改まってしまうと言葉はなかなか出てこないものです。
一生懸命準備していても、いざ舞台に立つといつも全然違う言葉が口からでてきます。
でもそれが今、この瞬間の気持ちなんだと思うと不思議なものです。


3年間の地域おこし協力隊の仕事を終える季節となりました。

2月21日(日)に集落で活動報告会をしました。
一番に、たくさんのありがとうを伝えたいのはやっぱり岩首の人たちでした。
3年間撮りためた写真や、毎月の活動通信、手帳などを読み返しながら、何を伝えたいかをずっと考えていました。 
活動報告としては、3本柱。岩首談義所や棚田協議会の事、福祉サロンの事、空き家を再生した就農シェアハウスの事、あとは全地区共通の情報発信・広報に関する事。

共有したい思いはたくさんあるけれど、やっぱりみんなが楽しくいてほしいと思い、報告会の半部以上の時間をスライドショーにあてました。
3年分の思い出を。
3歳だった子が今年は小学生になります。 中学生になったばかりの子たちが、高校生に。写真をみながら顔つきの変化に驚かされたり、同じ行事の写真でも1年目2年目では参加者が違うこと。みんな1つづつ歳をとっていって、もうここでは会えない人たちがいる事を思い出したりしました。

懐かしがったり、笑ったり、久しぶりにみる集落の行事にみんなが反応をしてくれる姿をみることができてとても嬉しかったです。

20160221 (2 - 47)


ずっと思っていた事があります。

「こんなところによく来たね。」と言われ続けてきました。
ここで暮らしていくうちに、本当はみんなそうなふうに思っていないと思う場面に何度も出会いました。みなさんの中にここでの好きな暮らしが、ちゃんとある。 
なにかと比べると、その差を気にしてしまいがちだけれど、本当はもっと言いたい事や思いがあるように感じます。
何かと比べる事はたまに大事だけれど、大好きなものは何かと比べちゃいけない。
好きって思いだけで、いいじゃないかと思います。
誰に何を言われても好きな事を続けていくことのほうが、とっても素敵なこと。 

私は、いつもこの集落の人たちに憧れていたと思います。
どの世代も繋がれるものがあること、自慢に思う事があるって私にとってどれだけ羨ましいことだったか。

楽しいことばかりでも、好きな事ばかりでもない暮らしだろうけど、自分がそこで暮らし続ける姿をしっかり次の世代に印してほしいと思います。
思いは、絶対に誰かに受け継がれていきます。どんな形でも。
だから、こんなところなんて言わないで欲しいなと思っています。ほんの少しでも、そう思ってくれたらいいなと思います。


20160224 (3 - 65)
                (photo taken by Tsuyoshi.O)


佐渡に導いてくれたたくさんの出会いに感謝しています。
海外で暮らしていると思っていた私が、なぜか辿り着いたのは佐渡でした。

不思議なものです。

たくさんの出会いをして、いろんな人と巡りあって、自分の想像をはるかに超える未来に繋がっている。そんな事を思うと、人生はとってもおもしろそうなものです。

これからの未来も、きっと面白くなる。
 

20160222-11
           

どんな未来に向かっていくかわからないけれど、今がとても楽しいから、もう少しここで暮らしてみようと思います。
お世話になった人たちに1つでも何かを返せるように、大切な時間を私に分けてくれた人たちの隣にいようと思います。


沢山の方々にお世話になりました。本当にありがとうございました。
いつも言いたい放題の話をきいてくれた行政の方々。いつも突然の訪問に付き合ってくれた岩首地域のみなさん。
そして同期の3人。みんながいなかったら、ここまで頑張れなかったかもしれません。みんなに会えて、一緒の時間を過ごすことができて本当に良かったです。
個性豊かな協力隊の面々。これからの1人1人の暮らしがどんな風に佐渡と交わっていくのかを楽しみにしています。

最後に、いつもブログやSNS等を読んでくれたみなさん。いつもありがとうございます。

こんな風に思いを表現できる場があって、応援してくれる人たちがいて、とても幸せなことでした。

今後もどんな形になるかわかりませんが佐渡や岩首についてを伝える場を設けていきたいと思っています。その時は、どうぞよろしくお願いします。

                                                                                                        special thanks to Tsuyoshi Oshikawa


                                                                                                                    2016年2月28日 新田聡子