林純一 (ふるさと納税推進)
今が旬!夏の佐渡、美味しいものあります!!
かくいう私も、子供が小学生の頃、帰省した折に海水浴に連れて行ってから20数年、海に入っていませんでした。(苦笑)
まあ、この歳になれば、海は眺めて癒されるものでよいでしょう。それよりも、海の幸を肴にキュッと一杯の方が幸せな今日この頃です。
ということで、夏の肴といえばトップバッターは「イカ」。新鮮なイカ刺し、焼きイカ、煮付けと、どれもこれも箸が止まりません。お酒のあては勿論、ご飯のおかずにしても最高です。
次はいよいよ真打登場。サザエ、アワビを筆頭に「貝類」を外すことはできません。
今シーズンのニューフェイスは「イワガキ」です。特に生食できるカキは、海水の衛生状態等、かなり厳しい基準をクリアしている必要があるそうです。きれいに見える佐渡の海でも、限られた地域の特産といえるかもしれません。
さて、夏の砂浜の伝統行事(?)といえば「スイカ割り」。みな一度は経験ありますよね。そのスイカの名産地が佐渡にもあります。その名も西三川(にしみかわ)ですが、ご存知ですか。
なんでも、1シーズンに千個単位での出荷があるとのことですが、私の一押しは小玉の「マダーボール」という品種。ちょうどラグビーボールのような形で、大人なら1個片手で持てます。そのお味は?とっても甘くて、ジューシーです。なぜか子供の頃を思い出す懐かしい味でした。
猛暑続きの毎日ですが、夏来たりなば、秋遠からじ。あと2か月足らずで佐渡は黄金の実りの秋を迎えます。その前に、海山からの恵みで、今年の夏を大いに楽しみたいものです。(終)
ふるさと納税の報告会を開催しました
まず、市の地域振興課・地域振興係から平成29年度の実績や寄附者の傾向が、データ分析に基づいて説明されました。
平成29年度の寄附額は、残念ながら諸般の事情で平成28年度実績に届かない見込みです。この復活は平成30年度の重要な目標です。
ちなみに、寄附者からの返礼品ご希望件数第1位は「佐渡産コシヒカリ」で、以下農産物と海産物、及びお酒等が上位を占めています。
次に、当市のふるさと納税決済事務等を委託しているレッドホースコーポレーション㈱から全国的な傾向や状況、そしてより魅力的な返礼品の掲載方法について説明がありました。
総務省から「過剰な返礼品」に関する注意喚起が出されるほど、自治体間のふるさと納税争奪競争は年々厳しくなっています。とはいっても、PR等に多くの経費をかけることは難しいのが現実です。
まずは「目に留まる画像とキャッチコピー」、そして「丁寧で分かりやすい説明」が大切とのことでした。クオリティの管理徹底は当然のことですが、やはり「見た目の第一印象」は重要です。
最後に、地域振興係から平成30年度の推進方針や促進ツール等の説明があり、ご出席者からは「寄附の使い道」や「促進ツールの共有化」等についてご質問やご提案をいただき、対応可能なものは即実施となりました。
こういう双方向の意見交換や認識共有化の「場」を設定することの重要性を改めて確認できました。
米、果物、魚は「佐渡ブランド」の代表格ですが、一つの産品には生産数量に限界があります。だからこそ、多くの品数と新規事業者の方々の参画が必要です。
まだ一部にしか知られていない逸品や、組み合わせ(コラボレーション)により活きる産品(モノ)が、さらには「毎年来たくなるサービス(コト)」もいっぱいあるはずです。
そんな「宝島」佐渡の特産品をもっともっと世に出すべく、今年も島の隅々まで走り回り、各事業者様との接点を増やしていきたいと思います。
新たな年度の始まり、協力隊2年生「初心忘れず」今年も頑張ります。
【佐渡市ふるさと納税はこちら】
https://www.furusato-tax.jp/city/product/15224
佐渡市ふるさと納税PR動画です。ぜひご覧ください!
