佐渡市地域おこし協力隊サイト

佐渡市地域おこし協力隊全メンバーによる活動報告のサイトです

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2014年11月

11月の3連休真ん中、日曜日。


私にとって今年のビックイベント。

岩首棚田にある展望小屋こと空のまめらか家(通称 そらまめ)が、雪の重みで倒壊してから2年。
この度、再建され集落民へのお披露目会を開催することになりました。

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私が岩首に着任してから、ずっと側で関わってきた棚田。四季折々の表情を感じ、そこで生きる人たちの思いにも少しづつ触れながら仕事も生活もをしてきたつもりです。

棚田で過ごす時間が好きです。

岩首に来るまで何の興味もなかったけれど、棚田で過ごす時間が今の私にはかけがえのないものになっています。

疲れて帰っても畑まで歩いて登る。田んぼの様子を見にいく。ひっぽかしてばかりで「田んぼを本当にやる気があるのか!」とみんなに怒られる。
雑草をこまめに抜いて、助けてくれる人がいる。 山からの帰り道に会うと必ず「なんかやろうかー?」と声がかかる。

全部、生活の一部なのです。



そんな場所が、世界農業遺産認定を契機に一気に有名になりました。


棚田が有名になり、棚田を一望できるそらまめを目指してお客さんもたくさん訪れています。そらまめの再建を願い、島内外から寄付を頂くこともありました。
沢山応援してくれ、愛してくれる人達がここには集まってきています。



そらまめの再建が決まった時から、私は一番に集落の人にお披露目をしたい!と思っていました。

再建出来た事を、今まで支援してきてくれた人たちにもお知らせしなくてはいけないけど、絶対その前に集落の人に1番にそこからの景色を眺めて欲しいと思っていました。それは、自分たちの棚田で起こっている様々なことに興味を持ってほしいし、ここで生活している人たちが、そらまめで過ごす時間を楽しいと思って欲しいと思っていたから。

そらまめは、お客さんのための施設だけではなく、自分たちの施設でもあると思って欲しかったのです。


「昔は、あそこ(現在そらまめがある場所)まで、肥やしを背負って、ご飯をもって歩かされたよ。もう何十年も行ってないよ。」、「山は苦労ばっかりだよ。」

そんなばあちゃんやじいちゃんにも行く機会があればと思って、みんなに声をかけてまわりました。

「いや、おらっちには関係ない。」、「役員がいくからいかないよ。」

この言葉は、よく聞く言葉です。でも、無駄でも声をかけ続けたいと思って最後までねばりました。


今回、まめらか家での集落談義を手伝ってくれた東京工業大学特任准教授の豊田さんと神戸市立工業高等専門学校・講師の高田さん。
お二人とも私よりずっと岩首とは長い付き合いです。

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初代のそらまめから、今までずっとここと関わってきています。
「そらまめのこれからについて、たくさん良い意見が出るといいね。」と準備を進めました。


当日、集落のおばちゃん2人に甘酒を作ってもらい、いざ出発。

そらまめでの空中談義の始まりです。

集まった集落の方からは、そらまめでこんな事がしたいと意見が出ました。


・花火を見る
・パラグライダー
・花見
・結婚式
・田植え後に休憩する
・花を植える
・子供たちへ環境学習活動
・何もしないで、のんびりする
などなど

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蓋をあけてみれば、たくさんの人が参加してくれました。

人が集う場は、とても暖かいです。朝の寒さも吹き飛びます。


今回出た意見が1つでも実現できるように、ひっぽかさないように。
思いを集落の人に繋ぎ、そらまめや談議所の活動を手伝ってくれる人が増えてくれたらと願います。
そのためには、談議所の活動も整理して、身の丈にあったものにしていく事が必要です。

そして、受け継いできた棚田についてみんなでもっと話していけたらと思います。




私がここで出来る仕事は、本当に少しだけ。任期終了後、今の活動に対して同じように関わりが出来るとは思っていません。
絡み合った糸を少しづつほどいて、もう一度きれいにしたり、切れてしまったものを繋げていくことが今出来ることであり、私がここに住み続けていくために必要なことだと思っています。

好きになってしまった場所が、たまたまここだったから、棚田で感じる風の気持ちよさをこの先もここにいる人たちと感じていたいと思っているから。

私が真剣にぶつかって向かっていけば、それだけのものが返ってくると感じた日でした。
ここで生きること、1つ1つ関わっているものにもっと真剣に向き合っていけば、もっと違う世界が待っているかもしれません。


