佐渡市地域おこし協力隊サイト

佐渡市地域おこし協力隊全メンバーによる活動報告のサイトです

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新田聡子(岩首地区)

 ご無沙汰しております、岩首地区担当 新田です。
少しずつ準備してきたものが動き出しました。1つずつご報告していきたい
と思います。








◆12月6日(金)第一回 岩首サロンじんのび◆










 




きっと皆さんも最近よく耳にする”サロン”という言葉。




例えば、いきいきふれあいサロンとか、子育てサロンなど。
エステサロンなんてのもありますね。




フランス語で応接室などの部屋を意味する言葉だそうですが、日本では人が
集う場や交流する場という意味合いが最近の使われ方では強い気がします。

 








「みんなで集まって料理をしたり、物づくりをしたいね」、
「これから冬になると、みんな外に出てこないのよ」なんて言葉を聞きながら、
何ヶ月かが過ぎました。




稲刈りも終わり少しづつ集落の人たちの忙しさも和らいだ頃から計画をたて
て、どんなものがいいか相談を重ねてきました。




私が出来る事や、この何ヶ月かで見つけた岩首にしかないものを使いたいと
いう気持ちと、中心になって動いてくれているお母さん達のやってみたいこ
と、サロンへのイメージをすり合わせていきます。

12月から3月までに3回ほどのサロンを計画し、第一回目を新田が担当する
ことになりました。
テーマは「歌って、踊って、ぐーんと伸びをしよう。」

・ストレッチ
・童謡2曲、追いかけっこ歌
・岩首村音頭
・饅頭づくり
 

岩首小学校が廃校になったのは7年前。
岩首集落~柿野浦集落に住んでいた子ども達は、岩首小学校に通い、運動
会などの行事では「岩首村音頭」を踊っていたそうです。
集落に住む60代~80代の皆さんは知っている人が多いものの、最近では殆
んど踊る事も、歌う事もなく、歌詞も踊りも曖昧。
30代の人の中には踊ったことがある人もおり、一時復活したようですが、
岩首小学校が廃校になり機会を失ってしまったようです。

私は集落の人との何気ないお喋りの中で、岩首村音頭の存在を知りました。
実際に見た事も、唄を聞いた事もない岩首村音頭ですが、何故か「これは使
える!」「やりたい!」とい気持ちになりました。

そんな「岩首村音頭」を中心に、寒さで縮こまった体をほぐして、大きな声
をだして歌って過ごしてもらいたいと思いました。




当日の朝はどんより曇り空、雨も降っていましたが、時間が経つにつれお
日様がみえてきました。




そして最後に、今回は隣の水津地区で活動している岩崎隊員にも協力して
もらい饅頭作りをしました。




あっという間の時間でした。

最後は蒸かした饅頭を食べながら、参加した1人1人が感想を言ってまわ
ります。

「1人暮らしだから、今日はたくさん笑えて、歌って楽しかった。」
「饅頭づくりが楽しかった。」
「気持ちがすっきりした。」

準備を一緒にしてきたお母さん達も、そんな皆さんの感想を聞きながら、
とても嬉しそうでした。
終わった後の反省会でも、今回をきっかけに色んな人が関わって欲しいし、
参加して欲しいねとの声を聞く事が出来ました。
次回への課題も沢山ありましたが、お母さん達や参加したばあ達も少しう
きうきした足取りで、家に帰っていく姿を見送りながら、じんわり暖かい
気持ちにさせてもらいました。

 
続けていく事、誰かにおんぶに抱っこではなく、みんなが一緒に関わって
いく事が出来るように、じんのび(ゆったり、のんびりというような意味
)しながらしなしな(ゆっくり)次回に向けて準備をしていきたいと思い
ます。

そして岩首村音頭を集落のみんなが歌って、踊れたらいいなと思います。

次回の岩首サロンじんのびは2月の予定です。






 











めっきり空気が冷たくなって、炬燵が早々に活躍しております。

昨日は、日中良いお天気でした。
蕎麦の収穫にはもってこい。
1ヶ月前には白い小さな蕎麦の花が岩首の田圃にもちらほら。



あっという間に、実がつき秋色に蕎麦畑も染まり、はれて収穫となりました。



減反政策でお休み中の田圃や耕作放棄田などを使って、蕎麦をまいたり、花を植えてみた
り。

田圃を田圃として使っていければいいけれど、中山間地で農業をすることはご苦労なことです。

美しい景観を残すために!というよりは、豊かな食べ物を育む学びの場所としてお米、野菜、蕎麦や豆などを栽培し生活している岩首の人々に寄り添って、ここを訪れる人たちと食べ物を通じた交流が出来ればと思います。