先日ご案内の動画をアップしました。
かなり手作り感満載の動画ですがご了承ください。(汗)
また、多くの方にご覧いただきたく、よろしければシェアいただけると幸甚に存じます。
佐渡の冬は寒ブリとカニが最高です!
久しぶりに観る佐渡の雪景色に見惚れているそばでは、「洗濯物が乾かない!」とかなり不機嫌な妻の声。太平洋側との日照ギャップだけは解決できません、というより慣れるしかありませんね。
さて、ふるさと納税の人気返礼品紹介の第5弾は、冬の日本海でとれる佐渡島の旬の幸、「寒ブリ」と「ズワイガニ」です。
【新必殺技「神経絞め」!?】
柔道かプロレスの新しい技のような響きですが、確かに魚の新鮮さを保つための「技(わざ)」には違いありません。要は、釣ったばかりの魚の神経を破壊することで、魚の身に「私はまだ生きている」という錯覚を起させ、新鮮さを保つという荒技です。
よって、切り身にして送れないのは残念ですが、誰か一本ものをさばける人を探しておきましょう。
【泥を吐かせろ!!】
といっても刑事ドラマではありません。佐渡沖でとれたズワイガニにひと手間かけて更に美味しくしているというお話です。
ふるさと納税返礼品の本ズワイガニは、海洋深層水を掛け流しにした水槽で数日かけ体内の泥を吐かせてから出荷するので、そのまろやかな味が自慢だそうです。これからの時期、カニしゃぶなんかいいですよね。
【PR動画も近々アップします】
手作り感満載のふるさと納税PR動画を制作しました。近日中にアップできますので、こちらもぜひご覧ください。追ってお知らせいたします。
お盆前に必須です!「お墓のお掃除」
日本の夏の重要行事といえば何を思い浮かべますか。
近年は様々な催しが開催されていますが、昔から変わらないのは「旧暦のお盆」ではないでしょうか。特に地方におけるお盆と正月は、国内で民族大移動を引き起こす程のそれは大切な行事です。年に一度、お盆にしか会うことのない「親戚のおじさん、おばさん」や「いとこ」等がいませんでしたか。そして何よりも大切なのは「お墓参り」です。何があってもこれだけは欠かせません。
しかしながら、少子高齢化から始まり、過疎化、空き家という現象は今や日本中の社会課題となりました。残念ながらその先頭を行く佐渡市ですが、だからこそのサービスが提供されています。その名も「お墓のお掃除」と、そのままのネーミングですが・・・。
進学や就職で佐渡を離れてしまい、そのまま島内に家族がいなくなれば、お墓の掃除や管理等のためにそう度々帰省というわけにはいきません。これも時代の流れと若干寂しい気もしますが、一方でこのサービス、ニッチですが今の地方のニーズを的確に掴んでいると思います。
それでは現場リサーチ開始です。
今回、同行取材の了承をいただいたのは、このサービスを返礼品提供しているアイマーク環境㈱様です。
某月某日の市内寺院の墓所、といっても当然昼間の作業です。
まずは合掌し、作業開始。墓石に水をかけて全体にブラシをかけます。その後、秘伝のタレならぬ洗浄剤をかけさらにブラシをかけます。(なお、この洗浄剤は企業秘密とのことです)
サバッと水洗いして墓石は一旦終了ですが、それで完了ではありません。
次は一回りして土台もチェック。すると発見したのは「カビ」でしょうか。早速秘伝の洗浄剤攻撃開始。更に執拗なブラッシングの連続攻撃で見事カビ退治ができ、元の姿に戻りました。
以下、作業の様子です。
今回は寺院の敷地内にあるお墓なので、墓石そのものの掃除ですみました。しかし、家の敷地内で、かつ藪の中にあるケースも多いのでは?との疑問がわきます。それに対して「つい先日の記録ですけれど・・・」と見せていただいた写真のビフォー・アフターに感嘆しました。(冒頭の写真のお墓です)
同社お客様担当の斎藤氏によれば「(島外にお住いの)ご依頼者様からお礼のお手紙をいただきました。」とのことですが、なるほど納得です。
人は動けても、先祖代々のお墓を動かすことは容易なことではありません。とは言え、自分の祖先や家族の霊を敬うという日本の伝統文化「墓参」はそう容易く廃れるものではないでしょう。そのために絶対必要な「お墓のお掃除」は、「せめてお墓はきれいにしておきたい」という日本人の心のサービス化なのかも知れません。
合掌。
佐渡の牛乳は、それはモォ~おいしいのです!