ゆっくり、じっくり、思いをすり合わせながら。

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暖かくなってまた、田んぼづくりが始まったらそらまめでやりたい事があります。

それは、また次に。




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Special Thanks: T.Oshikawa(Photographer) 







 

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新米、柿、りんご、ル・レクチェのこの季節、島外での物産販売もあちらこちらで開かれます。佐渡の美味しいものが揃う季節ですから、首都圏の皆さんにPRするには絶好の機会です。

11月26日~12月2日まで、横浜高島屋の地下一階催会場でも、世界農業遺産の認定を受けた地域が一堂にかえし皆さんのお越しをお待ちしております。

私も30日の午後から参戦します。自分の地元で佐渡のPRができるということで、今から張り切っています。実は、高島屋にあるこだわり食品のセレクトショップ「高島ファーム」では、トキの田んぼを守る会会員の佐々木さんの無農薬・無化学肥料のコシヒカリが取扱いされているんですよ。
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中村暢子隊員の記事でも紹介されていたように、三越伊勢丹では、三越伊勢丹限定の佐渡のお米も販売されています。

佐渡のお米、名のある百貨店さんの店頭に並んでいることが、なんだか誇らしい気持ちになります。選ばれているのは、佐渡の生産者さんたちの情熱と、佐渡の豊かな環境に惚れ込んでもらった証拠。

私も30日~12月2日まで、世界農業遺産認定の決め手となった棚田でとれた棚田米と朱鷺と暮らす郷づくり認証米を多くの人に手に取ってもらえるよう頑張りたいと思います。生産者さんの思いと共に…。

豊かな佐渡の恵みに、是非お近くの方は会いに来てください!店頭で皆様のお越しをお待ちしております♪

※りんごやル・レクチェの販売もありますよ~♪

 

今月半ば、新穂地区担当・小川隊員、水津地区担当・岩崎隊員そして赤泊地区担当・亀﨑の

3隊員は佐渡・両津地区、旧両津高校跡地にある佐渡で唯一、中学・高校一貫教育を実施している新潟県立佐渡中等教育学校を訪れました。

目的は当校PTA文化教育委員会が主催された「佐渡なんか・・・じゃない、佐渡だから」というテーマで我々地域おこし協力隊が生徒さんたちへエールを送るという講演会へご招待を頂きました。

我々隊員が人会うたびに、良く聞かれる質問の中に、「なぜ、わざわざ佐渡を選んで来たのか」というシンプル素朴な疑問を問われます。答えは勿論、十人十色、様々な理由ですが、

おしなべて言えば、かつて佐渡の魅力に取りつかれた「しがらみ」的な要素が多いようです。

さて、御多分に漏れず、生徒からも同様な疑問が発せられ、佐渡の魅力を話し合いました。

我々はU―ターン、I―ターンの隊員ですが、島外で様々な社会経験を経て来た中で、その中で、佐渡の魅力とそれ以外を計りにかけ、重い方を選択した訳です。

生徒さんたちには、その魅力を知る為の行為や努力が必要である事も感じ取って貰えた様に、終了後の個別の立ち話を通じて見受けられました。

佐渡のDNAを持つ生徒さんたちには、是非、未来の佐渡人として、勉学に励みつつ、佐渡の魅力を自分のものとすべく、発見する旅に船出て頂ければと希望します。

頑張れ!本学中高生!

本学先生方、PTAの皆さん、そして、生徒諸君、大変お世話になりました。<m(__)m>

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中村です!

都内での佐渡米販売情報です☆

明日11月26日(水)〜12月2日(火)までの1週間の間、三越日本橋本店および三越銀座店にて新潟展が開催されます。
佐渡の生産者さんが、今年から新たに取り組んでいる三越伊勢丹限定米の販売もありますので、皆さん是非お越し下さい(^^)

日本橋本店の店頭には高千在住の生産者さん(山本寛さんご夫妻)が参ります!

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(いつも赤い服がトレードマーク!)


お米以外も新潟の物産が販売されるそうなのでお待ちしています!