ここで暮らしてきた先人たちの思いを引き継ぐ、ここの人々の暮らしが当たり前に続くように、誰かに受け継がれて、ここを好きだと思う人がたくさんいて、結果的に岩首の財産である棚田やお滝の景観が保っていければと。


人間食べ物なしでは生きていけません。
いい環境で育った食べ物を食べて培われた体は必ず、自分を助けてくれます。

元気が一番!


来年もまた、稲穂や蕎麦やたくさんの食べ物で溢れる岩首の景色に出会えますように。
色んな企画を準備中!

全国の島々が集まる祭典「アイランダー2013」が、
11月23日(土・祝)24日(日)に東京・池袋サンシャインシティ
文化会館3F 展示ホールCにて開催されます。
島好きはもちろん 旅行好き 島出身など毎年大勢の人で大賑わいのイベント
今年もたくさんの島がエントリーしています。

佐渡も、もちろん出展します!
ブースでは佐渡の紹介や観光 移住等さまざまな相談にお答えします。
また期間中、下記のイベントを開催予定です。
               
 ・特産品販売
 ・砂金とり&金塊つかみ体験コーナー
 ・トキ認証米のミニおにぎり試食
 ・佐渡地酒試飲
 ・ミニゲーム(サイコロの出目1~3の数だけ景品をゲット)
             
 ※状況により中止、変更の可能性もあります。

当日は地域おこし協力隊のメンバーも数名手伝いで参加します。
見かけたら気軽に声をかけてくださいね。

そして、なんとこのブログやfacebookを見て来場された方にプレゼントをご用意しています♪(先着順)
現地で記事画面を掲示いただくか、ページを印刷して持参してください。
入場は無料です。
みなさまのご来場を心よりお待ちしています。

「アイランダー2013」詳しくはこちらhttp://www.i-lander.com/2013/index.html

 10年に1度の大型台風があっという間に去っていきました。
全国的に大きな被害があったようですが、佐渡は7月の大雨の時より落ち着いていたように思います。

佐渡島で暮らし始めてから、自然の怖さを身近に体験することもしばしば。
風が強い日、雨がいつも以上に多い日、いつもの浜辺の景色と様子が違います。

佐渡は大きい島なので、住む場所によっては海が近くにない場所も多いのですが、協力隊がお世話になっている地域の殆んどは沿岸部に位置しています。

海や山が身近にあって、自然の恵みを暮らしの中で感じる事は多いです。
食べ物もきれいな清水や豊かな土壌、山の冷たい風、それらの環境が育むものは本当に体を元気にさせてくれます。

そんな豊かな自然も時に、違う表情に。


自然が起こす災害はどうしようもありません。
田舎に住んでいなくても、都会でも最近の異常気象にはなすすべが無いのかもしれません。
どこに住んでも、きっと何らかのリスクと共に暮らしているのだと思います。

海も山も、大好きです。

でも、ここで暮らすという事は私が東京で暮らすしていた時には体験しないような事がたくさん起こるのだと思います。




雨上がりの空はとても穏やかな夕焼け、台風の名残の暖かい風が吹いていました。

きっと冬になったらもっと違う景色が広がるような気がします。

ここで暮らすことは、良い事ばかりではないけれどはっとさせられる瞬間がいっぱいあります。昔からここで住む人たちに学びながら、お互いに支えあいながら、自然とも付き合っていきたいなと思うのです。




 

 私が岩首の集落に住み始めて6ヶ月。

集落で生活している中でいつも祭りの話は絶えません。
「今年の祭りは~」、「鬼打ちは~」それぞれの思いを話してくれました。

9月に入ってからは、毎晩お宮に余興部メンバーが集い、鬼打ちの練習をします。
19時すぎから呼び太鼓が集落に響き、順々に石畳の上で集落の若者が鬼を打ちます。

「どこどん ちんどん」と口ずさみながら、その横で新入りたちの練習です。




佐渡に来たかった理由の1つに「祭り」があります。高校生の頃に出会った郷土芸能。
お囃子の太鼓や笛を聞きながら、みんなで踊ることが大好きでした。

地域に残る祭りや芸能を見に行ったり、教えてもらう過程の中でいつもそこには憧れがありました。そこに住む全員が関われるものがある、年齢に関係なく話しが出来る、芸能があるからこそ、生まれる地域の絆があると思うのです。


