佐渡市地域おこし協力隊サイト

佐渡市地域おこし協力隊全メンバーによる活動報告のサイトです

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2020年05月

 佐渡には稲わらや竹など地域のさまざまな資源を活かした手仕事が受け継がれてきています。岩首集落では、私たちの周りからほとんど消え去ってしまった「ぞうり」や「わらじ」が今でも細々と作られています。そして、これらは、島の鬼太鼓やさまざまな神事に使われていて、佐渡の伝統を支える、無くてはならない工芸品となっています。

 通常わらじは稲わらで作りますが、岩首では、「フトイ」(地元ではオオイとかウウイと呼びます)という植物の茎を使って作る方が結構いらっしゃいます。稲わらよりも繊維に弾力があり、はき心地がよいのが特徴です。

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昨年のことになりますが、岩首に来たのが良い機会だと思い、私も地元の手仕事の先生のおばあさんに教わりながら、ぞうり作りに挑戦しました。左右の大きさを揃えるのはもちろん、つま先やかかとの形を整えるのが難しく、おばあさんたちに手取り足取りをしてもらいながら仕上げました。

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おばあさんたちは小さい子どもの頃から稲わら細工に親しみ、技術を身に着けてきました。おしゃべりしながらも手を休めることなく、次から次へとぞうりやわらじを作り上げていくのは、熟練のなせる技だと思いました。
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今年(令和2年)に入って岩首集落のわら細工名人のみなさんが新聞や冊子に紹介されました。 1月の新潟日報には、わらじ作り名人のみなさんが紹介されました。
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4月には、佐渡文化財団発行の「佐渡の手仕事」という冊子にぞうり作り名人が紹介されています。
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みなさんのお歳は7080代!現役で作り続けています。「この歳になっても働けることがありがたい」とお話されます。やりがいをもって働き続ける姿は、生き生きとしていて、素敵な人生を過ごされているように見えます。私も岩首の人のように、ていねいに年を重ねながら元気に長く働いていけたらいいなと思います。まずは、みなさんからひとつひとつ知恵や技術を教えていただこうと思います。




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千田一城(せんだかずき)隊員の記事一覧

投稿名 千田一城(豊岡地区)

担当 豊岡地区

出身地 北海道
 
任期 2019年11月〜2022年10月(予定)

ひとことコメント
佐渡の自然と伝統芸能に魅かれてやって参りました。棚田の耕作放棄地や竹林、山野草の活用に向けて取り組んで参ります。将来は炭を使った自然農法と、伝統芸能や伝統工芸を体験できる仕組み作りをしようと思っています。

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逢坂弥(おおさかわたる)隊員の記事一覧

投稿名 逢坂弥(高千地区)

担当 高千地区

出身地 新潟県新潟市
 
任期 2020年5月~2022年4月(予定)

ひとことコメント
会社員としてIT系の仕事をしておりましたが、縁あって佐渡の地域おこし協力隊として着任いたしました。
佐渡の自然、食べ物どれも素晴らしいものです。
手探り・体当たりではありますが、地域の強みを活かせるよう活動していきたいと思います。

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長南潤子(ちょうなんじゅんこ)隊員の記事一覧

投稿名 長南潤子(子どもの元気は地域の元気プロジェクト)

担当 松ヶ崎・岩首地区「子どもの元気は地域の元気プロジェクト」

出身地 愛知県名古屋市(大学以降はずっと東京)
 
任期 2020年4月~2023年3月(予定)

ひとことコメント
9年前、仕事で佐渡に来てたくさんのステキな人々と出会い、人生観が変わりました。佐渡の宝は「人」だと思います。もっと佐渡のみなさんと深く関わりたいという思いから、協力隊に応募し移住してきました。
担当地区にある松ヶ崎小中学校(小中連携校)は、全校生徒18人(2020年4月現在)。少人数ならではの魅力的な教育が行われている一方、学校存続の危機に直面しています。そんな中、保護者のみなさんが学校と地域の未来を守ろうと「子どもの元気は地域の元気プロジェクト」を自分たちで立ち上げるなど、行動力のあるカッコいい人たちがたくさんいる場所でもあります。
そんなみなさんと一緒に、私もこの地域と学校のことをもっと多くの人に伝えていきたいです!

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