佐渡市地域おこし協力隊サイト

佐渡市地域おこし協力隊全メンバーによる活動報告のサイトです

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2016年04月

カンゾウ。
佐渡の人ならみんな知ってるこの名前。
初めて聞いた時はなんだか勇ましい名前だな、と思ったものです。
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カンゾウの花

正式名称はトビシマカンゾウ。佐渡市の花として認定されています。
佐渡随一の観光地である大野亀は日本一のカンゾウの群生地で、毎年5月下旬から6月中旬にかけて、丘一面に黄色いじゅうたんのように花を咲かせます。毎年その時期になると島内外よりたくさんの方が花を見に訪れます。
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カンゾウが咲き誇る大野亀(2015年の様子)

昔、この地域では佐渡牛の飼育がされており、牛の飼料に大野亀の雑草がよいとされていました。たまたまカンゾウが種を落とした後に毎年刈り取りをしていたためカンゾウが大群生を形成する要因となり、このような景観を作り出しました。
しかし、佐渡牛を飼育する家も少なくなったため、雑草の刈り取りも行われなくなり、それとともに過去70万本あったといわれるカンゾウも半分くらいまで減少していきました。
カンゾウの花を後世に残したい、そんな思いで平成9年よりはじまった保護活動により、カンゾウは次第にその数を取り戻してきています。毎年、地域の方達の地道な活動により支えられています。

今回、4月に大野亀で開催された2つの保護活動に参加させていただきました。
13日に開催した苗取り作業は地域の方約15名が参加。

大きく育った苗を傷つかないように堀上げて・・・
苗上げ作業

20本の苗に束ねてわらでぐいっとカンゾウを縛ります。
カンゾウの苗2
カンゾウの花の根は球根のようになっているのですね~。

この苗取り作業はなかなかの重労働。汗をかきつつお昼ごろまで作業は続きました。
苗上げ作業2
苗上げ作業3

16日の定植作業は約150名の方が参加。
地元の集落の方や小中学校の子供たち、団体・企業の方など大勢の方が参加しました。それぞれグループに別れ、作業にあたります。

こちらは苗の苗植え作業。
定植作業3
定植作業

こちらは苗の鉢上げ作業中。
鉢上げ作業2
鉢上げ作業
みんなでぺちゃくちゃおしゃべりしながら作業は進みます。汗をかきながら働く姿はみんなにこやか。

お日様の下で久しぶりに土に触れて、私自身もとても楽しく作業させていただきました。たくさんの方のご協力のお陰であっという間に作業は終わり、11時頃には解散となりました。
集合写真
お疲れ様でした、はいチーズ!

カンゾウについて、海府観光協会会長・大野亀ロッジの北澤さんは言います。
北澤さん
大野亀ロッジ北澤さん

「カンゾウの花は独特の色をしています。淡い黄色、赤みがかった黄色、なんともいえない絵に描けない美しさがある。大野亀の緑の色と、空と海の青さと、そこに加わるカンゾウの黄色。その3色のコントラストが本当にすばらしいです。

佐渡の観光資源の中で島外から来る人達の数は、カンゾウがダントツで多い。保護活動を始めてから、花ひとつでこれだけの人が集まるということを改めて知り、大事な資源であるカンゾウをきちんと守り、先の世代へ残していきたいという気持ちが生まれました。

また、種草であるカンゾウは種をまくところから始まります。私自身も子供の時、カンゾウの種を蒔き、育てたことを覚えている。子供たちが一緒に種から育て、身をもって経験することで、ひとつの植物の成長の過程を知り、学ぶことができる。大人も子供も一緒になってできるこの活動を後世に繋げ、カンゾウの花を残していきたい。」

大野亀
4月末現在の大野亀

こうやってさまざまな人の手やおもいが加わり、地域の誇りとして守られているカンゾウの花。毎年みんなに愛情たっぷり注がれて、カンゾウも喜んでいるに違いありません。今年もすくすく育ち、皆さんに会えるのを楽しみにしていることでしょう。

そして、恒例のカンゾウ祭りが今年も開催されます!

【第39回佐渡カンゾウ祭】

【会場】 佐渡大野亀
【日時】 平成28年6月11日(土)20:00~21:00 前夜祭
            6月12日(日)10:00~15:00 本祭
【お問い合わせ】 
佐渡カンゾウ祭り実行委員会 0259-26-2410(事務局 大野亀ロッジ内) 

祭中はカンゾウ花祭り唄や鬼太鼓、佐渡民踊の披露などさまざまな佐渡の芸能を披露する予定です。
その他にもお楽しみイベント盛りだくさん!カンゾウの花の苗も販売します。

お誘い合わせの上、ぜひいらしてくださいね。

「いざ出陣!」の言葉がどーんと響くようなお祭りといえば・・河原田の諏訪神社例大祭(万燈まつり)」ではないでしょうか?
今年もいよいよ明日、4/27に出陣します!