いつも余興部の副部長さんが、「岩首の祭りは、誰1人かけてもいけない。」といいます。関わっている1人1人に役割があって、思いがある。



祭りが始まった朝5時からお宮に帰ってきて最後の言葉が終わったのが23時頃。とにかく必死に自分が出来る事をして過ごしました。とても長い1日でした。

祭りが終わって「いい祭りだった。」と一杯お宮で余興部のみなさんとお酒が飲めて一気に力が抜けました。
ここ住み始めて色んな人にお世話になっています。家々をまわる度にお家の人に声をかけれる事が出来て、「この花は、さとこに打ってもらいてえ。」と言って頂けて本当に嬉しかったです。




けれど、必死に走りすぎて、自分の思いばかりで見えなかった事がたくさんありました。

よそ者だから、許されたことや出来た事がたくさんあった事。
余興部だけでは祭りは出来ない、練習中からたくさんの人の支えで祭りが出来ていること。
昔からのしきたりや考えを大事にしている人がいるということ。
集落の女の人たちの思い。
地域の子供たちのこと。
外の人たちの関わり方。


祭りに関わる事は集落と付き合うことだと、今更ながらに実感しました。1年を通して、毎日の生活の先に祭りがあるということ。

もちろんいい鬼を打つためにもっともっと練習したいと思う、でもそれ以上に集落の人たちと沢山話して、それぞれの思いに触れて、また来年の祭りに向かっていきたいと思います。


協力隊としての活動ではなく、いち地域住民として生活をしていくことを意識する瞬間。

祭りはやっぱり私にとっていつも何かを考えさせてくれる存在のようです。


佐渡には、たくさんの祭りが残っていて1つ1つが集落自慢の祭りなのです。
自分のところの祭りが1番だと言える、佐渡に住む皆さんが本当に素敵です。















 台風が過ぎ去りました。夏のような青空をお土産にくれたようです。

さて、前回の竹灯りの集いに引き続き岩首談義所の活動報告です。

8月26日にワイワイ賑やかな声と共に横浜市立大学の料理部のメンバーが来所。

数日前から来所している東京工科大学さんとの交流会や、地元のばあちゃん達からおむすびの作り方を教えて貰ったり、船に乗せてもらって食材探し、山の畑で夏野菜の収穫、田圃の草刈体験等盛り沢山な合宿を行いました。



毎晩遅くまでミーティングをし、頂いた食材を大切に料理して毎食自炊をします。
協力隊として、彼らの企画するお茶会や交流会のサポートを行いました。

彼らが岩首でやってみたい事をコーディネイターの人と共に、地域の人たちとの間に入り調整したり、声がけを行いました。



最終日の交流会では、地域の女性を中心に沢山の方が参加してくれました。
料理部メンバーも一軒一軒にチラシを配り、道で会う人には積極的に挨拶をし、コミニケーションをとったからこその成果だと思います。なかなか女性が談義所で行う催し物に参加することがないので、私にとってもとても嬉しい時間でありました。

頂いた食材を使い、自分たちでメニューを考え、おもてなし。
料理について話をしたり、都会と田舎の生活の違いについて語ったり、色んな世代の人たちが交流する姿はやっぱりいいなっと思います。


最終日、談義所内の掃除をして荷物をまとめる彼ら。一番印象的だったのは、頂いた食材を全部持って帰ってくれたことです。
談義所を使用する学生の中には、食材を残していったりゴミにしてしまったりします。

後始末まできちんとする!当たり前だと思うけれど、なかなか出来る事ではありません。



横浜に帰ってから佐渡産の食材を使って、料理してくれているそうです。そんな彼らの姿をまた地域の人たちにも伝えていきたいと思います。

季節によって色々な食材があります。 季節の便りとして、彼らに食材を届けたいという人もいらっしゃいました。

今後のお付き合いが楽しみです♪







 だんだんと秋の気配が・・と思っていたら、今日は真っ青な空。

お手伝いさせていただいている旧岩首小学校を利用した交流施設「岩首談義所」。
8月は、談義所の一大イベント「蘇れ 美竹林 岩首竹灯りの集い」があり、準備から本番、片付けまで大忙しでありました。

