佐渡市地域おこし協力隊サイト

佐渡市地域おこし協力隊全メンバーによる活動報告のサイトです

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佐渡のなりわい(仕事)

 岩首集落には、ぞうりやわらじ作りの名人がいらっしゃいます。
夏前の話になりますが、島内の女性2名に布ぞうり作りを体験していただきました。もちろん教えるのは、岩首集落の名人のおばあさんです。
 一般的には「ぞうり」は「稲わら」を編んで作りますが、「布ぞうり」では稲わらの代わりに「木綿の布」などを使います。布でできているため、洗うこともでき、夏には素足ではくと気持ちがよいので、最近愛用する人が少しずつ増えてきているとか。ぞうりをはくと足の指をしっかり使って歩けるので健康にもよさそうです。 また、身近にある布や古着を再利用できるので、一般的な家庭でも取り組みやすいという長所もあります。思い出のこもった服を新たな違う道具として生まれ変わらせ、それを再び身に付けられるという楽しさもあります。
 ぞうりは、足を使って編んだり、「編み台」という専用の器具を使って編んだりと人によって作り方が様々ですが、今回は、足を使って編んでいただきました。
布ぞうり1 (1)ぞうりを自分で作るなんて難しそう…と最初はそう思いがちです。
確かにコツをつかむまでは少し難しく感じますが、慣れてしまえばスイスイと編むことができます。
わからないところは、おばあさんが手取り足取り教えてくれました。
おばあさんは手を動かしながら口も滑らかに動いていきます。
「おばあさんの手は魔法の手ですね!」と生徒さんが驚いていました。

おばあさんは「子供の頃から作っているからね」とおしゃべりしながらスイスイと編み上げていきます。

生徒さんは、おばあさんの無駄のない手の動きに見入っていました。

布ぞうり1 (2)

布ぞうり1 (3)最後の鼻緒やかかとの部分はきれいに作るのは難しいので、おばあさんに手伝ってもらい、なんとか完成しました。いろいろなお話を聞きながらゆったりと取り組んでもらったので、1日がかりの仕事となりました。おふたりとも今回の体験をとても楽しんでいただいたようで、

家でも作ってみます!」
と言って、編み方がわかりにくい「つま先」部分をいくつも編んで持ち帰っていました。

おばあさんは、「わざわざ岩首まで、ぞうりを習いにくるなんて」と苦笑いしますが、いつも快く対応してくださいます。

80歳を過ぎたし、私が教えられることは何でも教えるよ。こうやって新しい人との出会いがあるのも楽しいね」と訪れた人を笑顔にします。

布ぞうり1 (4)
 一昔前まではぞうりやわらじは必需品でした。これらをつくりあげる「手仕事」は、生活に根差した技術として代々受け継がれていました。しかし、生活様式の変化とともにその必要性が薄れ、技を伝えられる人が少なくなっています。里山で暮らす豊かな知恵や技術の伝承が途絶えつつあることは、とても残念なことです。

 一方で、近頃はこういった民芸品の価値が見直されてきています。今回のようにぞうりの編み方を知りたいと言ってくれる人が出て来ていることは嬉しいことです。
私も、少しずつ岩首のみなさんが持つ知恵や技術を学び、伝えられるようになりたいと思っています。そして、いつの日かおばあさんと一緒に布ぞうり教室を開催して、多くの人に魅力を伝えていければいいなと思っています。

岩首の棚田は、海から山へとかけあがるように小さな田んぼがたくさん連なっており、その迫力ある風景は多くの人を魅了しています。

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あまり知られていませんが、展望小屋よりさらに上にも小さい棚田が広がっており、地元の人以外は立ち入ることのない場所があります。今回、そこの環境整備作業が行なわれると聞いて、お邪魔させていただきました。

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集落から車を走らせて坂道を登ること15分。展望小屋よりもさらに上までいくと、いつも見る眺めとは異なる棚田の風景が広がっていました。そこで車から降り、一番奥の水源をめざして山道を小一時間歩きました。細く険しい山道を登りきると、ようやく管理作業のスタート地点に到着しました。地元の農家の皆さんは、棚田を守るためにこんなところまで歩いてきて管理作業をしていたということを知って驚きました。

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そこから男性陣が刈り払い機で草を刈りながら下りていきます。女性陣は機械が届かない水路の際の草を鎌で刈ったり、水路に落ちた草や堆積した小石を取り除きながら進んでいきます。私も女性達の後に続きながら作業のお手伝いをさせていただきました。

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林の中に通された用水路は、土砂で埋まってしまうこともあるそうです。すぐに埋まってしまう部分にはパイプが敷設されていました。自分たちで少しずつ設置したものだそうです。山を下りながら水の流れを眺めていると、皆さんが試行錯誤しながらこの水路を守られてきたということを実感しました。

DSCN5087昔はこの棚田の上にも田んぼがあったというから驚きです。「上の田んぼがなくなったから、その分ここの水が多くなるかと思ったら違ったんだよ。田んぼから田んぼへゆっくりと流れて届いていたんだね。田んぼは自然のダムというのは本当なんだよ」と一緒に作業した方が話してくださいました。

最近よく言われることですが、田んぼはお米の生産だけではなく、土砂崩れを防いだり、貯水機能を持つ機能を持っているのです。実際に田んぼを守っている人たちが整備作業をしながら発した言葉は、同じことを言っていても説得力がまったく違いました。

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足場の悪い場所では体を下に向けて中腰姿勢での作業が続きます。

「食べ物をつくるというのは大変なことだよね」作業しながら何気なく出た言葉も、とても実感がこもったものでした。

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作業はとても大変でしたが、みなさんが時には明るく大きな声で笑い、お互いを気遣いながら作業されている姿が印象的でした。途中、水ぶきを摘む楽しみもありました。