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※昨年の様子はこちらから万燈祭!各々の晴れ舞台に密着!」

この万燈・・一体誰が、どこで、どうやって作っているのか?
聞けば毎年一から作っているなんて驚きです。
そんな疑問を持った私は今年「万燈小屋」に潜入してみました。
※今回は「本町町内会」の経過取材と作業の手伝いをさせて頂きました。

「こんこん、おばんです」とドアを開けるとこんな光景が・・
↓これがもしかするとあの万燈の枠組み?!27
万燈づくりはまず、今年は何をテーマにするか考えるところから始まります。各町内会ごとにテーマが異なるのがまた見所。

↓イメージを立体にする至難の業の連続!
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テーマにそってこんなイメージのものをつくると決まれば、
その参考になる資料から立体を想像して作りだします。

↓ワイヤーをつなぎ合わせカーブも作りだす
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枠組みは、ワイヤーを繋ぎ合わせて作ります。
立体の湾曲部分も手作業で作りだします。
感覚やセンスが問われる
とても難しい作業です。

↓光の源はこの蛍光灯!何本も体の中に・・
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祭り当日は昼の引き回しと、夜の引き回しと雰囲気が全く違います。夜の幻想的な光の源はここから発せられているんですね~

↓体を覆うのは和紙!枠組みに這わせて一枚一枚丁寧に

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高低差があるので上は脚立をつかって、下は床に寝そべって、一枚一枚細かく切った和紙を枠に沿わせて貼りつけます。しわを寄せずに、ピンと張り付けるのがポイントです。

↓色付け作業も、もちろん人の手で行っていきます
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まず鉛筆で下書きをした上に、ムラがでないように色を付けていきます。ハッキリと目立つ色合いです。

↓万燈の模様付けはセンスがあらわれます!
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枠組みを覆った白い和紙のキャンパス・・
どんな模様をつけていくのか予めイメージを膨らませながら、鉛筆で直接万燈に下書きをつけます。

↓作業台にはこんな貴重な資料が置いてありました!
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↓模様に沿って縁取りし、そこから色付け開始! 
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模様の下書きにそって、縁取りを行っていきます。そこにイメージした色を配色を考えながら塗ります。もちろん染料の配合もイメージに合わせて作り出します。

↓色合いで躍動感が溢れ出す熟練の技!
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色のつけ方一つで、立体により躍動感が出てきます。風にそよぐ鬣、揺れるさざなみ、今にも動き出しそうです。こんな姿を見ると皆さんの本気度が伝わってきますね。

↓真っ白いキャンパスに作品が出来上がっていきます! 
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 ↓万燈作りの醍醐味と言えば・・作業後の一杯
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この日は作業も終盤に差し掛かってきた時だったので、少しお疲れな雰囲気もありますが、皆さんこの時間になると、とってもいい表情で夜な夜な話し込んでいる姿が印象的です。
毎晩近隣のサポーターから美味しいご馳走が運ばれてきます。

↓今晩、最後の仕上げの作業に取り掛かります。
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ここまでの作業工程を知っていただいた方は、明日の祭りで万燈を見る目が変わってくるのではないでしょうか?
制作期間約1ヶ月。毎晩仕事を終えてから有志で集まって作品を作り上げる地域の方は、皆職人に見えました。
ぜひ明日は河原田の万燈まつりに皆さん遊びに来てください!
 

諏訪神社例大祭(万燈祭り) 
【日程】2016年4月27日
【開催地】諏訪神社を中心とした河原田地域
【時間】7時〜21時頃まで(鬼太鼓の門付)
【万燈引き回し時間】昼:14時〜 夜:19時〜
 詳細は佐渡観光協会のHPよりご確認ください。
https://www.visitsado.com/event/3298/ 

投稿名 西本佐和子(にしもとさわこ)
 
担当地区 海府地区 
 
出身地 大阪府枚方市
 
任期 2016年4月~2019年3月予定
 
経歴
大学卒業後→JR西日本グループ会社に約2年半勤務(駅案内業務)→
長野県にてレタス栽培バイト→東京都内のフェアトレード雑貨店に約5年勤務(営業・販売・企画等)→
北アルプス山小屋にて山小屋バイト→佐渡へ
 
地域おこし協力隊への応募動機
海にぽっかり浮かんだ雪山。
それが佐渡に対する初めての印象でした。
船の上から見たその風景が今でもずっと心に残っていて、この島を好きになりそうだな、と
そのとき漠然と思ったことを覚えています。
何度か佐渡を訪問し、海も山もあり食が豊富であること、四季がはっきりしていて景観が豊かであること、
ふるい歴史ある町並みが残り伝統芸能や祭が盛んであることなど
日本をぎゅっと凝縮したような、他にはない魅力を持つこの島に暮らしてみたいと思うようになりました。
昔からずっと自然が身近にある土地で、いつか生活したいと考えていました。
協力隊の仕事を通して佐渡のことを深く知り自分の経験も活かせたら、と思い応募しました。

海府地区について
黒姫・虫崎・北小浦・見立・鷲崎・藻浦・願・北鵜島・真更川。
佐渡の北部に位置する海府地区はこれらの9集落からなります。
海岸線に沿って点在するこれらの集落は大佐渡の自然にとても近い集落です。
カンゾウの花が群生する大野亀や、海水の透明度では佐渡随一を誇る二つ亀など佐渡を代表する景勝地があり、
海岸線から望むダイナミックな景色は、日本海の風情を存分に感じさせてくれます。

商店や飲食店は少ないですが、その分海府地区ならではの自然の恵みを活かした農業・漁業が営まれています。
まだ着任して一ヶ月にも満たないですが、人・自然・食などさまざまな面でこの地区の豊かさをひしひしと感じています。

大野亀港

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これまでの活動内容・今後の活動予定
①カンゾウや漁業など自然資源を活かした地域活性化活動
②里山里海の自然保護、海府ならではの農業、漁業の研究
③伝統行事や風習の記録、資料作成
④その他、地域行事イベント企画・運営に係る活動支援 

コメント
佐渡は桜が散り始め、徐々に緑の色が濃くなってきています。
日々変わる海の色や空の色を見るといつも元気になり、来てよかったなと感じています。
春夏秋冬の海府の土地、暮らす人々の魅力を伝えていきたいと思っています。

だんだん田んぼに水が張り始め、鏡のように金北山が水面に映る季節になりました。
寒い冬があってこそのこの感動。佐渡2年目ですが、去年と同じ感動を味わっています。

さて、今日は本気で佐渡移住を考える皆様に耳寄りな情報♪
今年度2度実施される、移住体験ツアーの1回目の日程が決定しました!