小学校が閉校してから7年。荒廃竹林の整備を目的に始まり、東京工科大学生のトキの餌場となる里山整備の一環として関わって頂き、たくさんの大学生ボランティアの力を借りて行っています。他にも、談義所に関わってくれている大学生も大勢います。


約七千本の竹灯篭を集落内、談義所の前庭、グラウンド、海岸端などに配置。学生さんたちのアイディアによる素敵なデザインのものもありました。




夕方頃から、地域の人たちも集まり始め、点火開始。

日が暮れてから、岩首余興部による鬼太鼓。
個人的には、岩首の鬼太鼓を学生さんにも見て欲しかったし、竹灯りへ地域の人が関わる「きっかけ」として大切な存在でした。
 

また、岩首地区の方々に声をかけ集まった浴衣たち。地域の人たちに着付けをしてもらい学生さんに着て貰いました。




岩首に学生さんが色々な目的で訪れてくれます。談義所を拠点にもっと地域の人たちと触れ合って欲しい。その「きっかけ」づくりを色々な視点から作り出していきたいと思います。


特に、日中は仕事をしている若い世代の人たちと学生が関わる時間はあまりありません。
学生さんが、「岩首での過ごした時間、得るものがたくさんあった。」と話をしてくれます。

人と人とが言葉を交わす事、同じ時間や空間を共有することは、同じように地元の人にとってもたくさん刺激があることだと思うのです。

「また、来年!」と言う言葉を胸に、来年はもっと地域の人たちや学生さんが、楽しい時間をすごせるように、近隣地域の人も遊びにきてくれるように、頑張っていきます。







9月1日付けにて、佐渡市地域おこし協力隊員2名が着任されました!

笹川・西三川地区担当 寺内栄樹さん(写真奥左側)

羽茂地区担当 澤村明亨さん(写真奥右側)

の2名です!


笹川・西三川地区は、農作業の活動支援・重要文化的景観を活用した地域活性化をメインに、
羽茂地区は地域イベントの企画運営支援、おけさ柿やルレクチェといった果樹農作業の活動支援を行います。

ちなみにこの後は、10月に3名が着任する予定です。

皆さま、どうか温かく受け入れて頂きたいと思います。




 お天気が続いていましたが、久しぶりの雨。
でも、佐渡の夏はとてもいい色をしています。

見た事ない色のコントラスト。
青い空と海、豊かな緑がくっきりとした表情を見せ、祭りの提灯や鬼太鼓、法被や浴衣。
カラフルな日よけ帽子をかぶった、おばあちゃん達が山に色を添えます。

さて、私たちは協力隊全員で集まるミーティングを月1回行っています。
普段はそれぞれの地域が離れているため、なかなか会う事がありません。なので、他の地域の事も知りたい!どんな場所で生活してるのか?という思いから、順番に各隊員の担当地区を訪問し話し合いをします。






同じ佐渡でも、見える景色が違えば生活も違うようです。

今回は、佐渡の北部 鷲崎を拠点に海府地区を担当している隊員のもとを訪れました。


名勝地 二ツ亀、大野亀などがある地域。


私の生活している前浜地域にはない海辺に田圃がある景色。
海を眺めても新潟が見えない。
朝日ではなく夕日。



ちなみに佐渡では、朝日か夕日どちらかしか見えない集落がほとんどです。両方見ることが出来るのはいくつかの集落に限定されます。
その、数少ない集落の1つが海府地区にあります。


まだまだ訪れた事のない地域がたくさん。
担当地域以外の場所に行く度に、毎回刺激を貰えます。また、自分の地域のいい所も、ちょっと他の地域とは違うところもみえます。



これからも刺激を大切に。第二期協力隊先発組みのメンバーも少しづつ活動を始めています。
一緒に頑張っていきますよー。








 日中は暑くてたまらい日々ですが、朝晩はひんやり半そででは寒いくらいの前浜地域。
昨日は、第36回いこいの村まつり 大花火大会が開催されました。

賑やかに地元の鬼太鼓や獅子が登場し、まつりの雰囲気づくり。民謡倶楽部や、地元出身の演歌歌手らのステージの後は、海洋薪能。



能舞台とは違った空気が流れます。




佐渡の中でも、こんなに至近距離で花火が見れる場所はあまりないかもしれません。尺玉こそあがりませんが、頭上高くに上がる花火は一見の価値ありです!

