佐渡市地域おこし協力隊サイト

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2014年09月

日本海に寒冷前線を伴う低気圧が移動中のさ中、今朝、本船「第三岩﨑丸」さんの操業を見学させて頂きました。本船は赤泊でも珍しい“親子船”で堅実に各漁をこなす優良船の様です。

舵を握る息子さんは新潟県下の漁業士として、佐渡の漁業を担う大事な人材です。

さて、本船は赤泊漁港を出航後、一路松ヶ崎灯台沖の漁場へ向かいました。漁場までは約40分、水深375m地点です。数日前に仕掛けた網を引き揚げます。網上げは師匠の親父さんです。水深からして、浮標綱はかなりの長さです、20分近く掛りました。そのロープに続き、やっと身網が上がって来ました。アカガレイの3050cmサイズがちょうど外すには良い間隔で上がって来ます。その他にマダラ、海カジカ、エイ、コンコン(タナカ・ゲンゲ)などが副産物として掛かって来ます。揺れるデッキでこれらの魚を、網を揚げながら外して行くには大変な作業ですし、素人にとっては船酔いの素です。この様な作業を時化でもされているのですから、苦労の多い職場だと思います。この労力に見合うだけの収入があれば愚痴もこぼさずされるのでしょうが、現実は厳しい様です。結局、カレイは8ケース、マダラ5ケースチョット出来た様です。あと一か月もすると、ズワイガニ漁が始まる事でしょう。

岩﨑丸さん、今日は大変お世話になりました。赤泊、佐渡漁業の為、頑張って下さい。

<m(__)m>
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大型刺網が操業を再開して約1か月、やっと珍しいお魚とご対面です!タラの仲間の

チゴダラです。漢字では「稚児鱈」と書きます。本種の生息域が北海道以南から東シナ海だそうで、佐渡で漁獲されても不思議ではありませんが、私にとって、当地で初めてお目にかかる個体なので、ご紹介させて頂きました。

本来、大平洋側では頻繁に目にする深海性(150880m)の魚で、釣の外道としても見られます。早速、下ろしてみましたが、タラの身より柔らかい以外はマダラと変わりありません。しかし、肝(肝臓)はどちらかというとカワハギ類に近く、体長の割には大きな肝です。通な人はこの肝を和えて料理するそうですが、私は煮付けて食すつもりです。

地方名を静岡県沼津あたりでは「ノドグロ」、千葉県内房では「ドンコ」だそうですが、

佐渡での名前はわかりません。標準和名のエゾイソアイナメに類似する為、同定が難しいそうですが、生息水域が150m以深であれば本種だと思われます。

また一つ珍しいお魚とご対面出来ました。新栄丸さん、ありがとうございました。<m(__)m>

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当地赴任して一年経過、昨年経験出来なかった当地のお盆を色々と経験させて頂きました。
日頃の暮らしと大きく異なる事は幾つかありますが、一番はお盆ウィーク中の人口増加です。当地は観光施設もあり、島外からの観光客も目立ちますが、やはり帰省者が多いようです。今年は当地区内、山田集落の盆踊り実行委員会の皆さんと三日三晩騒がせて頂き、集落の皆さんのみならず、この地区へ帰省された方々とも一緒に楽しい夏を過ごさせて頂きました。お盆の起源は確か、お釈迦様に仕えた弟子の一人が母を供養したのが始まりと記憶しますが、先祖供養には変わりないと思います。この様な地域行事が毎年続く限り、皆さん楽しみに帰省して頂けるのではないでしょうか

また、当地の変わった風習に新仏を迎える「トウロウ」(写真参考)を立てるというしきたりがあります。前年の盆以降に亡くなった新仏のある家はこれを新盆から三年間立てる事になります。目的は仏の霊が迷わず帰って来られる様にとの事です。当地区では新保、杉野浦、大杉でしか見られなくなったそうです81日に立て、91日に片付ける様です。

送り盆の16日には浜で送り火を焚き、精霊船を流すのは杉野浦集落のみで、その他地区は91日に流します。これは夏の終わりを告げる風物詩なのかもしれません。

お陰様で、今年はとても心に残る「お盆」を体験させて頂きました。<m(__)m>

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