さど暮らし移住体験ツアー
~Sターンのススメ 佐渡に空き家を見にいこう!~(仮)


『移住』を本気で考える人に、観光ではできないこと・会えない人を巡る内容になっています。

◆6月11日・12日 1泊2日
◆費用10000円
◆交通費付(行ジェットフォイル帰フェリー)
◆宿泊付(一人参加は相部屋になります)
◆食事付(朝・昼・夜 各1食)

内容は・・・

◆佐渡市空き家情報掲載の物件紹介します!
◆移住者のリアル体験談
など・・・他、調整中

調整中がいくつかあるため市のFBやHPではまだアナウンスできていませんが、この日この値段は決定です♪


『移住』を本気で考える人に来てもらいたい!
「1万円だし~移住希望者のふりして旅行しよう~」なーんて思っている方にはきっとつまらない内容ですよ(゚∀゚)
観光要素ありませんから!!



今年度、、移住・定住促進係のスローガンは「Sターン!!」
Sターンとは・・・
Sadoへターン!
Shimaへターン!!
SadoがSukiだからターン!!!
そもそも佐渡の形がSだしターン?!
UターンもIターンもそこには壁はない!みんなまとめてSターン!!



お問合せは地域振興課へ!
0259-63-4152(平日8:30~17:30)

 

ぜひ・・・下見にいらしてください♪



佐渡島移住・定住支援情報もチェック! 

赤泊地区の春祭りは、4月1日「上浦まつり」、2日「川茂まつり」から始まり、クライマックスの15日「徳和まつり」、16日「三川まつり」、千秋楽の18日「赤泊まつり」と続きました。

今年も、上浦まつりへは直接参加出来ませんでしたが、その晩、上浦地区集落の祭宴席へ呼ばれ、出席しました。2日には川茂地区2か所の集落宴席を梯子し、間接的なお祭りを祝わせて頂きました。後半の3つの祭りでは、それぞれ大獅子組へ入り、朝から晩まで3つの祭りを手伝わせて頂きました。

「徳和まつり」では、徳和・浦津集落の大獅子「昭和会」へ今月赴任した海府地区担当隊員が手伝いに駆けつけてくれ、紅一点の華やかさを添えてくれました。

加えて、翌日の「三川まつり」、翌々日の「赤泊まつり」には移住支援担当隊員が快く手伝ってくれ、こちらも、それぞれの大獅子組は華やかな祭りとなりました。

実は、我々、地域おこし協力隊業務の一つに「地域行事等への支援」というカテゴリーがあり、地区の祭り参加は、隊員にとって立派な活動の一つとなります。ご承知の通り、少子高齢化現象は地方ほど顕著であり、毎年各集落から隊員へ、祭り手伝いの要請が絶えません。

単純な疑問として、なぜ、集落住民の方々は祭りの継続に執着されるのでしょうか・・・

今までの当地での祭り参加経験も踏まえ思ったことは、祭りを続ける意義とは、伝統芸能を伝承する以前に、集落を一つのコミュニティーとして存続させる為に必要不可欠なとても大事な行事と考えました。

即ち、我々隊員にとっても、祭りや地域行事は、地域おこしにはなくてはならない存在です。これからも、この意義を理解して、引き続き隊員活動に勤しむべし、と思った3回目の春のまつりでした。


地区住民の皆さん、春の祭も大変お世話におなりました。



写真は順番に「徳和まつり」「三川まつり」「赤泊まつり」です。

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4月20日午前8時。猿八の棚田では、田植えに向けて田んぼに水を張るため、水路清掃が行われました。 
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写真中央が水路。

集まったのは男女8名。
猿八棚田では経塚山のふもとから水を引いており、水源までは山道を歩いて約15分ほど。その間に溜まった落ち葉や枯れ枝をスコップや熊手を使ってかき出します。 
水分を多く含んだ落ち葉はずっしりと重く、コンクリート舗装されていないところは特に時間と労力を要します。
 
場所によっては、岩壁と崖の間にひと1人がやっと通れるくらいの幅しかないところも。慎重に作業を進めます。
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写真左側は崖、右側は岩壁

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溝が浅いところは土のうを積んで水をせき止めます(水を放流した後の様子)

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場所によって水路の幅は異なる

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作業を始めて約3時間。ようやく作業終了。
参加された方に話を伺うと、今の水路は一部舗装されていて、作業はまだ楽になった方で、昔はそれがない分、人手がかかり、作業も一日がかりだったとのこと。

一歩間違えれば命の危険さえあるなかで、水源を探し当て、水田までの水路を築いた昔の人たち。その苦労があって、水田があり、お米が作られている。
そんなことをしみじみと感じたひとときでした。
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猿八棚田から見える風景

33年に1度、お薬師様を拝見できる日。

1日目、416日の様子は前編でご報告しました。

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日目。
417日、暴風警報発令。
佐渡汽船フェリーが欠航するほどの悪天候でした。

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「稚児行列」
稚児は、隣の万福寺から渡り廊下を歩き薬師堂内へ。
役員はまわりで見守っています。

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粛々と法要が進められていき、お薬師様の扉が閉められました。

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お昼前には雨が上がり、大時化でしたが雲のない青空になりました。


その3日後。
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20日快晴、延期された流灌頂の海上法要が執り行われました。
地域の大人だけでなく、地元の金泉小学校や姫津保育園の子供たちもたくさん集まりました。

