佐渡市地域おこし協力隊サイト

佐渡市地域おこし協力隊全メンバーによる活動報告のサイトです

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伊藤英敏(金井地域センター地域支援)

こんにちは、金井地域センター 伊藤です。

 

3月になりました。関東では、もう桜の開花宣言が行われたそうですね。春の始まりを感じたと思ったらあっという間に春が駆け抜けていきそうです。

佐渡の春は、お祭りの季節でもあります。金井地域でも4月15日土曜日に新保八幡宮で「新保まつり」が行われます。

 

新保まつりの特徴は、拝殿前で4組の鬼太鼓が舞いを奉納します。地域住民が待ちに待った鬼太鼓。金井新保2組と西方、大和田各1組の計4組同時に舞が披露にされる様子は観客と鬼が一体となり春の喜びを体現するにぎやかなお祭りになります。

かないいねマルシェLOGO

今回は、「かないいねマルシェ」のスピンオフ企画、「金井のいいコト探し」として大和田集落 研智会の鬼太鼓を稽古風景からお伝えしたいと思います。

私ですが、大和田は生まれ育った集落です。しかし、高校を卒業し佐渡を離れた私にとって鬼太鼓の稽古を観るのは初めての体験でした。今回、なにかワクワクする気持を感じながらの取材となりました。

 

Blog001

極彩色に彩られ本堂での稽古、伝統を受け継ぐ最高の場所です


稽古は、3月10日より大和田集落の薬師堂内にて行われます。この時期、夜になるとどこからともなく太鼓の音が鳴り渡り集落の住民は「おんでこ(鬼太鼓)の稽古がはじまったな。」と祭りが近いことを知るのです。

 

薬師堂は、瑠璃堂の別称を持っています。堂内に入ると極彩色に彩られた彫刻に圧倒されます。この堂内で鬼太鼓の稽古が夜7時から行われています。その時間になると仕事を終えたメンバーがポツポツと集まって稽古を行います。

丁度、私が到着した時に、辻さん(雄鬼役)、本間さん、岩渕さんの3名がいらっしゃいました。

本間さんと岩渕さんは、貴重な今年の新人だそうです。特に本間さんは20代であり新しく新世代が加入してくれたと辻さんも喜ばれていました。

 

新人のお二人は早くから来て、太鼓の練習に励んでいました。

鬼太鼓、稽古の様子です。

Blog002
新人で基本フレーズを繰り返し叩いていました


本堂の正面には、二対の鬼面と二対の獅子頭が置かれています。鬼のお面の髪は、馬の毛が使われています。この長い髪の毛は、独特の所作である首を振るしぐさの時に大きくなびき躍動感をさらに演出するために必要で、馬の毛でないとダメだそうです。



鬼髪がなびく-1
こんな感じでなびきます


基本動作の繰り返し-1

基本動作を繰り返し稽古する鬼役のお二人

鬼役のお二人は、太鼓のリズムに合わせて基本動作を繰り返していました。この動作は相当な体力を消耗するようで、終わった後は汗だくになっていました。

 

そうこうしていると、ベテランの池野さんが太鼓を叩きだしそれに合わせて笠井さん(雌鬼役)が通しの踊りを舞い始めました。ほぼ初日にここまでの完成度で舞えるのですから、本番の舞が楽しみになります。




Youtube 通し稽古

現在の大和田 鬼太鼓

大和田の鬼太鼓は、国仲系の鬼太鼓で2匹の獅子が絡む勇壮なものです。時代に合わせて先人達が勇壮の中にも華やかさを加えた鬼の舞、絡み合う獅子舞にしようと皆川の金子紋助氏を師事し習得したのが現在の大和田鬼太鼓だそうです。スピード感がある立ち振る舞いや低い姿勢での躍動感ある動きが取り入れられ、以来多くの観衆から高い評価を受けているそうです。


大和田の鬼太鼓-1

新保まつり

4月15日(土)開催されます。

開催日

2023年 4月 15日(土)

開催地

金井新保 新保八幡宮・大慶寺

住所

952-1208 新潟県佐渡市 金井新保 乙1109-1

 

さど観光ナビ情報

https://www.visitsado.com/event/9052/


こんにちは、金井地域センター 伊藤です。

 

