佐渡市地域おこし協力隊サイト

佐渡市地域おこし協力隊全メンバーによる活動報告のサイトです

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文化/伝統



佐渡島では、赤泊は民話の里として、広く知られています。

島内に多くある民話の中で、地元の民話を中心に編集された「赤泊の民話」
という立派な書物は地元のみならず、島民の民話の教科書として親しまれ
ている様です。

昨晩は、その本家本元、赤泊民話語り部の会の活動を見学させて頂きました。

この会は金子会長以下島内に住む7-8名の会員が月に2回ほど赤泊へ集ま
り、勉強会を開いているほか、島内にある小中学校や各地の集落イベント、
生涯学習勉強会などへ精力的に出向き、島民の皆さんへ地元始め、島内の
民話を語り、それを伝承されておられるそうです。

お邪魔した時には、年配のご婦人がたに混ざって小学校4年生の愛らしい
女生徒も活動されていました。私が見学に来たという事で、挨拶代わりに、
全会員(語り部)に一語りづつ実演して頂き、その、とても迫力のある語り
口に、私はすっかりメルヘン(おとぎ)の世界へいざなわれて仕舞いました。

中でも女生徒、ここみさんの「屁こきヨメ」と斉藤さんの「種まきザル」は
圧巻でした。

この様に、先人の語りを次の世代へ語り継がれて行く様は、正しく、郷土の
文化遺産だと痛感した次第です。

当地担当隊員として、今後の皆さんの活動に、陰ながら応援させて頂きた
いと思いました。

語り部の皆さん、ありがとうございました。
 
赤泊地区担当 佐渡市地域おこし協力隊 
隊員:亀﨑

 

11月は、島内で「生物多様性」や環境の関するイベントが目白押しです。

先日の土曜日は生物多様性推進フォーラム、月曜日には環境フェアが開催されました。
大人たちが真剣に講演やパネルディスカッションに参加する傍ら、
子供たちも子供たちなりの方法で、環境を考えるきっかけになっています。

生物多様性推進フォーラムでは、佐渡kids生きもの調査隊の隊長、副隊長から
1年の活動報告がありました。



隊長さんかなり緊張している様子...でも100名以上の観客を前に堂々たる発表!
田んぼにいる生きものマップづくりをした時の話では、
沢山の生きものたちの名前が次から次への出てくる、出てくる...
子供たちの生きものへの関心の高さが伺えました。

そして、無農薬のお米づくり、生きもの調査やお米の販売など
さまざまな活動を通して、学んだこと。
その一つとして、副隊長さんからこんな言葉も。

「佐渡のお米の美味しさを、もっと多くの人に伝えたい」

kidsの活動を通じて、子供たちが得る知識や抱く想いは、
計り知れないものがあります。

続いて4日にはトキの村元気館にて、環境フェアがありました。
私は終日、竹細工でカブトムシづくりができる体験コーナーのお手伝い。



先生の粕谷さんは、子供たちに丁寧に竹を選ばせます。
竹の特徴である節を使って、カブトムシの脚の節を表現したり、角に見せたり。

子供たちへ、竹と触れ合う時間を持ってもらうと同時に、
観察する眼を養ってほしいと言う想いが、お手伝いしていて
ヒシヒシと感じることができました。

意外にも、お子さんのお母さんたちが夢中になって作る姿も♪
大人の私たちにも、もう一度グッと生きものや自然に近づく機会が
必要なのかもしれません。


 

 私が岩首の集落に住み始めて6ヶ月。

集落で生活している中でいつも祭りの話は絶えません。
「今年の祭りは~」、「鬼打ちは~」それぞれの思いを話してくれました。

9月に入ってからは、毎晩お宮に余興部メンバーが集い、鬼打ちの練習をします。
19時すぎから呼び太鼓が集落に響き、順々に石畳の上で集落の若者が鬼を打ちます。

「どこどん ちんどん」と口ずさみながら、その横で新入りたちの練習です。




佐渡に来たかった理由の1つに「祭り」があります。高校生の頃に出会った郷土芸能。
お囃子の太鼓や笛を聞きながら、みんなで踊ることが大好きでした。

地域に残る祭りや芸能を見に行ったり、教えてもらう過程の中でいつもそこには憧れがありました。そこに住む全員が関われるものがある、年齢に関係なく話しが出来る、芸能があるからこそ、生まれる地域の絆があると思うのです。