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海に流す大塔婆(おおとうば)は、中央の塔婆は長さ2.8、左右の塔婆は長さ1.8もあります。裏表に梵字などの文字が書かれています。集まったみなさんで大塔婆に結ばれた縄を持って、薬師堂から港まで歩きます。稚児行列よりも多い人数だったと思います。

御開帳法要の締めくくり、漁業において重要な海への法要。大事な大塔婆を運ぶ地域のみなさんは、とても良い笑顔をしていました。このことに胸が熱くなりました。

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イカダのように帆を立てるような棒を立て、そこに竹と一升瓶「金鶴」がくくりつけられました。「やっぱり金鶴だな~」姫津のおじさまは金鶴がお好きのようです。それを海に下ろして出港します!3隻が連なって走ります。

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沖で、僧侶によりお経が読まれ、大塔婆の縄が離されました。お札やお花、お神酒もいっしょに流しました。その後、帰港しました。


3日に渡り、33年ぶりの法要をすべて終えました。

実行委員長(集落総代)の西埜修一さんは、「自分がこの年に総代になれたこと、今ここにいること、すべてに縁を感じる。33年前の記憶がほとんどない状態で、様々な人に助けていただいて、みなさんの協力があったからこそできた。終えることができて、本当によかった。」と、最後に役員のみなさんに向けて話しておられました。


私自身、この年に自分が協力隊としてこの地域を担当していること、行事を通して姫津のたくさんの方と関わることができたことを、とてもうれしく思っています。一生に一度の貴重な経験をさせていただきました。どうもありがとうございました。


次回の御開帳は、
2049年です。
お薬師様、姫津集落を永く永く見守っていてください。

33年に1度、お薬師様を拝見できる日。

姫津の歴史はお薬師様なしでは語れないと言えるほど、集落が大切にしている仏様です。先週末416日と17日、先祖や水難事故などで命を落とした人の冥福を祈り、日々の漁で取った魚を供養するための法要が行われました。

すべてではありませんが、写真とともに振り返ります。

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16日、とっても気持ちの良いお天気でした。
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お薬師様の体に巻かれた紐のようなものが5色のリボンにつながり、お堂前の供養塔に結ばれています。この塔やリボンを触ることで、お薬師様を触れたと同じご利益があるそうです。全身にご利益があるように塔に抱きつく人もいました。

15㎝程の黒い像で、目を凝らしましたが表情や着物までは見えませんでした。左手に薬の壺を持っており、身体が苦しい時や心が苦しい時に助けてくれるそうです。

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「百味供」
普段私たちを見守ってくださるお薬師様への感謝の意味を込めて、山海の珍味に模した野菜や乾物などを百味と見立ててお供えします。水引を結んだり、季節のお花をそえたり、どれもかわいらしく、あたたかい印象をもちました。

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「稚児行列」
1歳~12歳の子供たちがお化粧して衣装を着て、親御さんと共に歩きました。きらびやかな袈裟を着た僧侶に赤い傘を差しているのは青年会です。役員は羽織り袴姿で、観客側も身が引き締まりました。

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「大般若法要」
大般若経600巻全ての経本典をバラバラと広げ略して読みます。その間、身体の悪い部分を経本で叩いてもらうと良い効果があると言われ、参拝者は僧侶のそばへ座り、肩や腰などを叩いてもらっていました。
(私は頭を叩いてもらいました。頭の回転が良くなりますように…。)

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「奉納太鼓」
はじめに青年会長から力強い言葉が述べられ、その後、青年会OBによる「波濤(はとう)」、子供たちと青年会による「出船(でふね)」、青年会による「薬師」の3曲を打ちました。大漁旗で作った半纏を羽織り、過去、現代、未来につなぐ願いが込められています。外で響く太鼓の音はどうだったでしょうか。普段にぎやかな子供たちもさすがに緊張していましたが、いい音が出ていたと思います。

青年会からの提案で、集落の女性が太鼓を叩くきっかけになればと、太鼓のシメに私を指名してくださいました。おそらく、見ていた方は「あの子はどこのもんや」と口々にしていたと思います。がんばれ~!」と掛け声をくださった方もいました。緊張しながらも力いっぱい打ちました。このような特別な舞台に立たせてくださったことにとても感謝しています。


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「婦人会による読経と、僧侶からのご講話」

婦人会の皆さんは月に2回集まってお参りをしています。音程が難しいお経を声を合わせ読まれていました。その後、僧侶によるご講話では、薬師如来にまつわるお話などをわかりやすく聞かせてくださいました。

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来場者数は数えていませんが、とてもたくさんの方が薬師堂へ来てくださいました。

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翌日2日目は屋外で行われる法要が予定されていましたが、大荒れになるという予報が出ていました。姫津にとって大事な法要です。実行委員長の苦渋の決断で、稚児行列は外を歩かず薬師堂の中で行い、流灌頂の海上法要は延期することになりました。


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日目と海上法要の様子は、後編にてご報告します。

 先週末から始まった佐渡金山桜並木ライトアップ。今年は例年より開花が早く、17日の強風によりほとんどの花は散ってしまいました。桜を見られるのが1年後かと思うと寂しい気持ちになりますが、菜の花やチューリップなどが各地で彩を添えてくれています。
 食卓には新タマネギや新ジャガなど春の食材が増えてきました。すがすがしい屋外も良いですが、スーパーにも春を見つけに出かけてみては。

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児玉商店
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無料配達もする、地域密着型の食料品店