2月の雪も解け、気がついたらもう3月になりました。いよいよ草木が芽吹きはじめる季節となって参りました。

この時期の金井新保・西方・大和田の各集落は4月の新保まつりに向けて祭りの準備を行う季節になります。

 

かないいねマルシェLOGO

昨年の「かないいねマルシェ」で「わら縄ない」のワークショップを出店いただいた西方集落では、4月15日に行われます新保まつりの準備として、鬼太鼓で使われる草鞋(わらじ)づくりを行うと西方集落の清水俊英さんから連絡をいただきました。

 

鬼太鼓の鬼は、草鞋(わらじ)を履いて舞います。市販の草鞋(わらじ)もありますが、耐久性がなく、足になじむ前に使えなくなってしまうそうです。やはり手作りの草鞋(わらじ)でないとうまくないそうです。

 

新保まつり鬼太鼓-1

 

この草鞋(わらじ)づくりは、代表の小岩井麻弥さんが発起人となり2016年から行われています。1年はコロナ禍の影響があり今年で7回目となるそうです。
(すばらしい取り組みですね!)

今回は、
2
23日(木)西方公民館で協力者の方々が集まり、草鞋(わらじ)づくりが行われました。

 西方わらいじ作りの様子001

清水さんコメント-1


西方わらいじ作りの様子002


草鞋(わらじ)づくりには、芯となる縄を4本通し、わらで編んでいきます。この作業を正確に効率よくすすめるために写真のような治具(加工の補助具)を活用しながら作業をすすめていました。

西方わらじ作りの治具


 草鞋(わらじ)づくりが出来ようになれば、草履(ぞうり)づくりなどいろいろ応用が利きそうですね。

この地域でも廃れつつある草鞋(わらじ)作りですので、これからも草鞋づくりが継承されていくことを願っています。

西方わらじ-1

完成した草鞋(わらじ)です

しっかり補強もされていて丈夫に仕上がっています



この後も祭りまでの様子や祭りのレポートをしていきたいと思います。お楽しみに

 

【新保まつり

 開催日

 2023 4 15日(土)

 開催地

 金井新保 新保八幡宮・大慶寺

 住所

 〒952-1208 新潟県佐渡市 金井新保 1109-1

 

さど観光ナビ情報

https://www.visitsado.com/event/9052/


※ページの最後に更新情報を追記しました。 令和5年2月7日

こんにちは、金井地域センター 伊藤です。


 今回は、例年2月2日の夜から行われる「毘沙門宵祭り」の準備作業として平清水の子ども会が絵馬竹灯ろう作りを行うと伺い、お邪魔してきました。

 しかし、残念ながら今年も毘沙門宵祭り行われないと伺いました。私も子どものころからこのお祭りがあったことは知っていました。よく「毘沙門さん」と親しく呼ばれていたのを覚えています。昔は佐渡島内から多くの参拝者が商売繁盛を祈願するために訪れていたことを聞いていたので、一度その様子を見たかったのですが、今回もコロナ禍の影響もあり中止になったとのことです。

 

ですので、作成した竹灯ろうは「平清水公民館」の前に飾られることになりました。絵馬については、毘沙門堂に奉納されるそうです。

 

それでは、お邪魔した絵馬竹灯ろう作りをレポートさせていただきます。

【願いを絵馬に】

絵馬の材料は、参道沿いにそびえる「百足杉(むかですぎ)」の枯れ枝から作ったそうです。

この絵馬を作成したのは、集落の今泉さんです。今泉さんからは、「毘沙門堂の参道沿いにある百足杉の枯れ枝が参拝者に危険がおよぶ懸念があった。その前に枝払いを行った。その百足杉の枝を再利用として毘沙門宵祭りに向けて絵馬を作成した。今日は、集落のこども達に願いを書いて奉納してもらうことにした。」と説明をいただきました。

百足杉-1
<参道沿いにそびえ立つ百足杉>

百足杉標柱-1

<百足杉は、市指定の文化財なのです>

百足杉の説明-1

<百足杉の由来が書かれています。木を傷つけられないので、千年以上の樹齢として推定しているようです>

百足杉年輪-1

<百足杉の枯れ枝の断面、枯れ枝なのにとても重かったです>

一般的な杉と違って板状になった絵馬の年輪はとても緻密で、ざっと年輪を数えただけでも100年位はありました。この枯れ枝を再利用して絵馬を作り、そこにこども達が願い事を書いてくれました。


