佐渡市地域おこし協力隊サイト

佐渡市地域おこし協力隊全メンバーによる活動報告のサイトです

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近藤千扇(猿八地区)

地元小倉地域の方をはじめオーナーの皆さん、ボランティアの方に支えられ、美しい棚田の景観を維持してきた小倉千枚田。

小倉(太陽光)①

そんな小倉千枚田を未来に引き継いでいくために応援してくださるオーナー様の募集が本日開始しました。

オーナーになると、特典の一例として
☆ 小倉千枚田での田植えや草刈、稲刈りに参加できます
☆ 地元の方と交流できます
☆ 小倉千枚田で収穫した玄米30kg(!)がもらえます


地元の方に教わりながら、昔ながらの米づくりを体験してみたい方、お子様と一緒に田んぼに入りたい方、小倉千枚田を応援したい方などどなたでも応募できます。

応募方法等の詳細は「オーナー募集のご案内」をご覧ください。
募集数は全63区画。先着順となりますので、お早めにお申込ください。
皆様のご応募をお待ちしております。




12/8~10の3日間、東京ビッグサイトで開催される「エコプロ2016」佐渡棚田協議会が出展します。

これまでの岩首・片野尾・北片辺・猿八・月布施の5地域に、今年新たに加わった「小倉千枚田の里米」を含めた全6地域の棚田米を量り売りします。(2合300円~)
2合単位で購入できますので、何種類かのお米を少量ずつ試してみるのもオススメです。同じコシヒカリでも、地域によって香りや味、粘りの違いが感じられますよ。

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(昨年の様子)

エコプロ2016の魅力の一つは、全国各地の棚田地域が一同に会すこと。
場所は違えど、棚田を未来に引き継ぎたいという思いを持った人々が集まります。
今年は、そんな熱い思いを持った人たちの、特に生産者の話を聞いてみてはいかがでしょうか。

始めはちょっと話しかけづらいかもしれませんが、こちらが耳を傾けると、生産者の方も棚田への思いを一生懸命話してくださるはずです。お米に込められた“ストーリー”を聞くことで棚田に対するイメージが変わるかもしれません。

佐渡棚田協議会からは2名の生産者が参加します。エコプロ2016にご来場の際は、ぜひ佐渡棚田協議会のブースにお立ち寄りください。皆さんのお越しをお待ちしています。

「エコプロ2016 ~ 環境とエネルギーの未来展」 
◆会期:2016年12月8日(木)~10日(土) 10:00~18:00
 ※最終日(土)は17:00まで
◆会場:東京ビッグサイト[東ホール](東京都江東区有明3-11-1)
 ※佐渡棚田協議会のブースは、東6ホール「日本の棚田共同展示コーナー(6-903)」内にあります。
◆入場無料(登録制)
詳細は、http://eco-pro.com/2016/まで。

本日、平成28年産棚田米の販売を開始しました。
これまでの岩首・片野尾・北片辺・猿八・月布施の5地域に小倉が仲間入りし、計6地域のお米をご用意しました。
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品種はすべて「コシヒカリ」ですが、棚田米は生産地域を限定しているので、各地域の個性がお米の風味に表れます。地域によって異なるお米の甘みや香り、粘りをぜひお楽しみください。


また、今回は全6地域のお米をセットにした「食べ比べセット」をご用意しました。
通常10,800円のところ、特別価格9,000円(税・送料込)で販売します。
全地域のお米を食べてみたいたくさん新米が食べたいにオススメです。

さらに、先着50名様限定「佐渡の海洋深層水100%塩のセット」をプレゼント。 
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この機会に佐渡の棚田米を試してみてはいかがですか。

詳しくは、佐渡棚田協議会HPまで
http://sadotanada.com/

先月31日、猿八・越敷神社では「-能・人形浄瑠璃・サックスと光の共演-越敷神社共同舞台」が開催されました。今年で3回目の開催を迎えた今回、約120人の方が見に来てくださり、盛大な拍手の中で舞台は幕を閉じました。
共同舞台には、たくさんの方の協力があり、舞台にかける思いが込められています。公演から少し時間が空いてしまいましたが、舞台準備の様子をふまえてご紹介したいと思います。

