佐渡市地域おこし協力隊サイト

佐渡市地域おこし協力隊全メンバーによる活動報告のサイトです

佐渡市地域おこし協力隊サイト

2016年02月

海府地区担当の木野本です。
今日の佐渡 鷲崎は雨模様。時折強風が吹いています。
雨女の本領発揮です(笑)。

さて本日で地域おこし協力隊を退任します。
あっという間の3年間、でもかけがいのない
濃密な時間を過ごすことができました。

思い出はたくさんあります。
初めて一人で海府を訪れた日は大荒れ大時化でした
波が道路まで打ちあがってくる中、バスの運転手(しかも女性)が
波を避けながら慣れた手つきで運転する姿に感動と
運転初心者の自分にできるのかという一抹の不安がよぎったのを
昨日のことのように覚えています。

窓に降り注ぐ強烈な日の出パワーのおかげで
完全な夜型人間の自分が早朝5時に目が覚める生活に。
朝 港に出れば漁から戻った人たちで活気づいていて
挨拶もそこそこに「持って行くか?」と魚をひょいっと渡されたり。
もちろん魚だけではありません。
手塩にかけて育てたお米や野菜も惜しみなくくださいました。
帰宅したら玄関の前に野菜が山盛りに置かれていたことも。
充実した食生活でますます肥えていく肉体・・・。

たくさんの行事にも参加することができました。
カンゾウ祭りや寒ぶりまつりなど大きなイベントはもちろん
集落の祭りや寺社関連の祭礼、学校行事など
様々な催しを地区の皆さんと体験することで
海府の歴史や伝統を肌で感じることができました。

反面 自分は一体何を残し何を地区にお渡しできたのか
胸を張って言えるものは何もない気がします。
恩をどのようにお返ししたらよいかをずっと考えていました。

そんな日々を過ごすうちに任期の終了が見えてきました。
これからどうしよう、答えが出ずに悶々とする日々。
一時は東京に戻ろうと思っていました。
でも、果たしてそれでいいのか。
自分は何も残せていない。お世話になった皆さんの役に立ちたい。
その思いを絶ちがたく、任期後も佐渡に住むことに決めました。
これからも仕事をともにしたり海府に恵みをもたらすことができれば。
協力隊で得た縁を大切にして、前に 前に進んで行きたいと思います。

といいつつ、まだ協力隊を離れる実感がわきません。
まとめ作業もたくさん残っていて気ばかり焦っています。
夏休みの宿題を31日に慌てている子供状態。
計画性のなさに自分で呆れます。
きっと全てをやり遂げた後に充実感と寂しさに包まれるのでしょう。

任期中色々とアドバイスをくださり悩みを受け止めてくれた
佐渡市役所始め行政関係の方々
テレビや新聞で海府を取り上げてくださったメディアの方々
色々な提案をくださったり活動に協力していただいた多くの方々
そして自分を温かく迎え励まし仲間に入れてくださった
海府の皆様に心から御礼申し上げます。
大勢の方に支えていただき、佐渡の素晴らしさを実感することができました。

またブログやFBをお読みいただいていた皆様にも厚く感謝を申し上げます。
これからも地域おこし協力隊を応援し続けていただけると嬉しいです。

3年間本当に有難うございました!

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改まってしまうと言葉はなかなか出てこないものです。
一生懸命準備していても、いざ舞台に立つといつも全然違う言葉が口からでてきます。
でもそれが今、この瞬間の気持ちなんだと思うと不思議なものです。


3年間の地域おこし協力隊の仕事を終える季節となりました。

2月21日(日)に集落で活動報告会をしました。
一番に、たくさんのありがとうを伝えたいのはやっぱり岩首の人たちでした。
3年間撮りためた写真や、毎月の活動通信、手帳などを読み返しながら、何を伝えたいかをずっと考えていました。 
活動報告としては、3本柱。岩首談義所や棚田協議会の事、福祉サロンの事、空き家を再生した就農シェアハウスの事、あとは全地区共通の情報発信・広報に関する事。

共有したい思いはたくさんあるけれど、やっぱりみんなが楽しくいてほしいと思い、報告会の半部以上の時間をスライドショーにあてました。
3年分の思い出を。
3歳だった子が今年は小学生になります。 中学生になったばかりの子たちが、高校生に。写真をみながら顔つきの変化に驚かされたり、同じ行事の写真でも1年目2年目では参加者が違うこと。みんな1つづつ歳をとっていって、もうここでは会えない人たちがいる事を思い出したりしました。

懐かしがったり、笑ったり、久しぶりにみる集落の行事にみんなが反応をしてくれる姿をみることができてとても嬉しかったです。

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ずっと思っていた事があります。

「こんなところによく来たね。」と言われ続けてきました。
ここで暮らしていくうちに、本当はみんなそうなふうに思っていないと思う場面に何度も出会いました。みなさんの中にここでの好きな暮らしが、ちゃんとある。 
なにかと比べると、その差を気にしてしまいがちだけれど、本当はもっと言いたい事や思いがあるように感じます。
何かと比べる事はたまに大事だけれど、大好きなものは何かと比べちゃいけない。
好きって思いだけで、いいじゃないかと思います。
誰に何を言われても好きな事を続けていくことのほうが、とっても素敵なこと。 

私は、いつもこの集落の人たちに憧れていたと思います。
どの世代も繋がれるものがあること、自慢に思う事があるって私にとってどれだけ羨ましいことだったか。

楽しいことばかりでも、好きな事ばかりでもない暮らしだろうけど、自分がそこで暮らし続ける姿をしっかり次の世代に印してほしいと思います。
思いは、絶対に誰かに受け継がれていきます。どんな形でも。
だから、こんなところなんて言わないで欲しいなと思っています。ほんの少しでも、そう思ってくれたらいいなと思います。


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                (photo taken by Tsuyoshi.O)


佐渡に導いてくれたたくさんの出会いに感謝しています。
海外で暮らしていると思っていた私が、なぜか辿り着いたのは佐渡でした。

不思議なものです。

たくさんの出会いをして、いろんな人と巡りあって、自分の想像をはるかに超える未来に繋がっている。そんな事を思うと、人生はとってもおもしろそうなものです。

これからの未来も、きっと面白くなる。
 

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どんな未来に向かっていくかわからないけれど、今がとても楽しいから、もう少しここで暮らしてみようと思います。
お世話になった人たちに1つでも何かを返せるように、大切な時間を私に分けてくれた人たちの隣にいようと思います。


沢山の方々にお世話になりました。本当にありがとうございました。
いつも言いたい放題の話をきいてくれた行政の方々。いつも突然の訪問に付き合ってくれた岩首地域のみなさん。
そして同期の3人。みんながいなかったら、ここまで頑張れなかったかもしれません。みんなに会えて、一緒の時間を過ごすことができて本当に良かったです。
個性豊かな協力隊の面々。これからの1人1人の暮らしがどんな風に佐渡と交わっていくのかを楽しみにしています。

