元気なお年寄り達で始めた「佐渡を歩こう会」改め「大人の遠足」。
今年第一回目は地元メンバーに街並みガイドをやって戴き、赤泊の旧街並みを散策しました。

この日佐渡全土に暴風雪警報が出ており、佐渡の西海岸である真野を出発するときにはこの冬一番の風雪に見舞われ、ウォーキングは無理かと思っておりました。

ところが東海岸の赤泊はときおり雪は降るものの風も弱く穏やかで、同じ佐渡でもこれほど違うのかと、今さらながら佐渡の広さを感じました。

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それにしてもこの寒さ!
赤泊港の高速船は当然欠航しております。
こんな時に散策をする物好き(失礼、好奇心旺盛な人)が多いのがこの会の特徴です。
今回も21人もの参加者がありました。

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とは言え雪の中では寒いので、最初は行政サービスセンターの中で赤泊の歴史を勉強します。
赤泊は中世以来の港町で、対岸越後と最短距離にあることから、相川金銀山の開発に伴い整備されてきました。

入念に準備体操をした後いよいよ街並み散策です。

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まずは旧岩間医院の脇を通り、北雪酒造の古い醸造所に向かいます。
旧岩間医院は昭和初期の建物で八角形の玄関が特徴です。

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北雪酒造は明治5年創業。
北雪は今では海外にも輸出する佐渡を代表する地酒のひとつですが、昔はこんなに小さい酒蔵で作っていたのですね。

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長い階段を登り延命院に。

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更に長い階段を登り禅長寺へ向かいます。
冬は運動不足ぎみなので寒い中いきなりの登り階段は結構脚にきます。

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その後なだらかな舗装路を通り城の山公園の展望台を目指します。

途中、榧(かや)の木の群生林がありました。

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榧の木は堅牢、緻密で昔から碁盤材として珍重されてきたとのこと。
地元では増殖に取り組み、その実を赤泊の特産品にしようと頑張っています。

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城の山公園の展望台からは、赤泊の街並みを一望できます。
この辺りは、16世紀末頃に赤泊城主の本間氏が築いた城があったと言われています。

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展望台でティータイム。

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最後は北雪酒造さんで見学&試飲です。

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案内の方の軽妙なおしゃべりで、ついつい試飲の量も増えてしまいました。
お土産も買って町屋散策をしながら赤泊港へ戻ります。

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赤泊の町屋造りは妻入り・平入りが混在していることと、二階の張り出しと下屋の両方をもつことが特徴だそうです。
赤泊の「まちなみ散策マップ」に詳しく説明されておりますので、赤泊を散策する際には是非お手元に持ち歩いてください。

散策マップ

雪中今年第一回目なので今回の歩こう会は軽い街なみ散策で終了しましたが、地元のおいしい店を味わうのもこの会のならわしであるので、おまけは「飯店 優遊」で新年会。

これまで佐渡全島をまんべんなく制覇したのですが、まだまだ知らない場所がいっぱいあります。
今年も健康維持と好奇心を満たすため、佐渡を歩いて行きたいと思います。