島内の女性6名が「布ぞうり」作りを体験にいらっしゃいました。先生は岩首集落のぞうり名人のおばあさん。私も少しずつ作り方を習って覚えてきたので、今回は助手として参加させていただきました。
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皆さんぞうりを作るのは初めてということでしたが、作り方を説明するとスイスイと編み上げていきました。
みんな手つきがいいね」とおばあさんも感心するほどでした。

午前中で片方を編み上げ、午後から2時間ほどでもう片方を編み上げ、全員が1足分を完成させました。
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「ぞうり作りをいつか習いたいと思っていたので、地域おこし協力隊のブログで布ぞうりの記事を読んで嬉しくなりました。」

「おばあさんの後継者になります!」というありがたいお言葉もいただきました。
家に帰ってからも作りたいと、編むのが難しい「つま先」の部分を何度も練習する方もいらっしゃいました。
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「うちのおばあちゃんの形見の着物を使いたい」
「古い浴衣や布を捨てるのは忍びない」
「家族に作ってあげたい」
 皆さんが布ぞうりを作りたい思いをうかがいました。6
大切にしていたモノを別のモノに作り替えて使う。

岩首のおばあさんの知恵が他の地域の方々にも受け継がれていくことがとても嬉しく、誇らしく思いました。
後日、参加者から嬉しいお知らせがきました。

「岩首でぞうりを習って自分で作れるようになり、これから販売することになりました。おばあさんのおかげです!」と。

ぞうり作りに参加した方々の活動を広げるきっかけになっただけでなく、昔から伝えられてきた岩首の知恵や技術を受け継いでくれる人が育ってきたのです。

おばあさんも自分のことのように喜んでいました。
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昔から受け継がれてきた知恵や技術を伝える大切さ。
おばあさんだから伝えることができる昔の暮らしぶり。
皆さんとお話していると、こうした機会が身近にあることがとても貴重であるということをしみじみと実感することができました。
おばあさんの引き出しには、まだ沢山の知恵が詰まっています。

これからも、暮らしの知恵を教えてもらい、多くの人にお伝えできたらと思っています。