最後に、いつもブログやSNS等を読んでくれたみなさん。いつもありがとうございます。

こんな風に思いを表現できる場があって、応援してくれる人たちがいて、とても幸せなことでした。

今後もどんな形になるかわかりませんが佐渡や岩首についてを伝える場を設けていきたいと思っています。その時は、どうぞよろしくお願いします。

                                                                                                        special thanks to Tsuyoshi Oshikawa


                                                                                                                    2016年2月28日 新田聡子


 

3月といえば桃の節句 おひなさま。
佐渡各地でおひなさまにちなんだイベントがたくさんありますね。
両津地区でも3月3日~27日にあいぽーと佐渡や両津商店街などで
ひなまつりや女性向けの様々なイベントを開催します。
 
例えば3月12日(土)にあいぽーと佐渡で開催する「春のパン作り教室」。
自分で作ったパンを美味しいスープと一緒に召し上がっていただけます。
初心者の方にも丁寧に教えますので安心していらしてください。
(参加料金 ¥1,500(材料費 スープ代込) 定員 高校生以上 16名)

その翌日3月13日(日)には「春のしんこ(型おこし)体験教室」。
佐渡の伝統であるしんこを楽しく作ります。
ご家族皆さんで参加してみてはいかがでしょうか。
(参加料金 ¥300 定員 小学生以上 25名)

最終日の27日(日)はあいぽーと佐渡が1日限定で“カフェ”に変身します!
美味しいコーヒーを100円で飲めちゃいます。
ポッポのパンやサウスのパンの販売もありますよ。
海辺の美しい景色を眺めながら休日のひとときを楽しんでください。。
またこの日は両津の街にブリカツくんやレルヒさんが登場。
一緒に写真を撮りSNSなどにアップするとステキな商品がもらえる
抽選会に参加できます。
(商店街内で200円以上の買い物が必要)

昨年好評だったつるし雛の展示も期間中行っています。
他にも様々なイベントを企画しています。
詳細は下記マップや案内をご覧ください。
申し込みやお問い合わせは
佐渡観光協会両津支部 0259-23-3300 までお願いします。

両津のひなまつりに是非遊びに来てくださいね。



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 寒かったり、ちょっと暖かかったり、寒暖の差が激しい今日この頃。花粉も飛び始めたため、体調管理だけでなく、花粉症にも気を付けたいですね。でもこれからどんどん暖かくなると、いろいろなものが芽吹き、街がいろいろな色で彩られていきます。明るめの服を身にまとい、春を先取りしてみませんか。

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ファッションルームれい
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華麗で上質なおしゃれを楽しめるセレクトショップ

 大人の女性をターゲットにしているアパレル店。普段使いできるカジュアルなものから、ちょっとしたお出かけ着、フォーマルな場でもなじむベーシックなものまで、いろいろなシーンに合わせて選べるよう幅広いアイテムを取り揃えています。そのほとんどが店主の磯西潤子さんが島外で厳選している1点ものです。「長く着てもらいたいので、常連さんの顔を思い浮かべながら仕入れることもあれば、縫製の悪いものは返品することもあります」というから、リピーターが圧倒的に多いというのもうなずけます。
 この時期は春物を少しずつ入荷。流行のスタイルは、トップスが体のラインを強調しないチュニック、ボトムスが細身の美脚パンツだそうです。着こなし方のアドバイスはもちろん、袖や裾の丈を無料で合わせてくれるので、自分らしいおしゃれを楽しめます。
 また、アクセサリーやバッグ、靴などの展示会を不定期に開催しているので、小まめに立ち寄ってみるのがお勧めです。

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<お勧めサービス>

15712月の年4回、バーゲンを実施

<ピックアップ>

・「カットソー」(5,900円~)

今年はシンプルなデザインでチュニックタイプが主流だとか

・「ジャケット」(9,800円~)

春らしい明るめの色をセレクト。春コートもラインナップしています

・「パンツ」(7,900円~)

ストレッチ素材は履き心地が抜群。細身のタイプが人気です

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【data】
住所/佐渡市相川一町目21

電話番号/0259-74-4308

営業時間/9:0018:00

定休/日曜、祝日

駐車場/なし

HP/なし


私の住んでいる真野新町は佐渡島の中心に位置し、島内の交通のアクセスも良く古くから宿場町、北前船の集荷地として、また明治以降は醸造業や漆産業などで賑わってきました。

そのような歴史的背景から今も町屋造りの立派な建物や古物、美術品などが多く残り、観光資源としても大きな魅力を持っています。

しかし近年は、近隣の佐和田地区に大型店舗が集中し、商店街も高齢化と後継者不足で活気が失せ続け、小木、両津からやってくる観光客も、あっという間に真野新町を通り過ぎてしまいます。

そんな商店街を、町屋の街並みを再生し、真野新町の歴史を保存しながら何とか活性化していこうということで、昨年より「真野新町宿町屋再生プロジェクト」がスタートしました。

プロジェクトのメンバーは真野新町の住民有志。
町屋再生と言っても、素人ですのでそんなに簡単には進みません。

そこで、まちづくりのプロフェッショナルをお招きして、住民の勉強会を始めることとなりました。
「佐渡観光のお客様をも視野に入れた 真野新町まちづくりセミナー」です。

第一回は、まちひと感動デザイン研究所代表の藤田としこ先生による「市民参加で、まちを沸かせよう! 思わず、いいね!とつぶやきたくなるまち歩きMAPプロジェクト」です。

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始めは皆さん緊張の趣きでしたが、地域のMAPづくりは多くの住民を巻きこみながらつくる過程を楽しんでいく、という先生のお話しで「だーれも知らない真野新町の魅力」が笑いを伴っていっぱい出てきました。

第二回、第三回は、「また来たくなるお店づくり」をコンセプトにコンサルティングをされている田中聡子先生による「~お客様に選ばれる!~ 売れる陳列・魅せる陳列のコツ」と「商品価値の伝え方」。

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こちらの講演も皆さん真剣に聞いておりましたが、最終の「いますぐ出来ることとこれから取組むこと」をワークショップ形式で話し出すと、次から次へと楽しいアイディアが生まれてきました。
例えば「大酒飲みの特性を活かして、真野のお酒をPRする!」などなど。。

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商店街では田中先生のアドバイスをいただきながら、陳列方法の改善に取り組む商店も出てきました。

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先日住民たちで絵入れした佐渡の土人形も、4月に予定している「土人形と真野公園桜祭り」に向けてスタンバイしています。

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こうした取組みを通じて、真野出身の建築士で東京で都市・地域デザインに携われている方が、真野新町の町屋再生に協力していただけることになりました。

また、真野新町でガラス工房を営む若い方も真野新町宿町屋再生プロジェクトに参加することになりました。

まずは、昨年黒格子を取り付けお茶会の会場にもなった「せいない邸」。

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お茶会では、店舗を閉店時の状態そのままでフリーマケットを行いましたが、これから住民の手で内装をきれいにして、ギャラリーと住民の拠り所として利用できれば良いなと考えています。