絵馬無地
<年輪が緻密な絵馬です、地域の今泉さんが作成しました。百足杉のパワーをいただけそうです>


下記は、できあがった絵馬です。こども達の純粋な願いが綴られていて、心がほっこりしました。

いいですね。



絵馬①

絵馬②

絵馬③

絵馬④

絵馬⑤

絵馬⑥

絵馬⑦

絵馬⑧

絵馬⑩

絵馬⑪

絵馬⑨


【竹灯ろうをつくる】

 子ども会の関根会長から作り方や注意事項についての説明がありました。

竹灯ろう説明

事前に切り出しておいた竹にこども達が思い思いのデザインを下書きします。

竹灯ろうデザイン

<どんなデザインにしようか悩んでいます>

竹灯ろうデザイン②

<なかなか筆が進まないようす>
竹灯ろうデザイン③
<今年の干支はうさぎ年、下書きが完成しました>

下書きをもとに竹にドリルで穴をあけていきます。竹は滑りやすく、手元も不安定です。最初に指導者から穴あけについて注意事項の説明がありました。その後、こども達も緊張しながら集中して穴をあけていました。

 

竹灯ろう穴開け⑥

竹灯ろう穴開け①
<小さいお子さんも両手を使って穴あけをがんばっていました>
竹灯ろう穴開け1③

竹灯ろう穴開け②

竹灯ろう穴開け④

竹灯ろう穴開け⑤
<たくさんの穴あけを粘り強く上手に行っています。精一杯、力が入ります>

竹灯ろう穴開け積み④
竹灯ろう①

みなさんたくさんの穴あけをがんばりました。こんないい感じで竹灯ろうが完成しました。この後に灯りを入れて公民館に飾ります。

竹灯ろう②

竹灯ろう③


夕暮れが近づき、灯ろうの点灯と飾り付けを行いました。灯りを入れるとほのかに揺れる灯りがあけた穴からもれて、とってもステキでかわいい竹灯ろうになりました。

竹灯ろう④

<全ての灯ろうが完成しました>

 

こども達も楽しく一日を過ごしたようすで、あるお子さんから「とっても楽しい」とお話を伺いうれしくなりました。

イルミネーション

<公民館にもイルミネーションが飾り付けられました>

平清水集落も高齢化が進み住民も少なくなっていますが、移住者も受け入れながら住民間の良い関係を築かれている地域だなと改めて思いました。子ども会も地域住民の支援を受けながら会の活動を行っています。こういった取り組みによって地域の灯りが途切れないよう、がんばっているのだなと思いました。
紹介させていただいた活動は、初めての試みだそうです。「毘沙門宵祭り」とともに長く引き継がれていくことを願っています。

 
【追記】
昨日(令和5年2月6日)より、佐渡市役所本庁舎の正面玄関内に「竹灯ろう」と百足杉で作った「絵馬」が展示されています。庁舎にお越しの際にご覧ください。

庁舎展示-1

庁舎展示-4





佐渡地ビールSADO LAND BEERのご紹介 


こんにちは、金井地域センター 伊藤です。

今回、「かないいねマルシェ」に出店いただいた「クッチーナ」さんが製造販売するクラフトビールを紹介させていただきます。

 

佐渡の金井地区は、大佐渡山脈の麓に広がる地域であり、その豊な水を利用してかつては酒蔵も何件か存在していたと聞いています。今は、加藤酒造(金鶴)の酒造工場が日本酒を製造している地域でもあります。

 

「クッチーナ」さんは、もともと食堂と居酒屋の飲食店を経営されています。コロナ禍による飲食店経営の危機感から新規事業としてクラフトビール製造に約1年前から取り組まれています。従って、飲食店でもありますがブルワリーでもあるのです。

クッチーナ-外観

「クッチーナ」のオーナーである長岡さんのご厚意でブルワリーを見学させていただきました。今回は、その工場のようすを紹介します。

  

【寸胴鍋が2つと冷凍庫があればビールがつくれる】

最初の寸胴では、仕込み槽として麦汁までを作ります。もう一つの寸胴では沸騰釜として麦汁にホップを加えて煮た後に冷却し発酵・熟成します。

 