いつも余興部の副部長さんが、「岩首の祭りは、誰1人かけてもいけない。」といいます。関わっている1人1人に役割があって、思いがある。



祭りが始まった朝5時からお宮に帰ってきて最後の言葉が終わったのが23時頃。とにかく必死に自分が出来る事をして過ごしました。とても長い1日でした。

祭りが終わって「いい祭りだった。」と一杯お宮で余興部のみなさんとお酒が飲めて一気に力が抜けました。
ここ住み始めて色んな人にお世話になっています。家々をまわる度にお家の人に声をかけれる事が出来て、「この花は、さとこに打ってもらいてえ。」と言って頂けて本当に嬉しかったです。




けれど、必死に走りすぎて、自分の思いばかりで見えなかった事がたくさんありました。

よそ者だから、許されたことや出来た事がたくさんあった事。
余興部だけでは祭りは出来ない、練習中からたくさんの人の支えで祭りが出来ていること。
昔からのしきたりや考えを大事にしている人がいるということ。
集落の女の人たちの思い。
地域の子供たちのこと。
外の人たちの関わり方。


祭りに関わる事は集落と付き合うことだと、今更ながらに実感しました。1年を通して、毎日の生活の先に祭りがあるということ。

もちろんいい鬼を打つためにもっともっと練習したいと思う、でもそれ以上に集落の人たちと沢山話して、それぞれの思いに触れて、また来年の祭りに向かっていきたいと思います。


協力隊としての活動ではなく、いち地域住民として生活をしていくことを意識する瞬間。

祭りはやっぱり私にとっていつも何かを考えさせてくれる存在のようです。


佐渡には、たくさんの祭りが残っていて1つ1つが集落自慢の祭りなのです。
自分のところの祭りが1番だと言える、佐渡に住む皆さんが本当に素敵です。















 こんにちは。いよいよ8月ですね。
移住後初めての佐渡の夏。とても楽しみです♪
梅雨よ早く明けておくれ。

さて、satokoさんのエントリーにもありましたが、島内で祭りが増えてきました。

もともと祭りとは豊穣を祈念したり感謝する儀式が広まったもの。
私の住む海府地域でも、古式ゆかしい祭礼が2つありました。

まずは 7月20日 北小浦の三峰山祭礼。



海と山に囲まれた北小浦は昔“北小浦の焼けっぱち”と呼ばれるほど火事が多く、住民が火伏せの思いを込めて建立しました。
埼玉県の三峰神社由来の社は、集落の上にある小高い山の頂にあります。



人が10人入れば満杯になりそうな小さな社。
ふだんは無人。しかも参道は山道のため雑草や木々に覆われた けもの道状態で、2週間前に集落で草刈を行いました。



祭り当日、社につくとまずは掃除。
そして神様にお供えする玉ぐしを作ります。



祝詞に合わせて住民が太鼓をたたきます。
祝詞は宮司がこの日のために作成した、神社が建立された経緯や集落のこと、これからの願いなどが盛りこまれたオリジナリティーあふれるもの。
祭礼は一時間ほどで終了。
直会で、これまでの祭礼の話を色々と聞かせていただきました。
昔は主に女性陣が前日から山に上がり、念仏踊りやおしゃべりなどを楽しんだそうですが、過疎高齢化が進んだ今、行きたくても登れなくなってしまった方も多いそうです。
また祭礼の進め方や太鼓のリズムを知っている人も少なくなってきたので、早めに記録し伝承していく必要があります。

そして先週末の28日。願 賽の河原で和讃(わさん)がありました。



前日まで雨続きで開催が心配されましたが、当日はまずまずの天気。
佐渡最北端の美しい景色が祭りに色を添えます。



賽の河原までの参道。海沿いの狭い道を15分ほど歩きます。
途中岩場などがあり、もちろん車は通れません。
なので仏具などの荷物を地元の人たちが協力し合って運びます。
テントや木材など大型資材は船で運び入れました。