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岩首の棚田は岩首昇竜棚田と呼ばれ、美しい田んぼの連なりと海を臨めることができる絶景スポットとなっています。その美しさを一目見ようと島内外から多くの見学者が訪れます。しかし、この棚田を見た人は多くても、こうした作業を見たことがある人はほとんどいないと思います。

人を魅了する風景は、勝手にできたものではなく、何とかしてお米を食べようと水源を拓いた岩首の皆さんのご先祖の執念で産み出されたものです。そして、今も損なわれずに現在まで続いているのは、集落に暮らしている皆さんが農道や水路の管理、草刈りなど地道な作業を絶え間なく積み重ねて、田んぼを守っているからです。

佐渡は世界農業遺産という大きな看板を背負っています。この財産がどんなに重いものかを垣間見たような気がします。

もし、岩首の棚田を訪れる機会があったら、風景の美しさを見て楽しむだけでなく、真摯に田んぼに向き合っている人々の姿に思いを馳せていただけたら嬉しいです。

 佐渡には稲わらや竹など地域のさまざまな資源を活かした手仕事が受け継がれてきています。岩首集落では、私たちの周りからほとんど消え去ってしまった「ぞうり」や「わらじ」が今でも細々と作られています。そして、これらは、島の鬼太鼓やさまざまな神事に使われていて、佐渡の伝統を支える、無くてはならない工芸品となっています。

 通常わらじは稲わらで作りますが、岩首では、「フトイ」(地元ではオオイとかウウイと呼びます)という植物の茎を使って作る方が結構いらっしゃいます。稲わらよりも繊維に弾力があり、はき心地がよいのが特徴です。

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昨年のことになりますが、岩首に来たのが良い機会だと思い、私も地元の手仕事の先生のおばあさんに教わりながら、ぞうり作りに挑戦しました。左右の大きさを揃えるのはもちろん、つま先やかかとの形を整えるのが難しく、おばあさんたちに手取り足取りをしてもらいながら仕上げました。

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おばあさんたちは小さい子どもの頃から稲わら細工に親しみ、技術を身に着けてきました。おしゃべりしながらも手を休めることなく、次から次へとぞうりやわらじを作り上げていくのは、熟練のなせる技だと思いました。
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今年(令和2年)に入って岩首集落のわら細工名人のみなさんが新聞や冊子に紹介されました。 1月の新潟日報には、わらじ作り名人のみなさんが紹介されました。
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4月には、佐渡文化財団発行の「佐渡の手仕事」という冊子にぞうり作り名人が紹介されています。
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みなさんのお歳は7080代!現役で作り続けています。「この歳になっても働けることがありがたい」とお話されます。やりがいをもって働き続ける姿は、生き生きとしていて、素敵な人生を過ごされているように見えます。私も岩首の人のように、ていねいに年を重ねながら元気に長く働いていけたらいいなと思います。まずは、みなさんからひとつひとつ知恵や技術を教えていただこうと思います。




先日、岩首集落で行なわれているわかめの出荷作業をお手伝いさせていただきました。
生わかめは佐渡に来て初めて食べました。柔らかく、ほんのり磯の香りがします。わかめがこんなに美味しいとは知らずにいました。

このおいしいわかめは、私たちの食卓に届くまでに、たくさんの人の働く手を通っています。

岩首わかめ (8)
朝早く、ベテラン男性2人(70代と80代!)が颯爽と船で出港!沖で大切に育てたわかめを収穫してきます。今年は豊漁で、この日もたくさんのわかめを船に積んで戻ってきました。

岩首わかめ (9)
漁港では、女性たちが船を出迎え、船に積んであるわかめを木箱に入れて作業場に運びます。わかめは思っていたより重さがありましたが、みなさん軽々と作業を進めていきます。

岩首わかめ (1)
岩首わかめ (10)
収穫したわかめの大部分は、乾燥わかめにして出荷しています。

作業は、まず最初に陸揚げしたわかめを水で洗い、次に茎とめかぶを切り、最後に吊るして乾燥庫へ入れます。皆さん慣れた手つきで作業を担当しつつ、進捗を見ながら持ち場を変えてテキパキと働いていました。

岩首わかめ (7)
岩首わかめ (11)
私は、わかめを吊るす作業をお手伝いしました。洗濯物を干すよう順番に竿につるしていきます。わかめの大きさは大小様々です。乾きやすいように幅の広い大きなものは吊るす隙間をあけたり、端に吊るすなどしていきます。
すべての竿にわかめを吊るし終えたら乾燥庫に移し、乾燥させます。
岩首わかめ (2)
作業の合間の休憩。みんなでおしゃべりしながら、こびり(佐渡弁でおやつ)をいただきました。

岩首わかめ (3)
休憩のあとも作業を続け、半日で乾燥庫が満杯になる量のわかめのカーテンができました。

岩首わかめ (5)
この日は、生わかめも出荷しました。手際よく切り揃えられたわかめは、発砲スチロールにきれいに詰められて市場へ出荷されました。

岩首わかめ (4)
乾燥後のわかめは、作業小屋の2階で袋に詰められます。乾燥したわかめに、少しだけ蒸気を当てて、きれいに折り曲げ、きっちりと長さをそろえて袋に入れていきます。

ひとつひとつ丁寧にすべて手作業でおこなわれ、袋詰めされていました。

岩首わかめ (6)
ここで働いている方は70代以上で高齢者と呼ばれる年齢の方々ですが、高齢者と呼ぶのが失礼なほど元気で生き生きと働いています。みなさんを見ていると、歳を重ねても働くことの大切さを感じます。

おいしいわかめをいただけるのは、佐渡の里山里海の恵みとそこでたくましく働くみなさんのおかげです。毎日感謝しながら、春の旬を楽しみたいと思います。


2018年12月28日より新たに「松ヶ崎・岩首地区(子供の元気は地域の元気プロジェクト)」で地域おこし協力隊員の募集を開始しています。
引き続き、次の集落・地区でも募集中です!