■クラフトビールの仕込み行程について

丁度このときに「KINZAN(ゴールデンエール)」を仕込み中で既に潰したモルト(麦芽)と真之介が寸胴に投入されていました。


寸胴



まず仕込む前にモルト(麦芽)を潰して寸胴に入れるのですが、これはエキスのしみ出しやすくするためだそうです。
破砕機

この機械で麦芽(モルト)潰します


つぶし方は、麦のカラもそのまま潰します。それは、皮が濾過の役割をしてくれるそうです。

麦芽は、水飴の原料でもあり糖分が豊富なのでその糖分がアルコールに分解されることになります。その後に発酵・熟成行程前で投入されるビール酵母が糖分を食べてアルコールを出してくれます。

 

仕込みの行程では、液体の中のでんぷん質が麦芽糖に変わるように温度管理を行います。この作業が終わると濾過をしながら隣の寸胴へ麦汁を移動させます。寸胴に残った絞りカスにはまだエキス残っているので、さらにお湯をたしながら二番絞りとしてとなりの寸胴に麦汁を移していきます。移したら沸騰させます。これは、殺菌やいやなニオイなどを飛ばすために沸騰させるのだそうです。

しぼり工程

一番絞りの絞りかすにお湯を加え二番絞りを行い、移ったら沸騰させます



この後、沸騰処理が終わったら沸騰釜(二番目の寸胴)を冷やします。ビール酵母は、30度以上で死んでしまうそうで、できた麦汁を冷まして20度まで下がったらそこにビール酵母を入れるのだそうです。

 

仕込み全体の時間は8時間から10時間掛かるそうです。(煮込んで冷えた麦汁に酵母を入れ冷凍庫内のビニール袋内に移すまで)

 

■発酵・熟成へ

ビールの仕込みが終わったら、床置き型の冷凍庫にビニール袋を入れその中に仕込んだビールを移動させます。その後、冷凍庫で発酵・熟成されるのです。

 

発酵・熟成する冷凍庫の電源の先には、0.1度単位で温度管理が出来るサーモスタットが繋がっていて常時庫内の温度管理が行われます。

発酵・熟成



冷凍庫を使っているのは、外付けのサーモスタットが電源をONOFFするので冷凍庫でも問題なく温度管理ができるからだそうで、なるほどです。

貯蔵・熟成期間は約1ヶ月必要で、その期間が過ぎればビールができあがります。完成したビールは、樽詰めされ保管されます。

樽

今回のように一度の仕込みで150L(350mlビン400本ぐらい)の製造ができます。この工場内で仕込みから瓶詰めまで全て行っています。

 

2階には、原料のモルト(麦芽)の保管庫や樽詰め、瓶詰めなどを行う機材がそろっていました。

 

このように、工場設備も工夫されていて小スペースでコンパクトに配置され、最小限の投資が行われ、ローコストに製造が可能な工場でありました。

小さな地域で個性的なクラフトビールを製造し我々が味わえる、クラフトビールがとても身近に感じられ、金井地域にこのようなビール工場がある事を自慢できる事はとても嬉しく感じました。

 

私もこの後にクラフトビールをいただきました。それぞれ特徴があり、それぞれに製造者の意図が感じられ特徴ある味わいを楽しむことが出来ます。ビール製造を始めて1年位で佐渡の酒屋さんや飲食店、ホテルで使ってもらっているそうです。見つけたら是非、味わってみてください。また、近々新潟の三越伊勢丹やイオンさんへも出荷されるそうですので、新潟の方にも飲んでみていただきたいと思います。

ふるさと納税の「さとふる」等でも登録されているようです。

 

■現在販売されているビールの種類は

beerラインナップ-1


写真の左から

1,ONDEKO インディア・ペールエール ホップを大量に加えたビール

 

2,OKESA ベルジャンホワイト

小麦を使用しコリアンダーシードやオレンジピール入り

 

3.KAYANOMI スタウト 黒ビール カヤの実入り

 モルトと黒く炒ったモルトを使っている

 カヤの実をそのまま炒って砕いている

 

4. HONEY FRESH LEMON ハニーエール

はちみつを原料としたエールビール。蜂蜜の香りとコク、なめらかな口あたり、レモンの甘酸っぱさが特徴

 

5.KINZAN ゴールデンエール 新之助入り

 今回、仕込んでいたビール

 

6.KANZOU ペールエール カンゾウとアップルミント入り

 カンゾウは、佐渡の生産者から入手している

 風味のバランスを取るためにアップルミントを入れている

 