(なお、牛乳自体は返礼品にありませんので、あらかじめご承知おきください)
お酒の好きな方は色々な銘柄の「飲み比べ」は経験ありますよね。では牛乳の飲み比べはいかがですか?
市内のほとんどのスーパーでは牛乳コーナーに「**牛乳」と「佐渡牛乳」が並列して販売されています。後者のパッケージはとてもかわいいトキのデザインですぐにわかりますが、お値段は他より高めかも。「安い方でいいよね」とは佐渡暮らし初の私の妻。
ある日、我が家の食卓に偶然その2種類の牛乳がありました。(母と妻が別々に買い物をしてきたようですが、嫁姑の諍いではありませんので、念のため)
そこで早速「うまい」と噂の佐渡牛乳と飲み比べを実行してみると、「確かに違う」と家族全員がトキのパッケージに軍配を上げました。正直、牛乳で味の違いがこんなにわかったことは驚きでした。(※これはあくまでも個人の感想ですので、ご了承ください)
それ以来、我が家の冷蔵庫にはトキのパッケージが常駐しています。
この牛乳から造られる「農場ナチュラルチーズ&バターセット」が返礼品として根強い人気を誇るのは当然なのかもしれません。
では、その源流となる酪農家の現場はどうなのでしょうか。またまたリサーチ開始です。
今回訪問させていただいたのは、お父様の代から酪農を始めて約50年という藤原宏道氏のご自宅兼農場です。
現在、肉牛10頭と乳牛40頭を飼育されているそうですが、山間部を切り開いた敷地は多くの設備や車両で一杯。牛舎の方へ足を向け入り口に立つや、「モォ~」と牛たちの大きな目が一斉に私に向けられ一瞬怯むも、さらに奥へ。すると餌のお世話中だった藤原さん、笑顔のお出迎えに一安心です。(最初、藤原さんと牛が仲良く会話しているような印象を受けました:写真下)
さて、酪農家の日々の仕事はどうなっているのでしょうか?
高校卒業後、北海道の大学で勉強もされた藤原さんですが、「とにかく休む暇がないのと品質管理が大変ですね」というのが第一声。「特に夏場は牛の健康管理に気を遣う」そうで、「飼料の内容を変えたり、毎日の気温の変化にも気を配っていますよ。クリーンミルク認定農場(注)としてのプライドもあります。」(藤原氏) なるほどプロです。
動物の命と向き合って日々暮らすというのは、言葉を介さないだけにもの凄い苦労があり、気配りが必要なのでしょう。
藤原さんが目指す酪農とは?
「休みがとれる酪農家かな(笑)。できることなら佐渡の草(飼料)100%で、今よりもっと健康な牛の乳を搾り、沢山の消費者が喜んでくれる顔が見たいですね。」(藤原氏)と、ちょっとはにかみながらもキッパリ!佐渡を愛する酪農のプロなのです。
もちろん、その牛乳を製品加工して販売している株式会社佐渡乳業さんの企業努力が大きいことは間違いないと思いますので、詳細は下記HPでご確認ください。
【㈱佐渡乳業】
http://sadonyugyo.com/
なお、近々その生乳が「佐渡市ふるさと納税返礼品」でも飲めるようになるとの噂を耳にしましたが・・・?。
注:クリーンミルク認定農場
http://sadonyugyo.com/anshin/creanmilk.pdf
ふるさと納税の人気返礼品「八珍(はっちん)柿」
(ちなみに第1弾は5割減減栽培のお米でした)
「おけさ柿」というJAさんの商標名でご存知の方が多いかもしれませんが、以前は八珍柿(はっちんがき)と呼ぶのが一般的だったと記憶しています。ググってみると「種のないことが越後七不思議の次に珍しいので、八珍となった」と書いてあります。なるほど!