祈祷するお札を丁寧に記していきます。



賽の河原を管轄する観音寺の住職を迎え開始。
真言宗の最高仏である大日如来を中心に6体の観音像に祈りを捧げます。
受付されたお札を読み上げ、供養します。



祈祷後、住職より和讃のいわれや観音像、地蔵についてのお話。
まだお若く仏職のほか写真家としても活躍されている多彩な方です。

賽の河原は、一昨年の爆弾低気圧による大波で全て流されてしまい存続が危ぶまれましたが、近隣住民や檀家の方が観音像や仏像を一つ一つ拾い集め霊場を復元したそうです。

こちらも檀家や集落の高齢化で年々参加者が減っているそうです。
また海沿いの不便な地にあるこの霊場を災害などからどう守っていくのか、悩みはつきません。

地域に伝わる伝統行事の祭りをどのように継承していくのか、過疎高齢化と深いつながりを持つ問題がここにもあることを実感しました。



 まだ梅雨があけない佐渡。
それでも昨日は、空も海も青々して気持ちのいい一日でした。



岩首の棚田を久しぶりに歩きました。
棚田がだんだん有名になり、たくさんの人が訪れるようになったようです。皆さん車で登って行くようですが、私は断然歩いて登ることをお勧めします。ゆっくり歩いても1時間半くらいです。

農道だった道が舗装されて、軽トラックや歩いて登る人ばかりだった道に最近は、大きな乗用車やバスが登ることが多くなったそうです。

ゆっくりこの景色を見て欲しい。

でも、あっちこっちに車を停めて写真を撮るのはどうなんだろう。

何十年も先祖代々受け継いできた田圃に勝手に入って畦を崩さないで欲しい。


ここにいる人達が大切に受け継いでいる田圃、そのことを意識して、この田圃がこれからも受け継がれていくことを願います。




集落のおじさん達が道の悪い所の舗装をしていました。
少しづつお金を出し合って、コンクリートを買って、自分たちの手で丁寧に自分たちの道を整備しています。

「業者に頼むより、たくさん舗装できるし、自分たちの道だから愛着を持って丁寧にやるんだ。岩首の砂利道を全部舗装するのが夢だなー。」と70代のじいちゃんが話してくれます。

「でもなぁ、田圃をやってくれる若いもんがいくらいるかなぁ。田圃を誰もやらなくなってしまったら、この道は寂しいなぁ。」

棚田は作業効率も悪い。お米をつくっても売れない。日本全体の米の消費量の低下。





私は、ここにきてここに吹く風と湧き水や山からの水で育ったお米たちが大好きになりました。

東京にいた時は、お米を食べても、野菜を食べても作った人たちの事を意識する事は本当に少なかったです。
自分に関係ある大きな出来事がなければ、ずっと無関心なんだろうと思います。

身近に農業に触れられる環境がなかった事。

食事を粗末にすることで、自分自身を粗末な人間にしてしまう気が今はします。


ここを訪れて、いい場所だなーと思ったら家に帰って食べるものをちょっと見つめて、日本のものを、地場のものを、たくさん食べて欲しいなと思います。

「美味しい!」って言う言葉が食卓にあふれるように。

ここの棚田のお米を食べてみたい!と思ったら是非次に来る時は、ガイドを頼むなり歩いて集落の人と話して縁を作ってほしいです。

ここで生きていくために、受け継ぎたいもののために日々勉強!健康一番!








海府 北鵜島の「車田植(くるまだうえ)」。
地区の北村家に伝わる習俗として国の重要無形民俗文化財にも指定されていて
毎年5月中旬の大安に実施、今年は本日行われました。

車田植は「終田(おうだ)」とも呼ばれ田植終いに行うもので
その年の豊作を祈願しての行事です。
早朝、苗代田から苗3束を迎えて田の神を祀り、その後苗を車田へ。
田面へお神酒を注いでから田植を行います。

神事のおかげか?毎年天気には恵まれるそうで、今年も晴天。
心地よい 風が海から届きます。



車田に植える苗。





絣を身にまとった早乙女が三方から中央へ進み、神様にお供えする苗を
寄せ合わせるように植え、「の」の字をを書くようにそれぞれ後方に進みます。
畦では田植唄が歌われます。