7.TANEMAKIZARU ヴァイツェン 小麦入り

小麦麦芽を使用したドイツの伝統的なビール

 

8.ECHIGOHIME 佐渡産越後姫入り

 イチゴの風味が香るビール。スイーツとともに楽しめます
越後姫


■これからの予定

 近々、ラベルのデザインが変更されるそうです。

 今後は、工場をもっと大きくしたいとのことでした。工場も大きくして、多くの方々から味わってもらえるようにこれからもがんばっていただきたいと思います。

 

SADO LAND BEER FACTORY

〒952-1209
新潟県佐渡市千種88‐1
☎ 0259-67-7900

ブルワリー

今年の「かないいねマルシェ」では、コロナ禍もありみんなで楽しくビールを飲むことが出来なかったので、来年以降は皆で楽しくビールを楽しめる時が訪れることを祈っております。これからも地元のビールSADO LAND BEERを応援して行きたいと思います。

 

こんにちは、金井地域センター 伊藤です。

  

平清水は、大佐渡山脈の麓に藤津川がつくった谷が集落を縦断し、その谷の丘陵地に集落が広がる自然豊かな場所です。そして山脈が湛える豊富な水によりわき水や清流が流れる川となり地域を潤し農作物が豊かに育つ土地となっています。
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<平清水集落から大佐渡山脈を望む>


「かないいねマルシェ」では、平清水から関根さん・菊池さん・齋藤さんに参加いただきました。

 今回は、その中の関根さんをご紹介させていただきます。


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<「かないいねマルシェ」販売のようす>

関根さんには、スコーンを販売していただきました。

スコーンの主原料である小麦や米は、関根さんが経営される「せきね農園」で栽培され自家製粉された小麦粉や米粉を使って焼かれました。

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収穫された小麦



つまり、このスコーンは、一から自分で種を蒔き、育て、収穫し、製粉し、調理までおこなったこだわりの品なのです。

スコーン写真1


Blog_スコーン写真2

<スコーン>



このスコーンの原料である小麦に注目して、現在のようすを紹介させていただきます。

 Blog_IMG_5686


<むぎの若葉、里山の紅葉、緑と紅葉色のコントラストが美しい麦畑



【小麦の栽培】

麦は、10月にタネを蒔いて、来年の6月に収穫が行われます。今の時期は、麦が芽をだし育っている状態でこの時期から麦踏みを行い霜柱対策や根張りを促す作業が行われるそうで、既に一度こどもたちが麦を踏んでくれたとおっしゃっていました。

 

このあと雪が降り積もりますが、麦は雪の下でじっと耐えて春を待ちます。雪が溶ければ成長をはじめ収穫の6月までに大きく育つのだそうです。

 

種まきは、トラクターに播種機を取り付けて行っていますので芽吹きの間隔は均等にキレイに並でいました。

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<若葉がキレイに並ぶ>


麦は、2年連作した後は水田として利用すされます。関根さんは、農地の有効活用を考えながら、耕作地を変えているそうです。


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<麦の耕作地は南に広く広がっています>



麦畑の耕作面積は、家の近くの3反とその他の場所で6反の計9反歩(約9,000㎡)で栽培されています。以前に伺ったときは栽培面積が3反だったので、利用者からの問い合わせも多く面積を広げたようです。

 

その他、「せきね農園」では、大豆の栽培も行われており、丁度天日で大豆を干していました。
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<大豆も天日で干されれば、いっそうおいしい大豆になりますね>

大豆は、乾燥後に豆の選別を行うそうで、意外と手間暇がかる作物なようです。


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<関根さんご夫婦>

 

関根さんは、友人がきっかけで佐渡に来ていろいろな地域で暮らした後、平清水集落に定着されたそうです。移住者であるお二人は、佐渡で出会って結婚され、ここで一生暮らすと考えていると伺いました。

 

夫婦お二人でできるだけ無農薬をコンセプトに酒米・お米・小麦・大豆などの穀物栽培を中心に取り組まれています。その収穫物から自分たちで引いた粉でスコーンを作って販売するなど、日々意欲的に取り組んでいる姿に自分もがんばろう!といった気持がわいてきます。

地域との関わりも大切にされ集落行事にも積極的に参加されるなど潤いのある田舎暮らしを実践されているのだと感じました

 