◼︎詳細◼︎

•会期 11月26日(水)〜12月2日(火)
•会場 三越日本橋本店 新館7階催事場
三越銀座店 地下3階グロッサリー
(山本寛さんは日本橋本店に26〜28日までいます)


※追記

ちなみに、佐渡棚田米と朱鷺と暮らす郷米はどちらも三越伊勢丹さんのオンラインストアからもお米のご購入が出来ますよ☆
こちらからご覧ください!

三越オンラインストア
http://mitsukoshi.mistore.jp/onlinestore/product/0150900000000000000000195545.html?rid=8190d5b85eea4c13b9f09a7a25749237#

伊勢丹オンラインストア
http://isetan.mistore.jp/onlinestore/product/0110900000000000000000195538.html?rid=676e5c7190a64d0b9ccd7231915a7564



いつも協力隊ブログをご覧頂き、誠に有難うございます。
三連休、いかがお過ごしでしょうか?



水津地区の岩﨑よりお知らせです!

昨年に引き続き、喜右ヱ門さんにて「棚田米」の試食販売会を行います!!

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日時:11月24日(月) 12:00~16:00
場所:佐和田セントラルタウン内 「喜右ヱ門」


当日は「棚田米」生産地域の佐渡棚田協議会の皆さんと、協力隊員から渡邉・新田・岩﨑が店頭に立ちます🎵

岩首・猿八・北片辺・月布施・片野尾。

5つの地域のお米、是非食べ比べてみてください🎵

「佐渡棚田協議会って?」

「棚田米って?」

「片野尾って?」

何でも構いません。お気軽に声をかけてください!


ちなみに、島内で棚田米をお買い求め頂けるのは、喜右ヱ門さんだけです!



自分も昨年より少し成長した姿を見せれるように、気合を入れて挑みます!(^^)


全国の島々が集まる島の祭典「アイランダー」というイベントが行われます。

「Let's 島活!島ライフ・島ワーク・島ホーム」と題し、日本全国の島活相談員(行政職員・UIターン経験者など)が皆さんの来場をお待ちしています。
住宅や求人情報などのリアルな相談から、島へ興味を持つきっかけづくりにも。

佐渡ブースでは各種相談コーナーはもちろん金塊つかみ体験、物産販売などを行います。物産販売で500円以上お買い物された方は佐渡産米詰め放題にチャレンジ!

そのほか、郷土会員の方など事前にハガキが届いた方へはハガキと交換でトキ認証米をプレゼント♪
トキ保護募金に100円以上ご協力いただいた方へは佐渡グッズがもらえるミニゲームを実施!

また、佐渡から下久知鬼太鼓、民謡団体の若波会、佐渡こがね会も参加。
鬼太鼓と民謡を披露してくれます。
盛りだくさんの佐渡チーム、地域おこし協力隊からは中村隊員と渡辺が参加します。

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アイランダー2014
11月22日(土)、23日(日)
池袋サンシャインシティ文化会館3階展示ホールC
10時~18時(2日目は17時まで)
入場無料
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URL:http://www.i-lander.com/

週末は池袋で会いましょう♪

すっかり冬めいた今日この頃、晩秋を迎える佐渡の各地では収穫の秋を刈り取った後の収穫感謝祭が各地で始まります。地区JAの収穫祭であったり、集落の収穫祭、そして、羽茂、「大崎そばの会」もその一つ。

書く言う赤泊隊員はこれから地区内集落の新蕎麦会へ向かいます!

皆さん、暴飲暴食にはご留意下さい・・・(^^;)DSC09903

Sado in Niigata, Japan have heaps of marvelous treasure in the whole island throughout its history.

In the early 17’s century in Japan, there was a gold rush in Aikawa town ,Sado and so many people flocking to the town from all over the place in Japan with their dreams of making a fortune at one stroke.

Consequently, population of the town became approx. 40,000 people in Edo age( 1603-1867) and Aikawa was changed into a leading commercial town not only in the island but also at the time of Japan.

Although many people had been remained in the town after the great rush of business in relation to Gold & Silver mining, some people had moved to other area of the island and has been running their own life respectively.

Eventually, nowaday society of Sado island has been consisted of almost these people with accumulated historical backgrounds. 

For your information, the mining had produced 78 ton of Gold and 2,330ton of Silver during 1601-1989 as the biggest Gold & Silver mine in Japan.

Hope the heritage for mining facilities in Aikawa + other mining in Sado to be registered as UNESCO World Helitage sites in the near future!!!