 開業から70年を超える、家庭にも財布にも優しい食料品店。近年は、農家や業者らと直接取り引きすることで、個性的なお米をはじめ、野菜や魚介類、加工品など、安心安全な地場産商品を少しずつ増やしています。これからは、関のワカメ、近隣で採れるタラの芽やフキ、イチゴなど、春めいた商品が出回り、店内がどんどんカラフルになっていきます。また、サラダや煮物などの惣菜は基本手作り。冷凍ものが多いコロッケも金曜だけはジャガイモの皮むきから作っています。平日は午後8時まで開いているため、夕食を手早く済ませたい時に利用できるのも嬉しいポイントです。

大型店と比べても見劣りしない価格設定にも取り組み、お買い得商品を打ち出した新聞チラシを月5回折り込んでいます。出費がかさみがちなアルコール類も例外ではありません。佐渡産リンゴを使ったスパークリングリキュールや柿の酒など、ユニークな銘柄も価格を抑えているので、一度のぞきに行ってみて。

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<お勧めサービス>

合計1,000円以上を電話注文すると、旧相川地区を中心に無料で配達。午後2時までなら当日配達可能

<ピックアップ>

・「地酒」

島内5つの蔵を取り扱い、各蔵とも多彩な銘柄が揃っています

・「米」

岩首の棚田米や石名米など、個性的な農家から直接仕入れて販売

・「佐渡産一夜干しイカ」(850円)

味が抜群にいいと評判。他にもいろいろな冷凍シーフードがあります
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【data】
住所/佐渡市相川一町目38

電話番号/0259-74-2036

営業時間/9:3020:00(日曜、祝日は19:00まで)

定休/112

駐車場/あり

HP/なし

3月で開館1周年を迎えた「あいぽーと佐渡」(佐渡インフォメーションセンター)。280人を収容できる「多目的ホール」をはじめ「催事スペース」「会議室」「調理室」などを附設し、観光交流、地域振興、情報発信の拠点として、さまざまなイベントや会議、セミナーなどに利用されています。

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その「あいぽーと佐渡」
2階の「展示室」で現在、「放浪の天才画家 山下清作品展」(入場料:大人300円・小中学生100円、5月29日まで)が開かれています。
『裸の大将』で知られる放浪の画家・山下清は、佐渡と深いゆかりがあります。母・ふじは、旧新穂村正明寺生まれで、清の本籍も同地にありました。そんな縁もあり、清は生前、何度か佐渡を訪れていて、葬儀も母の菩提寺である同所の「善光寺」で執り行われています。
今回は、そんな清のリトグラフおよそ20点を展示。初期の傑作『汽車』、代表作として知られる『長岡の花火』、晩年の欧州旅行に影響を受けた『パリのサクレクール寺院』『スイスの町』などを観ることができます。

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また、1階の催事スペースでは「佐渡の花と風景」「鬼太鼓」といった、
2つの写真パネル展も開催中(無料)。


「佐渡の花と風景」では、島内の美しい風景や季節の草花の秀逸な写真を展示。

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花02

「鬼太鼓」の写真パネル展示では、佐渡の鬼太鼓を5つの型に分類して、わかりやすく解説しています。

鬼太鼓

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「あいぽーと佐渡」は、佐渡汽船の「両津港ターミナル」から歩いて約5分。船待ちで時間があまった際にでも、足を運んでみてください。


お問い合わせは「あいぽーと佐渡」(TEL0259-67-7633まで。



 




片野尾歌舞伎公演まであと5日となりました。



全体練習はあと1回で、調整の段階です。



4月20日(日)
リハーサルが行われました。
集落の方を観客に招くリハーサルは、化粧以外は本番と同じ状況で行います。



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【衣装係のみなさまと】



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衣装は想像以上に重たく、暑いです。。

衣装アリとナシでは、所作も変わってきます。




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リハーサル開始中の衣装替え。

主役の熊谷は、計2回の衣装替えがあります。

衣装係さんも総出です!


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リハーサルは無事終わりました。

片野尾の人達も演目が分かっているので、自然と要所で全体から拍手が起きます。



「ここで拍手が起きるから、見得を切ったらもう少し止まりなさい。」

よく稽古で言われていたのですが、(こういうことか!)と、やりながら実感しました。



大目に見てもらっている部分はあると思いますが、それでも、

「イワサキくん、良かったよ。」

と、おばあちゃん達に言われて、たまらなく嬉しかったです。



あと少し!


やりきります!!







島内各地でお祭りが催される4月15日。
この日、金井にある八幡宮では新保祭が開催されますが、隣接する大慶寺でも「市」が立つことをご存知でしょうか。

その名も「大慶寺門前市」。
今回は門前市の催しの一つ、「文弥人形」について取り上げたいと思います。

佐渡の文弥人形は国の重要無形民俗文化財に指定され、島内のあちこちで上演されていますが、担い手不足によりその数は減っており、座の存続に苦慮しているところもあるとのこと。

「見てみたいけど、話が難しそう」
「かしこまった舞台に足を運ぶのはちょっと・・・。」

そんな方に耳寄りな情報です。
門前市で上演される文弥人形は、だれでも気軽に見物できます。もちろん観覧無料!