★ 豊岡集落(豊岡地域おこしの会)

★ 高千地区(たかちもんて会)

★ 達者集落

各集落・地区の募集要項については、以下のページをご覧ください。
       ↓
http://www.city.sado.niigata.jp/info/data/2018/0625.shtml

図2


応募の前に、現地で協力隊の活動を体験をすることができます。(旅費など一部経費負担)

佐渡の豊かな自然とゆったりとした島の時間の中で、地域の人たちと密接に関わりながら活動してみませんか?きっと、今までとは違う経験ができると思います。

心からお待ちしております!

この日を待っていました!!

佐渡が島の魅力をじかに感じる活動をしたい新メンバーを募集いたします!


今回の募集は、1地区3集落です。

✦豊岡集落(豊岡地域おこしの会)

✦高千地区(たかちもんて会)

✦達者集落

✦岩首集落

 H30.6募集集落・地区

集落・地区の紹介や活動内容、ほか募集要項については、
以下のページをご覧ください。

http://www.city.sado.niigata.jp/info/data/2018/0625.shtml

 

集落や地区それぞれの課題や活動計画がたくさん書かれていますが、
佐渡が好き
佐渡を知りたい

の気持ちがあれば、活動できると思います。

卒業した先輩方の7割が定住しているため、いつでも相談にのってもらえることがとても心強いです。

 

今回から、
応募の前に現地で活動体験をすることができるそうです。
(旅費など一部経費負担)

現地の環境や人々の雰囲気を感じて、暮らしを想像し、さらに、現メンバーと直接話すことで、不安が少しでも解消されるかなと思います。

 

佐渡暮らしをしてみませんか。

心からお待ちしております!

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毎晩見えるイカ釣り船の漁火。
☺告知☺
714日(土)姫津集落で「いかイカ祭り」があります。いか好きはぜひ♪

小木町・宿根木地区の担当となって、
お会いしたい方のひとりに、竹細工職人さんがいました。


まずはその方の作品を…
①
◇本煤竹手付き花篭(千筋編み)◇
 

②
◇本煤竹長角黒竹手付き花篭(千筋編み)◇



「職人」さんだから堅気で気難しいお方かな~~~と、
すごくドキドキしながら伺ったのが4月末。

ちょうど新潟市であった展示会を終え、佐渡へ戻ってきたところで、
「一服するところだったんだよー」と作業場の中へ上がらせてもらい、
ご夫婦そろって応対してくださいました。

かつては佐渡全体で盛んだった竹細工も、生活様式の変化に伴い、
竹製品の需要が減った現在、それを生業にしている人は
小木ではいるか、いないかというくらいに僅かなのだそうです。

確かに我が家に竹製品はいくつあるかな。。。

花篭づくりに特化したものの、展示会を開くと「目の保養になりました」と
言ってもらえるけれど、なかなか購買にはつながらない…そんな話も。


私も、素敵だなぁとうっとりするばかりで、易々とは手が出ません。
今の身の丈に合ったものを身に着けさせてもらっています。
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それが髪留めと、スカーフリング。
髪留めの色の濃い方は、秋・冬、白い方は春・夏に(^^♪

後日、何気なく身に付けて作業場へ伺った帰りに、
「スカーフリングしてくれていたのが分かりませんでした。
母さん、早う教えてくれりゃあいいのに。ありがとうございました。」と
メールをいただき、初めて伺った日のドキドキを上回る心拍数でした。



この小木の誇れる逸品を、より多くの方々に知ってもらいたいなぁと思っていたところ、
同じ4月から協力隊に着任した林隊員が「ふるさと納税」の担当で、
返礼品開拓をしていることを思いつき、相談を持ち掛けてみました。

そうして林隊員に小木まで来てもらって詳細を説明してもらい…
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左が林隊員。右が竹細工職人の数馬さん。


私の熱い押しを受け入れてくださり、
このたび、佐渡市のふるさと納税返礼品に登録される見込みです!



囲炉裏やかまどが現役だった時代、その家の天井や屋根裏で二百年もの間
燻されてきた煤竹(すすだけ)は、今では本当に貴重なものです。
その煤竹を使った作品は、当然ながら1点1点色や模様が異なり、
そんな花篭に季節の草花を挿すと、より一層美しさが引き立ちます。

もう一度、載せさせてください。
①②


花篭だけではなく、バッグもあります。本当に素敵です。
ただ、ご紹介するにはまだまだ勉強不足なのでまた
のこのこと作業場へお邪魔させてもらおうと目論んでいるのです。

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4月に催された展示会のDMはがき。
バッグやアクセサリーもご覧あれ!

