美味しいもの好きの福田です。

今回は、ワカメの種付けを取材しました。

「わかめは胞子で増えるんだよ。」
 

確か小学校の理科で習った気が・・・?
あまりの勉強不足に恥ずかしくなりながら、見学、お手伝いをしました。

まず、わかめの養殖 基礎知識
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わかめは秋から冬にかけて成長し、春に成熟し、子孫を残すために遊走子という胞子
を放出し、夏には枯れてしまい、1年で一生を終えます。

放出された胞子が浮遊し、岩などにくっついて芽を出し大きく成長したものが、天然ワカメです。
現在、日本で流通しているワカメの97%が養殖と言われています。
 
春にメカブが遊走子(胞子)を放出するので、水槽にメカブを入れ、放出された後に
種糸を入れて採苗します。
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この時期に天候をみて種付けを行うのですが、この日の朝、急きょ決定。
さっそく開始

まず、浮きと重りが付いた養殖縄に種糸を付けて行きます。

切れない様に巻き付ける感じです。

さすが、プロは早い。
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 同じ種糸ですが、茶色い方が胞子を多く含んでいるそうです。
触った感じでは、白い方は新しくちょっとゴワゴワしていました。

縄の目に沿って巻くと、よく生育しないそうです。私、やり直し・・・。

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種糸を付けた養殖縄を船に乗せて沖へ

種糸を付けた縄は乾燥を防ぐため、一旦海に入れてあります。

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 なんと、ちょっとの時間でしたが、縄にサザエが付いていました。

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 養殖縄を沖まで運んで、水深30~40mのところまで来ます。

端に目印となる大きな浮きを付け、流していきます。

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 船は波で大きく揺れます。流れるロープに勢いがあるので、ひっかかり転落しない
様に十分気を付けています。

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ビビりの私は、全く立てません。船首でしがみついているのが精一杯でした。

漁師さん、スゴく カッコいい!!


荒波や潮で縄がこすれ切れない様にしっかり結び直します。

幅 約100mになる養殖縄を海に入れました。
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わかめと関係ないのですが、海上から見る紅葉というのは、綺麗です。

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 この高千漁港沖からの景色、好きです。

生育、成熟期間は、11月~3月、収穫は4月上旬です。

この高千は、有名な産地ではありませんが、水がキレイでミネラルが豊富な海なのでわかめが美味しい要素しか見当たりません。

4月の収穫が楽しみです。収穫時にはまた取材したいと思います。 


福田でした。