お二人は、冬の農閑期に河原田の本町会館で「一粒万倍市」を主催されています。先ほどご紹介したスコーンがお求めになれます。次回の出店時には覗いてみていただきたいと思います。

 

ホームページ

佐渡平清水 せきね農園

https://sado-sekinenouen.com/


金井地域センター 伊藤です。

10月15日(土)「かないいねマルシェ」を無事に開催することが出来ました。このマルシェは、集落から出店参加をいただき金井地域の賑わい作りを目的としていました。当日は、天候にも恵まれて多くの方々から来場いただき、その目的を達成することができました。

マルシェに関わっていただいた皆様には、感謝しかありません。この場を借りて御礼申し上げます。


会場の様子-1

「かないいねマルシェ」では、飲食店・フリーマーケット・ワークショップなど各地域から趣向を凝らした出展をいただきました。ワークショップは西方集落から「わら縄ない」、貝塚集落から「楠木でアクセサリーづくり」の出店がありました。

 かないいねマルシェロゴ小


今回は、西方集落の「わら縄ない」のご紹介をいたします。

 

【金井地域のわら細工】

私が担当している金井地域では、米作りが盛んに行われています。古くから米の収穫後に「わら」を使った生活必需品づくりが盛んに行われていたようです。蓑(みの)、筵(むしろ)、草鞋(わらじ)、わらぐつ、縄(なわ)などの製品が作られてきました。現在では、機械化も進み「わら」を利用することがなくなり長く時が経ったことでノウハウも徐々に途絶えてしまっています。

縄細工の例001













わらぐつと蓑


草鞋(わらじ)は、佐渡の神事である鬼太鼓の鬼が今でも履いて踊りますので需要は高く、自分たちで作った「わらじ」の方が一般品より耐久性が高く喜ばれるようです。


わらじ

【ワークショップの内容】

「わら細工」が衰退した状況で金井地域の西方集落では、埋もれつつある「わら細工」の技術を残すために「わらじ」作りなどの取り組みを行ってきました。

「かないいねマルシェ」では、ベーシックな技術として「わら縄ない」から体験いただき「リース作り」、「しめ縄作り」とステップアップしながら1時間の体験をいただくコースを用意しました。


  あわじ結びとしめ縄

縄ないの種類:

 ・右縄(一般的な縄)

日常生活のなかで多く使われたのは右縄(右になう)です。この縄を使っていろいろなわら細工を作る事が出来ます。

 細わら


 ・左縄(しめ飾りなどの縄)

しめ飾りは、神聖なモノであるため縄も左縄(左になう)とされています。

   左なわ

こういった基本的な技術を習得していただく事で「リース」や「しめ縄」を作ることできます。


【ワークショップ開催準備】

「かないいねマルシェ」の開催に向けて、縄ないの材料集めを行いました。佐渡では、9月から稲刈りが始まります。その時期を待って「わら」の確保から準備を始めました。

下記の手順のように「わら縄ない」を行うためには、いくつかの行程を経て「わら」を用意する必要があります。

 

わら縄ないの準備

①わらの収穫

今は機械化により「わら」も細かく裁断されてしまいます。わら細工用の「わら」を確保するためには、手刈りするか、コンバインの裁断機をストップ(動かなくする)させてそのまま落ちた「わら」を拾い集める方法になります。今回は、コンバインが刈った後に残ったわらを拾い集めました。

わら集め


 ②はざがけ

 そのままでは、水分を多く含んだ状態なので、軒下にかけて「わら」を乾燥させました。


  はざがけ

 ③わら打ち

「わら」は、そのままでは固くて「縄ない」には使えません。昔は、手仕事として横槌を使ってワラをたたいて柔らかくしていました。その後、近年までは、わら打ち機を利用して加工していました。

 しかし、最近ではわら打ち機がある場所も貴重になりました。佐渡では、達者の共同作業場にわら打ち機があることがわかり、その機械を利用し柔らかくさせていただきました。

  わら打ち

【なかいいねマルシェ開催準備】

縄ない

下処理をして柔らかくなった「わら」を取り根元を結び、その結び目を右足の指で押さえる。わらを2つの束に分け左の手で分けた「わら」をV時にとって、右手と左手をコすりあわせながらん縄をなっていきます。
この基本技術を身につければ、急にヒモが必等な時にハギレを利用して作ることも出来ます。