中学生ライター!と商店街を面白くする【1話】 を覚えていますでしょうか?
(詳しく知りたい方は1話をクリックして読んでみてください)この秋〜冬にかけて中学生×地域」で新しい化学反応が起きないか、新たな挑戦を始めました。

【なぜ中学生と?と思う方もいると思います。】
中学生までは自分の住んでいる地域に学校があることが多く、その地域のことを身近に感じやすいはず。なのに表面的な地域は知っていても地域の魅力や課題までは気が付かずに、そのまま大人になっていく。大人になって振り返った時に、良くも悪くも地域との関わりがあれば、「自分が地域にできること」を考えるきっかけになるのでは?といった願いがこもっています。

【商店街のお店に入るの、初めてなんです。】
前回の授業から約1ヶ月。11月24日、ついに中学生が現場へと動き出しました。
初めて入る商店街のお店。ドキドキしながらお店の人に話を聞く中学生。
彼らはこの1ヶ月間、中学生ライターという役割を担い、商店街の魅力を発信するプロジェクトとして、商店街のパンフレット制作に向けて準備を重ねてきました。
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【商店街のプラスのサイクルを中学生に回してもらう!】
中学生が取材に来ることになった商店街。私は中学生と商店街のパイプ役となって、商店街にこの企画を伝えながら、予め中学生が考えた質問事項をお店に直接渡しに行きました。さすがに中学生がお店にくるとなったら、「普段よりも良く見せよう」「ちゃんと質問に答えよう」準備するこの気持ちが商店街のプラスのサイクルを回すきっかけになるのでは?といった期待がありました。
商店街の可能性

 【いつも以上に饒舌で丁寧な商店主の姿】
思っていた通り。中学生がお店に来たことで商店街の店主たちの様子が変わりました。初めは中学生も店主も緊張していた様子が、次第に通りまでお店から笑い声が聞こえてきました。「それは難しい質問ね〜」 と中学生の鋭い質問にも真摯に答えようとする姿が、私がいつも見ている店主たちの姿と少し違って見えて、商売のプロとしての意識を
くすぐることができたような気がしました。
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 【中学生も新しい発見を楽しそうに報告】 
お店の取材を終えて、集合場所に集まってきた中学生。友達同士自分が行ったお店の話を面白おかしく、中学生らしい感じで報告し合っている姿に嬉しくなりました。中には苦戦した班もあったようでしたが、それも経験。普段身近にいる人以外と上手くコミュニケーションをとる難しさを知ってくれたことが、これから大人になる中で、きっと役に立つことがあると思います。

【中学生ライターの挑戦は続く!次回は初めての原稿作り】
現場の取材を終えて、これから商店街パンフレットの原稿作りに取り組みます。現場に出る前に
「初めての取材ガイド」として事前授業を担当させてもらいました。話を聞き、写真を撮影し、そこから何を取り上げるのかは、中学生ライターの腕の見せ所。中学生の視点で考える「商店街のPRポイント」と「お店のお宝」がこれから上がってきます。ヒントを出した3つのポイントが少しでも伝わってると嬉しいです。
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【ちょっとしたご報告】
この取り組みが、地域のメディアでも紹介されるようです!
今朝(11/25)のNHK新潟さんで放送されたことをはじめ、佐渡テレビさんや新潟日報さんにも取材をしていただきました。島内や新潟にも取り組みが伝わり、他の地域でも何かのきっかけになるといいですね^^ 
続きはまた次回〜to be continued..

美味しいもの好きの福田です。

今回は、ワカメの種付けを取材しました。

「わかめは胞子で増えるんだよ。」
 

確か小学校の理科で習った気が・・・?
あまりの勉強不足に恥ずかしくなりながら、見学、お手伝いをしました。

まず、わかめの養殖 基礎知識
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わかめは秋から冬にかけて成長し、春に成熟し、子孫を残すために遊走子という胞子
を放出し、夏には枯れてしまい、1年で一生を終えます。

放出された胞子が浮遊し、岩などにくっついて芽を出し大きく成長したものが、天然ワカメです。
現在、日本で流通しているワカメの97%が養殖と言われています。
 
春にメカブが遊走子(胞子)を放出するので、水槽にメカブを入れ、放出された後に
種糸を入れて採苗します。
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この時期に天候をみて種付けを行うのですが、この日の朝、急きょ決定。
さっそく開始

まず、浮きと重りが付いた養殖縄に種糸を付けて行きます。

切れない様に巻き付ける感じです。

さすが、プロは早い。
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 同じ種糸ですが、茶色い方が胞子を多く含んでいるそうです。
触った感じでは、白い方は新しくちょっとゴワゴワしていました。

縄の目に沿って巻くと、よく生育しないそうです。私、やり直し・・・。

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種糸を付けた養殖縄を船に乗せて沖へ

種糸を付けた縄は乾燥を防ぐため、一旦海に入れてあります。

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 なんと、ちょっとの時間でしたが、縄にサザエが付いていました。

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 養殖縄を沖まで運んで、水深30~40mのところまで来ます。

端に目印となる大きな浮きを付け、流していきます。

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 船は波で大きく揺れます。流れるロープに勢いがあるので、ひっかかり転落しない
様に十分気を付けています。

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ビビりの私は、全く立てません。船首でしがみついているのが精一杯でした。

漁師さん、スゴく カッコいい!!


荒波や潮で縄がこすれ切れない様にしっかり結び直します。

幅 約100mになる養殖縄を海に入れました。
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わかめと関係ないのですが、海上から見る紅葉というのは、綺麗です。

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 この高千漁港沖からの景色、好きです。

生育、成熟期間は、11月~3月、収穫は4月上旬です。

この高千は、有名な産地ではありませんが、水がキレイでミネラルが豊富な海なのでわかめが美味しい要素しか見当たりません。

4月の収穫が楽しみです。収穫時にはまた取材したいと思います。 


福田でした。
 

久しぶりの更新です。
この夏は、 Creative Summer Campで佐渡のCMを作ろうと、
島外の大学生と社会人(若手)と熱い熱い時を過ごしました。
↓詳しくはこちらのブログから
この夏、佐渡を舞台に7本のCMができました。


そしてこの秋〜冬・・・今度は「中学生×地域」で新しい化学反応が起きないか、新たな挑戦を始めるために鋭意準備に取り掛かってます!

