秋も深まり、今年もリンゴオーナー園の収穫時期となりました。

3回目の参加となるオーナー園の収穫祭も、今年は今までと違う緊張感がありました。
というのも、今回は1年間自分が管理したリンゴの木をオーナー様へ引き渡す日だからです。

オーナー園では普段果樹組合の方々が管理しておりますが、この日を界に1カ月ほど農園を開放して、オーナー自身が自由に収穫することができるようになります。

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今年の始め、オーナー園の園長から自分のリンゴ畑で今年いっぱいで更新する木があるから、オーナー園向けに最後の収穫まで面倒みないか、とのありがたい言葉を掛けて戴きました。

西三川は佐渡でもおいしい果物が出来る場所として有名です。
昨年から始めた柿以外に、いつかはリンゴもやってみたいと思っていたので、こんなチャンスはめったにないとの思いで取り組んできました。

本来、剪定は冬の間に終わらせるのですが、3月末から12本の木の剪定を開始しました。

剪定前の木
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プロの農家の方ならアッと言う間に片付けてしまう量ですが、何しろ初めての経験で柿とは全く異なります。
剪定の仕方を調べたり、周囲の木を観察したりしながらの作業で丸1週間を費やしてしまい、剪定を終えた頃には若葉が芽吹き始めてしまいました。

4月上旬
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リンゴの開花は4月末頃。
5月の連休が満開だったのですが、1週間ほどであっという間に散ってしまいました。

満開を撮れず残念ですが5月中旬に残った花。
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この頃から摘果を開始。
上の写真のとおりリンゴは一株につき5~6個の幼果がつきますが、中心果を基本に一番大きいものをひとつ残しあとを取り除く作業です。

6月中旬には小さな実が、もうリンゴと言っても良い姿です。
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この後更に仕上げ摘果を行います。
傷や変形のないもの、生育の良好なものなどを残し、最終的には葉っぱ50枚に1個ぐらいにします。

とは言え、数が少なくなり過ぎることが心配で摘果の量も控えめになりがち。
ベテランの人なら1日も掛からず終わらせてしまう数なのですが、周りの樹と見比べつつ心配で何回も繰り返してしまいます。

10月上旬。
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果実も大きく育ちここまで来れば大丈夫、、と顔もほころびます。

これからの作業は葉摘みと玉回し。
真っ赤に染まったリンゴも葉っぱがかぶって陽の当たらない部分は、葉っぱの形に色づきされずにムラが出来ます。


そしていよいよ収穫祭。

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今年も島内外からたくさんのオーナーが集まって下さいました。

初めての方にはまず摘み方の説明があります。

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今年は生育が早く蜜も十分ため込んでいるとのお話し。
例年だと12月に近くなるほど甘くなるのですが、鳥にごちそうする前にもぎ取ったほうが良さそうです。

農業をしていて一番嬉しいのはやはり収穫の時。
小さな子供たちも広い農園ではしゃぎまわっていました。

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収穫作業のあとは果樹組合の出荷倉庫で懇親会。
朝早くから女性スタッフが作った料理をいただきながら、生産者と消費者たちの賑やかな歓談が続きます。

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最近は「顔の見える農業」という言葉を良く聞きますが、こうした消費者との交流を重視する果樹組合の姿勢はとても参考になります。

ところで私が管理していた樹は無事9本がオーナーの手に渡りました。
初心者の私が手に掛けたものであるので、オーナーの方がどうとらえられるか心配ではあったのですが、皆さんに大変喜んで戴けたのでこちらとしても嬉しい限りです。

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私自身もオーナーの一人。
蜜のたっぷり入った美味しい「サンふじ」が沢山取れました。

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これらの木は新しい苗木に交換される予定です。
最後のお役目ご苦労さまでした!