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一足飛びに村上のような町屋通りにはなりませんが、少しずつ住民の連帯感や夢に向かう気運が高まってきていることを感じます。

「真野新町宿町屋再生プロジェクト」は、今後も住民たちの手で楽しみながらまちづくりを行って行きたいと思います。

この季節になると佐渡の各地で庭や道端に椿の花が落ちています。完璧に美しくて存在感があって儚い。道に落ちた椿の花がほんとうにもったいない、佐渡の椿の色を染めたい!と思い椿の花びら染をしてみました。佐渡にはこのようなお宝がいっぱいあるんだから。

落ちた椿の花を拾うのですが本当に簡単ですぐ集められました。
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集めた花は芯を取ります。切紙で作ったような芯です。
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花びらだけ集め、100gの糸に対して贅沢に300gの花びらを使います。きれいに洗ってミキサーにかけ、クエン酸を溶かした水で色素を取り出します。ワインのような濃いピンクの染料水に精練した木綿糸を投入し一晩浸けこみます。
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まるでピンクのそうめんばかり集めたような鮮やかな糸に染まりました。こんなにきれいに染まるなんて驚きです。乾かしてみたらほんのりお花のフレッシュな香りがします。
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一番液、二番液で染めてみたり、二度染、三度染していろいろな色を作ってみました。そして椿染の糸も入れててまりを作りました。草木染めを楽しみました。
佐渡 草木染め

この花びら染は熱に弱く、アルカリに弱く、直射日光に弱い。化学染料に到底及ばないほど堅牢度が低く、色の安定性や再現度も低い。しかしこの色は人と一緒に刻々と変化しています、最初は鮮やかな色が空気に触れ、だんだんと落ちづいた色になっていき身に着けた人とともに歳月を重ねます。そして五年たてばもう一度染め直します。私たちがこの時とこの色を引き留めているのだと思うと花びらにお礼を言いたくなりますね。

 骨とう市って出かけるとテンション上がりますよね。種々雑多な中から自分だけに光を放っているアイテムに出会えた時は、思わず手が伸びしています。相川には日数は限られますが毎月営業している骨董屋があるんです。自分だけのお宝を見つけに出かけてみてください。

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加藤
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毎月10日間しか開かない、一期一会の万屋

 奥に長く伸びた店内は、古本、置物、カバン、着物、掛け軸、硯などで埋められています。そのほとんどは、加藤義雄さんが30歳頃から都内や横浜の骨とう市などで偶然出会った“お宝”をこつこつ集めきたもの。定年後、観光で訪れた時にたまたま見つけた空き店舗で8年ほど前から売り始めました。実は店名をはっきり決めていないそうですが、加藤さんは「好きなものに囲まれた時間は幸せ。お店は道楽半分ですよ」とおどけてみせます。

 今もお宝は増え続けていますが、いいと思ったものしか購入しないそうです。その基準には著名とか威とかは関係ないとはっきりと言います。「時を経て残った骨とう品にはおのずと価値があります。それらを拾い上げて次の人に受け渡していきたい」と加藤さん。時空を超えて海を渡ってきた雑多なものの中でハッとさせられる品を手に取り、そのものが持つ物語に思いを馳せる…。こんな時間の過ごし方も万屋ならではの楽しみ方ですよね。


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<お勧めサービス>

高額なものは値段交渉に応じてくれます

<ピックアップ>

・「対馬特産若田石硯」(145,000円)

自然の風合いを生かした逸品。紫式部が愛用した硯も若田石で作られたそう

・「着物」(5,000円~)

絹や木綿で織られ、当時の暮らしぶりを映した柄に特色があるものが多数

・「掛け軸」(10,000円~)

書や絵、俳画など、いろいろなタイプで味のあるものがそろっています

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【data】

住所/佐渡市相川羽田町5-1

電話番号/0259-74-0525

営業時間/9:0017:00

定休/624

※都合により変動する場合あり

駐車場/あり

HP/なし

日本全国に伝わる仮面衣装や、ユニークな祭り衣装を撮影した写真展「YÔKAÏNOSHIMA」が、いま東京で開催されています。

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「YÔKAÏNOSHIMA」 シャルル・フレジェ展公式サイト
 ■ 開館日: 2016 年2 月19 日(金)~2016 年5 月15 日(日)
 ■ 開館時間:月~土 11:00~20:00(最終入場は19:30まで)
          日   11:00~19:00(最終入場は18:30まで)
 ■ 休館日:4月8日(金)休館。その他エルメス銀座店の営業日に準ずる
 ■ 入場料:無料
 ■ 会場:銀座メゾンエルメス フォーラム
  (中央区銀座 5-4-18階 TEL: 03-3569-3300)
 ■ 主催:エルメス財団
 ■ 協力:MEM
 ■ 後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本

会場は、東京の銀座にあるエルメス本店 最上階のギャラリー。
フランスを代表する写真家のひとりであるシャルル・フレジェさんが撮影した、佐渡の羽茂に伝わるつぶろさしや宿根木のちとちんとん、小木の小獅子舞などの写真も展示されています。

フランス在住のフレジェさんのスタッフから 「佐渡のつぶろさしの写真を撮りたい」という相談があったのは、2014年の夏のことでした。
たまたま僕がフレジェさんの写真集『WILDER MANN』(世界の仮面衣装を紹介した素晴らしい写真集です)を持っていて、彼の写真のファンであったことから、佐渡での撮影計画の話が進み、2015年8月にフレジェさんチームが佐渡を訪れ、水津・野浦・岩首・羽茂(飯岡・寺田)・小木・宿根木で撮影が行われました。

島内での撮影では、各地域で祭りに携わる方々や団体をはじめ、ほかの地域の協力隊員(水津、岩首、小木担当)などにもご協力をいただきました。

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寺田つぶろさしの撮影は、海岸沿いの草地にて。

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飯岡つぶろさしは、羽茂温泉がある飯岡周辺で撮影しました。

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とつぜんの撮影風景に、道行く車もなにごとかと興味津々でした。

佐渡のつぶろさしは、全国各地で撮影された写真シリーズ「YÔKAÏNOSHIMA」を通じて、最も重要な被写体のひとつとしてフレジェさんは考えていたそうです(あともうひとつが、秋田のなまはげだったとか)。

「YÔKAÏNOSHIMA」(妖怪の島)という写真展のタイトルですが、水木しげるさんの漫画作品やゲーム「妖怪ウォッチ」などを通じて、「YOKAI」という言葉は外国でも一般的な言葉になっているようです。
今回、撮影されている鬼や仮面衣装は、人に悪さをするような妖怪・物の怪とはすこし違いますが、古来から伝わる神々や鬼を、外国のひとにもわかりやすく表現したタイトルなのかなと思います。

※参考:英語のWikipedia「Yōkai」の説明

この写真展は、フランスに本社を置くエルメス財団による全世界的な写真プロジェクトとして企画・開催されています。
佐渡でも、撮影のお話をいただいてから、2年越しのプロジェクトになりました。
インターネットメディアや雑誌などでも大きな評判を呼んでいて、すでに多数の来場者が訪れているようです。

また、今年の7月には大判の写真集も刊行されるとのこと。表紙は、小木の小獅子舞です。外国語版も制作され、全世界で販売されるとか。

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ちなみに入場料は無料です。
東京へゴールデンウイークなどで行かれた際は、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。

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フレジェさんと記念撮影。なんだか似てる?



