佐渡市地域おこし協力隊サイト

佐渡市地域おこし協力隊全メンバーによる活動報告のサイトです

佐渡市地域おこし協力隊サイト

環境保全活動の支援

今日は、集落総出の草刈りでした。

場所は、豊岡みなと公園、豊岡漁港、旧岩首診療所です。


男性が草刈り機で草を刈り、女性がレーキで草を集める共同作業です。 



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炎天下の中、時折り、雲がかかって日陰が増えるありがたさを実感しながらの作業でした。

最後は突如、一時的に大雨が降り、雨に濡れながらも「畑が喜ぶ」との声が口々に聞こえました。


豊岡みなと公園は、デイサービスいわゆりの隣にある、海のそばの公園で山も海も一望できます。
 

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敷地には、いろんな木が植えてあり、手作りのテーブルやベンチも用意してあります。


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公園から、道を挟んだ向かいには、
JA佐渡の委託店もあります。冷たい飲み物やアイスクリームも置いてあり、ガソリンの給油もできます。 (赤い自動販売機のある所です)


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公園もきれいになりました。

公園から徒歩3分のところに風情のある旧岩首診療所や眺めの良い豊岡漁港もあります。
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前浜方面へお越しの際は是非お立ち寄りください。

先日、集落のビオトープ生き物調査に参加をしてきました。

豊岡集落には現在ビオトープは二ヶ所あります。

県道から車で15分、農道をクネクネ上がっていくとビオトープがあります

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前回は6月、今回は8月の生き物調査です。


水がある時期とない時期とで生き物の種類が違うので年に2回行います。


集落の皆さんとアミやバケツを持って生き物調査の開始です。

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よ〜く見ると、泥の中にはドジョウやカワニナがひそんでいました。

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その他、クモやミズカマキリ、オケラやイトトンボたちが生息していました。
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自然豊かな環境はとても大切です。

水田でのビオトープ管理、耕作放棄地でのビオトープ管理、人の手が入り、生物多様性を身近に感じられる取り組みは、心のゆたかさを感じられると共に治山治水の役割を果たしています。

この取り組みが、少しづつ広がっていけばと思います。

地域おこし協力隊(豊岡集落)
千田一城


追伸
【今日の生き物たち】(一部抜粋)

ナガコガネグモ
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オオイトトンボ(?)
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これはコオロギでしょうか?
ご存じの方がおられましたらご教授お願いいたします。


佐渡の中でも、竹細工の盛んな地区のひとつが小木でした。
昭和23年に「佐渡買い物籠」なるものが全国的にヒットし、
最盛期には、小木町のみで700人ほどの人々が籠づくりに従事していたそうです。
その時の町の人口が6,000人弱だったため、竹細工は立派な地方産業だったと言えます。

昭和31年には、竹細工の専業が30戸、従事者が300人小木にいたそうですが、
それから現在までのわずか60年の間に、片手で数えるほどに減りました。
今でも竹細工を生業とする職人の一人が、花篭を主に手掛ける数馬昭男さんです。
参考:「良質な竹の産地であった佐渡の伝統工芸品」(過去の協力隊ブログ)
数馬さんの作品は、佐渡市ふるさと納税の返礼品にもなっています!
②①



生活用品が竹製品で占められていたということがわかる場所が、宿根木にあります。
民俗資料を中心に、約3万点の品々が展示・収蔵されている、
佐渡国小木民俗博物館」です。
ここは大正9年築の旧宿根木小学校の建物を利用して設立されました。

竹でできた生活用品や道具の一部をご紹介。
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あそび道具               行李(衣類の保管や運搬に使用)
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台所道具(麺類を湯から上げ、水切りに使用)
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とのくち(米を入れる際のジョウゴ)      豆腐みざら
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コオナゴカゴ(漁業道具)           トリカゴ
 

そのバリエーションの多さに驚きます。

しかし、今の暮らしの中でいったいどれほどの竹製品を見かけるでしょうか?
我が家にある竹製品、ぱっと思い浮かぶものだと、
花篭・鬼おろし(大根おろし)、箸、お猪口…くらいでしょうか。