【ことの始まりは、ある先生との出会いから】
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仕事とは関係のないところで出会った佐和田中学校の増田先生。
彼女は、JICAの教師海外研修でタイへ行き、国際理解や国際協力について学んでこられたとてもアクティブな先生です。(会えば元気を分けてもらえるような明るくポジティブ素敵な方です^^)

【地域の課題に子どもたちと一緒に取り組みたい】
商店街課題

私と先生の共通点は、地域の課題に”子ども”と一緒に取り組みたいという思いでした。その思いにより、その場で意気投合!先生の活動する中学校と、私の活動する商店街という場所でコラボレーションが生まれることになりました。

【中学生に佐渡の魅力と課題について話しをする】
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先日、今回のパートナーになる佐和田中学校の3年生と会ってきました。
今3年生は、総合的な学習の時間をこんなテーマで行っているそうです。
テーマ「考えよう!持続可能な社会実現のために、私たちができること」
その中で、私は佐渡の魅力と課題についてをお話しさせてもらいました。

【佐渡の課題の一つとして、身近な商店街の現状について紹介】
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私は、佐渡の課題の一つとして、私が担当している商店街に関して、現状と可能性という内容で話をしました。店主の高齢化、後継問題、シャッターが閉まり寂しい状況・・・現状に関しては、あまり明る話をすることができない一方、可能性という話では「プラスのサイクル」について紹介しました。

【魅力を知ってもらえる機会が少ない・・から増やしたい!】
商店街の可能性

予想通り・・中学生に話を聞くと商店街の場所は知ってるけど、どんなお店があるか詳しくは知らない、普段はあまり通らないと言った回答。
要するに商店街の現状で一番の課題は「注目されていない」ことです。

それを逆から考えて、注目されることで起こる変化についてを部活動の例をあげて少し紹介してみました。
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ある部活が毎日コツコツと練習を重ねています。
今まで自分の活動を発表する機会がなかったので、
部員たちのモチベーションは高くなく、練習の質はそこそこ。
ところが突然、ひょんなところから新聞記者の取材を受けて、
毎日コツコツと練習してたことを記事として紹介されました。
あっという間に噂は広がり、注目されてしまいます。
部員たちは驚いて、これは大変!何かしなきゃ!と動き出します。
動き出すと不思議なことにやる気が少しずつ出てきました。
やる気が出たことで、自分たちで何かしたいと考えだします。
その結果、練習の成果を発表する機会を自分たちで作ろうと、
次の文化祭/大会に向けて準備を始めたのでした。おしまい^^
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【商店街の魅力を発信するために、皆さんの力を貸してください!】
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この「+のサイクル」に関して話をした上で、中学生に協力のお願いをしました。
まず魅力を知ってもらう機会を、みんなの力を借りて作りたいと。
その結果、佐和田中学校3年生、河原田本町商店街、地域おこし協力隊からなる
「河原田本町商店街パンフレット編集委員会」を立ち上げることになりました。
 

【皆さんには新聞記者役(中学生ライター)になって欲しいんです】 これからの活動

「+のサイクル」の例え話の中にあった新聞記者の役となる 「中学生ライター」として、商店街の魅力を中学生の視点で探り、そのれ文章や写真で表現する仕事のお願いをしました。 
大人に見えている商店街と中学生に見える商店街では、魅力が違って見えるかもしれない、そんな期待も込めたお願いです。仕事としてお願いをすることで、中学生の皆さんにもある程度責任を持って行って欲しいというメッセージも込めています。

 【コラボレーション企画に向けて大人も本気でサポート】
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今月の中旬から6時間の授業をかけて、企画を進めていきます。
その内容を担当の先生と一緒に考えながら、こちらも本気でサポートしていきたい
その気持ちが地域や中学生にも届くように進めていけたらと思っています。

果たして本当に「+のサイクル」まわしていけるのか・・・
この続きのお話は、また次回〜 to be continued 


私の住んでいる真野新町は佐渡島の中心に位置し、島内の交通のアクセスも良く古くから宿場町、北前船の集荷地として、また明治以降は醸造業や漆産業などで賑わってきました。

そのような歴史的背景から今も町屋造りの立派な建物や古物、美術品などが多く残り、観光資源としても大きな魅力を持っています。

しかし近年は、近隣の佐和田地区に大型店舗が集中し、商店街も高齢化と後継者不足で活気が失せ続け、小木、両津からやってくる観光客も、あっという間に真野新町を通り過ぎてしまいます。

そんな商店街を、町屋の街並みを再生し、真野新町の歴史を保存しながら何とか活性化していこうということで、昨年より「真野新町宿町屋再生プロジェクト」がスタートしました。

プロジェクトのメンバーは真野新町の住民有志。
町屋再生と言っても、素人ですのでそんなに簡単には進みません。

そこで、まちづくりのプロフェッショナルをお招きして、住民の勉強会を始めることとなりました。
「佐渡観光のお客様をも視野に入れた 真野新町まちづくりセミナー」です。

第一回は、まちひと感動デザイン研究所代表の藤田としこ先生による「市民参加で、まちを沸かせよう! 思わず、いいね!とつぶやきたくなるまち歩きMAPプロジェクト」です。

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始めは皆さん緊張の趣きでしたが、地域のMAPづくりは多くの住民を巻きこみながらつくる過程を楽しんでいく、という先生のお話しで「だーれも知らない真野新町の魅力」が笑いを伴っていっぱい出てきました。

第二回、第三回は、「また来たくなるお店づくり」をコンセプトにコンサルティングをされている田中聡子先生による「~お客様に選ばれる!~ 売れる陳列・魅せる陳列のコツ」と「商品価値の伝え方」。

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こちらの講演も皆さん真剣に聞いておりましたが、最終の「いますぐ出来ることとこれから取組むこと」をワークショップ形式で話し出すと、次から次へと楽しいアイディアが生まれてきました。
例えば「大酒飲みの特性を活かして、真野のお酒をPRする!」などなど。。

