4月14日は、800年もの歴史があるとされる新穂の山王祭りを彩る山車(だし)
の引き回しを手伝ってもらえないかとの依頼があり、協力隊員他3名と共に参加し
て参りました。
江戸時代に作られた新穂の山車は戦後使われなくなり日吉神社の収納庫に保存さ
れたままでしたが、3年前地元有志からなる新穂山車保存会の人たちにより復活
されたものです。
朝8時より組み立て始め、スタート予定時刻の10時半を待ちきれずに10時前には
新穂行政サービスセンターを出発しました。
日吉神社へと町内をのんびりと向かう途中で4か所ほど立ち止まり、春駒と日本舞
踊が演じられます。
何か江戸時代にタイムスリップしたような感覚です。
国仲随一の祭りとあって境内には大勢の人が集まりとても華やかな印象。
春駒さんたちの楽しい踊りに続いて流鏑馬(やぶさめ)、下り羽の奉納があり鬼太鼓
のクライマックスとなります。
山車を引き廻しただけですが、これほど歴史のある大きな祭りに参加できたというこ
とで、とてもうれしい体験でした。
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翌15日は担当地区の笹川祭りに行ってきました。
昨日の山王祭りとはうって変わって小さな山村の小さなお祭りです。
まずは鉱山の神様である大山祇(おおやまずみ)神社での奉納から始まりました。
こうして獅子を担ぎながらのどかな感じで家々を回ってゆきます。
訪ねた家々の玄関先で獅子が門付けをし、迎えるお宅のほうはお酒と食事で振る舞っ
てくれます。
そしてまたのんびりと歩いて次のお宅に向かいます。
5~6軒も回ると数少ない20代の担ぎ手たちも酔い過ぎて、後ろから見物していた
私にも交代して欲しいとお鉢が回ってきてしまいました。
見よう見まねでぶっつけ本番、勢いよく走りまわっただけですが、祭りですから楽し
めばそれで良いのですね。
里山らしく沢蟹や鮎、山菜料理が満載でしたがとても食べ切れません!
回る軒数は以前より少なくなったとは言え18軒。私は半数ほど、応援が来たところ
で退散させて戴きましたが、皆さん朝から暗くなるまで頑張ったと思います。
ご苦労さまでした。
古くより綿々と受け継がれてきた山王祭りと笹川祭り、規模は違いますがそれぞれ担
い手不足が心配です。
大きな祭りも小さな祭りもいつまでも続いて欲しいと思います。