昔は竹がお金になったため、竹林は田んぼと同じくらいの価値があったと聞きました。
しかし、今や竹(林)はやっかいものという認識の方が多数ではないかと思います。
宿根木の竹林も手入れをされなくなり、荒れ放題。
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そこで、宿根木住民で「宿根木の森保全の会」を立ち上げ、
国の森林・山村多面的機能発揮対策交付金事業に申請。
昨年秋から竹林整備を中心とする環境保全に取り掛かりました。

第1回目の竹林整備には、組織メンバーはじめ周辺住民も加わって20名、
さらに、昨年から宿根木の集落活性化に向けて調査研究中である
江戸川大学社会学部の清野ゼミの先生と学生の6名が加勢してくれ、
総勢26名で作業に取り掛かりました。
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作業を始める前に、森林組合の安全講習を受け、いざ竹林内へ。
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都会で暮らす学生たちには、慣れない作業だったと思いますが、
力を合わせて頑張ってくれました。
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こうした竹林整備を今年の1月まで数回実施し、目標面積であった
約5.8反(5,812㎡)の枯れ竹伐倒を行うことができました。
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そして今年度最後の活動では、竹林沿いの歩道に竹垣を設置。
一定の間隔で単管パイプを打ち込み、横に長い竹を固定して、
さらに縦に挿し込んでいきます。
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最後は竹垣の前で集合写真。今までで一番の笑顔でした☺
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ビフォーアフターはこんな感じ。
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荒れ放題となっている竹林ですが、竹が果たす環境保全について調べてみると、
例えば、その根茎によって傾斜地の崩壊を防ぐという土壌との関わり、
自生地では、地下水や清らかな水が存在するという水との関わり、
そして防風という風との関わりなど、さまざまな面がありました。
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次年度も引き続き、活動予定です。
竹林・山林から出る副産物の活用も視野に入れて、
“まちなみ”だけではなく、宿根木‘全体’の景観を良くしていきたい。
そのためにも、自然を利用し尽くすと言えるくらい、
暮らしに取り入れ、活用していきたいと思います。

一例として、我が家のお風呂。
毎日枯れ竹を燃やして沸かしています。
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       参考:「【前浜地区】かぐや姫を探して」(過去の協力隊ブログ)









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佐渡市が国連食糧農業機関FAOから世界農業遺産の認定を受けて6年が経過しました。

2015年にはFAOの正式なプログラムとなり、先月にはヨーロッパでは初めてスペインの2地域が認定されるなど、これから世界的にもその認知が高まっていくと想定されます。

 

これを契機に、佐渡の豊かな里山里海で育まれる農林水産物や、それらを活用して生産される加工品等の販売をとおして、佐渡の世界農業遺産の認知度を更に高めるため、佐渡における世界農業遺産のオリジナルブランドマークのデザインを公募しています。

 

募集期間は1月10日(水)から2月20日(火)17時必着として、電子メール、郵送で応募を受付けます。

 

 公募の目的や詳しい応募条件などは、佐渡市ホームページをご覧ください。


https://www.city.sado.niigata.jp/info/data/2018/0105.shtml

カンゾウ。
佐渡の人ならみんな知ってるこの名前。
初めて聞いた時はなんだか勇ましい名前だな、と思ったものです。
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カンゾウの花

正式名称はトビシマカンゾウ。佐渡市の花として認定されています。
佐渡随一の観光地である大野亀は日本一のカンゾウの群生地で、毎年5月下旬から6月中旬にかけて、丘一面に黄色いじゅうたんのように花を咲かせます。毎年その時期になると島内外よりたくさんの方が花を見に訪れます。
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カンゾウが咲き誇る大野亀(2015年の様子)

昔、この地域では佐渡牛の飼育がされており、牛の飼料に大野亀の雑草がよいとされていました。たまたまカンゾウが種を落とした後に毎年刈り取りをしていたためカンゾウが大群生を形成する要因となり、このような景観を作り出しました。
しかし、佐渡牛を飼育する家も少なくなったため、雑草の刈り取りも行われなくなり、それとともに過去70万本あったといわれるカンゾウも半分くらいまで減少していきました。
カンゾウの花を後世に残したい、そんな思いで平成9年よりはじまった保護活動により、カンゾウは次第にその数を取り戻してきています。毎年、地域の方達の地道な活動により支えられています。