7月28日。この日は越敷神社の拝殿にある板戸、柱、敷居を外す作業が行われました。
作業前の越敷神社(舞台側)
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東側と南側の板戸を外していきます。
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板戸を外した状態(南側)
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次に2本の柱を外します。大人5人がかりで柱を支えます。
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次に敷居を外します。
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拝殿の床は雑巾で水拭きし、ぬか袋で磨いて艶を出します。
力と根気のいる作業です。
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ぬか袋は手ぬぐいを縫い合わせて作った手づくり。
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7月29日。この日は外に観客席(30脚)を並べました。
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スタッフが続々と到着し、舞台上の準備が始まりました。出演者・スタッフが一緒になって照明機材を設置します。
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今回は天井から球型の照明を吊り下げることに。下の写真は取り付けの様子。
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31日当日。本番前の舞台。
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境内の石段にはLEDランプ、灯篭にはろうそくを設置。
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本番当日。開演して間もない様子。まだ薄っすら明るい。
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過去に越敷神社で能が上演された記録が残っているのは大正時代のこと。
その後は長期にわたって舞台として利用されることはなく、集落内でも神社の拝殿が能舞台になったところを見た人はいなかったといいます。
 
共同舞台を開催するきっかけとなったのは、「鳥越文庫※」の名前にもなった早稲田大学名誉教授の鳥越文蔵先生が、2013年に知人だった舞台に携わるメンバーを連れて猿八を訪れたことによります。
来訪された方を猿八在住で人形遣いをしていた西橋さんが越敷神社に案内した際、その場にいた全員で公演を決めたそうです。その背景には、伝統芸能の魅力を知ってほしい、猿八の環境と越敷神社を活かした舞台を創りたいという共通の思いがありました。

試行錯誤の結果、再現されたのがこの共同舞台です。
能、人形、そしてサックスという、個性的な組み合わせに、猿八の夜の暗闇を利用した「光」が合わさり、この斬新な演出が観客を魅了する要素となっています。

越敷神社には他の能楽堂のように立派な舞台設備はありませんが、だからこそ今あるものや舞台に関わる人のアイデアや技術が活かされ、かえって出演者と舞台を支える人、そして観客の「距離」を近づけているように感じます。みんなで作る舞台だからこそ、猿八の魅力が引き出され、猿八でしかできない舞台になる、そんなふうに感じました。


なお、当日の公演の様子がBSジャパンの「招待席」という番組で取り上げられる予定です。(9月を予定)
興味のある方はぜひご覧ください。


※鳥越文庫
早稲田大学名誉教授であり、元早稲田大学坪内博士記念館演劇博物館館長である鳥越文蔵氏が寄贈した演劇関係の図書約2万冊を収蔵する。1998年に開館。 開館時間:午前9時から午後5時まで 休館日:水曜日、第3金曜日、12月28日から翌年1月3日まで


暗闇と静寂に包まれる猿八の夜。

一夜に限り、越敷神社を会場に今年も能・人形浄瑠璃・サックス、そして光の舞台が幕を開けます。

中世・近世の伝統芸能と洋の東西にこだわらない音楽の融合。

新しくも、どこか懐かしい舞台。ぜひご観覧ください。

共同舞台チラシ表

共同舞台チラシ裏

主催: 猿八共同舞台実行委員会
日時: 7月31日(日)18時開場 19時開演
会場: 猿八・越敷神社
観覧料:1,000円 ※要事前予約先着80名様)
予約・お問い合わせ:電話 090-4828-9935(山本)

※会場までは送迎バスをご利用ください。懐中電灯もお忘れなく。

4月20日午前8時。猿八の棚田では、田植えに向けて田んぼに水を張るため、水路清掃が行われました。 
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写真中央が水路。

集まったのは男女8名。
猿八棚田では経塚山のふもとから水を引いており、水源までは山道を歩いて約15分ほど。その間に溜まった落ち葉や枯れ枝をスコップや熊手を使ってかき出します。 
水分を多く含んだ落ち葉はずっしりと重く、コンクリート舗装されていないところは特に時間と労力を要します。
 
場所によっては、岩壁と崖の間にひと1人がやっと通れるくらいの幅しかないところも。慎重に作業を進めます。
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写真左側は崖、右側は岩壁

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溝が浅いところは土のうを積んで水をせき止めます(水を放流した後の様子)

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場所によって水路の幅は異なる

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作業を始めて約3時間。ようやく作業終了。
参加された方に話を伺うと、今の水路は一部舗装されていて、作業はまだ楽になった方で、昔はそれがない分、人手がかかり、作業も一日がかりだったとのこと。

一歩間違えれば命の危険さえあるなかで、水源を探し当て、水田までの水路を築いた昔の人たち。その苦労があって、水田があり、お米が作られている。
そんなことをしみじみと感じたひとときでした。
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猿八棚田から見える風景

島内各地でお祭りが催される4月15日。
この日、金井にある八幡宮では新保祭が開催されますが、隣接する大慶寺でも「市」が立つことをご存知でしょうか。

その名も「大慶寺門前市」。
今回は門前市の催しの一つ、「文弥人形」について取り上げたいと思います。

佐渡の文弥人形は国の重要無形民俗文化財に指定され、島内のあちこちで上演されていますが、担い手不足によりその数は減っており、座の存続に苦慮しているところもあるとのこと。

「見てみたいけど、話が難しそう」
「かしこまった舞台に足を運ぶのはちょっと・・・。」

そんな方に耳寄りな情報です。
門前市で上演される文弥人形は、だれでも気軽に見物できます。もちろん観覧無料!