そして、毎回花火が上がる際に提供者の方からのコメントが入ります。流行のギャグや言い回しを巧みに使用し場を盛り上げるアナウンス。

お祝いや、供養に、また遠く離れた土地に住み故郷に寄せる思いを込めて、高く勢いよく打ちあがります。

花火の起源は、古く中国の爆竹からきているそうです。時代が変わっても鮮やかな光と共に人々を魅了する花火。

その楽しい時間を提供するために、準備に地元のたくさんの人たちが協力しています。

暑い暑い一日。
運営してくださった皆さんお疲れ様でした。

それぞれの思いが続くように、お祝いの花火がもっと上がるように、また来年に期待です。

まだまだ、佐渡のまつりは続きますよー。

 ■8月21日 椎崎諏訪神社能舞台公演 (原黒)
 

 ■8月22日 春日神社能舞台公演 (相川)

 
 ■8月23日~25日 アースセレブレーション (小木)
 

 ■8月24日 岩首竹灯りの集い (岩首)

 ■8月25日 安寿天神祭り(畑野)
 

 ■8月29,30日 小木港祭り (小木)

薪能はあっちこっちで行われています。自分のお気に入りの空間を見つけてお楽しみ下さい♪


 蝉の鳴き声が日に日に大きくなっているような気がするこの頃。

夏休みで帰省する人々で、だんだん各集落賑やかな雰囲気です。今週はあちらこちらで盆踊りや、夏祭りもあり、1年の中でも一番人が多い時期だそうです。

それでも佐渡島内でも前浜地区、外海府地区といわれる沿岸部分は過疎化が進んでいます。
そんな中1つの取り組みとして最近は、大学の授業の一環としてイベントに大学生が参加したり、サークル単位や有志で集落の祭りを手伝っていたりします。

岩首集落にも、8月24日に「蘇れ 美竹林! 岩首竹灯りの集い」というものがあり、東京工科大学さんを中心にお手伝いして頂いています。荒廃竹林の整備を目的に岩首に有志の方によりスタート。7年目を迎えます。




若い人がいると賑やかになり、楽しい雰囲気になります。
しかし、ほとんどの大学は団体でくるため、騒ぎすぎたり、普段と違う環境に慣れず集落の人にご迷惑をおかけしてしまう事もあります。

また、すべての人が学生受け入れに賛成しているわけではありません。

そして今年の9月、岩首本祭りに早稲田大学のサークルが来たいとの話をいただいたのは5ヶ月ほど前。
地域で大切にし、2週間毎晩練習をする祭りに2日前に来る大学生が何ができるのか?
祭りを取り仕切る余興部の方々と話をし、学生の要望などともすり合せ、今回は神社や集落内にかける絵提灯を作ってもらうことになりました。

宿泊場所である、岩首談義所の玄関の取り付けて祭りの最中にも地域の皆さんの目にとまるように、また祭りに色を添えれるようにとの思いです。



大工さんの指導のもと、初めての木枠作りに挑戦。



無事完成しました。 さらし布に学生が絵を描き色付けをし、前日に貼り付けて吊り下げる予定です。

来てくれる学生さんにも、集落の方々にも何かいい収穫があるように。

みんなが少しでも楽しめるように今後も学生の受け入れについては、いろんな人の意見を聞いていき、それぞれにあった関わり方を提案できるように、お手伝いしたいと思います。

そして、ご縁があってまた佐渡にきてくれたら、住んでみたいと思ってくれたらと願います。




梅雨明けが待ち遠しい佐渡ですが、夏祭りの準備が各地で始められています。

昨日も多くの祭りがありました。相川鉱山祭りでは島内最初の花火大会があり、たくさんの人で賑わっておりました。
野外コンサートでは佐渡を拠点に活動する篠笛奏者の狩野泰一さん、ダンサーの若林美津枝さんや、島外からピアニストの宮本貴奈さん、歌手の中西圭三さんが出演!
幅広い演目に子供も大人も楽しんでいたように感じます。
コンサート会場の横はすぐ海で、夕暮れ時に素敵な音楽と優しく吹く風に包まれ心地よい気分でした。


今回は各地の楽しそうな祭りをご紹介したいと思います。

<8月>

■3,4日 赤泊港まつり(赤泊港)
海上大相撲やダンボールで作った船を使っレースなど、ここでしか見れないものが盛り沢山!