今回、4月に大野亀で開催された2つの保護活動に参加させていただきました。
13日に開催した苗取り作業は地域の方約15名が参加。

大きく育った苗を傷つかないように堀上げて・・・
苗上げ作業

20本の苗に束ねてわらでぐいっとカンゾウを縛ります。
カンゾウの苗2
カンゾウの花の根は球根のようになっているのですね~。

この苗取り作業はなかなかの重労働。汗をかきつつお昼ごろまで作業は続きました。
苗上げ作業2
苗上げ作業3

16日の定植作業は約150名の方が参加。
地元の集落の方や小中学校の子供たち、団体・企業の方など大勢の方が参加しました。それぞれグループに別れ、作業にあたります。

こちらは苗の苗植え作業。
定植作業3
定植作業

こちらは苗の鉢上げ作業中。
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鉢上げ作業
みんなでぺちゃくちゃおしゃべりしながら作業は進みます。汗をかきながら働く姿はみんなにこやか。

お日様の下で久しぶりに土に触れて、私自身もとても楽しく作業させていただきました。たくさんの方のご協力のお陰であっという間に作業は終わり、11時頃には解散となりました。
集合写真
お疲れ様でした、はいチーズ!

カンゾウについて、海府観光協会会長・大野亀ロッジの北澤さんは言います。
北澤さん
大野亀ロッジ北澤さん

「カンゾウの花は独特の色をしています。淡い黄色、赤みがかった黄色、なんともいえない絵に描けない美しさがある。大野亀の緑の色と、空と海の青さと、そこに加わるカンゾウの黄色。その3色のコントラストが本当にすばらしいです。

佐渡の観光資源の中で島外から来る人達の数は、カンゾウがダントツで多い。保護活動を始めてから、花ひとつでこれだけの人が集まるということを改めて知り、大事な資源であるカンゾウをきちんと守り、先の世代へ残していきたいという気持ちが生まれました。

また、種草であるカンゾウは種をまくところから始まります。私自身も子供の時、カンゾウの種を蒔き、育てたことを覚えている。子供たちが一緒に種から育て、身をもって経験することで、ひとつの植物の成長の過程を知り、学ぶことができる。大人も子供も一緒になってできるこの活動を後世に繋げ、カンゾウの花を残していきたい。」

大野亀
4月末現在の大野亀

こうやってさまざまな人の手やおもいが加わり、地域の誇りとして守られているカンゾウの花。毎年みんなに愛情たっぷり注がれて、カンゾウも喜んでいるに違いありません。今年もすくすく育ち、皆さんに会えるのを楽しみにしていることでしょう。

そして、恒例のカンゾウ祭りが今年も開催されます!

【第39回佐渡カンゾウ祭】

【会場】 佐渡大野亀
【日時】 平成28年6月11日(土)20:00~21:00 前夜祭
            6月12日(日)10:00~15:00 本祭
【お問い合わせ】 
佐渡カンゾウ祭り実行委員会 0259-26-2410(事務局 大野亀ロッジ内) 

祭中はカンゾウ花祭り唄や鬼太鼓、佐渡民踊の披露などさまざまな佐渡の芸能を披露する予定です。
その他にもお楽しみイベント盛りだくさん!カンゾウの花の苗も販売します。

お誘い合わせの上、ぜひいらしてくださいね。

集落に吹く風が涼しくなってきました。
岩首竹灯りの集いが始まります。

太陽がぐんぐん移動して、だいぶ西に傾いた頃。灯篭を並べ終え、作業着のジャージから、お色直しです。

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竹灯りの時には、大学生ボランティアの女の子たちに浴衣を着てもらっています。
集落の各家で眠っていた浴衣たちです。3年前に集めてから代々着まわしています。
毎回、夏になると浴衣っていいなと思います。

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一週間ずっと作業着をきて、竹の粉まみれ、汗まみれになって作業してくれた学生さんたち。
今年も東京工科大学さんと村おこしNPO ECOFFさんがメインで手伝ってくれました。
他にも沢山の人の手を借りながら、竹灯りが続いています。



