佐渡市地域おこし協力隊サイト

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林純一 (ふるさと納税推進)



 ふるさと納税返礼品リサーチの第4弾は、旬なサービスです。

 日本の夏の重要行事といえば何を思い浮かべますか。
 近年は様々な催しが開催されていますが、昔から変わらないのは「旧暦のお盆」ではないでしょうか。特に地方におけるお盆と正月は、国内で民族大移動を引き起こす程のそれは大切な行事です。年に一度、お盆にしか会うことのない「親戚のおじさん、おばさん」や「いとこ」等がいませんでしたか。そして何よりも大切なのは「お墓参り」です。何があってもこれだけは欠かせません。
 しかしながら、少子高齢化から始まり、過疎化、空き家という現象は今や日本中の社会課題となりました。残念ながらその先頭を行く佐渡市ですが、だからこそのサービスが提供されています。その名も「お墓のお掃除」と、そのままのネーミングですが・・・。
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 進学や就職で佐渡を離れてしまい、そのまま島内に家族がいなくなれば、お墓の掃除や管理等のためにそう度々帰省というわけにはいきません。これも時代の流れと若干寂しい気もしますが、一方でこのサービス、ニッチですが今の地方のニーズを的確に掴んでいると思います。

 それでは現場リサーチ開始です。
 今回、同行取材の了承をいただいたのは、このサービスを返礼品提供しているアイマーク環境㈱様です。

 某月某日の市内寺院の墓所、といっても当然昼間の作業です。
 まずは合掌し、作業開始。墓石に水をかけて全体にブラシをかけます。その後、秘伝のタレならぬ洗浄剤をかけさらにブラシをかけます。(なお、この洗浄剤は企業秘密とのことです)
 サバッと水洗いして墓石は一旦終了ですが、それで完了ではありません。
 次は一回りして土台もチェック。すると発見したのは「カビ」でしょうか。早速秘伝の洗浄剤攻撃開始。更に執拗なブラッシングの連続攻撃で見事カビ退治ができ、元の姿に戻りました。
 以下、作業の様子です。
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 今回は寺院の敷地内にあるお墓なので、墓石そのものの掃除ですみました。しかし、家の敷地内で、かつ藪の中にあるケースも多いのでは?との疑問がわきます。それに対して「つい先日の記録ですけれど・・・」と見せていただいた写真のビフォー・アフターに感嘆しました。(冒頭の写真のお墓です)
 同社お客様担当の斎藤氏によれば「(島外にお住いの)ご依頼者様からお礼のお手紙をいただきました。」とのことですが、なるほど納得です。
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 人は動けても、先祖代々のお墓を動かすことは容易なことではありません。とは言え、自分の祖先や家族の霊を敬うという日本の伝統文化「墓参」はそう容易く廃れるものではないでしょう。そのために絶対必要な「お墓のお掃除」は、「せめてお墓はきれいにしておきたい」という日本人の心のサービス化なのかも知れません。
 合掌。






 ふるさと納税の人気返礼品リサーチの第3弾は「牛乳」です。
(なお、牛乳自体は返礼品にありませんので、あらかじめご承知おきください)

 お酒の好きな方は色々な銘柄の「飲み比べ」は経験ありますよね。では牛乳の飲み比べはいかがですか?
 市内のほとんどのスーパーでは牛乳コーナーに「**牛乳」と「佐渡牛乳」が並列して販売されています。後者のパッケージはとてもかわいいトキのデザインですぐにわかりますが、お値段は他より高めかも。「安い方でいいよね」とは佐渡暮らし初の私の妻。
 ある日、我が家の食卓に偶然その2種類の牛乳がありました。(母と妻が別々に買い物をしてきたようですが、嫁姑の諍いではありませんので、念のため)
そこで早速「うまい」と噂の佐渡牛乳と飲み比べを実行してみると、「確かに違う」と家族全員がトキのパッケージに軍配を上げました。正直、牛乳で味の違いがこんなにわかったことは驚きでした。(※これはあくまでも個人の感想ですので、ご了承ください)DSC00510
 それ以来、我が家の冷蔵庫にはトキのパッケージが常駐しています。
この牛乳から造られる「農場ナチュラルチーズ&バターセット」が返礼品として根強い人気を誇るのは当然なのかもしれません。pd_d2efda32af00556b4184ff885689b83e4f61eb5e[1]