元気なお年寄り達で始めた「佐渡を歩こう会」改め「大人の遠足」。
今回は地元西三川のお隣、田切須と大倉谷の神社仏閣、果樹園を巡り椿の大木を鑑賞するコースです。

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ところがこの日は時折吹雪となる荒れ模様。
軽いウォーキングで切り上げるのかな? と甘く見ていたのですが冒険好きのメンバーたちは許してくれません。
寒さもものともせずに、いつも通りワイワイがやがやと15,000歩を歩きとげました。

まずは集合場所の田切須諏訪神社で準備体操。
吹雪の中、ラジオ体操の曲を流して入念に体をほぐします。
知らない人は何事が始まるのか?? と思ったでしょうね。。

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最初に立ち寄ったのは、佐渡七福神めぐりのコースにもなっている「智光坊」です。
寺社の後ろはすぐに絶壁となって海につながるのですが、ここで祀られる恵比寿天はとりわけ豊漁と海上安全守護の神として広く親しまれています。

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山門や本堂のいたるところに精細な彫刻が彫られているのですが、とりわけ金刀毘羅堂周囲に彫られているものには圧倒されてしまいました。

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次に倉谷のお不動さんを通って、ゴルフ場を目指します。
いつも西三川に向かう国道沿いにある急な石階段の参道には目が行くのですが、車だと通りすぎるだけで登ることはありませんでした。

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お不動さんを抜けてゆるやかな坂を登ると広大な田園地帯。。があるはずなのですが一面雪景色です。

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普段真野湾に臨む西三川一帯は雪の少ない地域です。
朝方は道路に雪は積もっていなかったのですが、ほんの1時間で真っ白になるほどの大雪となっても、元気なシニアたちはメゲません。

スキー場のようなゴルフ場を突っ切ります。

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枯れた薮をかき分け今回の最高峰である高塚山頂上を目指します。

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山といっても標高200mぐらい、地図にも載っていません。
それでも、真野湾から大佐渡、小佐渡が一望できる絶景のポイント。。だそうです。

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山を下り始めるとすぐに果樹園となります。

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この辺りはヤブツバキの自然林がいたるところにあります。
田切須のヤブツバキ林は新潟県内最大の林で、佐渡市の指定文化財ともなっていますが、各果樹園にも何百年ものか分からぬほど立派なツバキがあります。

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こちらはリンゴ園に植えたしだれ桜。
立派になりすぎて、隣の大事なリンゴの方を切ってしまったそうです。

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さかや農園で昼食を取ってから小布施神社へ。

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アカガシの北限は佐渡なのですが、現存するアカガシ林はここの社叢に限られ市の指定文化財となっています。

小布施神社は室町時代に建立されたといわれ、本殿内に御神体を祀っているのではなく、本殿裏の御食石(ミケイシ)を御神体とする古いタイプの神社だそうです。

小布施神社には何度も訪れていますが、御神体は初めて拝謁しました。

小布施神社から国道に向かう途中に、日本最後の朱鷺・キンチャンと宇治金太郎さんの交流を記念した石碑があります。

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メンバーの方で宇治金太郎さんに同行して最後の朱鷺に餌付けをした方がいます。
日本の朱鷺に餌付けをした人はもういないだろうと言っておりました。

最後にお寄りした佐々木農園。
アプローチは手入れされた椿の並木道となっているのですが、こちらにも椿の巨木が保存されていました。

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いつも通い慣れている西三川周辺ですが、車で移動していては分からないことばかりです。
皆さんも、ときには地元をゆっくりと歩いてみませんか!
でも、こんな日は風邪をひかないように気をつけて下さい。

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まだまだ寒さの厳しい佐渡。ですが両津では、3月に入ると春を呼び込むイベントが目白押しです。
その中核となるのが3月6日(日)に開かれる「オアシス 2016 春」。「両津港佐渡汽船ターミナル 新潟交通駐車場」を会場に島内の人気店10店舗以上が軒を連ね、美食メニューを提供します。
特に今回は、例年2月に催されていた加茂湖漁協主催の「加茂湖カキ祭り」も同時開催。旬のカキを使ったさまざまな味覚が味わえます。
また、特設ステージでは、島内各地域の鬼太鼓や佐渡おけさ、日本舞踊といった芸能が披露されます。
(写真は昨秋の「オアシス 2015 冬」)。

オアシス2016春ポスター最新版Aのコピー

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3月3日(木)~27日(日)は「両津お宝・おひなさまめぐり」。こちらは1カ月弱の間、両津港周辺の旅館やお店がひな人形を飾るほか、多彩な催し物が予定されています。
<主なイベント>
●「お宝・おひなさま展示」(3月3日(木)~27日(日)・両津港周辺)
●「つるし雛展示」(3月3日(木)~27日(日)・あいぽーと佐渡)
●「ちりめんストラップ作り体験」(毎日・あいぽーと佐渡)
●「佐渡バル」(3月4日(金)~6日(日)、18日(金)~20日(日)・両津港周辺の参加飲食店、旅館)
●お茶会(3月6日(日)・あいぽーと佐渡)
●お琴演奏会(3月6日(日)・あいぽーと佐渡)
●「春のパン作り教室」(3月12日(土)・あいぽーと佐渡) ※3月7日まで要事前申込 
●「春のしんこ(型おこし)体験教室」(3月13日(土)・あいぽーと佐渡) ※3月7日まで要事前申込 
●「ふれあいひろば」(3月13日(日)・地域の茶の間 ひまわり)
●「おあそびてらこや」(3月13日(日)・桂屋旅館)
●「つるし雛製作体験」(3月13日(日)、20日(日)・あいぽーと佐渡) ※要事前申込
●「あいぽーとカフェ」(3月27日(日)・あいぽーと佐渡)
●「ブリカツ君を探せ」(3月27日(日)・夷、湊の商店街)

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なかでも目玉ともいえるのが「佐渡バル」。最近、全国的に話題となっている「○○バル」の佐渡版です。夷の飲食店街を中心に、「両津港佐渡汽船ターミナル」内や湊なども含め、飲食関連およそ20店舗と周辺の旅館4館が参加。期間限定のワンフードとワンドリンク(旅館は温泉入浴+ワンドリンク)を提供し、もてなしてくれます。
また「佐渡おけさ」の衣装を貸出(女性限定・各日先着10名)し、それを身に着けて店舗を巡れば3枚綴りの「佐渡バル・チケット」を無料プレゼント(各日先着5名)します。