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商店街では田中先生のアドバイスをいただきながら、陳列方法の改善に取り組む商店も出てきました。

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先日住民たちで絵入れした佐渡の土人形も、4月に予定している「土人形と真野公園桜祭り」に向けてスタンバイしています。

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こうした取組みを通じて、真野出身の建築士で東京で都市・地域デザインに携われている方が、真野新町の町屋再生に協力していただけることになりました。

また、真野新町でガラス工房を営む若い方も真野新町宿町屋再生プロジェクトに参加することになりました。

まずは、昨年黒格子を取り付けお茶会の会場にもなった「せいない邸」。

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お茶会では、店舗を閉店時の状態そのままでフリーマケットを行いましたが、これから住民の手で内装をきれいにして、ギャラリーと住民の拠り所として利用できれば良いなと考えています。

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一足飛びに村上のような町屋通りにはなりませんが、少しずつ住民の連帯感や夢に向かう気運が高まってきていることを感じます。

「真野新町宿町屋再生プロジェクト」は、今後も住民たちの手で楽しみながらまちづくりを行って行きたいと思います。




赤泊中学校の2年生を対象に、協力隊の3名(亀﨑・小川・岩﨑)が講演会の講師として、僭越ながらお話をさせて頂きました。

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           【赤泊中学校の先生のみなさんと】

私、岩﨑がまだ中学生の頃、石井先生(写真右から2番目)が教育実習生として、母校佐和田中学校へ来ていたのが最初の出会いです。

それから約10年、久しぶりに再会を果たし、学生達に向けて、協力隊になったきっかけや、佐渡に対する思いなどを伝えて欲しい、ということで、今回の講演会を行うこととなりました。

10年経っても、先生は全く変わらないけど、自分はよっぽど老けた、歳をとった感じですね…!

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今回は小川さんの発案で、「リビングライブラリー(ヒューマンライブラリー)」という手法で、講演を行いました。
亀﨑さん、岩﨑の人生を本に見立て、学生達と対話しながら学生達の思いをより引き出せらと思いました。


亀﨑さんは学生の頃から魚!魚!魚!の人生。何かに向けて一心に向かっていくことの大切さ、その中で佐渡という場所に辿り着き、Iターンとして移住したこと。


岩﨑からは(本に見立てる程でもないのですが…。)色々目標や夢もあったけど、その中でうまくいかなかったり、うまくいかなかったけど色んな点が、後々線で繋がり、今の協力隊という仕事に生かされているということ。
Uターンとしての思いなど。


両極端ではありますが、「佐渡」という共通のキーワードに引き寄せられた二人の人生を、おしゃべりな二人の間に小川さんが入り、進行しました。

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生徒のみんなは、とても明るく、活発に意見を出してくれました!

将来のビジョンが明確になっている子、質問に対してしっかりと答えれる子が多い印象でした。

赤泊中学校2年生の生徒の中で、亀﨑さんが着任して間もない頃に、赤泊小学校にて、海外にいた頃の話をした子達がいました。

中学生になって成長した姿に、亀﨑さんも感激しておりました。



今回講演会を行わせて頂きましたが、

「佐渡に生まれたことを、誇りに思って欲しい」

という部分が一番伝えたかったことだと思います。


食材豊富、自然に溢れた環境、様々なことが当たり前ではないということは、もう少し年月を経てから、島を出てから感じると思います。

講演会を行い、十分に伝えたいことが伝わったかは分かりませんが、

何十年後かに、みんながそれぞれの場所で「佐渡」を応援していたり、「佐渡」で活躍している姿を見れたら、本当にうれしいことです。

その為には、自分自身も頑張らねば。

みんなの前で話しながら、さらに気合いが入った講演会でした。

赤泊中学校のみなさん。

貴重な時間を頂き、本当にありがとうございました!

「最近、朝起きると首筋が痛いような、こってるような気がして、きっと枕が合ってないと思うんです。首にフィットして、柔らかすぎない、いいやつありませんか?」

さて、あなただったらこの質問を”どこの誰に”投げかけるでしょうか? 

・悩みをゆっくり聞いてくれて 
・自分の要望を理解してくれて
・ある程度知識もあって
・お勧めの逸品を紹介してくれる 

お店は小さくても、専門店に行って相談したいと考えませんか?


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【全国からタオルでお客さんを呼び寄せる驚きの店】があると知り、
河原田本町商店街の店主メンバーで、視察研修に行ってきました! 

 
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一見、どこにでもあるような街の小さな専門店に見えますよね。
しかし、お店に近づくにつれて、ただならぬ気配を感じはじめます。


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「く、雲の上のタオル・・?!」
その表現に思わずどんなものか確かめたくなってしまったり・・


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「と、とろける布団?!そしてとろける布団カバー!」
一体どこからこんな布団を見つけてきたのでしょうか。


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ここは、「タオルの品揃え」「タオルの知識・情報」「取扱いメーカー数」”県内の小売りでは、ナンバーワン”のお店として、新潟県は十日町にある「衣料のかみしん」さん。今では「タオルのかみしん」と言われているそうです。

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このお店の店主である樋熊さんは、なんと「タオルソムリエ」の資格を取得され、正真正銘のタオルエキスパートなんです!

