日本全国に伝わる仮面衣装や、ユニークな祭り衣装を撮影した写真展「YÔKAÏNOSHIMA」が、いま東京で開催されています。

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「YÔKAÏNOSHIMA」 シャルル・フレジェ展公式サイト
 ■ 開館日: 2016 年2 月19 日(金)~2016 年5 月15 日(日)
 ■ 開館時間:月~土 11:00~20:00(最終入場は19:30まで)
          日   11:00~19:00(最終入場は18:30まで)
 ■ 休館日:4月8日(金)休館。その他エルメス銀座店の営業日に準ずる
 ■ 入場料:無料
 ■ 会場:銀座メゾンエルメス フォーラム
  (中央区銀座 5-4-18階 TEL: 03-3569-3300)
 ■ 主催:エルメス財団
 ■ 協力:MEM
 ■ 後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本

会場は、東京の銀座にあるエルメス本店 最上階のギャラリー。
フランスを代表する写真家のひとりであるシャルル・フレジェさんが撮影した、佐渡の羽茂に伝わるつぶろさしや宿根木のちとちんとん、小木の小獅子舞などの写真も展示されています。

フランス在住のフレジェさんのスタッフから 「佐渡のつぶろさしの写真を撮りたい」という相談があったのは、2014年の夏のことでした。
たまたま僕がフレジェさんの写真集『WILDER MANN』(世界の仮面衣装を紹介した素晴らしい写真集です)を持っていて、彼の写真のファンであったことから、佐渡での撮影計画の話が進み、2015年8月にフレジェさんチームが佐渡を訪れ、水津・野浦・岩首・羽茂(飯岡・寺田)・小木・宿根木で撮影が行われました。

島内での撮影では、各地域で祭りに携わる方々や団体をはじめ、ほかの地域の協力隊員(水津、岩首、小木担当)などにもご協力をいただきました。

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寺田つぶろさしの撮影は、海岸沿いの草地にて。

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飯岡つぶろさしは、羽茂温泉がある飯岡周辺で撮影しました。

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とつぜんの撮影風景に、道行く車もなにごとかと興味津々でした。

佐渡のつぶろさしは、全国各地で撮影された写真シリーズ「YÔKAÏNOSHIMA」を通じて、最も重要な被写体のひとつとしてフレジェさんは考えていたそうです(あともうひとつが、秋田のなまはげだったとか)。

「YÔKAÏNOSHIMA」(妖怪の島)という写真展のタイトルですが、水木しげるさんの漫画作品やゲーム「妖怪ウォッチ」などを通じて、「YOKAI」という言葉は外国でも一般的な言葉になっているようです。
今回、撮影されている鬼や仮面衣装は、人に悪さをするような妖怪・物の怪とはすこし違いますが、古来から伝わる神々や鬼を、外国のひとにもわかりやすく表現したタイトルなのかなと思います。

※参考:英語のWikipedia「Yōkai」の説明

この写真展は、フランスに本社を置くエルメス財団による全世界的な写真プロジェクトとして企画・開催されています。
佐渡でも、撮影のお話をいただいてから、2年越しのプロジェクトになりました。
インターネットメディアや雑誌などでも大きな評判を呼んでいて、すでに多数の来場者が訪れているようです。

また、今年の7月には大判の写真集も刊行されるとのこと。表紙は、小木の小獅子舞です。外国語版も制作され、全世界で販売されるとか。

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ちなみに入場料は無料です。
東京へゴールデンウイークなどで行かれた際は、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。

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フレジェさんと記念撮影。なんだか似てる?