができる大きさの苗になるまで育てる方法もありますが、大規模で行っている農家さんは、今はほとんど育苗ハウス(ビニルハウス)で育てています。

今週月曜日、下新穂にある高橋農園さんの朱鷺と暮らす郷づくり認証米の種蒔きにお邪魔してきました!高橋農園さんでは、古代米や辺見酒造さんの酒米も作っています。

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これぞ機械化!? といった風景。その名も「種蒔き機」です。(そのまんま)

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苗箱を設置すると、そこに土が入り、均して、種籾が蒔かれ、表土がかけられ、最後に水までかけてくれます。機械化も、たくさんの田んぼを抱える農家さんにとっては必要なこと。今年は約8000枚の苗箱に種蒔きをするのだとうか。

種蒔きを終えた苗箱は、育苗ハウスへと移動、ハウス一面に敷き詰める作業が待っています。

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先ほどと打って変わって、人の手がかかる作業です。腰と足にきます。育苗ハウス1棟に約1200枚の苗箱が並びます。

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高橋農園さんでは、苗の芽が出てある程度の大きさまで育ったら、苗箱が浸るように水を入れプールのようにして苗を育てています。その名もプール育苗です!
苗箱を並べながら、プールの壁となる板を立てて行きます。また、芽が出るまでの間、上に保温シートをかぶせます。
 
人間でもお米でも、赤ちゃんのうちは特に手をかけてあげるのは同じですね。

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10日程すると、芽が出てきます。苗が順調に育ってきても、ハウス内の場所によって生育に差が出てくため、苗箱の位置を入れ替える作業があります。その名も「天地返し」!これもまた腰と足に来る作業です。

「巷では土なんて使わないで、スポンジで育苗する時代だよ」というお話も聞きました。スポンジの苗箱はさぞ軽いことでしょう。農業のかたちは変化していくもの。ただ必要なことは、食べる人が、そのお米がどうやって作られているのかを知って選んでもらうことだと思います。

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朱鷺と暮らす郷のお米が、生産者の顔が見えるから、朱鷺と暮らす佐渡だから、選んでもらえるお米になっていけるように、「稲作」の今を伝えていきます。