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樋熊さんのタオルにかける情熱は加速し、ついに、お客様の要望に応えた「抗ウィルスタオル」の開発にも関わり、ここでしか手に入らないオリジナルタオルを作ってしまったそうです。
 
【安ければいい商品ではなく、しっかり悩んで、選びたい商品!】 
【そして、自分の思いを受け止めてくれるエキスパートの存在!】

そこに商店街のあるべき姿が見えました。

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十日町では、
有志の個店が集まり2008年頃から「我が店の今年の逸品」プレゼンし合う取り組みを行っているそうです。その名も「とおかまち逸品会」プレゼンでは、個店同士が真剣向き合い、厳しくダメ出しをし合うそう。


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・他の店舗からダメ出しを受けない「我が店の逸品」を考え
・その魅力を最大限引き出す「説明する知識」を持ち
・毎年「新しいものを提案」する努力を惜しまない


「その姿勢が商店の魅力向上に繋がる」と本町商店街の参加メンバーは
納得できる結論を見つけられたようでした。

2016年この思いを胸に秘めた「河原田本町商店街」に期待したいですね♪ 

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佐渡=トキとイメージされる方も多いかと思います。トキはドジョウがお好きな様です。

トキは施設で飼育されている間、ドジョウが主な餌となるようで、新穂にある島内の全施設では推測おおよそ2,000kgが年間消費され、供給元は大半が中国産。そして、全体の約10%がメード・イン佐渡だそうです。実は、昨日の文化の日にご近所さんと、小木・大浦で唯一佐渡産ドジョウを生産出荷される西野さま宅を訪問しました。養殖施設は老朽感が否めませんが、このドジョウ養殖(実は増殖で、産卵孵化させています)は5-6年前に始めたそうで、それ以前はボーリングで引き充てている年間17℃前後の地下水を利用し、ティラピア(イズミ鯛、チガ鯛)を養殖していたそうです。そして当時、製品はこの小さな佐渡の集落から東京中央市場である築地へまで出荷していたとか、アフリカ原産の魚が佐渡で養殖され、日本の中央市場へ出荷とは、摩訶不思議な話です。

さて、佐渡産ドジョウは親魚を6月頃産卵孵化させ、稚魚を別の水槽へ移し、1~2年で出荷となるそうです。

それにしても、海沿いの用地でドジョウ養殖とは、まさに「トキの島」ならではのお話しですね。佐渡は本当に不思議な発見が出来る素晴らしい島です!(^.^)

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佐渡・南部地区は比較的温暖な気候である為、島でも一足早く秋の各種農産品の収穫時期を迎えます。中でも全国的に有名な「佐渡おけさ柿」は、今年も作柄が良く、昨年より少し早い9月下旬から早生種の収穫が始まりました。続いて、在来種は1017日から集荷が始まり今月半ばまでの予定です。これらの集荷に伴い、ハネものも平行して生じることから、ここ赤泊・山田中集落の干し柿生産者・石田孝さまご夫妻は昨年より10日程早く、1011日から干し柿加工をはじめました。

加工作業の工程上、製品出荷まで、おおよそ1か月近くかかる為、4日現在未だ初物出荷まで至っていませんが、寒さが増す今月下旬以降には島内を始め、島外スーパーマーケットなどの売り場へ並ぶことでしょう。

乾燥中の未完成品を試食させて頂きましたが、今年は大きさも良く、また、味は昨年より甘味が強い様でした。(^^)/ 

お買い求めの際は、生産者番号403004は美味しい赤泊産ですので、ご賞味ください。

今年の冬も佐渡の干柿「島娘」をご愛顧の程、宜しくお願い致します。<m(__)m>

*製品の写真は昨年のものです。


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11月中旬から冬季休館に入る新穂歴史民俗資料館。今年最後の企画展は、さっこりサークルさんによる「裂き織展」です。

毎年恒例となっている裂き織展に合わせて、今年は佐渡の裂き織研究の第一人者、柳平さんの講話が開催されました。
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元相川郷土博物館館長でもあった柳平さんの研究フィールドは海府。厳しい環境のなかで、海府の女性たちが山仕事の合間にたて糸(当時はヤマソやシナ等)を紡ぎ、寝る間も惜しんで古木綿を裂いて織った裂き織は、仕事着として当時の生活のなかに生きていました。

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柳平さんが見せてくれた海府の特徴的な紺色の仕事着。横糸には裂いた木綿布だけでなく、和紙も織り込まれているため、軽量化されていて暖かく、雨で濡れても沁みにくい工夫がされています。

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生活のなかに当たり前にあったものたちも、時代とともにその役目を終えてしまうと、過去の遺物として遠いものになってしまいがちな現代。

柳平さんが織り機を収集し始め、裂き織の講習を博物館でやるようになってから、それまで観光客しか来なかった博物館に、地元の人たちも来るようになったそうです。
新穂歴史民俗資料館も、地元の人たちが、自分たちの文化や生活を振りかえる「原点」のような場所に来年以降もなっていけたら…と感じました。

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柳平さんの講話の後は、さっこりサークルのお姉さま方と新穂小学校の文化祭へ。裂き織に通ってくれた生徒さんたちの作品をじっくり見ながら、「伝承」というもう一つの大きな役割を、みんなで噛みしめたのでした。

○さっこりサークル裂き織展○
会期 : 2015年10月12日~11月11日(水)
場所 : 新穂歴史民俗資料館(佐渡市新穂瓜生屋492)
開館 : 8時30分~17時 ※月曜休館
入館料 : 大人200円 小人100円 ※常設展示もご覧いただけます
連絡先 : 0259-22-3117
 

先週末、秋晴れの佐渡は、河原田本町商店街にて、
こんなチラシが配られていたのをご存知でしょうか?