佐渡バルチラシ表2完成 [更新済み]


両津爛漫!華やかなイベントの数々で、ひと足早く、春を体感してください。

なお、上記各イベントのお問い合わせ先は
「佐渡観光協会両津港案内所」(0259-23-3300)




 相川人はおしゃれ好き!?商店街を歩くと、くるくる回っているトリコロールの看板が目立ちます。どの店に行こうかと目を回すほどです…。出会いと別れの時期なので、身だしなみを整えたいと思います。

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まり美容室
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スタイリングが楽々できる似合わせカット
 1975年にオープンした、格子戸が印象的な美容室。ゆったりと寛げるシンプルな板間で、50歳代の女性を中心とした利用者に、磯西マリ子さんとアイさんの母子が二人三脚で対応しています。

得意としているのは、手ぐしで決まるスタイルの提案。頭の骨格や年齢とともに変わる髪質などに合わせてカットしてくれるので、自分らしさを手に入れることが。また、シャンプーやカラー剤などはできるだけ髪にダメージを与えないものをチョイスしているため、安心して任せられます。「似合った髪型を見つけるのは難しいです。でもカット後に喜んでくれると本当にうれしくなります」とアイさん。

店内では、がま口のポーチや小銭入れ、アクセサリーといったアイさんが手作りした小物の販売もしています。さらに、オイルを使ってふくらはぎを揉みほぐし血行をよくする「リフレクソロジー」(302,000円~、要予約)も行っており、立ち仕事や冷え性の人などにお勧めです。
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<お勧めサービス>

有効期限なしのポイントカードを発行。30個(11,000円)で1,000円割引に

<ピックアップ>

・「カット」(大人2,700円ほか)

要望を聞きながら、その人に似合った髪型にしてくれます。前髪だけなら540円!

・「カラー」(5,940円~)

オーガニック染料を使って髪への負担を減らし、自然な仕上がりを約束

・「炭酸トリートメント」(+1,080円)

美しい髪は健康な頭皮から。毛穴の汚れを取り除き、血行もよくしてくれます

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【data】
住所/佐渡市相川一町目12
電話番号/0259-74-3922
営業時間/8:3017:00
休日/月曜
駐車場/あり
HP/なし




Aged people’s group named SMOKE HOUSE SADO in Akadomari, Sado has commenced to process smoked fish as a new delicacy food in the island.


So far they had made SMOKED JACK MACKEREL (AJI-KUN), MOKED COD (TARA-KUN), SMOKED LEATHER
JACKET (KOUGURI-KUN) which were packed into pouch with 30-40grm net weight of these.

These product are available at main food store, liquor store in Akadomari area and two shops in Ryotsu area named UMAIMONNYA.

One of souvenir shop near ferry terminal in Ryotsu is expected to handle it as from next month so that many tourist could be picked it up there and will be enjoyed the smoky new taste while they are travelling to the island.


Selling price is very reasonable for consumers, so the sale goes well with good reputation.


In fact, this sort of community business was collaborated between aged group in the area and the writer who is staff of Japan Rural area Cooperation Volunteers in Sado city for the purpose of that ;-


1 Utilize unmarketable food
2 to promote new flavor to household as smoky food

3 to create new local product

4 to challenge and demonstrate aged performance to public

5 Health promotion for aged people

If you have an opportunity to visit the island, please try the yummy! (^.^)


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 相川にはおいしいおそばをいただけるお店があちこちにあります。それぞれのお店が創意工夫しているので、3月1日から始まる「佐渡國相川ひなまつり」にあわせて、食べ比べしてみるのもいいかもしれませんね。

vol.10

磯の家
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手抜かりない味わいを通し営業で提供

100年以上たつ建物を利用した、そば、うどん、ご飯ものの食事処。3代目店主の磯野幸夫さんが愛知県や東京都での修業時代に叩き込まれた味を一貫して提供しています。一つひとつの手順を妥協することなく丁寧に行っているため、地元客はもちろん、観光客の利用も多いようです。

そば粉は佐渡産と県外産をブレンドして使用。芯までゆで上がる瞬間を見逃さず、すぐに冷水で締めているため、すっきりとしたのど越しを楽しむことができます。夏場になると、冷やしたぬきやきつねといった期間限定メニューも登場します。

また、天ぷらにはフキノトウやタラの芽といった山菜や新鮮な魚介を使用。衣のかき混ぜ方やつけ方を工夫して、サクサクとした食感になるように仕上げています。さらに、佐渡産米を使った丼ものもバリエーションが豊かです。長年継ぎ足ししているタレが素材のおいしさを引き立てています。

通し営業しているため、普段通いはもちろん、街歩きの合間にも利用できますよ。
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<お勧めサービス>

相川大浦から小川まで、「磯の家定食」以外の全メニューを出前

<ピックアップ>

・「磯の家定食」(900円)

ミニそばorうどん、天ぷら、半ライス、サラダ、おしんこが付いた看板メニュー

・「変りそば」(750円)

わんこ風に盛り付けられた、ざる、おろし、とろろの3種類を味わえます

・「七福丼」(900円)

自慢のタレにくぐらせた、エビや白身魚、野菜など7種類の具材がのっています

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【data】

住所/佐渡市相川江戸沢町16

電話番号/0259-74-2213

営業時間/11:0019:00

定休/木曜の13:0019:00

駐車場/あり

HP/なし





 春一番の一報とはあべこべな身が凍える天気にあたふたしています。春はまだまだだなと感じますが、春のスポーツイベントである佐渡トキマラソンやスポニチ佐渡ロングライド210の参加者募集が行われています。すでに大会に向けて練習している人も多いと思います。そこで気を付けたいのは、ケガや故障ですよね。万全の体調で当日を迎えるために、体のケアをおろそかにしないようにしましょう。

vol.9

本間マッサージ療院
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薬要らずの “魔法”の施術で、体の違和感スッキリ!?
 あん摩マッサージ指圧師の国家資格を持つ本間正明さんと妃文さん夫婦が営んでいます。「佐渡にはこの資格を持った人が少ない」と一念発起して取得し、妃文さんの出身である佐渡で2000年に開業。「11で応対するので、人間性が問われる仕事です。人の役に立っているという実感を得られるのが一番のやりがい」と正明さんは言います。
 ウルトラマンの貯金箱やラジカセなどが飾られた待合室でヒアリングを受け、奥の部屋に移動。違和感がある箇所を触診しながら、あん摩、マッサージ、指圧を組み合わせた施術をしてくれます。また、普段からできる体のケアも教えてくれるのもありがたいですね。
 偏頭痛の人が昼休みを利用して来院したり、ひどい腰痛の人が1週間連続して施術を受けたりと、利用の仕方は様々。中には相談だけに来る人もいるそう。国家資格を有しているため、医者の同意書があれば保険が適用され、自己負担額を抑えることができるのも覚えておきましょう。