私が子供の頃、秋から冬のおやつといえばこの柿でした。私の実家にも何本か柿の木があり、父が収穫して焼酎でさわしていました。「さわし柿、まだ食えんかなぁ~」と開封される日の待ち遠しいこと。そして母に剥いてもらった柿をコタツにあたりながらかぶりつくという、もう思い出すだけで口の中が・・・。
ということで、その栽培方法等はどうなっているのか?南佐渡の農家さんに訪問取材させていただきました。
まずは赤泊地区の上野初男氏をご訪問。
レモン、サクランボ、ゴーヤ等々、まあいろいろ栽培しておられますが、そのレポートは赤泊地区担当の渋谷隊員にお任せして、柿のお話し。
摘蕾(てきらい)をご存知ですか。実は私、初めて知りました。要は、良い実をつくるために一つの枝には1個の蕾(実)しか残さない。よって、その枝の他の蕾は切り落とす作業のことです。もちろん手作業で!
「うちは1町5反(1.5ha)の畑でつくっている」(上野氏)そうで、遥かなる柿の木の並木道。この1本ずつの枝を手作業でとは、思わず「ぎゃー」と叫びたくなります。
「だから収穫の人手も大きな問題」(上野氏)と聞けば納得するしかありませんが、最後に一言「俺のつくった柿を大勢の人が喜んで食べてくれる、それがやりがいよ」と、上野さんカッコいい。
続いては小木地区の青木健一郎氏と奥様の多恵子さんに、作業中の柿畑でお話を伺いました。
「とにかく暑いね」の一言からはじまった青木さんのお話ですが、こんな厳しい夏の日差しの中で、もっと熱い柿への想いを語っていただきました。
青木さんはその品質(糖度)にこだわりを持ち「枝の密度を3割程度落としても日当たりをよくして糖度を上げるのだが、剪定と肥料のバランスにも気を配る必要がある」とのこと。素人の私にはとても理解しきれませんが、きっと匠の技というやつでしょうね。
そして秋の20日間で約8万個の柿を出荷されると聞いて、ただただ脱帽です。
それにしても「この暑さの中、そんなに働かなくても・・・」と怠け者の私が切り出すと、それまで黙々と作業をされていた奥様の多恵子さんが「夏の今の苦労は秋に柿が恩返ししてくれるのよ!」とニッコリ。つまり「かいた汗の分だけ柿が質と量で答えてくれる」(青木氏)とのことです。ジ~ン!
こんなご夫妻のつくった柿がおいしいのは当然ですよね。
秋になるとスーパーには「柿」コーナーができ、色々な柿が一斉に並べられます。その中で、「佐渡の八珍柿が一番美味しい」と胸を張って言える自信が沸いてきました。
佐渡米の5割減減栽培をご存知ですか
今年「旅から戻った(佐渡ではUターンのことをいう)」私が田おこしから作業を手伝ってみると「アレレ?」というほどいるいる!彼らが田圃に戻っていました。トラクターを引き揚げた後はサギを筆頭に鳥たちの絶好の餌場になります。
佐渡の農家は収穫量や効率化よりも「環境保護」を選択しました。それが「化学肥料と化学農薬をそれぞれ5割以上削減した米作=5割減減栽培」だそうです。しかも、島内ほぼすべての農家が実施しているとのこと。ちなみに父曰く「そらあ俺んちもらっちゃ。」
そんな環境配慮された佐渡のお米(主にコシヒカリ)をもっともっと多くの人々に知っていただきたいし、農家の努力に報いるためにも沢山の皆様に食していただきたいと思います。
島外在住ででご興味のある方は「佐渡市ふるさと納税」でもお試しいただけますので、ぜひご検討ください。
林純一隊員について
佐渡高校卒業後、東京の大学へ進学しそのまま就職。37年ぶりのUターンです。
休日は実家の農業にも励んでいます。