焼きそばと流しそうめんを食べながら、岩谷口出身のYAMATOさんのライブです。


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辺りがだいぶ暗くなった頃、鬼太鼓の音が響きます。 どこどんちんどん。 岩首余興部の鬼太鼓が盛り上げます。 鬼の面がライトに照らされてぎらぎらして、表情が変わってみえます。

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鬼太鼓が終わると、体育館での交流会。竹灯りの日を無事迎えることができた喜びと興奮、疲労といろんな感情が混ざり合った会場での宴会は延々と続きました。



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今年で9回目の竹灯り。
小学校が廃校になってから、毎年本数を増やしながら、荒廃竹林に目をむけるためのきっかけづくりとして行われてきました。学生たちが主体となって、集落の人を迎えるのが竹灯りの集い。 
竹林伐採、古灯篭の選別、当日の灯篭配置やデザイン決め、振る舞い用の食材準備、夜の見回り、片付けまで全部学生たちが行います。
活動の準備や段取りは岩首談義所メンバーが行いますが、関わっているのはほんの数人です。

最初の年は、このスタイルに疑問を持っていたし、このやり方でいいのかなと感じていました。
集落の人が作業にほとんど関わらない、集落でやっているイベントなのに、みんな結局他人ごとになってしまうのではないかと思っていました。

たしかに、学生受け入れをする集落がおもてなしに力が入って、少しづつ疲弊していって、イベントや学生の受け入れをやめてしまうケースも多いですが。



でも、こんなスタイルもありなのかもしれないとだんだん思うようになりました。
集落で行うイベントや活動のすべてに沢山の集落の人が関わらなくても、滞在している間に積極的に挨拶をしたり、散歩したり、立ち止まってお喋りしたりすることで交流をして、「明日の竹灯り来てくださいね!」と学生さんたちが声をかけ、一生懸命に作業をして、自分たちの成果を発表して、じいばあが笑顔で楽しんでくれたら、それはそれで、とても意味のあることだと思ったのです。
なんでも自分たちでやることばかりが大事ではなくて、たまにはおもてなしもされたいし、休みたい。
そのバランスに気をつけていくことが大事なのかもしれません。



今年も風に揺らめく竹灯篭の明かりは優しくて、ばたばたしていた準備期間の疲れを癒してくれます。
そして、星空。

今年も無事終わりました。
お手伝いしてくれた皆さん、どうもありがとうございました。




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 special thanks 海野くん 

ここ数日気温は低めですが穏やかな日が続いていますね。
さっちゃん桜のつぼみもずいぶん大きくなりました。

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今年の咲き具合はどうでしょうね~。今からドキドキです。

さて4月も半ばとなり、毎年恒例のカンゾウボランティアの日が近づいてきました。

今年は4月19日(日) 午前9時~。場所は大野亀
(正午前には終わります)
作業はカンゾウ苗の鉢上げと定植作業です。
鉢上げは種から育てた小さな苗をポットに移し変えます。
定植は密集して育ちが悪くなっている場所の苗を比較的少ない場所に移動します。

ボランティアには地元住民や会社、内海府小中学校の児童生徒のほか、島内から様々な団体や企業が参加してくださいます。
大野亀のカンゾウへの注目度の高まりとともにボランティアの数も増え、昨年はなんと180名もの方が参加してくださいました!!
最近目立つのは個人でのエントリー、しかも島外から観光を兼ねていらしてくださる方もいらっしゃいます。
本当に嬉しいことです。
今年も大勢の参加をお待ちしています。
いらっしゃる方は、汚れてもよい服装で鍬またはスコップ、雨天の場合は雨具をご用意ください。

また定植で植えるカンゾウの苗上げ作業を前々日の4月17日(金)に行います。
実はこの苗上げ作業が大変なのです。
足場の悪い斜面でカンゾウを傷つけないように慎重に掘り起こします。
平日ということもあり少ない人数での作業となるため、かなりの重労働。
もしこちらにも参加できるよ!って方是非お願いします。
ちなみに協力隊のメンバーも大勢手伝ってくれることになりました。

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大野亀もずいぶん緑が増えてきました。

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カンゾウもこんなに芽吹いています。

春の息吹を感じる台地で心地よい汗を流しませんか?
みなさまのご参加お待ちしています!!

