2013年1月21日に佐渡市地域おこし協力隊に着任してから丸3年が経ちました。
そして任期である3年を迎えるので、今月末で卒業です。
先週の21日(木)には、1期生4名の報告会&意見交換会があり、島内の多くの方にも来ていただきました。
4人が今まで取り組んできたことや感じたことを発表させていただき、今の佐渡市地域おこし協力隊の課題や提案したいことなども報告させていただきました。
また、昨日は大雪の荒れ模様の中、担当地区での報告会&懇親会も開きました。
3年間でたくさんお世話になった地域の方々が足を運んでくださり、嬉しかったです。
懇親会では、南片辺集落の御太鼓の芸能披露もあり、賑やかな会となりました。
任期後ですが、私はこのまま定住します。
住む場所も変わらず、高千・外海府です。
私はもともと東京でずっと暮らしてきましたが、いつか離島に住んでみたいという思いを実現させるために、佐渡島に縁があって移住できました。
暮らすには仕事をしないといけないので、ハローワークを頼りに転職活動をし、たまたま見つけた仕事でした。
なので、そもそも地域おこし協力隊に興味があったわけではありませんでした。
担当することになった地区も、募集要項に載ってなかった場所。
でも、大好きな海沿いの地域ということで嬉しかったのを覚えています。
佐渡市も協力隊を採用するのは初めて。
地域の人も、なんだかよく分からない人が都会から来たぞ。何をしてくれるんだろう?という感じ。
私も何から初めていいか分からない状況でした。
私は特に田舎で活かせるような職歴でもなければ、専門的な知識や経験もなく、もちろん地域活性化のプロフェッショナルでもありませんでしたが、人とのコミュニケーションをとるのは好きだったので、それさえあれば何とかやっていけるだろうと思ってました。
最初のうちはとにかく色々なところに顔を出し、お話して、名前を覚えてもらおうとしました。
しかし、佐渡弁(というか高千弁ですね)で勢いよくしゃべられたら何を言ってるのか分からないこともたくさんありましたし、小さなコミュニティの中での人間関係は思っていた以上に密なもので慣れない時期もあったと思います。
でも、肩肘張ってやるのはよそう、自分のペースで“しなしな”頑張ろう!と決めました。
(最初に着任した頃。同期の渡邊琢磨くんと)
地域の人がやってもらいたい事・行政がやってもらいたい事・私がやってみたい事
バランスよく取り組むのは簡単なことではありませんでしたが、自分なりに一生懸命考えて、自分に出来ることをやってきたつもりです。
婚活イベントや庭先集荷、佐渡棚田協議会のお手伝い、夏祭りの手伝いや島内外での物産販売、メディアへの情報提供や取材、日頃の情報発信活動など…
でもなかなか目に見える成果や実績を残すことは出来なかったかもしれないです。
任期後も佐渡に住みたいのか?どうやったら住めるのか?協力隊ってなんだろう?地域おこしってなんだろう?と、3年間なんども自問自答したと思います。
温かく受け入れてくれた明るく元気な地域の方々や、地元に残る若い世代の人がいること、たくさんはいないけれど何とか地元を盛り上げたいと思って動いてる人がいることは、私もここでまだ暮らしたいと思った理由の一つだと思います。
もちろん、自給自足に近い田舎の暮らしや、四季をハッキリ感じられる佐渡の気候、美味しくて新鮮な魚・野菜(あとお酒も)があるのも自分が一番楽しく、豊かに暮らせる場所だと実感できました。
色々振りかえってみて、やっぱり地元を盛り上げるには1番は、地域の人が主役にならないとと思います。
この3年で地域の人を巻き込んで取り組んだことが、少しでも地域の人に刺激を与えて、何かのきっかけに繋がるといいなと思いますし、自分にはこれが出来る・これがしたいと言う動きになれば嬉しいですし、佐渡に住みたい・戻ろうかなと思う人がもっと増えて欲しいなと思います。
といっても、まだまだ私もお世話になった地域へ貢献しないといけないので、これからも自分のペースで、やり足りなかったことや残った課題に取り組もうと思います。
任期後は私も地域の人になりますが、それでも“よそ者”としての考え方や価値観はいつまでも忘れないように、なくさないようにしたいと思っています。
長くなりましたが最後に、
いつもこのブログや地域おこし協力隊のFacebookをご覧いただいた皆さま、ありがとうございました。
まだまだこれからも佐渡市の地域おこし協力隊の活動に目を向けていただき、応援していただけたら幸いです。
以上
中村暢子
(同期がいてよかった!1期生そろって初めての写真)