【画像】改革宣言

本町商店街は、年に2回、5月と10月に商店街の道路を歩行者天国として開放し、大きなフリーマーケットを開催しています!
”当日の商店街のアーケード下はこの賑わいようです”

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このフリーマーケット(すわ参道オープンマーケット)に合わせて、会場でもある『本町商店街』は、ある活動を行いました!
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【本町商店街 改革宣言】と題したブースにおいて、昨年の11月から商店街の店主たちが営業時間後に、自主的に集まり、商店街について考え、意見を交わし、これからに向けた計画を立てている活動について、皆さまに知ってもらおうと企画したものです。
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今年は、7~8月に商店街近隣にお住いの方に向けて、商店街に対するアンケートを実施し、その項目づくりや、内容に関しても、話し合いの中で一つ一つ決めていきました。
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そして、アンケートを回収し、その結果を分析しながら、商店街としていくつかの方向性を打ち出すことになりました。
【図】アンケート結果

来年以降、アンケート結果を踏まえた活動を、下の4軸をもとに「商店街全体」として取り組んでいきます。

○地域の憩いの場の提供
○飲食販売スペースの設置
○食のイベント企画
○個店の魅力アップ!

当日は、改革宣言の意気込みとアンケート結果を載せたチラシを配布ながら、商店街に対する応援や要望のメッセージを来場者の皆さまから集めました!
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模造紙一面に赤いランニングマンの応援メッセージが!
”皆さまの思いしっかりと受け止めます”
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本町商店街は走り出しました!
具体的な活動に関しても、まさに今話し合いを行っています。

商店街として突然大きな変化を起こすことは中々難しいですが、
”手の届く範囲”だけれど、確実に走りだすことを宣言します。

これからも協力隊として、商店街の活動を皆さまにお届けしながら、私も商店街と一緒に成長していきたいと思っています。
商店街改革宣言
写真:当日すわ参道オープンマーケットを撮影していた伊藤善行氏からご提供いただきました!

本町商店街に興味を持っていただけたら、近くを通った際は、思い出して、少し立ち寄ってみて下さい!

本日、羽茂へ向かう途中、珍しいモノに遭遇、思わずそのパフォーマンスに見とれてしまいました。(^^;)
佐渡・南部地区ではおおよそ20年前まで防除方法の一つとして有人ヘリコプター(ヘリ)による空中散布が行われていたそうですが、その後、いろいろな理由により、現在の小型無人ヘリへと移り変わったそうです。
機体はヤマハ製、ラジコン操縦の優れモノです。

見学場所は、羽茂本郷・木戸地区で営農されている農業団体「ファーマース木戸」さんの田んぼです。ちょうど実りを迎えた早生種の酒米「五百万石」への薬剤散布でした。農家の方が長い筒状のプラスティック製噴霧器(ナイヤガラと言うらしい)で散布されている光景は頻繁にみますが、この方法と比べ、次の利点があるそうです。

①ヘリ散布は一挙に配布出来、ムラが無い(一度に2丁歩、14kgの薬剤配布可能)

②ヘリ散布はコスト的にも従来の手撒きと大差がない(2丁歩で時間は5分程)

とのお話しでした。

このヘリは農業共済組合が業者へ委託し、手配されたそうです。

農業の素人ながら、この光景を目のあたりにし、佐渡の稲作はハイテクを駆使した最先端の農業だと感じました。「すごいぞ、佐渡!」(^^)/


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8回目の本協議会総会(本会)が724()サンライズ城が浜コンファレンス・ルームにて開催され、本会を傍聴させて頂きました。

参加させて頂いた理由の一つに、昨年度総会の後、講演会の講師として「赤泊に於ける地域おこし協力隊活動とお米の海外市場状況」というテーマでお話しさせて頂き、お世話になった関係もありました。

もう一つは、今年度総会後の講演は「縁にめぐまれて」と題し、日刊スポーツ新聞社前社長・三浦基裕氏のお話しが聞きたかったからです。

冒頭、来賓の佐渡市認定農業者協議会仲川会長の説明によると、現在の全島会員数は980名、かつて認定農業者資格の一つであった4丁歩保有は撤廃され、現在はその門戸が広く島内営農者へ開かれているそうです。また、現況に於いて米作りは、年々米価下落という難しさを加速させており、島内企業の介入など、改善の為の工夫が求められている様です。

さて、講演会では予想通り、有名プロ野球、大相撲プレイヤーのカミング・アウトなど楽しいお話しも聞かせて頂けました。講演後は親睦会で結構盛り上がりました。

三浦さんは退職後、故郷の佐渡へ戻られ、佐渡のスポーツ振興を中心に地域活性化へ取り組まれておられます。将来、「地域おこし協力隊とのコラボも無きにしもあらず」とのお話しもさせて頂きました。

赤泊地区認定農業者の皆様、三浦さま、地域振興の為、今後共宜しくお願い致します。



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初夏を思わせる陽気の中、今朝、水津漁業協同組合さんで、前浜小中学校生徒40名(小学校生25名、中学校生15名)による漁業体験学習が行われ、当隊員は1時間目の「佐渡の海と魚」と題したレクチャーを担当させて頂きました。

小学校低学年には少し難しかったかもしれませんが、お魚の話は興味を持って頂けたと思います。組合長さまの冒頭の挨拶では、「皆さんの中から是非、将来の漁業者が育つように」との目的で、佐渡市教育委員会が定める「佐渡学」とコラボし、この様な授業が成されている事を知りました。
どの業種もそうですが、漁業に於ける後継者不足は当地に於いてもしかりであり、かなり深刻化している様です。

さて、2時間目の授業は水産加工で、イカとカワハギのさばき方を学びました。その後、海上保安庁「ときくさ」に乗船し姫崎灯台付近まで巡回した様です。保育園児も加わり、タッチ・プールも楽しみました。
今回の開催は23回目だそうで、この企画を通じて、過去1名の若者が漁業界へデビューされたという良い話を聞きました。
是非、この若者に続く2人目の人材が、今回の授業を発端に、現れてくれればと思いました。

水津の皆さん、前浜地区のみなさん、今日は大変お世話になり、ありがとうございました。(^^)/

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