たくさんお部屋があるお家。

湿気で床が腐ってしまった納戸の改修に まず着手することを決めました。
1階部分の陽が当たらない場所に位置していて、一番傷みが酷いように感じました。

荷物を全部移動すると全貌が明らかに。
大工さんに床板をはがしてもらい、根太(床板を支えるために床下にわたす木)の状態を確認。
土も湿っていて、湿気対策も必要という事になり、全部床板をはがすことになりました。

ん???

なんか床板の下から出てきました。

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囲炉裏発見。
それにしてもすごい場所に。

不思議に思っていたら、昔は隣の部屋と一間続きになっていたので、丁度囲炉裏のある場所が部屋の中心あたりに位置していた様子。
使わなくなった囲炉裏は床下で眠らされていたようです。



「使いたい!けど、この場所だと使えない・・・。」



大工さんに相談。
一度壊すけど、もう一回同じように部屋の中心に造ればいいじゃないかということになりました。

どうしてですかね・・。古いものに憧れてしまうの。
便利じゃないのに・・。使いづらいのに・・。

このお家には、へっつい(釜土)もあるのです。
しっかり治してつかえるようにしたいと夢はひろがります。


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ハンマーで壊すと下には、大きな石が。
さすがにこれは壊せないし、動かせないのでそのままに。


湿気対策をして、根太を入れ替え。

続いて囲炉裏を新しい場所へ設置します。

大工さんの次は左官さんに登場してもらいました。自分たちで出来ないところは専門職の方々の手を借りています。
みんな近所の集落の方々。

囲炉裏部屋 左官 (1)

ブロックを積んで、形づくり。

囲炉裏部屋 左官 (17)

工事を始めて、つくづく職人さんたちの技術に圧倒されます。
大工さんも左官さんも、内装屋さんも、電気屋さんも、みんな凄い!

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ベニヤを張って、囲炉裏淵は集落の人のお宅にあったものを頂きました。
サイズもぴったりで驚き。


湿気でじめじめした納戸。

生まれ変わって、囲炉裏付きの共有スペースに変身です。

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まずは、一部屋完成。
どんな使い方をしようか、わくわくします。
お部屋を直していく時に、各お部屋には私なりのコンセプトがあります。

来てくれた人たちと集落の人たちを繋ぐお家になるように。
昔ながらだけど、ちょっと不便だけど、今の家にはない味があって、ちょっとお洒落。

そんな空間に1歩1歩近づけるように。


次回は、改修工事その2。