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<お勧めサービス>
4月~10月の夜はホテル万長に出張し施術しています

<ピックアップ>

・施術

あん摩、マッサージ、指圧を組み合わせた施術を受けられます

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【data】
住所/佐渡市相川一町目19
電話番号/0259-74-2153
営業時間/10:0017:00
定休/木曜
駐車場/あり
HP/なし

地域おこし協力隊の募集・採用を佐渡市がはじめてから、すでに3年が経ちました。

初年度に着任した渡辺琢磨くん(小倉担当)、中村暢子さん(高千・外海府担当)、木野本信子さん(海府担当)、新田聡子さん(岩首担当)の4人は、それぞれ2016年の1月・2月末をもって任期を終了します。

いまでは協力隊員の先輩がたくさんいて、佐渡全体や各地域での周知も広がっていますが、着任当初は前例のない「佐渡で最初の地域おこし協力隊」だったことや、ほとんどの方が「都会から地方へ、初めての移住経験」だったこともあり、人知れずいろいろな苦労や驚きもあったようです。

4人の任期終了を記念して、みなさんが佐渡を選んだ理由や、佐渡に来たときの印象、自分が担当して住むことになったそれぞれの地域のこと、そしてこれからの地域おこし協力隊についてなど、「今だから言えること」を、対談形式でお話しいただきました。
なお、進行と記事のまとめは、私・澤村が担当しました。(以下、敬称略)
 
特別企画
佐渡市地域おこし協力隊 一期生対談

「佐渡と地域おこし協力隊について」


なぜ『佐渡』を選んだか 
 
澤村 現在、地域おこし協力隊員は18名です(2016年1月時点)。こんな大人数になるとは思ってなかったのでは?
 
新田 想像してませんでした。もっと細々とやるんだろうと思ってました(笑)。

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・2016年1月21日に開催された隊員活動報告・意見交換会での4人(左から、木野本、中村、渡辺、新田)
 
澤村 みなさん、なぜ「佐渡」だったのでしょう?

渡辺 たまたま地域おこし協力隊についてネットで調べたら、「いちばん初めに佐渡が出てきた」からなんです(笑)。
佐渡について何も知らなかったので、来てからは乾いたスポンジに浸み込むように、佐渡の文化や生活習慣などいろんなものが自然に入ってきて、逆によかったです。

中村 私はもともと「島に住みたかった」んです。
佐渡は東京とも近いので、「まずは行ってみよう」と一人で初めて佐渡に来て、島を回りました。
そのときに買った日本酒(真野鶴)がとてもおいしくて、日本酒がおいしいということは水もおいしいし、食べ物もおいしい。そういうところに住めるのはいいなと。
また、佐渡には便利な町場も田舎もどっちもあるからいいな、と思いましたね。
佐渡での仕事について調べていたら、たまたま協力隊の募集があったんです。

新田 私は、鼓童と、写真家の天野尚さんの写真がきっかけで、学生時代から佐渡に3年通っていました。
学校の休みに鼓童でバイトしたり、天野さんの撮った佐渡の風景を探しに行ったりするうちに「やっぱり佐渡はいいところだな」と思って。
佐渡で社会福祉関係の仕事に就きたくて、就職活動をしたのですが希望が叶わず、ちょうど協力隊の募集を知って、「住んで佐渡について知ってから、福祉の仕事をするのもいいな」と応募しました。

木野本 わたしはもう「朱鷺」しかないです。
朱鷺が好きになって、佐渡に興味をもっていろいろ調べたら、「おもしろそうな島だな」と。
私はずっと東京で広告・宣伝などPRの仕事をしていましたが、「やっぱり地域のことをちゃんと知らないとその地域にあったPRができないな」と思っていました。
佐渡でそういう仕事ができたらいいな、と思い、佐渡に遊びに来て、野生の朱鷺を見て感動して帰った翌日、たまたま協力隊を募集しているのを知って、「これは運命かな」と思って応募しました。
 
澤村 最初から「地域おこし」に興味があったわけじゃなかったんですね(笑)。

自分たちの担当地域について

澤村 みなさんが住むことになった、それぞれの担当地域についてはどうですか?
 
渡辺 小倉地域は山間部で夜はすごく静かで、住み始めたときは怖かったんですけど、慣れれば大丈夫でした。

7-渡辺風景
・多くの人達とともに作業した場所である小倉千枚田。また、作業を通して季節の移り変わりを目と肌で感じることができた場所です(渡辺)

渡辺 私自身が人見知りというのがあって、地域の人たちと打ち解けるまで時間がかかったんですが、打ち解けてしまえばいい人たちばかりで、生活面では困らなかったですね。

中村 高千・外海府地域も夜はすごく静かで、佐渡での生活に慣れるのには時間がかかりました。

2-中村写真2
 ・入崎海岸の海に沈む夕陽と空。毎日違った色をしていて、1日の終わりに見るととても癒される(中村)
 
中村 最初は、「佐渡市の地域おこし協力隊の中村です。東京から来ました!」と地域の人たちに自己紹介しても、なんだ?みたいな感じでしたけども。
「わざわざ佐渡を選んで来てきてくれたんだね!ありがとう」と言ってくれる人もいて、やっぱり佐渡に来てよかったなって思いましたね。
 
新田 「あまり大きくない地域に住みたい」と思っていたので、いい地域に行かせてもらえたなって思いますが、住み始めた当初は、「暮らしも仕事もこの小さなフィールドなんだ」っていう不思議な感覚がありましたね。

6-新田写真2
・仕事の場という意識から、営みの場へと意識が変わっていきました。展望小屋再建祝いで開催した、集落の皆さんとのワークショップが印象に残っています(新田)

新田 隣の人の手伝いをしたり、自治会に関わるようなことをしていたりすると、「地域の一人ひとりのひとたちと話をして、みんなのことを知って、自分のことをみんなに知ってもらうだけで、自分の安心にすごくつながるなあ」って思いました。
東京では、こんなに人との関係に時間を費やしたり、向き合ったりすることはなかったですからね。

木野本 赴任地の鷲崎は、「あまり朱鷺が来ない地域だ」と、配属が決まってから知ったんです(笑)。
でも、「今回の応募を断ったら絶対に後悔する」と思って、佐渡に来ることにしました。

1-木野本写真2
・大佐渡のダイナミックな自然に惹かれました。カンゾウの咲く初夏は特に美しいです(木野本)

木野本 東京ではかなり早いスピードで仕事をしていたので、「しなしな」じゃないけど佐渡のリズムをつかむのは結構大変でしたね。
地域おこし協力隊は仕事とプライベートのON/OFFがわかりにくい部分があるので、地域との距離感をつかむのも結構難しくて、当初はとまどいもありました。
でも、私はずっと頭痛持ちでしたが、佐渡に来てからいつの間にか頭痛薬を飲んでいないことに気がつきました。佐渡の環境や、東京での仕事のプレッシャーから解放されたこともあったんでしょうけど、「佐渡ではすごく人間らしく自然でいられる」と思いましたね(笑)。

協力隊になってから
 
澤村 地域おこし協力隊になってからはいかがでしたか?
 