上演される演目は
「出世景清(しゅっせ かげきよ)」から「訴人の場(そにんのば)」と「小野姫の道行(おののひめのみちゆき)」です。

<主な登場人物>
源氏への復讐を企てる平家の残党・出世景清、熱田神宮の大宮司の娘で景清の妻・小野姫、景清との間に2人の息子を生んだ京都の遊女・阿古屋の3人。

<あらすじ>
源氏の重臣を討つことに失敗した景清は、逃げ延びるため京の都にいる阿古屋のもとを訪れます。しかし、阿古屋は実の兄から、景清の居場所を密告することを持ちかけられます。そこに景清宛に小野姫から手紙が届いて・・・。
景清の身代わりになって捕らえられた大宮司と小野姫。二人を助け出すため、景清が取った行動とは・・・。
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 (写真:阿古屋)

上演時間:午後1時半~ (門前市は午前10時~)

出演は真明座(座長:川野名 孝雄さん)。
猿八在住で「猿八座」の座長でもあり、真明座の座員でもある西橋さんも出演されます。

これを機に、佐渡の伝統芸能である文弥人形に触れてみてはいかがでしょうか。
新保祭に行かれる方も、大慶寺門前市にもぜひ足を運んでみてください。
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3月31日に越敷(おしき)神社の清掃活動に参加しました。
ちなみに、越敷神社は「佐渡百選」に選ばれている神社の一つです。oshiki1

まず、拝殿に積み上げられていた古い畳を運び出します。
(写真右側のガラス戸の中にあります)
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神殿に向かって右側の様子です。
中央にある2本の柱と下の板を外すと、能舞台になる造りになっています。
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奥には立派な神殿が。
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畳を運び終えた後は、境内に積もった杉をかき出す作業に入ります。
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境内一面にびっしりと積もった杉を熊手を使ってかき出します。
力が強すぎると竹がしなって折れてしまいますが、力が弱すぎるとしっかりかけません。
絶妙な力加減を要します。
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作業を続けることおよそ2時間。だいぶきれいになりました。
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わかりづらいですが、写真奥側にある、こんもりとしているのがかき出した杉です。
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一人だったらほんの5分で嫌になる作業も、みんなでおしゃべりしながら取り組むと、いつのまにか時間が過ぎていることに驚きます。
「地域の力ってこういうところにあるんだな」と感じた体験でした。
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清掃活動に参加された皆さん
越敷神社や熊手の使い方などいろんなことを教えてくださり、ありがとうございました。
 

投稿名 近藤 千扇(こんどう ちせ)
 
担当地区 猿八地区 
 
出身地 山形県鶴岡市
 
任期 2016年2月~2019年2月予定
 
経歴
大学卒業後、千葉県内の市町村職員として約6年勤務。
 
地域おこし協力隊への応募動機
祖母が佐渡で暮らしており、毎年夏休みには佐渡を訪れ、お墓参りをするのが幼い頃からの恒例行事でした。
大学時代は環境政策に興味を持ち、その延長で地方公務員を志望。市の施策に携わる一方で、自然と共にある暮らしを実現するためには、まず自分の暮らしを見直す必要があると考えるようになりました。
トキをはじめ自然との共生を推進している佐渡に魅力を感じ、「さど暮らし体験モニターツアー」に参加。佐渡への思いがいっそう強くなりました。佐渡で暮らしながら佐渡のためにできることを見つけたい、そのような思いから、地域おこし協力隊に応募しました。

猿八地区について
佐渡の秘境とも呼ばれている猿八地区。周辺を山々に囲まれ、国仲平野や金北山を望むことができます。
構成人数が30人に満たない小さな集落ではありますが、その半数以上が移住者という、島外の人を魅了する隠れた人気スポットでもあります。おすすめは棚田のある風景とそこから眺める景色です。
また、芸能に関する蔵書約2万冊を保管している「鳥越文庫」や、水や原料にこだわった「ポッポのパン屋さん」が有名です。

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これまでの活動内容・今後の活動予定
第22回全国棚田・千枚田サミット(7月14日、15日)の準備
佐渡棚田協議会の運営支援、法人化への仕組みづくり
里山・棚田の維持・保護、広報活動

コメント
佐渡に眠っているたくさんの魅力を一つ一つ掘り起こしていきたいです。よろしくお願いします。

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