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自宅の物干し場で干し柿を作り始めました。

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この柿は、昨年まで管理されていた方が高齢で続けられなくなり、地元の柿組合の方から面倒みてくれないかと声を掛けられた小さな柿畑で、今年の2月より私が育てたものです。

これまで果樹栽培などやったことはありませんでしたが、近くの柿農家の方にご指導をお願いしながら無事育てることができました。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

剪定を始めた2月は雪の降ることもあり、冷たい日本海の強風も伴いどんなに厚着をしても体の芯まで冷え切ってしまうほど厳しい作業でした。

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始めは伸び放題に伸びた枝をどう切ってよいか悩むばかりでなかなか作業が進みませんでしたが、新芽が出始める3月の半ばにはなんとか終える事ができました。

実は、素人がバッサバッサと枝を切り取った木が元気に育つかとても不安だったのですが、桜が満開となる4月の半ばには一斉に新芽が吹出しホッとしました。

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5月の連休も過ぎると雑草も伸び始め、他の田畑を含めて雑草との戦いが始まります。予想はしてましたが農業は雑草との戦いに明け暮れるものと思い知らされた一年です。

5月後半から夏の作業は摘蕾、摘果となります。
まずは新枝1本に蕾が一個になるように摘蕾しますが、遅れて出る蕾もあるので2巡した後更に仕上げの摘蕾を行いました。

7月半ばからは摘果。最終的に15~20枚の葉あたり1個の実を残します。
摘蕾、摘果は実の向きや位置、傷、形を見ながら数を減らすことで養分ロスを無くし、大きく形の良い実を作るための大切な作業です。

この他に肥料や防除の薬剤散布があるのですが、設備を持っていないのでこれらは柿生産農家の方にお願いしました。

農家にとって夏は大忙しです。
私も田植えのお手伝いをしたり、耕作放棄地で夏野菜を栽培したりしていたのですが、そこらじゅうで雑草との戦いに明け暮れる毎日で、気が付けばこんなに実が大きくなってしまいました。

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ピンチ!! 落葉病発生す。

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収穫を間近に控えた9月末。JAの圃場検査を受けた際、畑の隅で落葉病に罹患されている事を指摘されました。
今年は島内で落葉病が大発生し問題となっています。畑の隅で薬剤散布がし難いところで罹患したようです。

すぐさま枯れた枝葉を除き対処。
落葉病のウィルスは、土の中で生きながらえ来年また発病する恐れがあるため、丁寧に取り除き圃外で焼却する必要があります。

初めての柿栽培で色々苦労もありましたが、無事収穫の秋を迎えることができました。

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JAには良品2,500個ほどを出荷。
専業の柿農家に比べれば微々たる数量ですが、初めて商品として出荷できたものですから感激ものです。
ハネ柿も冒頭の写真のように干し柿にするなど大事に利用しています。

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収穫を終えた木。
一年間、お勤めご苦労さまでした。

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この柿畑は、他の柿畑から少し離れたところにある小さな畑ですので引き受けてくれる農家の方もおらず、今頃耕作放棄地として荒れ果てた姿になっていたかもしれません。

私は協力隊の任期後も新規就農者として佐渡に定住したいと思っていますので、こうした担い手のいない農地を保全しながら農業技術の習得を目指しています。始めは微々たる力でも、仲間を増やしながら中山間の田畑を守る大きな力になってゆければと夢見ております。

ところで、柿は栄養豊富で美容や健康に良く効き、果ては「二日酔いには柿」といわれる最強の果物なのですが、何故か人気はいまいち。
単価の安さと担い手不足で柿農家も困っています。

私も自宅に持ち帰ったハネ柿の山を前にして、柿を使ったスイーツなど何かヒット作は出来ないかと日夜思い悩むこの頃です。

皆さん、秋のデザートには★柿★を宜しくお願いします! m(__)m


蛇足;昨年は知人の庭で放任された柿を戴き柿酢を作ってみました。
   放任された無農薬の柿なら天然の酵母菌でおいしいお酢になってくれます。
   ちょっと見た目はグロテスクですが、、

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思わず「可愛い!」と叫びたくなる魚をゲットしました。未だ専門家の同定を得ていませんが、恐らく和名「コンペイトウ」と呼ばれるダンゴウオ科の魚さんだと思われます。昨日、佐渡漁協赤泊支所から頂きました。漁協さんの話では当地の刺網船が混獲したそうです。