たくさんの報道陣!毎年多くのマスコミが訪れるそうです。

海沿いの丘にある車田。縁起のいい「鐘型」をしています。

田植は1時間ほどで終了。その後はおにぎりや地場特産物が振舞われ
ひととき労を癒します。

美しい北鵜島の風景とともに行われる車田植。
しかし後継者不足や高齢化など、存続について課題も数多くあります。
この貴重な文化財をなんとか守っていきたい。
そういったことも地域おこしの活動なんだと思います。


4月24日(水)に、北田野浦活性化センターにて「伝統芸能道具 管理・保存相談会」を開きました。

NPO法人佐渡芸能伝承機構(http://sadomaturi.grupo.jp/)の松田理事長のご紹介で、東京 
浅草の老舗「宮本卯之助商店」さん(http://www.miyamoto-unosuke.co.jp/)の岡部営業係長を招いて開催しました。

今回の相談会は、高千・外海府地区対象となり全18集落のうち12集落20名の参加者がありました!




中にはお祭りが無い集落からの参加者もあり、興味を持って頂き嬉しかったです。

当日は実際に祭り道具を持ち込める方は是非お願いしますとの案内をしていたので、大倉・北川内・後尾・北田野浦が持って来て頂き、それを見てもらいながら説明して頂きました。




これは北川内の3獅子の太鼓です。
馬革で張られており、木の部分はスギだそうです。




これは北田野浦の太鼓です。

よく見ると上に伸びた楕円形になっています。
この太鼓の革は牛の革なのですが、伸びる方向と伸びない方向が決まっているそうです。

こういう風に上に引っ張られていると楕円になり、太鼓の身体の部分も形が変わり最悪の場合割れてしまう恐れがあるそうです。
そうなる前に、革の張替えをしながらまん丸を保つと良いそうです。

また、この太鼓は表と裏の革を張り替えた時期が違うようで、表の音が高い状態にあるのが悩みとの事で、音を低く鳴らす為に岡部さんに応急処置をしてもらいました。

応急処置ですので、あまりお勧めは出来ないそうですが。。。


・まず濡れたタオルを用意し、革を少し湿るくらいに拭きます。
 拭く向きは、太鼓の巴柄の方向で拭くそうです。




・そして上から肘で押し付け革をやわらかくします。これも均等に巴柄の方向に押していきます。



この作業を数回繰り返すと音が低く叩けるようになります!


ちなみに太鼓の保存方法は、面を横にして布をかぶせておけば良いそうです。
布は夏用のシーツでも良いそうです。
縦に置かないといけない場合は、床と面の間に割り箸を置いてその上に太鼓を乗せておけば良いそうです。

置く場所については、直射日光を避けて、風通しのいい場所に置いてください。
また、空調が直接当たるようなところも避けて下さいとの事です。

面の部分の手入れですが、何も塗らないのが一番良いそうです。
つばき油・ニベア・卵・まつやにを塗ると良いとたまに言うそうですが、逆効果だそうです。
縁起が良さそうだからと言ってお酒をかけるのもだめだそうです。

また、万が一雨で濡れてしまった場合は、からぶきをし風通しのいいところで2週間くらい乾かせばいいそうです。ストーブに当てるのもだめだそうです。



次に、獅子です。



これは大倉の獅子頭です。
大倉の獅子頭には、まさかの展開がありました。

岡部さんが頭を持ち上げ、すこし穴の開いたところを下にしてトントンとすると、白い粉が出てきました。

「あー・・・これは、虫が入ってしまっていますね。。」

どうやら、まだ虫が獅子頭の中で生きているみたいです。
こうなってしまったら、虫に食われてしまった部分を削りとって復元するか、虫を殺さないといけないそうです。

獅子のたてがみは馬のたてがみだそうですが、最近は採れないそうです。
長くても15センチくらいのものしかなく、馬の尻尾の毛を使うそうです。

獅子頭やお面は木で出来ているので、たまに割れてしまうことがありますが、その際によくやってしまう事でしてはいけない事は、釘や金属の物で補強する事だそうです。
木よりも金属のほうが堅いので、木が傷んでしまい更に割れ目を増やしてしまうそうです。
割れてしまった時の応急処置としては、木工用ボンドや膠(にかわ)で塗るといいそうです。
アロンアルファなどの瞬間接着剤は向いてないそうです。




また、保存方法について質問がありましたが、防虫剤は保存箱の下に入れて置くだけでは意味が無いそうです。
下の方にだけ防虫剤が効いてしまうそうで、入れるのであれば箱のふたの裏に張ると薬が全体に行き渡るそうです。


相談会は1時間だけでしたので、あっという間に過ぎてしまい足りない位でしたが、参加された方々は興味深く岡部さんのアドバイスを聞いていました!