上演される演目は
「出世景清(しゅっせ かげきよ)」から「訴人の場(そにんのば)」と「小野姫の道行(おののひめのみちゆき)」です。

<主な登場人物>
源氏への復讐を企てる平家の残党・出世景清、熱田神宮の大宮司の娘で景清の妻・小野姫、景清との間に2人の息子を生んだ京都の遊女・阿古屋の3人。

<あらすじ>
源氏の重臣を討つことに失敗した景清は、逃げ延びるため京の都にいる阿古屋のもとを訪れます。しかし、阿古屋は実の兄から、景清の居場所を密告することを持ちかけられます。そこに景清宛に小野姫から手紙が届いて・・・。
景清の身代わりになって捕らえられた大宮司と小野姫。二人を助け出すため、景清が取った行動とは・・・。
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 (写真:阿古屋)

上演時間:午後1時半~ (門前市は午前10時~)

出演は真明座(座長:川野名 孝雄さん)。
猿八在住で「猿八座」の座長でもあり、真明座の座員でもある西橋さんも出演されます。

これを機に、佐渡の伝統芸能である文弥人形に触れてみてはいかがでしょうか。
新保祭に行かれる方も、大慶寺門前市にもぜひ足を運んでみてください。
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(長い記事です。ご了承ください。)

私はこれまで、お寺の行事や法事にそれほど興味がなく、家族に言われるがままに参加していました。佐渡で暮らし始めてから、集落のお堂で念仏を唱えたり、大きな数珠を大勢で回したり、さまざまな行事に参加させてもらううちに、仏さまを少し身近に感じられるようになりました。


集落の皆さんが「ご馳走を食べたり、お菓子を撒いたり、楽しみがあるから集まるんだよ。ご馳走がでるからおいで。」と声をかけてくれます。その
楽しみに惹かれて行きますが、お堂の雰囲気や行事の内容が私にとっては目新しく、興味深いものに感じています。


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3日。
相川金泉地域・小川集落にある多聞院にて、
「ねまり遍路」と「大般若」が執り行われました。

「ねまり遍路」は、お遍路でめぐる四国八十八箇所の88の数だけ念仏を唱えます。

もう一方、「大般若」は、大般若経600巻すべての経本典を広げ略して読みます。
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経本を11バラバラと上から下に流れ落ちるように広げます。家内安全、五穀豊穣、ボケ防止、宝くじ当選などの願いとともに「~~~奉詔訳(ぶじょうやく)!」と大きな声で唱えます。三蔵法師にまつわるお言葉だそうです。


その間、まわりに座っている皆さんは、お賽銭をあげる意味合いでたくさんの
1円玉を投げます。当然、僧侶の頭や背中、経本にも当たります。ある人はおひねりのように手いっぱいの1円玉を僧侶の胸元に入れます。

お寺の行事は厳粛な雰囲気のなかで行われるものだと思っていましたが、とても賑やかで笑いが起きるほどでした。最近は遠慮がちな人が増えたのか、昔はもっと賑やかだったと僧侶から聞きました。

ちなみに、なぜ
1円玉だけかというと、10円玉や100円玉が当たると痛いからとのことでした。当たることが前提なんですね。大量の1円玉が必要になりますが、両替する係もいるのです。一斗缶いっぱいに1円玉が用意されていました。


「だんだんと参加人数が減ってきている。檀家だけでなく、どなたでも見に来てもらっていい。継承していきたい。」と檀家総代が話してくださいました。
毎年
43日に行われます。


ここからは告知です!



今ご紹介した「大般若」が今週末、同じ金泉地域の姫津集落にある薬師堂にて行われます。

『第12 薬師如来三十三年御開帳法要』

なんと、
33年に1度という年が今年に当たり、その法要が416(土)・17日(日)にあります。先祖や水難事故などで命を落とした人の冥福を祈り、日々の漁で取った魚を供養するために法要などが行われます。

昔あるとき、航海に出た蟹工船が大しけにより沈みました。乗組員
200人余りのうち、積んでいた川崎船に乗り移った13人だけが奇跡的に助かりましたが、その船の櫂(かい)をこいでいたのがお薬師様だと伝えられています。また、集落ではこれまで大火が3度ありましたが、いずれも延焼が免れたのはお薬師様のおかげといわれています。姫津の歴史はお薬師様なしには語れません。

大般若のほか、僧侶、集落役員、稚児衣装を着た子供たちとその親御さん、総勢
80人程が列を成す稚児行列16日①9時と②14時、③179時 計3回】。
四箇法要大般若法要(1円玉は投げません)【
169:45】。
青年会
OBと青年会、子供たちによる奉納太鼓は、大漁旗で作った半纏を羽織り、過去、現代、未来に集落をつなぐ願いを込めて大きな太鼓を力強く打ちます【1613時】。
毎月
2回お薬師様にお参りをしている婦人会による読経と、僧侶からのご講話1619時】。
7枚の塔婆を合わせた大塔婆(中央の
1枚は2.8ⅿもの長さ)を船で沖へ曳いていく流灌頂(ながれかんじょう)が執り行われます【1712:30大塔婆を漁協方面へ運び、13:00出航】。

 

薬師如来像は小さな木彫りのものだそうです。お姿を拝見することができるのは、169:35幕が上げられ、1712:15幕が下ろされるまでの間です。

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年前の「稚児行列」の光景
般若経の転読
33年前の「大般若」の光景

 

実行委員長(集落総代)の西埜修一さんは「33年に1度の行事に携われることに感謝している。たくさんの方々に参拝に訪れていただきたい」と話してくださいました。

みなさまのお越しを心よりお待ちしています。


長い記事を読んでくださり、ありがとうございました。

 新緑まぶしい5月。
 世界遺産登録の気運を佐渡金山のおひざ元である相川で高めるべく、二人行脚公演実行委員会が太鼓芸能集団「鼓童」の名誉団員を務める藤本吉利・容子夫婦を招いた公演会を初めて開きます。鼓童の創成期を知る2人が、佐渡の民謡や伝説、民話などをヒントに練り上げた歌物語、太鼓演奏を披露。夫婦としても長年に寄り添ってきた2人のトークも楽しめます。
 また当日は会場で相川の物産展も開催予定です。
 