見たとおり、体表は円錐形の大小さまざまな小さなコブで覆われています。見た目に柔らかそうですが、触ってみると骨の様に意外と固く、骨質であることが分かります。

調べてみると、山口県以北の日本海、北海道沿岸から朝鮮半島、ロシア、オホーツク海、ベーリング海、カムチャツカ半島そしてアラスカ湾まで分布する北方系の魚です。

京都・丹後沖ではズワイガニやカレイ類の底引き船で混獲されるそうです。通常10cm程の大きさの様ですが、この個体は13cmもあり、大きい事もあって刺網に掛かったのではないかと思われます。

普段は水深900m以浅の海底に棲み、産卵期には浅海にもみられるそうです。

それにしても、可愛い魚さんです。皆さん、写真をみて癒されて下さい! (^_-)-

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冬型の気圧配置となった先週末、新潟県佐渡地域振興局と佐渡観光協会が主催する「佐渡金銀山ネットモニターツアー」に参加させて頂きました。

訪問地である金山周辺の上相川地区へは幾度となく訪れた事がありましたが、有料観光ルートの道遊抗、大立堅坑へ入ったのは初めての経験でした。加えて、当地の歴史、文化、地理、自然を熟知したベテランのガイドさんによる説明と、午後からの金山から奉行所へと至る歴史探訪の道を歩くツアーは、同じく博学多識ガイドさんの興味をそそる説明に耳を傾けながら、いにしえの鉱山町を開墾当時の慶長年間から諸施設が稼働していた昭和年間、そして、現在へと歴史絵巻のタイムトンネルを潜った様なムードとロマンのあるツアーでした。

このツアーで学んだことは、如何に佐渡金山発展が今日の佐渡へ重要な影響をもたらしたかということです。この町が栄華を極めた江戸時代には日本各地からその道のエキスパートが集められ、そして時間をへて、それぞれの匠の技が今世に息づいていることを垣間見ることが出来たことです。それが現在の佐渡に於ける農業溜池であったり、棚田であったり、漁業のノウハウであったり、街並みに残る商業、そして、第二次、第三次業への発展へもと至る様です。

私はこの素晴らしい佐渡を育んだ佐渡金銀山を、是非、国内のみならず、世界の人々へ知って頂きたいと思います。

素敵なツアーをプレゼント頂き、ありがとうございました。<m(__)m>
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このところ朝晩はめっきり寒さを感じるようになりました。

私の住む真野地区はそれほど雪は積もらないのですが、西三川集落では積もった雪で木々の枝が生活道を塞がないようにこの時期枝張りを行います。

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佐渡ではところどころでこのような放置竹林が見られますが、土地の所有者と連絡が取れず手が付けられない事が多いようです。

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夏の間釣り人が集まる西三川漁港もそろそろ冬の気配が訪れて来ました。

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もうすぐ寒い冬が訪れると思うとちょっと憂鬱になりますね。

今年も西三川のりんごオーナー園で収穫祭が行われました。
この日を界に1カ月ほど農園を解放して、オーナー自身が自由に収穫することができます。

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昨年は知人のおすそ分けに預かり収穫の体験をさせて戴きましたが、今年ははれてオーナーの一員として存分収穫することができました。

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オープニングはオーナー園園長の挨拶。
今年佐渡では長雨や台風の影響もなく、リンゴの出来は近年になく良いとのことです。

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大きな木ではまだ色づきも少なめですが、これから12月の始めまで徐々に甘味がましてきます。

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私の木はわい小化栽培で、日当りが良いせいか皆真っ赤に色づいていました。

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でも色気に騙されてはいけません。
リンゴのおしりが黄色く色づいたのが甘くなった証拠。

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下の写真のように十分赤くてもおしりが黄色くないものはまだまだすっぱいので、もう少し置いておきましょう。

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農作業は収穫しか手伝わない私の奥さんも上機嫌です。
まだまだ早いと言っているのに、次々ともぎ取ってしまいました。

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私もたまらずその場でかじりつきます。
ん~~、十分甘い!!

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収穫の後は果樹組合の出荷倉庫で懇親会。
今年は天気も良く大勢の人が来て下さり、女性スタッフの皆さんが用意した料理を食べながら、楽し一日を過ごすことが出来ました。
収穫で忙しい時期にもかかわらず、どうもありがとうございました。

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オーナー園は果樹組合の有志が利益を度返しして行っている消費者との交流の場です。皆さんも自分のリンゴをもぎ取ってかじる醍醐味を味わってみませんか?