中村 着任してすぐにTVの取材を受けたんですが、「まだ何も活動していないのに、どうして注目されるんだろう?」と、とても不思議でした。

8-中村スナップ
・関岬放牧場にて。毛並みのいい佐渡牛が放牧されていて、日本海を見渡せる絶景です(中村) 

中村 地域では独身男性が多いということだったので、「婚活イベントやろうよ!」と、当時TV番組の企画で高千地区にいたタレントの渡辺裕太くんを巻き込んで動きました(※婚活イベントの様子はこちら )。
反省点もたくさんありましたが、何か始めてみないと地域の人たちにどう動いていただけるかわからないし、やってみてよかったですね。 

渡辺 私はまず祭りの鬼太鼓に参加しました。
地域の人が鬼太鼓などの芸能をすごく大事にしているのを見て、「地域の人たちの思いを大事にしたい」と強く感じましたね。祭りを通じて地域の若者たちとの結束も深まって、すごくプラスになりました。

3-渡辺写真1
・鬼に扮した同僚の岩崎隊員とともに(渡辺) 

渡辺 あとはやっぱり田んぼです。農業について未経験の自分が、一からいろんな作業に関わらせてもらいました。
すごく新鮮だったし、貴重な経験をしているなと思いました。

木野本 私は鷲崎にある二つの財産、寒ブリとカンゾウを中心に地域と関わってきました。
でも、あくまでも主役は地域で、私たちは「協力隊」です。地域内でバランスをとったり、うまく進むようにレールに乗せたりすることも協力隊に求められていますが、どういう風に盛り上げていくか、とても難しかったですね。

4-木野本写真1
・満開のカンゾウをバックに鬼とパチリ(木野本) 

木野本 大佐渡は、自然や食などとても魅力がある地域ですが、「どんな人が住んでいてどんな祭りがあるか」などの情報発信はまだまだ少ないと思います。
大佐渡の魅力を広く伝えていくことは大事だな、と思って活動していました。

新田 私はずっと地域で瓦版を発行していました。地域全体を配布して回って、地域の人たちと話をすることを毎月続けてきました。
地域では、仕事以外の「人と人とのつながり」がとても大事で、そのつながりがどんどんなくなっていく現状では、いろんな人と話すことはとても必要なことだと感じます。

5-新田写真1
・なんでも知ってるマチばあちゃんと日向ぼっこ(新田) 

新田 地域おこしは誰か一人でやるものでもないし、誰かだけが進んでやることはどうなんだろうって、ずっと考えています。
一般的な仕事をしていたらなかなかできないようなことができたのは、とてもありがたかったですね。

これからの「佐渡市地域おこし協力隊」について
 
澤村 みなさんの地域には、すでに後任の協力隊員の募集が行われています。今後の協力隊については?
 
木野本 協力隊がいない地域では、協力隊が何の仕事をしているのかがわかりにくいし、協力隊全体で連携して実施する、全島レベルのプロジェクトがあってもいいかもしれません。
隊員同士の連携がさらに強くなれば、いろんなことを気軽に話すことのできる相手ができて、環境に慣れずに孤独を感じる隊員も少なくなるでしょうね。
 
渡辺 一人は、ほんとにつらいです(笑)。私の場合は、近くの地域に年齢の近い岩﨑隊員がいたのでよかったです。
 
新田 今後の新しい協力隊員の募集では、地域の特徴や現状を踏まえて、「私たちの地域の協力隊はこんなスタイルがよいのでは」と、よりよい協力隊の関わり方を私たちも示していければいいなと。それが、これから地域ごとや地域間のプロジェクトを生んだり、目に見える活動につながっていったりするのではないでしょうか。
ただ、公私を通じて、各自が「これから佐渡で暮らしてくために、自分の時間を優先する」のか、それとも「地域のための作業をまず優先させる」のか、悩ましいところがあります。
私自身は、両立は難しくて、どちらかを選ばなければいけないと感じましたね。
 
木野本 でも、地域で生活をしていく保証が何もないのは、大きなリスクですね。
「地域を盛り上げよう」とがんばっても、地域で仕事を続けることができなければ、後に残るものは自分の達成感だけになってしまいます。
また、地域活性化よりも、移住施策や人口増加のための地域支援などが強く求められる地域も多いと思いますね。
 
中村 私は任期中にもっと地域間の人の交流を支援すればよかった、と反省しています。交流をしてみないと、ほかの地域のよいところを参考にすることもできませんからね。
 
新田 地域ごとの情報格差をすこしだけ埋めて地ならしをしたり、特定の世代にしかわからないようなことを、私たちを通じてみんながわかるようにしたりすることも、協力隊の役割の一つですよね。
 
中村 協力隊員が間に入って交流を進めていけたら、全島にもいい影響を与えていくんじゃないかな。

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高千の海岸にて(2015年12月に撮影)

中村 私たちがこれから任期を終え、佐渡で暮らしていく中でも、まだ「地域おこし」できることはたくさんあるんじゃないかな、と思います。
これからが大事だし、一人の住人としていろいろ考えてやっていきたいですね。 

 (佐渡市内で2015年末に収録)

毎年恒例のまっさき食の陣
手作りイベントの温かみと安心感、毎年少しの変革でサプライズ
今年で14回目を迎います。
アンケートで十回連続で来てくれるお客さんがいること知って本当に驚きです。

今年はバレンタインデー、お菓子コーナーで彼チョコ、友チョコ、家族チョコゲットするのもよし
タラ汁とキジそばで暖まり
特別メニューのフィッシュ&チップスでビールもうまい!
芸能演目もにぎやか

明日は雨模様だが、屋根付きゲートボール場でやるので濡れる心配もありません。
10時からの開始だけど、12時には売れ切り続出しますので、ねらい目は午前!
今年もカリンコーナー設置しています
お待ちしております

2月14日(日) 10:00~14:00
主催:松夢会
後援:畑野商工会松ヶ崎支部
問い合わせ:松夢会事務局 佐藤洋一 (Tel 090-5503‐0656)
場所:多田漁港



図1
 

きのう、2月8日午後1時。
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トラックが集まっています。
人々が集まっています。
これより、戸地集落の海苔摘みが始まります!!