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【タイトル】
藤本吉利・容子(鼓童)
唄と太鼓の二人行脚

【開催日時】
5月21日(土曜)
午後3時開演(午後2時30分開場)

【会場】
あいかわ開発総合センター
(佐渡市相川栄町1)

【料金】
大人1,000円、小中高生500円(当日は大人1,300円、小中高生700円)

【問い合わせ】
二人行脚公演実行委員会
山本(090-6932-2136)
山本(090-9009-5080)


気がつくともう4月。

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片野尾歌舞伎定期公演まで、残り僅かとなりました。

稽古すればするほど、凄いチープな感じに聞こえるかもしれませんが、奥が深いなあと。




さてさて、

稽古以外にも、公演に向けて準備しなければいけないことが、今までにありました。


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【衣装合わせ】

過去の歌舞伎の写真などを参考に、自分の役の衣装を揃えていきます。
衣装は全て、丁寧に集落で保管されています。



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演目によっては使いまわしている衣装もあるので、確認し、自分の衣装を揃えます。




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【小道具づくり】

長年使用して傷んでいる小道具を直したり、不足なものを作ったりします。

この箱は、今回の演目でかなーり意味のある箱(鎧櫃)ですが…。


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こんな感じに!

綺麗に張り替えられていました。
他にも鎧であったり帽子であったり、傷んでいるものは直してました。

出来ないことなんてないというか、集落の人のひとりひとりの器用さには、驚くばかりです。


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【カツラ合わせ】



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【稽古後の重鎮の方との交流】

昔は毎回稽古が終わると、一升瓶をつぎ合いながら、歌舞伎談義に花を咲かせていたようです。

演技のヒントを聞き出せたりなど、コミュニケーションはやはり大事ですね。




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早いもので、もう4月です。

日々の稽古やその他の準備があったりで、足早にここまで来たように感じます。


楽しみな気持ちもあり、もう少しで終わるんだなあというさびしさもあり、


何とも言えない、伝統芸能シックです。









佐渡もいよいよお花見シーズン到来ですね!
「太陽の陽が暖かい、風が冷たくない、外に出るのが楽しい」
初めて佐渡の冬を越えた私の心は、こんな気持ちです。

今回は、佐和田の地元民がすすめる桜スポットを紹介します!

【セレクト1】河原田小学校のウェルカム桜
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校門を囲うような桜の木が新入生を歓迎しているようでした。

【セレクト2】石田川沿いにしだれる桜ロード
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背後に大佐渡の山々が見える情緒ある風景です。
二宮小学校に向かう坂道の手前のがっこう橋近く。

【セレクト3】二宮神社の鳥居と桜
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趣のある二宮神社に桜色が美しく映えていました。

【セレクト4】遅咲きの佐和田ダム
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まだまだ蕾の状態(4/6現在)なので、
お花見に乗り遅れても、4月後半まで見れそうです。

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若干ピンク色に染まっているあたりが桜の木です。
満開になれば、水面に反射して美しいでしょうね。

【セレクト5】海を背した沢根小学校の桜

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高台にある沢根小学校のグランドの桜は、海を背景に桜を見れる絶景スポットでした。 

【セレクト6】しっとりと桜に浸れる城ケ丘公園(沢根)
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沢根の穴場的な桜スポットなので、人も少なくしっとりと桜を楽しめそう。この階段を上った先にも美しい桜が待っています。

【セレクト7】夜桜ライトアップで魅惑の八幡小学校
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グランドを囲うように立派な桜の木が連なり、
道路沿いなので、車で走っていても目が留まります。


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今回4月16日(土)、17日(日)の両日、午後6時30分~9時まで、夜桜ライトアップの企画を立てているそうです。(雨天中止)
主催:八幡・銀杏の会 
後援:八幡地区自治会/八幡地区分館連絡協議会
お問合せ:090-8588-0362(本間)

佐和田にもこんなに素晴らしい桜があり(紹介しきれず)
それを活かした素敵な企画を考える方もおられ、
桜を楽しむ日本人の文化は素晴らしいなと改めて感じました!

今回紹介しきれなかった素敵な桜スポットも合わせて、ぜひ今週~来週にかけて、見ごろの桜を楽しんでください^^


「その日は種まきだな~」

3月末で協力隊を終え、先週開催した地域に向けた活動報告会では、開催日が見事に農家さんたちの稲の種まきと被り、まだまだ佐渡の暦を読み切れていないな…と一人反省したものの、これまでお世話になった方々が大勢集まってくださり、これまでの活動の振り返りと、感謝の気持ちを伝えることができました。

この4月から一新穂住民になった私ですが、現役協力隊のご厚意に甘えて、最後の記事を書かせて頂きます!
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(奇跡?的に、ご参加頂いた方が撮って下さった写真)

いつも忙しなく、余裕のなかった私。
最後も報告会の様子を写真に撮ってもらおうと思っていたのに、すっかり忘れる始末。報告会の後半で上映した鬼太鼓の映画も、音声が小さすぎて全然聞こえなかったり…。でも懐かしい景色に皆喜んでくれてホッと胸を撫で下ろしました。

「かなちゃんらしいわ」

詰めの甘さまで、受け入れてくれる新穂の人たちに、私は唯唯感謝の気持ちしかありません。この2年半が、どれだけ貴重な時間だったかを改めて噛みしめました。

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「地域おこし」の捉え方は人それぞれで、答えのないものだと2年半やってきて思いました。年代によって、性別によって、関心のあることによって、その人が求める「地域おこし」は違うものです。そう自分を納得させられるようになるまで、随分時間がかかってしまいました。(今でも正解は分かりません。)