カンゾウボランティアのお問い合わせ
海府観光協会 0259-26-2410(大野亀ロッジ内)



 

当地区内、徳和・北袋集落は数年前より、農林水産省の多目的機能支払交付金制度を受け、集落内の水路・農道等の管理を集落の共同活動として行なって来ました。

好天に恵まれた昨日、当隊員はその共同活動の一つである集落内の農道補修工事へ、隊員支援活動として参加して来ました。この農道は市道に接続する道路で、粘度の高い山土に覆われており、路面維持が難しい状態です。数年前に一部を舗装しましたが、都合により、全線工事ができず、今回、残りの未舗装部分66mを集落民により舗装工事する事となりました。しかし、集落が小規模である為、人手が揃わず、隣接の集落にも援助を求めて、私を含め、何とか最低必要人員の8名で、作業を始めました。

専業農家である皆さんですが、この種の土木作業も慣れたもので、8時に開始した作業は昼頃には無事終える事が出来ました。普段、海辺の漁業者との付き合いが多い私にとって、こうして同じ地区内の中山間地の皆さんと一緒に汗をかく事が出来たのは良い機会でした。漁業者はとかく少人数での作業が中心となりますが、就農者はどちらかというと、それよりも多い人数での結束が求められることを知りました。島の暮らしというものは、半農半漁でなくとも、それぞれの苦労を理解して行かないと共存できない様にも感じました。お陰様で良い経験をさせて頂きました。当集落の皆さん、隣接集落の皆さん、大変お疲れ様でした。
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前浜地区を車で通ると、私が来た当初とは違う景色に出会います。


新潟県の森林面積は、857,003haで林野率は、68%。
その中でも、佐渡島の竹林面積は1,000ha。その面積は県内でもぐんを抜いています。
そして、佐渡の中でその竹林の多くが前浜地区にあるのです。

大正時代、まだプラスチックというものが作られる前は竹篭や竹細工が日用品に多く使われ竹産業が盛んだったそうです。
その後は、みなさんご存知の通り、時代の流れとともに山に入る人も少なっていきました。

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一昨年から森林・山林多面的機能交付金を使用しながら始まった前浜地区での竹林整備。

集落民と森林組合さんとで荒廃竹林の整備を進めています。

岩首では、学生が来ると竹林整備をお願いしていますが危険な作業なため長時間はやらせません。
竹を切っては、運び出しの繰り返し。
単純作業ですが、とても体力がいります。


切っても、切っても、果てしなく続く竹林。一向に前に進んでいないような気がします。



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あっちからもこっちもからも枯れ竹が倒れてきて大変。ヘルメットとアイシールドが欠かせません。

竹は背も高いし、すぐ伸びる。

連日、チェンソーやのこぎりで切った竹を運んで、機械にいれてチップにします。


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無我夢中で作業を進めて、ちょっと後ろを振り返ると綺麗な竹林が蘇っていました。

春になったら筍もはえてくるでしょう。

切った竹からかぐや姫を見つける事は出来なかったけど、今まで竹林に覆われて見えず知らなかった景色と出会いました。山からは、集落と漁港がよく見えました。
静かな山の中で、竹がカラカラと音をたてると風の姿を感じます。

綺麗になったものを維持管理していくことが今後求められてきます。

バイオマスや筍産業、トレッキングなど色々ありますが、 他にもきっと何かある。

隠れていたものをよーく見ると何かそこにはまだ可能性が隠れているかもしれません。

そう、まだまだかぐや姫探しは始まったばかり。

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ここ数日海府は穏やかな天気が続いています。
大野亀のてっぺんもうっすらと色づいているような。。。

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先週末、ボランティアによる草刈が行われました。
市役所などの行政をはじめ民間企業そして地域や市民ボランティアの方々など
大勢の方が参加してくださいました。