私も知らない事だらけでメモを取るのも大変でした。。

佐渡は、祭りがさかんな所ですので是非またこういった催しが出来ればと思いますし、他の地区でも開催出来たらいいなぁと感じました。

祭り道具を長くなるべくいい状態で保存していく為には、ちゃんとしたケアをしていかないといけないんですね。



4月21日 雨

全国的に寒さが戻ってきた日曜日。
岩首集落では、田んぼ作業が本格化する前に集落みんなが参加する「道普請」が行われた。

なんですかー「道普請(みちぶしん)」って??

こっちにきて初めて聞いた言葉です。

普請にも色々あるようですが、今回は岩首棚田への道の掃除、江や水路に溜まってしまった落ち葉やゴミをきれいに除去し、水がつまらないようにしたり、林道の整備といったものを6,7班にわかれて1日がかりでおこなった。
雨が降っていたため、落ち葉も水を含みずっしりと重たく感じる。熊手や鍬など様々な道具を使って道路、水の通り道を戻していく。

集落の中には高齢で作業に参加出来ない人もいる。そうゆう人は集落民としてお金を払う。

東京にいた時にはない、小さな集落を皆で守っていくためには色々なところでお金がかかったりするものなのだ。

でも、1人1人のことをよく知って色んなことを一緒にやる小さな集落の暮らしは悪くないと思う。
 

まだまだ住み始めて一月も経っていないけれど、田舎暮らしの良いところ、苦手なところどっちもお知らせしていきたい。

桜も散り始め、いよいよ田植えが始まりますよー。水を張ったこの時期の田んぼは、様々な表情を見せてくれそうです。



4月20日

私のお世話になっている岩首地区のお隣 松ヶ崎地区 浦ノ川内の祭り。

松ヶ崎地区は5集落(松ヶ崎・浦ノ川内・多田・浜河内・丸山)あります。またこの他に、丸山内の柳久保、多田内の黒根で、また別に祭りがひらかれている。今は一緒に色々なことをやっているようですが、元々は別の部落でお宮もそれぞれにあるようである。



4月にこちらに住み始めて色々なお祭りにお邪魔し、松ヶ崎地区も3日に浜河内、14日柳久保、15日に丸山へ。

「結」
昔から田植えや屋根葺きなど大人数が必要になる作業を小さい部落同士が共同作業し、お互いに助け合うという仕組みがある。

松ヶ崎地区の祭りに参加していると若い人たちがお互いに祭りを助け合い、よく話をしていると感じる。中にはまだ人もいて自分たちで祭りを維持しているところもあるようだが、祭り以外でも若手が協力して地域活性活動(清掃活動、屋号看板の設置など)を行う「松夢会」という組織もある。

人がいなくて昔のように大きな祭りができないとか、活気がないとか。
同じようには出来ないかもしれないけど、お互いに助け合って出来る事をする。好きなものを続けていくためにどうにかしようとしている人たちが、ここにはたくさんいる。そんな人たちがつくっている祭りは、とても賑やかで気持ちがよい。 
 

たまたま同じ年代の人が多くいるから仲が良いというだけではないと思う。

色々な地域で人がいなくて出来ないことが増えていくけれど、外から人を連れてくるだけではなく、隣同士でどうにかやってみる。佐渡も島内で助け合いができたらいいのかなとこの松ヶ崎地区の人たちの取り組みをみていて感じた。

日蓮聖人の縁の地でもあるこの地区。これからの行事に是非足を運んでみて人たちの気持ちに触れてみて欲しい。

■5月4日  松ヶ崎祭り(松前神社)
■8月14日  いこいの村祭り
■10月体育の日あたり  多田・黒根祭り
■10月最終日曜日 紅葉山まつり



私がお世話になっている地区以外にも私の「好き」な色々な地区も紹介できればいいなと思っている。


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