元気なお年寄り達で始めた「佐渡を歩こう会」改め「大人の遠足」。
今回は地元西三川のお隣、田切須と大倉谷の神社仏閣、果樹園を巡り椿の大木を鑑賞するコースです。

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ところがこの日は時折吹雪となる荒れ模様。
軽いウォーキングで切り上げるのかな? と甘く見ていたのですが冒険好きのメンバーたちは許してくれません。
寒さもものともせずに、いつも通りワイワイがやがやと15,000歩を歩きとげました。

まずは集合場所の田切須諏訪神社で準備体操。
吹雪の中、ラジオ体操の曲を流して入念に体をほぐします。
知らない人は何事が始まるのか?? と思ったでしょうね。。

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最初に立ち寄ったのは、佐渡七福神めぐりのコースにもなっている「智光坊」です。
寺社の後ろはすぐに絶壁となって海につながるのですが、ここで祀られる恵比寿天はとりわけ豊漁と海上安全守護の神として広く親しまれています。

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山門や本堂のいたるところに精細な彫刻が彫られているのですが、とりわけ金刀毘羅堂周囲に彫られているものには圧倒されてしまいました。

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次に倉谷のお不動さんを通って、ゴルフ場を目指します。
いつも西三川に向かう国道沿いにある急な石階段の参道には目が行くのですが、車だと通りすぎるだけで登ることはありませんでした。

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お不動さんを抜けてゆるやかな坂を登ると広大な田園地帯。。があるはずなのですが一面雪景色です。

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普段真野湾に臨む西三川一帯は雪の少ない地域です。
朝方は道路に雪は積もっていなかったのですが、ほんの1時間で真っ白になるほどの大雪となっても、元気なシニアたちはメゲません。

スキー場のようなゴルフ場を突っ切ります。

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枯れた薮をかき分け今回の最高峰である高塚山頂上を目指します。

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山といっても標高200mぐらい、地図にも載っていません。
それでも、真野湾から大佐渡、小佐渡が一望できる絶景のポイント。。だそうです。

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山を下り始めるとすぐに果樹園となります。

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この辺りはヤブツバキの自然林がいたるところにあります。
田切須のヤブツバキ林は新潟県内最大の林で、佐渡市の指定文化財ともなっていますが、各果樹園にも何百年ものか分からぬほど立派なツバキがあります。

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こちらはリンゴ園に植えたしだれ桜。
立派になりすぎて、隣の大事なリンゴの方を切ってしまったそうです。

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さかや農園で昼食を取ってから小布施神社へ。

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アカガシの北限は佐渡なのですが、現存するアカガシ林はここの社叢に限られ市の指定文化財となっています。

小布施神社は室町時代に建立されたといわれ、本殿内に御神体を祀っているのではなく、本殿裏の御食石(ミケイシ)を御神体とする古いタイプの神社だそうです。

小布施神社には何度も訪れていますが、御神体は初めて拝謁しました。

小布施神社から国道に向かう途中に、日本最後の朱鷺・キンチャンと宇治金太郎さんの交流を記念した石碑があります。

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メンバーの方で宇治金太郎さんに同行して最後の朱鷺に餌付けをした方がいます。
日本の朱鷺に餌付けをした人はもういないだろうと言っておりました。

最後にお寄りした佐々木農園。
アプローチは手入れされた椿の並木道となっているのですが、こちらにも椿の巨木が保存されていました。

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いつも通い慣れている西三川周辺ですが、車で移動していては分からないことばかりです。
皆さんも、ときには地元をゆっくりと歩いてみませんか!
でも、こんな日は風邪をひかないように気をつけて下さい。

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