オーナーは一年契約ですが、来年も是非続けたいと思います。

前回の会議進行失敗を教訓に万全を期して2回目の会議が今週明け開催されました。

若者の参加は男女あわせて10名と初回に比べ減りましたが、参加者は見るからにやる気満々の顔付に見受けられました。ミーティングの冒頭、若者支援部会(仮称)会長が挨拶方々本会の趣旨を説明され、参加者には大方ご理解を頂いたようでた・・。(ホット一息)

その後、全員による自己紹介から始め、若者だけで議題である「地元在住の若者たちによる赤泊盛上げ会の集い」を円座になり話し合って頂きました。

今回も司会進行役を任された事務局の私は、事前に助っ人としてワークショップ・レコーダーの達人、小木・宿根木担当の渡辺南風隊員へ本会議支援要請を仰いでいましたので、心強い味方がその進行を後押ししてくれました。結果、皆さんのテンションも上がり、とりあえずのイベントとして全員参加型のXmas Partyを開催する運びと相成りました。

来週はその打合せ会をも開く予定です。

こうして赤泊では、若者による地域づくりの一歩が印されました。

地域づくりには小さな一歩ですが、いずれこの地の後継者となる若者によって、過疎の地元に輝かしい将来をつなぐ架け橋へ、一つのレールを引いた様にも思えました。

頑張れ、若者たち! !(^^)!
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ここ数日海府は穏やかな天気が続いています。
大野亀のてっぺんもうっすらと色づいているような。。。

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先週末、ボランティアによる草刈が行われました。
市役所などの行政をはじめ民間企業そして地域や市民ボランティアの方々など
大勢の方が参加してくださいました。

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ほら、立派なハ○山・・・もとい、スッキリした風景になりました。
カンゾウの群落を維持する為には冬前の草刈がとても大切なのです。
来年も大野亀をキレイに彩ってくれることを祈ってます。

佐渡の至るところに隠れている、思わず「おっ!」と立ち止まってしまう風景。

今日ご紹介するのは新穂の柿畑のはずれにある小道。(あえて農道とは言わない。笑)
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舗装されていない、まだ緑の残る小道と、黄色く色づいたイチョウ並木。
まるで日本ではないような、イギリスの田舎にトリップしたような感覚にさせられました。

柿の選果に疲れた眼に、飛び込んできた新しい景色。いつも通っていた場所に、新たな魅力を発見した一日でした。

 


小木地域では9月29日の沢崎祭りを皮切りに、11月の下旬まで集落ごとに祭りが行われます。

祭りでは獅子や鬼太鼓が門づけに回りますが、中には人手不足でそれらを出せなくなったところもあります。それでも祭りの日には神社にのぼりを立てて、各家で親類やお客さんを呼んでお酒や料理を振舞う「祭り」を行います。 

私は祭りの料理が大好きです。
祭りの料理というとだいたい「これ」といった定番の品があり、味付けや具材で家の個性が出ます。また、量が半端じゃない!これを家の女性がほぼ手作りします。その豪勢さたるや…いつも残さず食べようと、つい食べ過ぎてしまいます。

ある日の祭りの食卓をのぞいてみましょう♪

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「いもこ」?佐渡で初めて食べました。これは煮物。
※「むかご」のことをこう呼ぶそうです。(11/17追記)

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「いごねり」いご(えご)草 から手作りしています。生姜とお醤油が合います。

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 「身欠きニシン」祭りでよく見る料理です。少し甘みがあってやわらかい。

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「カマスの煮物」こちらも定番。焼いてから煮るのが特徴です。

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「煮しめ」必ず出てくる料理。私は出汁が染みこんだ豆腐が好きです。

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「昆布巻き」中身は家によって色々。魚やお肉やゴボウなど。

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大事な脇役!お漬物。

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スミイカ(アオリイカ)、サザエはお刺身で。さばくのは漁師のお父さんの仕事。

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「おけさ柿」季節ですね。

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 「いちじく」小木のいちじく「小木ビオレ」もとってもおいしいです。