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ほら、立派なハ○山・・・もとい、スッキリした風景になりました。
カンゾウの群落を維持する為には冬前の草刈がとても大切なのです。
来年も大野亀をキレイに彩ってくれることを祈ってます。


お盆ウィークには、佐渡の人口がググっと増えたように感じました。私も姉家族、母や叔母夫婦が帰省し、昨年までとは立場も変わって、すっかり皆をお迎えする側に回りました。(トキの森公園ではサドッキーもお出迎え♪)

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さて、8月のお客様は家族だけではありませんでした!佐渡に来たからこそ出会えた人、又嬉しい再会もありました。

8月上旬、まずやってきてくれたのはブータンからのお客様。

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放送大学の教授である河合先生と共に、佐渡のトキ野生復帰事業を中心とした環境への取り組み、生物多様性農業などを学ぶためブータン国立大学の学長さんたちが来島されました。

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トキ野性復帰ステーションにて環境省の広野上席自然保護官とお話をする学長さんの目はとても真剣でした。「GNH(国民総幸福度)」で一躍注目を浴びるようになったブータンですが、自分たちの国をどう良くしていくか、という課題に若者を育てる現場にいる人たちは、直面しているのだと感じました。

それは佐渡も同じこと。私たちがブータンの人から学ぶこともきっと多いはずです。9月12日には真野ふるさと会館でブータンに詳しい河合先生の講演がありますよ。是非聴きに行きたいと思います!(詳しくはこちら


続いてのお客様は、5月に田植えに来て下さったお料理ブロガーのちょりママさんとかめきちパパさん!台風の影響をもろに受け、それでも生長した稲を見るのを楽しみに、来てくださいました。

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まずは金井にあるJA佐渡のカントリーエレベーターを見学。このサイロのなかにお米(籾付)が貯蔵されるのだそうです。秋には脱穀したお米を積んだ軽トラが搬入にきて、駐車場は大渋滞になるのだとか…。またその時に見に来たいと思います!(なにやら恐ろしい注意書き…)

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一番上まで来ると、国仲平野を一望でき絶景でした。上から見ると大小様々な区画の田んぼや、ファームポンドが田んぼの中に点在しているのが良く分かります。
 
カントリーエレベーター見学のあとは、お待ちかねの林さんの田んぼで生き物調査です!生きもの語り研究所の大石さんや、地域おこしの中村隊員(高千・外海府)、総合高校の生徒さんも一緒でワイワイと楽しい生き物調査でした。やっぱり大人数でやると沢山の生き物が見つかるし、やっていて楽しいですね。

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たくさんの水カマキリやドジョウ、ガムシ、アマガエル、クモなどなど、生きものを育む田んぼとして申し分ない調査結果となりました。林さんが無農薬無肥料で作るこの田んぼ。きっとトキが餌場にする日が来るはず!

更なる獲物を狙うかめきちパパさん高校生に絡むちょりママさん♪笑
そして、5月の田植え同様、かめきちパパさんの真剣さが何とも印象的なのでした。

2日目は外海府を満喫してもらう予定でしたが、台風の接近もあり断念。次回にお預けです。
収穫の11月には、稲穂も黄金色になってお二人のお越しをお待ちしております♪
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先週末、兵庫県豊岡市で開催された「第五回コウノトリ未来・国際会議」。

豊岡は、日本で最後の野生コウノトリが生息していた地。1971年にその姿を消す前から、人工飼育が行われ、幾多の失敗を経て今では70羽以上のコウノトリが自然界の空を舞っています。

そうなんです、佐渡のトキの野生復帰と重なる部分がありますよね。

実は、トキの野生復帰の取り組みには、この豊岡の取り組みなくしては語れません。

そんな「野生復帰事業」の先輩の懐へ、今回飛び込んでまいりました。

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と、言うのも、2日間行われた今回の会議テーマは、「未来へ!」。
2日目は、コウノトリ未来・国際大学と銘打って、1日限りの大学が開講されました。そのなかで、私も若者代表の一人として、パネルディスカッションに参加しました。

