突然ですが、みなさんは小学生のころ、
「放課後」をどんな風に過ごしていましたか?
私は、近所の友だちと野球チームを作って、隣町のチームとの対戦に燃えたり、
公園にダンボールで隠れ家を作って、親の目を盗みお宝を持ち込んでは、
みんなでワクワクしてました😊
ここ、佐渡の松ヶ崎小学校区には、学童がありません。
また、学校統廃合の影響もあり学区が広いため
スクールバスで通学している子もいて、
一旦下校すると、友だち同士が中々会えません。
あるとき、「放課後の悩みについて」子どもたちと保護者に
一斉アンケートを取ったところ、
子どもたち:「放課後にみんなで集まって遊びたい」
保護者:「近くに子どもがいないため、一人で留守番させることになり不安」
…などの声があることが分かりました。
そこで、平日の放課後に小学校内で居残って過ごす
「居残り組」という取り組みを始めてみました。
(命名したのは、小学生のママたちです😊)
※主催は、私もメンバーである「子どもの元気は地域の元気プロジェクト」。
松ヶ崎・岩首地区在住の保護者を中心とした団体で、
子どもたちや子育て世代が住み続けられる地域の未来を目指して活動中。
学校の先生方にも快くご了承頂け、たくさんの場所や道具類をお借りできました。
空き教室・図書室・ボードゲーム・楽器・スポーツ用品など。



一番大事にしたかったのは、かつて私自身が隠れ家を作ったときのワクワク感。
あれって、オトナが管理していない中で、自分たちだけで自由に過ごせたからこそ
楽しかった気がしたんです。
でも、今は危機管理の時代。
まるっきり子どもたちを放置するのも、いかがなものか…
そこで、どうせなら「管理」ではなく、
「見守り」や「一緒に遊ぶ」というスタンスで
寄り添ってくれるオトナを探そう!という気持ちで
近隣の方々にお声がけを始めました。すると…
「子どもたちの動きについていけなさそう」
「子どもが目の前でけがをしてしまったらどうしよう」
「最近子どもと接していないから様子が分からない」
など、不安な気持ちがあることも分かり始めた中で
何人かの方たちが引き受けてくださいました。
いよいよ初日。
松ヶ崎小学校の全校生徒7名が参加!
この日の見守り役は、毎朝スクールバスの誘導で
旗を振ってくださっている地元のおじさま😊
子どもたちとは顔なじみです。

最初に、私の方から「居残り組」のたった一つのルールとして
「ほう・れん・そう」の説明をしました。
そう!会社で上司からよく言われる(?)あの「報告・連絡・相談」ですね😊
校内と校庭を自由に使える代わりに、どこに誰が行くのかだけは
オトナに知らせておいてね、ということです。
でもそれさえ守れば、あとは全部自分たちで決めていい!
それが松小の「居残り組」のコンセプトです。
まず、宿題をする?しない?
するなら何分間?
宿題が終わったら、何して遊ぶ? を話し合いで決めました。

こちらの写真は、宿題中。
6年生と5年生が、4年生にアドバイスをしています。
学年を超えて、少人数で一緒に育っている松小ならではの光景です。
宿題が終わったところで、全員で外へ。


ドロケイをしたり、遊具で遊んだり… ほんと、兄弟みたい😊
最後は、教室に戻って将棋やオセロを楽しみました。

帰りは、スクールバスで帰宅します。
※松ヶ崎は小中連携校。小学校と中学校の校舎がつながっています。
この日は、小学生が「居残り組」で過ごしている間、中学生は部活でした。
そこで帰りは、元々中学生のために出るスクールバスの便があることを活用し、
小中一緒のバスで帰宅しました。
そんなこんなで、無事に第1回「居残り組」終了!
コロナ禍で学校行事も少なくなってしまった中、
久しぶりにみんなで自由に過ごせた時間でした!
ところで。。。
実は、この松ヶ崎小中学校の「放課後プロジェクト」、
「居残り組」以外の、別バージョンもあるんです!
それはまた、次回のお楽しみということで💓