■7.8日 両津七夕・川開き (両津周辺)
子供山車パレード、民謡ながし、鬼太鼓競演会、花火大会など


■11日 佐渡の盆 獅子ヶ城まつり (佐和田)
伝統芸能、神輿の練り歩き、花火ファンタジー、JAZZ LIVEも開催!


■13日 たかち芸能祭 17:00~ (高千中学校グラウンド)
高千・外海府の芸能が大集合!海府やぼらバーガーも販売!

■24日 蘇れ 美竹林 岩首竹灯りの集い (岩首)
荒廃竹林の整備が目的で始まった竹灯りも今年で7年目。今年も岩首余興部による鬼太鼓や学生ボランティアによる和太鼓演奏ありです。

■25日安寿天神祭り (畑野)
絵灯篭が美しく街を彩ります。他にも練り神輿、鬼太鼓など

■29日~30日 小木港祭り (小木)
最後の佐渡の夏祭り。小獅子、大獅子や太鼓の会など。 花火大会ではスターマインの打ち上げも。

本当に祭りの多い佐渡。 各集落でも夏祭り、盆踊り大会などが行われます。

是非皆さん、浴衣でお出かけ下さいねー♪




 まだ梅雨があけない佐渡。
それでも昨日は、空も海も青々して気持ちのいい一日でした。



岩首の棚田を久しぶりに歩きました。
棚田がだんだん有名になり、たくさんの人が訪れるようになったようです。皆さん車で登って行くようですが、私は断然歩いて登ることをお勧めします。ゆっくり歩いても1時間半くらいです。

農道だった道が舗装されて、軽トラックや歩いて登る人ばかりだった道に最近は、大きな乗用車やバスが登ることが多くなったそうです。

ゆっくりこの景色を見て欲しい。

でも、あっちこっちに車を停めて写真を撮るのはどうなんだろう。

何十年も先祖代々受け継いできた田圃に勝手に入って畦を崩さないで欲しい。


ここにいる人達が大切に受け継いでいる田圃、そのことを意識して、この田圃がこれからも受け継がれていくことを願います。




集落のおじさん達が道の悪い所の舗装をしていました。
少しづつお金を出し合って、コンクリートを買って、自分たちの手で丁寧に自分たちの道を整備しています。

「業者に頼むより、たくさん舗装できるし、自分たちの道だから愛着を持って丁寧にやるんだ。岩首の砂利道を全部舗装するのが夢だなー。」と70代のじいちゃんが話してくれます。

「でもなぁ、田圃をやってくれる若いもんがいくらいるかなぁ。田圃を誰もやらなくなってしまったら、この道は寂しいなぁ。」

棚田は作業効率も悪い。お米をつくっても売れない。日本全体の米の消費量の低下。





私は、ここにきてここに吹く風と湧き水や山からの水で育ったお米たちが大好きになりました。

東京にいた時は、お米を食べても、野菜を食べても作った人たちの事を意識する事は本当に少なかったです。
自分に関係ある大きな出来事がなければ、ずっと無関心なんだろうと思います。

身近に農業に触れられる環境がなかった事。

食事を粗末にすることで、自分自身を粗末な人間にしてしまう気が今はします。


ここを訪れて、いい場所だなーと思ったら家に帰って食べるものをちょっと見つめて、日本のものを、地場のものを、たくさん食べて欲しいなと思います。

「美味しい!」って言う言葉が食卓にあふれるように。

ここの棚田のお米を食べてみたい!と思ったら是非次に来る時は、ガイドを頼むなり歩いて集落の人と話して縁を作ってほしいです。

ここで生きていくために、受け継ぎたいもののために日々勉強!健康一番!