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私は、私のやり方で、自分の身の丈でやろうと構えられるようになって初めて、やっとこの仕事の有り難みを実感できるようになりました。それもすべて、いつも見てくれていた人たちがいたからこそだと思います。

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いつも応援して下さった人たちのためにも、これからがきっと本番なのだと思います。新穂という土地が気に入って、人生の伴侶を得てここに住み着くことを決めました。ここからは任期無しの、地域との時間をゆっくりじっくり成熟させていきたいと思っています。

協力隊の活動のなかで、多くの方々に支えられ、助けて頂きました。本当にありがとうございました。これからも一市民になった私、そして佐渡市地域おこし協力隊をどうぞよろしくお願いします。 

島内随一の桜の名所である真野公園。
このところの暖かさでいっきに咲きだしました。

写真は4月6日の状況です。
今週末は天気も良く、お花見日和になること間違いなしです。

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一足早く、4月3日(日)に行われた「真野新町通り佐渡人形展」。
今月24日までの(土)・(日)に同時開催しておりますので、是非お立ち寄りください。

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20店舗の協賛店でスタンプラリーが実施されます。5店舗のスタンプで真野新町の素敵なプレゼントがいただけます。

また、4月3日だけの開催でしたが、杜ギャラリーにおいて「土人形絵付体験」が実施され、自分だけのオリジナルな土人形作りを楽しみました。

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せいない邸では、呉服・反物販売とフリーマケットが実施されています。

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店内と奥座敷では佐渡を拠点に活躍されている、西橋はる美さん(染織)、本田青海さん(竹工芸)、戸田かおりさん(硝子)による「三人展」が開催されています。
西橋さん、本田さんによる実演もありますので、ご遠慮なく店内に入ってご覧ください。(奥座敷へはスタッフがご案内いたします)

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真野公園には住民たちによる手づくりのハッタンぼんぼりが飾られ、4月8日から桜のライトアップとともに夜の公園を華やかに彩ります。

そして、今年から「真野公園 桜フォトコンテスト」も実施されます。
カメラを持ち出し自慢のショットで応募してみませんか?

◇応募締切日:平成28年4月28日(木)
◇作品は、六つ切り、六つ切りワイド、A4のいずれかにプリント
◇今年撮影した真野公園内の桜に限ります

 ※応募詳細は応募規定を参照願います。(応募票は真野商工会にあります)
   お問い合わせ先:真野商工会(0259-55-2711) 担当 高松
  

桜フォトコンテスト

3月31日に越敷(おしき)神社の清掃活動に参加しました。
ちなみに、越敷神社は「佐渡百選」に選ばれている神社の一つです。oshiki1

まず、拝殿に積み上げられていた古い畳を運び出します。
(写真右側のガラス戸の中にあります)
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神殿に向かって右側の様子です。
中央にある2本の柱と下の板を外すと、能舞台になる造りになっています。
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奥には立派な神殿が。
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畳を運び終えた後は、境内に積もった杉をかき出す作業に入ります。
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境内一面にびっしりと積もった杉を熊手を使ってかき出します。
力が強すぎると竹がしなって折れてしまいますが、力が弱すぎるとしっかりかけません。
絶妙な力加減を要します。
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作業を続けることおよそ2時間。だいぶきれいになりました。
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わかりづらいですが、写真奥側にある、こんもりとしているのがかき出した杉です。
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一人だったらほんの5分で嫌になる作業も、みんなでおしゃべりしながら取り組むと、いつのまにか時間が過ぎていることに驚きます。
「地域の力ってこういうところにあるんだな」と感じた体験でした。
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清掃活動に参加された皆さん
越敷神社や熊手の使い方などいろんなことを教えてくださり、ありがとうございました。
 

暖かい日が本当に増え、桜のつぼみが開き始めました。今週末に花見を予定している人も多いかもしれませんね。
お店探訪も早20回目。冬の荒波が嘘のように海は穏やかで、ついついのほほ~んとしてしまいそうな自分に喝を入れ、これからもお店の魅力を届けていきます。

vol.20

東京美容室
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半世紀以上、家族のような付き合いを継続
 相川の商店街で半世紀以上にわたり憩いの場として親しまれている美容室。店主の小杉達英さんが中学卒業後、東京で美容師としての基礎技術とおもてなしを身に着け、地元で開業しました。当時の商店街には旅館が林立し、多くの観光客で賑わっていました。小杉さんは、「仲居さんや芸者さんらの中には髪を自分で整える時間をなかなか割けない人もいて、髪を洗って結い直すのに大わらわの日もありました」と懐かしそうに目を細めます。
 街の景色は変わりましたが、日々の接待や仕事でたまった憂さを晴らし、落ち着ける貴重な場でもあったため、おしゃべりを目的に足を運ぶ人が今もいます。「長年通ってくれている人は阿吽の呼吸でどうしてほしいのかが分かります。まるで家族のような関係ですね。時代の流れに上手に乗れなかったと思います。それでも慕ってくれる人がいる限りは感謝の気持ちを忘れずに店を開け続けます」と、背筋をしゃんと伸ばしました。

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<ピックアップ>

・「カット」(3,000円)

プラス500円でブローもしてくれます

・「パーマ」(8,000円、カット、ブロー付き)

高品質の薬品で髪を傷めません

・「カラー」(5,000円)

ツヤのある自然な仕上がりに

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【data】
住所/
佐渡市相川羽田町61-2

電話番号/0259-74-2369

営業時間/8:0017:00

定休/月曜、第13日曜

駐車場/なし

HP/なし

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