リース作成

リースにつかった「あわじ結び」は、水引きによく使われます。結びの両端を引っ張るとさらに固く結ばれるのが特徴です。その形から「末永く付き合う」という意味を持ち、結婚祝いやお見舞い、退院祝いのほか、謝礼や餞別、葬儀などの弔事に利用されています。

リース作りは、「あわじ結び」を細縄で作ります。アクセントとして赤く熟した野いばらの実をつかい中央に飾りました。


リース作り

正月飾り(しめ縄)の作成

しめ縄飾りは、正月飾りとして歳神さまを迎えるために清められた場所を示し神様を迎える家だということを表すために玄関に飾ります。

しめなわづくり


【その他のわら細工】

「わら縄ない」は、わら細工の基本技術です。この基本技術を活用していろいろな作品へチャレンジする事が出来ます。今でも生活の中でも活用出来るものもあります。皆さんもご興味いただき「わら細工」のバリエーションを増やしてみてください。



   その他のワラ細工



次回のイベントでも面白い「わら縄ない」が出来ないかと考えています。
ご覧いただき、ありがとうございました。




かないいねマルシェロゴ-1

はじめて投稿させていただきます。

佐渡市役所 金井地域センター 地域支援係
地域おこし協力隊の伊藤です。

佐渡市 金井地域に着任してから取り組んできましたイベントがやっと今週末(10月15日土曜日)に開催されます。

このイベントは、金井地域の賑わいづくりを目的に各地区(集落・町会)それぞれが考え企画し準備した地域発マルシェです。
はた-1

金井地域は、全体で盛り上がるイベントも徐々に縮小されており、何とか地域が元気になるイベントを開催できないかと金井地域センターを中心に集落・町会を巻き込みながら開催に向けて取り組んでまいりました。

今回は、初回の開催でもありますので全ての集落からの出店は叶いませんでしたが、地域内外から多くの方々からお集まりいただければと思っております。

来場者と出店者みなが笑顔で楽しめる出会いの場と金井の魅力を発信する一日を是非ともお楽しみください。

ぬりえ-2



日 時:令和4年10月15日(土曜日)
  午前11時~午後3時

会 場:佐渡市金井コミュニティーセンター前駐車場
    (佐渡市本庁舎横)

お問い合わせ/ワークショップ申し込み
佐渡市金井地域センター
 0259-63-3843

【出店案内】
飲食店:
 平清水のカフェテリア、尾花のうっマイ食堂、佐渡総合高校のおにぎり&だし巻きたまご

PR展示:
 泉の史跡PR

あそびば:
 尾花のおまつり屋台

フリマ:
 中興のおもしろマーケット

ワークショップ: 
 西方のわら縄ない体験、貝塚の楠木でアクセサリーをつくろう

※ワークショップは、まだ空きがありますので、申し込みください。


【わら縄ない体験】
 今では農家でも手に入りづらいわらを使ったワークショップです。 キャンプなどアウトドアでも使える「縄ない」を習得してみませんか。このようなリースを作ってみます。
あわじ結び01


【楠木のアクセサリーづくり】
 心が落ち着く香りのする木材です。貴重な香木でお好みのアクセサリ作りをしてみませんか。
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申し込みは下記のリンクからかお電話でお願いします。

 佐渡市金井地域センター
  0259-63-3843


担当 佐渡市金井地区

出身地 佐渡市 旧金井町
 
任期 2020年7月1日〜2024年6月30日(予定)

ひとことコメント
 2021年7月より金井地域センター地域支援係で勤務しております。
 金井地域を今まで以上に元気になるよう取り組んでいます。

金井地域について
 金井地域は、南に国仲平野と北に大佐渡山脈を抱え豊かな水に恵まれた場所です。広大に広がる国仲平野では太古から稲作が行われていました。
 そして山の麓に広がる中山間地を中心に住居が広がり、豊かな自然のもとに農業が中心産業として発展してきています。
 現在では、佐渡市役所本庁舎や佐渡総合病院など行政や医療の中心地として発展し、佐渡のベッドタウンとして周辺から移住者も集まる地域となっています。
 その弊害として新旧住民が疎遠となるなど、地域の活性化に向けて新たな課題も山積される状況です。
 そのような中、私もふるさと金井地域の活性化に向けて貢献できるよう活動しております。

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