 7月。
今朝もお天気、いい風が吹いています。

お世話になっている岩首集落で炭作りの手伝いをしました。



集落にある楢の木などを切って、割って、釜の中に積んでいきます。
10年目を迎えた炭小屋。
さっさっと手馴れた手つきでチェンソーや鉈を使うおじちゃん達。
切っては運んでの繰り返し。

「あー腰が痛え! てえすいなぁ。(しんどい)」と言う言葉が飛び交います。



ここに暮らす人たちはなんでも出来ます。
自分たちで出来ることは自分たちで。今までそうやって暮らしてきたのでしょう。

何かに頼って暮らすことに慣れてしまった生活をしていた私には、とてもすごい人たちに見えます。

私が何も出来ないわけじゃないけれど、私と違う環境で生きてきた人たちから貰う刺激は大きいのです。
逆もそうかもしれない。そうであったら嬉しいなと思う。





もくもく煙。 

さーて宴会だ。今日の酒はなんだっちゃー。




少しは雨が降って欲しい、田圃の水がだんだん少なくなってきているこの頃です。


さて今回は海に囲まれた島ならではの、小・中学校の恒例行事にお邪魔してきました。



6月13日 晴天
水津漁港で、近くの小・中学生向けに「ふれあい体験学習」が行われました。
お魚講習やクイズ、イカのさばき方、プールに入った魚たちに実際に触れたり、3年生以上は船に乗って探検!



毎年参加している子は、きれいにイカをひらいて、下の学年の子の先生役に。
私は佐渡にくるまで漁船にのることもなかったし、魚もろくにさばけませんでした。海がとっても遠い存在だったなと思います。



青い青い海の上を風をきって走ります。
水しぶきが顔にあたって、やっぱりしょっぱい! 


体験終了後は、漁師さんの奥さんや地域のお母さんたちの魚料理をご馳走に。

漁師の仕事は朝早い、体力勝負、天候に左右されやすい。取引価格が安かったり、大物が取れると高値で売れたりと、海の上と同じで波がある。

自然の恵みに感謝して、新鮮なものを食べれる幸せ。 
朝日が照らす海をみると、「やっぱりここがすき」だと思う。

大変な事があるのはどの仕事でも同じだと思うけれど、ここで体験した事を子ども達がいつかどこかで思いだして、漁師になってくれたら嬉しいし、なにより魚を美味しく食べてくれたらいいなと漁師のおじさん達はこの行事を大切に行っています。







5日(水)にジアス(世界農業遺産)モニターツアーの説明会を東京の表参道のネスパス新潟物産店で行います!

詳細は下記の通りです。


■開催 2013年6月5日(水)
16:00~17:30(受付15:30~)

■会場 表参道 ネスパス新潟館 3階
東京都渋谷区神宮前4-11-7表参道ヒルズとなり


15:30~ 受 付

16:00~ モニターの募集について(説明)

17:00~ 質疑応答

17:30  終了

※参加費は無料となっておりますので、多くの皆様の参加をお待ちしております


?概要?

世界的に経済性、効率性を重視した近代化農業システムが進む中で、先進国としては初となるGIAHS(世界農業遺産)に認定された佐渡において、里山の中で育まれる農産物などの恵みや、そこで暮らし繋いできた農村文化などの価値や魅力を理解し、発信いただくことで、より魅力的な佐渡のGIAHS(世界農業遺産)を体験できるルート等の検討や開発を行うため、「モニターツアー」を実施します。





 梅雨のじめじめした雰囲気が漂いはじめました。
お天気続きだったので田圃や畑にとっては恵みの雨でしょうか。

さて、先日岩首地区の赤玉にある杉池に行ってきました。


今回は小倉の方から小佐渡林道を通って向かいました。天気がよければとても気持ちのいい林道であります。今は通る人も減ってしまい、道には石が転がっていたり、草木が生え放題。でも、放牧場があったりして車も少なく私は好きな道です。行かれる方は、注意して走行してくださいねー。

赤玉杉池は、とても不思議な雰囲気な場所でありました。自然にできた沼地であり赤玉集落の水田の大切な用水源であるようです。
沼地のほとりにある一本の大きな杉と沼地が作り出す神秘的な空気が魅力です。

日差しが暑い日でしたが、やはり林の中の空気はひんやりしていて、誰もいない静かな杉池には魚が跳ねる音、鳥のさえずり、葉の揺れる音と贅沢な時間がゆっくりとながれていました。

■6月2日には毎年恒例の赤玉杉池祭りがひらかれます。
■10時 神事芸能(小鹿舞・花笠踊り・大鬼)
郷土料理のおおびら汁もありますよー。





杉池に行ったことがないかたは是非!