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待ちに待った皆さんが、続々と岩のり畑へ降りていきます。
ごつごつした険しい岩場で、海苔は滑りやすいので十分に注意して進みます。


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これが「岩のり畑」です。

佐渡一周線(県道45号線)から見える広くて平らな場所のことをいいます。30年程前は「海苔島」と呼ばれる平らな岩でした。岩海苔を摘むと小さな石や砂も同時に取れてしまうそうですが、コンクリートを敷いたその年は、絨毯のように一面びっしりと海苔が生え、石や砂もほとんど入らずに摘むことができるとのことです。

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こんな様子で生えており、こんな風に手で摘みます。

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波が来て海水が流れ込むと、流れに合わせてすくい上げます。

カゴいっぱい、袋いっぱいに摘んでいました。
「母ちゃんたちが上手に摘むから、手本にして摘んでみっちゃ。」
コツを聞いて真似てやってみました。海苔がコンクリートにへばり付いており、容易には摘めません。指先でコンクリを強くこするようにすると、摘みやすかったです。おいしそうな海藻が足元にこんなにたくさん生えていて、こんな摘み方をするとは驚きました。

 

お母さん方に聞いたところ、たくさん摘んだ岩海苔は、家庭で消費したり、親戚や知人に分けたり、売りにも出すそうです。おすすめの食べ方は味噌汁や佃煮で、乾燥させたり冷凍したり保存食にもするとのことでした。磯の香りがして、コリコリとした食感がとても美味しいです。

 

こちらの岩のり畑は、戸地集落住民、かつ、会費を払っている人が摘むことができるそうです。冬になると、凪がいい日やいい時間を判断した総代(集落のまとめ役)から連絡があるのですが、住民は今か今かとそれを待っているそうです。今シーズンは海が時化た日が続いたため、昨年1223日、先月129日、そして昨日が3回目になる海苔摘みでした。

「戸地は相川の金泉地域のなかで最も波が荒い場所で、海藻が育つのに適している。」「昔母親は、連絡が入ると目の色を変えたもんだ。」と総代から話を聞きました。

 

旬の海藻・岩海苔、

佐渡の冬の味覚のひとつです。


住民有志「真野新町宿町屋再生プロジェクト」で行う本年の仕事始めは、「佐渡土人形絵付」体験です。

土人形とは、粘土を型で造形し素焼きした人形に絵の具で着色しただけの素朴なものです。

ルーツは京都の伏見人形で、江戸時代の後期に全国的に郷土人形として広まりましたが、ここ佐渡でも真野のお隣で「八幡人形」が販売され全島に広まったということです。

そんな土人形ですから、真野新町の古い町屋の中にいっぱい眠っています。
小木や相川の雛祭りのように、

金の道 真野新町宿でもそうした土人形を飾っていこう!
それなら自分たちでも作ってしまおう!

そんなノリで「佐渡土人形絵付」イベントを実施しました。

今も大崎地区の大滝学舎で手づくりの土人形作りを続けていらっしゃる葛原正巳先生を講師としてお招きし、真野地区の住民および子供たちの手で素焼きの人形に絵付けを行いました。

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皆さん真剣ですが大人はなかなか筆が進みません。

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一方こどもたちはどんどん描いていきます。

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私もようやくひとつ出来ました。
幸福を招く福助人形です。

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これらは、4月の真野公園桜祭りにあわせて真野新町通り佐渡土人形展として、真野新町の商店街店頭に飾る予定です。

稚拙でも自分の手掛けたものが街に飾られるのは気分の良いものです。
桜祭りのハッタンぼんぼりと共に、これから真野の名物になれば嬉しく思います。

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「真野新町宿町屋再生プロジェクト」は、こうした地域の文化を住民たちと楽しみながら後世に伝えて行きたいと考えています。

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佐渡めぐり塾も、お陰さまで第3回目を迎えます。里山や棚田、トキと田んぼなど農業に主にフォーカスしてきた第1回、第2回。今度はガラッと舞台が変わり、海のある暮らしを覗きに出かけます!

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普段子どもたちが眼にしているお魚たちは、スーパーで売られた切り身ではないですか?一本の木のようなワカメ見たことある?海の資源に富んだ島ならではの、恵みをたっぷり味わえる回になっています。お昼は自分たちでさばいた魚を実食!

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応募締め切りは2月15日(月)。今回は会場の都合上、募集人数も限られています。皆様お早めにお申し込みくださいね。ご応募お待ちしています♪

☆☆☆第3回 佐渡めぐり塾 農と漁 共にある暮らし編☆☆☆
日時         2016年2月20日(土) 8時~15時 ※8時集合
集合・解散場所   佐渡市トキ交流会館(新穂潟上1101-1)
定員         親子6組12名(要申込・先着順)
       ※小学3年生以上はお子様のみの参加もOK!
参加費      大人1,000円 小・中学生500円※昼食、お土産付!
持ち物      雨具・長靴・帽子・飲み物・着替え・エプロン・三角巾

※寒さ対策を万全に!
※雨天決行
※汚れてもいい格好で来てね♪

申込〆切   2月15日(月)

申し込み&問い合わせ
(一社)佐渡生きもの語り研究所 電話&FAX:0259‐22‐2658
メール:ikimon●sado-ikimonoken.jp ※送る際は●を@に直して送って下さいね。

 今日は久々に青空が広がる心地よい1日となりました。暦の上では春が始まり、気温は寒くても気持ちが上ずってしまいます。洋服や身の回りの品を春めいたものに変えるとテンション落とさずにこのままあと数週間しのげるかな。

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マツキヤ

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独自の視点で厳選した幅広い衣料品の玉手箱

 1946年に呉服屋として開業し、89年の移転に伴い総合衣料品店として再スタート。元気に遊ぶ子供たちの姿が描かれた外観がひと際目を引きます。

広々とした店内には、子供から高齢者までを対象とした衣料品から、寝具や肌着、手芸用品まで、キラリと光る多種多様な商品が所狭しと並んでいます。そのほとんどは代表の弾正成子さんがセレクト。「自分の目で見て探し、納得したものだけを仕入れています。いいものを適正な料金で提供したいから」と弾正さんは教えてくれます。

214日まではバレンタインデーにちなんだコーナーを設けて、チョコレートだけでなく、一緒にプレゼントしたいアイテムも展開しています。その後は、ホワイトデーの商品や入園・入学用品を充実させていく予定。また、羽田町で毎月10日、22日に開かれる市に併せて、独自の新聞チラシを折り込んでいます。セール品などのお得情報が掲載されていますのでくまなくチェックしてみてください。

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<お勧めサービス>

ギフト、プレゼント品などは無料でラッピングしてくれます

<ピックアップ>

・「衣料品」

冬物の割引セールを行っており、2月からは徐々に春物が登場します
・「入園・入学グッズ」

巾着袋や弁当箱、文房具など、一通りそろえることができます
・「タオル」

バスタオルやフェイスタオル、プチタオルなど各種あります
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【data】
住所/佐渡市相川羽田町22
電話番号/0259-74-2432
営業時間/平日9:0018:30、土・日曜、祝日9:3018:30
定休/112
駐車場/あり
HP/なし

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