 では、その源流となる酪農家の現場はどうなのでしょうか。またまたリサーチ開始です。

 今回訪問させていただいたのは、お父様の代から酪農を始めて約50年という藤原宏道氏のご自宅兼農場です。
 現在、肉牛10頭と乳牛40頭を飼育されているそうですが、山間部を切り開いた敷地は多くの設備や車両で一杯。牛舎の方へ足を向け入り口に立つや、「モォ~」と牛たちの大きな目が一斉に私に向けられ一瞬怯むも、さらに奥へ。DSC00507すると餌のお世話中だった藤原さん、笑顔のお出迎えに一安心です。(最初、藤原さんと牛が仲良く会話しているような印象を受けました:写真下)

 さて、酪農家の日々の仕事はどうなっているのでしょうか?
 高校卒業後、北海道の大学で勉強もされた藤原さんですが、「とにかく休む暇がないのと品質管理が大変ですね」というのが第一声。「特に夏場は牛の健康管理に気を遣う」そうで、「飼料の内容を変えたり、毎日の気温の変化にも気を配っていますよ。クリーンミルク認定農場(注)としてのプライドもあります。」(藤原氏) なるほどプロです。
 動物の命と向き合って日々暮らすというのは、言葉を介さないだけにもの凄い苦労があり、気配りが必要なのでしょう。

 藤原さんが目指す酪農とは?
 「休みがとれる酪農家かな(笑)。できることなら佐渡の草(飼料)100%で、今よりもっと健康な牛の乳を搾り、沢山の消費者が喜んでくれる顔が見たいですね。」(藤原氏)と、ちょっとはにかみながらもキッパリ!佐渡を愛する酪農のプロなのです。DSC00508



 もちろん、その牛乳を製品加工して販売している株式会社佐渡乳業さんの企業努力が大きいことは間違いないと思いますので、詳細は下記HPでご確認ください。
【㈱佐渡乳業】
http://sadonyugyo.com/
 なお、近々その生乳が「佐渡市ふるさと納税返礼品」でも飲めるようになるとの噂を耳にしましたが・・・?。

注:クリーンミルク認定農場
http://sadonyugyo.com/anshin/creanmilk.pdf


 ふるさと納税の人気返礼品リサーチの第2弾、今回は「柿」です。
(ちなみに第1弾は5割減減栽培のお米でした)

 「おけさ柿」というJAさんの商標名でご存知の方が多いかもしれませんが、以前は八珍柿(はっちんがき)と呼ぶのが一般的だったと記憶しています。ググってみると「種のないことが越後七不思議の次に珍しいので、八珍となった」と書いてあります。なるほど!pkudamono21

 私が子供の頃、秋から冬のおやつといえばこの柿でした。私の実家にも何本か柿の木があり、父が収穫して焼酎でさわしていました。「さわし柿、まだ食えんかなぁ~」と開封される日の待ち遠しいこと。そして母に剥いてもらった柿をコタツにあたりながらかぶりつくという、もう思い出すだけで口の中が・・・。
 ということで、その栽培方法等はどうなっているのか?南佐渡の農家さんに訪問取材させていただきました。
 まずは赤泊地区の上野初男氏をご訪問。
 レモン、サクランボ、ゴーヤ等々、まあいろいろ栽培しておられますが、そのレポートは赤泊地区担当の渋谷隊員にお任せして、柿のお話し。
 摘蕾(てきらい)をご存知ですか。実は私、初めて知りました。要は、良い実をつくるために一つの枝には1個の蕾(実)しか残さない。よって、その枝の他の蕾は切り落とす作業のことです。もちろん手作業で!DSC00498
「うちは1町5反(1.5ha)の畑でつくっている」(上野氏)そうで、遥かなる柿の木の並木道。この1本ずつの枝を手作業でとは、思わず「ぎゃー」と叫びたくなります。DSC00499

 「だから収穫の人手も大きな問題」(上野氏)と聞けば納得するしかありませんが、最後に一言「俺のつくった柿を大勢の人が喜んで食べてくれる、それがやりがいよ」と、上野さんカッコいい。