 

 いいお天気が続いております。

空の青さに負けないくらい山も、海も、色鮮やかに輝いているように感じます。
山に紫色がみえます。藤の花がそこかしこに咲いていますが、岩首集落には何故か藤の花が見当たりません・・・。

昔話によると、岩首の熊野神社の神様は片目を怪我した女性の神様だそう。
藤の蔓にひっかかりり目を怪我してしまったそうです。

だから藤の花を飾ると神様が怒ってしまうために、昔から岩首には藤はないのです。

そんな言われがあるのですねー。






色々興味深いです。


もうすぐ牡丹も終わりということで長谷寺(ちょうこくじ)の牡丹を見に。

 

お寺って不思議な時間の流れがあるように感じます。

お堂に向かって続く石段を登りながら両脇の牡丹たちをながめ、大きな大きな3本杉に触れ、
様々な表情の身代わり地蔵さんたちに会い、一日の終わりをゆったりした気持ちで過ごせました。





 昨日は本当にいい天気でした。田んぼに出ていたおじさん達も日焼けをしっかりして帰ってきました。



お昼頃に集落へ戻り、今取り組んでいる修学旅行などで佐渡を訪れた学生を一般家庭に泊まってもらい交流する「民泊」の受け入れ家庭探しをしました。

近所のおばあちゃん達が畑作業をしていたので、声をかけて色々な情報を集めました。

なかなか引き受けてくれる家庭がないのが現状ですが、普段の生活から離れて訪れた地域で体験する違う環境に生きる人たちの営みは、本当に得るものが多いと思います。知らない人をお家に入れるのは抵抗がありますが、ちょっとづつでも民泊の輪がひろがってくれればと思います。


畑作業の手を休めて、庭にある立派な柿の木の下にねまって(座るという意味)、去年とって冷凍した柿をかじりながら色々話が出来ることは、私にとってとても大切な時間です。

私は、ずっと東京で暮らしてきて遠い田舎に帰らないとじいちゃんばあちゃんとは会えず、ゆっくり話したとか、何かを一緒にした記憶があまりないのです。昔話や知恵袋といったものもあまり知りません。

佐渡に来てからこうゆう時間をたくさん頂けることは本当にありがたいこと。

観光地めぐりをしながらでも、ちょっと車を降りて1人でも2人でも地元の人と交流して自分だけの「旅」をしてもらいたいなーと思います。

佐渡の人はちょっと恥ずかしがりやな人もいますが、楽しくて笑顔が素敵な人がたくさんいます。


これから海もいい色をみせてくれそうです。佐渡にはダイビングスポットもたくさんありますよー。

昨日は釣りをしていたお兄さん達から貰った銀鮭を夕飯にいただきました。ご馳走様!

 4月から岩首地区でお世話になりはじめ、あっという間に1ヶ月がすぎました。

私と同じように島外から岩首地区に来られた方がもう1人!
岩首診療所の先生です。

私の住んでいる場所は佐渡の南部 小佐渡エリアの前浜と呼ばれるところになります。
沿岸沿いに点々と集落がひろがっており、岩首地区は7集落あります。

大きい病院は中心地の方にしかなく、通院するのは高齢者にとって大変です。毎週決まった日に各集落を巡回診療してくれる岩首診療所の先生の存在はとても大きいように感じます。

「あっちこっち悪くなる」と笑って皆さん話されますが、年を重ねるたびに心配ごとはつきないと思います。

昨日は遥々東京から赴任してきた先生を囲んで歓迎会がひらかれました。7集落の区長さんと役員の方が参加され、色々な話が飛び交っておりました。診療所で出来る事は診察したり、お薬を処方したり、分野によっては先生も対応が出来ないものもあるようですが、先生が1人いてくれるだけで本当に安心感があります。

心も体も元気に過ごせるように、自分の体調に敏感に、周りの人の変化にも気づいてあげれるように関わっていきたいと思います!

元気が1番!



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