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「草餅」手作り。やわらかくて甘くて、とろけます。


最後はオリ(タッパー)に料理を入れて、一人だからと、お土産をたくさん頂きます。

佐渡の家庭で頂く料理は普段からおいしいものばかり。それでもこんな特別な機会に呼んでいただけると嬉しさも相まってより一層おいしく感じます。

「ええ祭りになりました。」
感謝の気持ちを込めて、来年の祭りを楽しみに待ちましょう。

秋も日に日に深まり、各地で収穫の秋を迎えている事と思います。佐渡島内では目下、お米に次ぐ農産品、おけさ柿収穫の後半戦に追われています。例年101日から収穫が始まる早生種は稲刈りをはさみ1026日まで、その後、柿生産者の方は休む暇なく、在来種の収穫が1011日から始まりました。今年の出荷は1117日までだそうです。

当地のJA佐渡旧おけさ柿選果場では連日地区内の農家さんから集荷した柿の出荷に大忙しです。今日も大型トラック数台分と今シーズンのピークを迎えていました。JAの方の話では、ここ数日で、大方7割程の出荷を終えられたそうです。来週にはほぼ終了される事でしょう。

実は、当地赤泊はJA羽茂を除き、JA佐渡の取り扱うおけさ柿総生産高の30%を占める程のおけさ柿産地なのです。水産物のエビやカニの名産地であるばかりではなく、柿も名産地なのです!

今年の作柄は良いようですが、今のところ販売価格が昨年を下回り、苦戦している様です。

当地JAの目標である出荷量3万ケースを何とかクリアして頂きたいと思います。(^^)/

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久し振りのお魚登場!先週当地の刺網船が、ズワイガニ漁の副産物として漁獲した魚です。

調べたところ、和名はナガズカと言います。淡水魚のライギョに似た形で、如何にも海底を這って泳ぐ体型です。分布は山陰以北、茨城県以北からオホーツク海、朝鮮半島と寒流系の魚類です。北海道東部根室半島付近では以前多く漁獲されたそうです。見た目に合わず、肉質は白身で硬く締まり、クセが無い為高級カマボコの原料として珍重されたようです。

但し、産卵期の成熟した卵巣には毒素があり、食すと中毒症状を起こす為、卵は食べられません。厚生労働省では自然毒リスクプロファイルで胃腸障害を起こすと警告しています。(死亡する事は無いそうです)春から夏にかけては水深200300mの砂泥底で生活し、秋~冬にかけて沿岸域に接岸する様です。

この個体はもう一匹と一緒に両津市場へ上場されたようです。春先にこの市場で頻繁にみられるとも聞きますので、佐渡島内の方にはさほど珍しい魚ではないかも知れません。でも、卵は食べないでくださいね ! (^^;)

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ここのところ、柿のことしかブログにアップしていない小川です。(笑)
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果樹研修もいよいよ終盤、今日は柿の収穫模様をお届けします。

10月に入った頃、早生品種の柿の収穫が始まりました。始めはまだ実の色が完全にオレンジ色ではないので、収穫に適した色をチャートで確認し、もぎ始めました。ヘタ周辺は意外と青くてもOK。

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でも、調子に乗ってると、もいでよく見るとまだ全体的に青かったりして、選別のとき「青い!」の一声が...。初期の収穫は、難しい!

農協の選果場へ持っていく前に、収穫した分は庭先選果を行います。大きさや表面の傷や果頂部のへこみなどを一つずつ確認。こんな一覧表もあります。細かい!

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これに加え、皆さんご存知の10月中旬に降った大粒の雹!それ以降の選果はかなり気を遣う作業となっています。雹で皮が完全に破れてしまったものは、出荷することができません。傷が深くなくボコボコの柿は、特別に雹被害果として、出荷します。

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1年面倒を見て来た作物が、一夜で世に出回ることのないものになってしまう現実。

横浜に住んでいたとき、台風や災害で、ある作物が大打撃を受けたというニュースを、最近よく観るようになったと感じていました。そのニュースを観て、農家さんは大変だと思う一方、「ああ明日から◯◯が高くなるな~」とどうしても消費者目線で観ていました。

生産にかかわると、今まで消費ばかりしていた自分に気づかされます。果樹研修の思わぬ副産物はそんな「気づき」でもありました。

さぁ、My柿たちは、渋抜きして実家や友人にお届けします♪プチ生産者になったような、少し誇らしい気持ちも添えて...。
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