「未来へ!」というと、どうしても明るく夢のある答えを求めてしまいがちですが、進行役の先生からは「格好良い答えを出さなくてもいい」とアドバイスがありました。

ここにいるメンバーは、現実と向き合って、地に足がついたひとたちなんだから、と。

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若い世代の人たちを前にすると、大人はつい、きれいで夢のある話をしたくなるもの…でも、現実と向き合いながら、自ら選択した道で、必死に頑張っている人の言葉にこそ、重みがある。。。

そう信じて、私も、根っこのない新しい土地で、とにかく日々まい進していることを、短い時間でしたがお話させて頂きました。

会場に来ていた高校生たち。少しでも伝わったといいな~。

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豪華な顔ぶれと、この豊岡の地で出会えたこと、本当に感謝です!


毎年恒例の大野亀カンゾウボランティア 今年は4/20に開催しました。
祭りや道普請 田畑の作業などで忙しい時期でしたが、なんと約180名もの方が参加してくださいました!
ちなみに昨年は120名ほど。大幅アップです。
行政や企業 各種団体のほか、一般の参加者が多くいらしていただいたのが大きかったようです。
地元や近隣集落はもちろん島内各地や島外からもお越し下さった方もいてとても感激しました。

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開始を前に海府観光協会や集落長から挨拶。
これだけの人が集まってくれたことにみな驚いていました。

作業は カンゾウが比較的少ない場所に自生した苗を定植する作業と
ポットで育てていた苗を大きいポットに移しかえる作業。
二班に分かれて活動です。

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苗の定植。大勢の人が作業してくださっています。
カンゾウが群生する大野亀でなぜかここだけポッカリと空いています。
土壌の関係かカンゾウが育ちにくいようです。
以前も定植したそうですが今回再チャレンジすることになりました。

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密集しないように間隔をあけて植えかえます。
2,3年後にキレイなカンゾウの花を咲かせてくれることを願って。

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ポットの移しかえには地元の小中学生やJA女性部のお母さんが作業。
和気藹々で笑顔が弾みます。

大勢の人が参加してくれたおかげで、11時前には作業終了。
もっとやりたかった、なんて声もチラホラ。
来年以降はボランティアの内容や範囲を考えないとですね。
ボランティアに参加いただいた皆様、本当に有難うございました!!



実はカンゾウボランティアの3日前、定植に使う苗を上げる作業がありました。
大野亀には風向きや土壌の関係でカンゾウが密集する場所があります。
密集すると生育が悪くなり花を咲かせないこともあるため、多少間引きます。
ただ密集地は足場の悪い急斜面にあり、作業するのも大変。
しかも苗への影響を考え なるべくボランティアに近い平日に行うため
毎年動員に苦労していたそうです。

その話を聞き、なんとかしたいと仲間の隊員に相談。
すると大勢の隊員が応援にきてくれることになりました。
しかも岩首と赤泊からは住民の方も一緒に来てくださいました!

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急斜面の作業は経験のある地元の人が行い、女性陣は苗縛りを担当します。
岩首からきたお母さんたちは農作業で慣れた手つきでサクサク縛っていきます。
赤泊から来た男性陣は力仕事。
鉢上げをする場所の土慣らしを行い竹枠を新しく作り変えました。

協力隊や他集落からの心強い助っ人たちに地元民も感激しきり。
地域の交流が出来たこともとてもよかったです。
この恩は何かの形でかえさないとですね。

今回大勢のボランティアが大野亀のために汗を流してくれました。
ただそれも地元住民が頑張っているから協力してくださるのです。
もし地元が「彼らが頑張ってくれるから自分はいいか」となってしまったら
ボランティアの人たちの心も離れ カンゾウ保護に黄色信号がともります。
今後も地元が先陣をきって活動していくことが大切ですね。

地域間をつなぎサポートすることも地域おこし協力隊の大切な仕事です。
地域交流が活発になるとそれぞれの集落の課題を共有できるようになります。
人の輪が広がることで互いが助け合い問題解決につながります。
今回の経験を生かし これからも地域交流をしていきたいです。

大野亀のカンゾウは日に日に大きくなってきています。
6月のシーズンにはまた多くの観光客が来ることでしょう。
この美しい光景を守るために色々な人が協力してくださっていることを
伝えていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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