4月も気づけばもうすぐ終盤。
初夏と呼ぶ季節にそろそろ入るのでしょうか。
今年は桜がなかなか咲かず、咲いたと思えば暴風であっという間に吹き飛ばされ、なんだか春があっけなく終わってしまったような気がしています。
そんなあっという間だった海府の春をここで振り返ってみます。
2月末にはつぼみだった花も・・・
このように花を広げています。
遠目から見ると黄色い点々がはっきり分かるくらい、群生地にたくさん咲きます。
こちらもかわいらしい・・・
海府地区には雪割草保護区もあります。
遊歩道で周遊できるようになっており、地元集落の方の手により定期的に整備されています。
花より団子、ということで春の海藻の収穫もスタート。
様々な海藻の収穫現場に、お邪魔させていただきました。
こちらは2月末に藻浦集落で行われた海苔摘みの岩場。
この海苔摘み、手のひらを使いこすり取ります。
乾いた箇所の海苔はおもしろいように採れるため、熱中すると止まりません・・!
昔からこの海苔摘みは集落の女性たちの仕事だったそうです。
3月には鷲崎集落で、養殖わかめの収穫時期を迎えました。
夜明け頃に海へ出ます。
収穫にはかなり力が必要なようです。
収穫したわかめのカット作業。協力隊メンバーもわかめのカット体験に訪れてくれました。
実は私は今まで、佐渡へ来るまで生わかめを食べたことがありませんでした。
生わかめのおいしさ、なめらかさ、磯の良い香りにびっくり。
これまで食べてきたわかめは一体何だったのでしょう・・
この時期は集落各地でわかめを干す様子が見られました。
こちらは4月上旬の願集落・あらめ採りの様子です。
箱めがねを用い海の中を覗きながらくるくる自作の棒を回し、あらめを収穫していきます。
あらめの見た目は昆布のようなのですね。
この日は天気もよく海も凪でしたが、ゆらゆら揺れる水面を見ていると自分もゆらゆらしてしまい、ついに船酔いしてしまいました・・・まだまだ修行が足りないようです・・・
毎年恒例・春のカンゾウ保護活動も二日間の日程に分け、大野亀台地にて行われました。
4月14日に苗取り作業が行われ、この日は13名が参加。
なかなかの重労働です・・
作業の合間に一休み
ちょうどお昼頃には約2千本の苗取りを終了することができました。
16日は定植作業と鉢上げ作業が行われました。この日は約130名の方が参加。
子供も大人も頑張りました。
つくしも顔を出しています。
この日は晴れていたものの、強風が吹き荒れた一日でした。
風が吹く中での作業、参加された皆さんぐったりしたのではないでしょうか・・
皆さん大変お疲れ様でした。そしてたくさんのご参加、ありがとうございました。
無事に作業も終わり、あとはカンゾウの花が咲くのを待つのみです。
6月11日に開催されるカンゾウ祭りも、今年で40周年を迎えます。
現在着々と準備を進めています。ぜひお越しくださいね。
最後に、鷲崎・旧内海府小学校のグランドに咲く桜のさっちゃん。
4月15日、ちょうどこの日は満開でした。
昔から地元の人にずっと愛されてきた桜のさっちゃん。
樹齢は130年以上のおばあちゃん。
今年もきれいに咲いてくれました。
休校となった今も、内海府小中学校の先生・生徒・そのご家族達が、
毎年このさっちゃんの木の下でお花見昼食会をしています。
来年も元気に咲いてくれますように~。
駆け足で海府の春を振り返ってみました。
去年の春に佐渡へ来てからちょうど一年が経ち、もう1年が経ってしまったのかと思うととても不思議な気持ちです。この1年で自分は一体何ができたのだろうかと振り返ることも多くなりました。
1年前は島中どこへ行っても目に入ってくる景色に、ドキドキわくわくしていました。今はその景色が少しずつ日々の生活に混じり、日常になってきています。
それでも時々はっとする景色を見ては、来たばかりの頃の気持ちを思い返されたりもしています。
初心忘れるべからず、いつも思うことです。
去年一年間で得たことをこの先もつなげていきたいな、と思います。
これから山には八重桜が咲き始めます。
少し佐渡を離れ、戻ってくると、一瞬で景色が変わっていることに驚かされます。
季節の移り変わりを見逃さないように目を凝らしつつ、ピークシーズンに向け動きます。
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