続いては小木地区の青木健一郎氏と奥様の多恵子さんに、作業中の柿畑でお話を伺いました。
「とにかく暑いね」の一言からはじまった青木さんのお話ですが、こんな厳しい夏の日差しの中で、もっと熱い柿への想いを語っていただきました。DSC00515
青木さんはその品質(糖度)にこだわりを持ち「枝の密度を3割程度落としても日当たりをよくして糖度を上げるのだが、剪定と肥料のバランスにも気を配る必要がある」とのこと。素人の私にはとても理解しきれませんが、きっと匠の技というやつでしょうね。
そして秋の20日間で約8万個の柿を出荷されると聞いて、ただただ脱帽です。

それにしても「この暑さの中、そんなに働かなくても・・・」と怠け者の私が切り出すと、それまで黙々と作業をされていた奥様の多恵子さんが「夏の今の苦労は秋に柿が恩返ししてくれるのよ!」とニッコリ。つまり「かいた汗の分だけ柿が質と量で答えてくれる」(青木氏)とのことです。ジ~ン!
こんなご夫妻のつくった柿がおいしいのは当然ですよね。DSC00517


秋になるとスーパーには「柿」コーナーができ、色々な柿が一斉に並べられます。その中で、「佐渡の八珍柿が一番美味しい」と胸を張って言える自信が沸いてきました。




 今から約50年前、私が子供の頃は田圃には色々な生き物がいました。オタマジャクシ、ドジョウ、タニシ、ヤゴ、そしてヒルなどなど。それが10年位の間に「めったに見ないもの」になっていた記憶があります。勿論、農薬のおかげ(?)です。

 今年「旅から戻った(佐渡ではUターンのことをいう)」私が田おこしから作業を手伝ってみると「アレレ?」というほどいるいる!彼らが田圃に戻っていました。トラクターを引き揚げた後はサギを筆頭に鳥たちの絶好の餌場になります。images8CQLF3AS

 佐渡の農家は収穫量や効率化よりも「環境保護」を選択しました。それが「化学肥料と化学農薬をそれぞれ5割以上削減した米作=5割減減栽培」だそうです。しかも、島内ほぼすべての農家が実施しているとのこと。ちなみに父曰く「そらあ俺んちもらっちゃ。」

 そんな環境配慮された佐渡のお米(主にコシヒカリ)をもっともっと多くの人々に知っていただきたいし、農家の努力に報いるためにも沢山の皆様に食していただきたいと思います。
 島外在住ででご興味のある方は「佐渡市ふるさと納税」でもお試しいただけますので、ぜひご検討ください。20100523_947252


 
 

投稿名 林純一(ふるさと納税推進)
 
担当 ふるさと納税推進
 
出身地 佐渡市栗野江(旧畑野町)
佐渡高校卒業後、東京の大学へ進学しそのまま就職。37年ぶりのUターンです。
 
任期 2017年4月~2020年3月予定
 
ひとことコメント
休日は実家の農業にも励んでいます。
 
地域おこし協力隊への応募動機
専業農家の長男に生まれたのですが、大学卒業後、旅行会社に就職して33年間東京を中心に勤務してきました。
しかしながら両親の高齢化に伴い、ここ数年は「田植え」と「稲刈り」に会社の休日休暇制度を利用して手伝いに帰省していましたが、55歳という節目に一念発起してUターンを決めました。それを理解し、一緒に帰ってくれた妻(島外出身)には感謝しています。(多くの友人知人、同僚から「奥さんが偉い!」と言われました)
また、前職中に(一財)地域活性化センターに3年間出向し、JOIN(移住交流推進機構)の運営に携わった経験がUターンに際して「地域おこし協力隊」への応募を内面的に後押ししたと思います。
今後は、微力ながらも前職の経験を協力隊の業務に活かして故郷の活性化に貢献しつつ、家業の農業も継承し、自然に囲まれた幸せな島暮らしを家族皆で満喫できることを願っています。

担当地区の紹介

今後の活動予定
・寄附者の方に喜ばれる「新返礼品」の開拓、開発企画
・佐渡市のブランド向上や活性化につながる「ふるさと納税」拡大の企画

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