佐渡市地域おこし協力隊サイト

佐渡市地域おこし協力隊全メンバーによる活動報告のサイトです

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岩﨑貴大(水津地区)



もう二月も前のことになってしまいましが、片野尾歌舞伎定期公演を無事終えることが出来ました。

最近はテレビで歌舞伎の公演が放送されていて、

「歌舞伎見たよー!」と言ってくれる方が多く、嬉しい限りです。

「女役似合うね。」とも言われたのですが、それは私じゃないです 笑

 ↓もっと美しい方が演じておりました↓

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地域の顔師による化粧。


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着付け等は地域の方総動員で。

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役に入っています。


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太夫さんも最後まで台本の確認をしておりました。

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二年前は家来役をやらせて頂きましたが…


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今回は悪役でーす!(梶原平次景高役)




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今年も満員御礼!
廊下にも入れない方がいっぱいおりました。



ササ、始まり、始まり。



演目「一谷軍機 熊谷陣屋」
「平家物語」が題材。「熊谷陣屋」は全5段の物語の中で3段目にあたります。
源平合戦―源氏の武将・熊谷直実は、平家の若武者・平敦盛を打ちました。敦盛は後白河法皇の子であり、その母・藤の方は、かつて熊谷を救った恩人でありました。そこに主君である源義経が訪れ、敦盛の首実検(本人の首であるか確かめること)が行われます。が、しかし…!


が、しかしなのです!笑
内容が分かると歌舞伎ってさらに面白いくて奥が深いなーと、感激しました。

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藤の方

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相模



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源義経

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梶原平次景高


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弥陀六


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今回の主役である熊谷直実

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熊谷が出家する最後のシーンです。
何故熊谷が出家するのか?

迫真の演技に涙する人も。



無事、長時間に渡る演目を終えることが出来ました。
会場いっぱいに、止まない拍手。

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地域おこし協力隊の任期中に2回も、歌舞伎に出させて頂くことが出来ました。


公演を行うにあたっての大変な部分も、2回目の方がより知りました。

続けるがどうかの岐路に立たされている芸能は、いくつもあると思います。

人がいたから当たり前に出来ていたことが、当たり前じゃなくなってきています。

当たり前に出来なくなってきたので、大変な部分がいっぱい出てきています。



「苦しみ」と「喜び」の間で、ふんばっています。

しんどいからやめてしまえという話でもないと思います。

変えていかなければいけない部分もあるかもしれません。

でも、変えるくらいならやめてしまえという人がいるかもしれません。

とても今、「微妙」な状況だと思います。



結局なんかこう、うまくまとめれないのですが、


僕もそういった状況の中で、受け継いでいく側として、一生懸命繋いでいくのみです。


 




片野尾歌舞伎公演まであと5日となりました。



全体練習はあと1回で、調整の段階です。



4月20日(日)
リハーサルが行われました。
集落の方を観客に招くリハーサルは、化粧以外は本番と同じ状況で行います。



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【衣装係のみなさまと】



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衣装は想像以上に重たく、暑いです。。

衣装アリとナシでは、所作も変わってきます。




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リハーサル開始中の衣装替え。

主役の熊谷は、計2回の衣装替えがあります。

衣装係さんも総出です!


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リハーサルは無事終わりました。

片野尾の人達も演目が分かっているので、自然と要所で全体から拍手が起きます。



「ここで拍手が起きるから、見得を切ったらもう少し止まりなさい。」

よく稽古で言われていたのですが、(こういうことか!)と、やりながら実感しました。



大目に見てもらっている部分はあると思いますが、それでも、

「イワサキくん、良かったよ。」

と、おばあちゃん達に言われて、たまらなく嬉しかったです。



あと少し!


やりきります!!








気がつくともう4月。

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片野尾歌舞伎定期公演まで、残り僅かとなりました。

稽古すればするほど、凄いチープな感じに聞こえるかもしれませんが、奥が深いなあと。




さてさて、

稽古以外にも、公演に向けて準備しなければいけないことが、今までにありました。


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【衣装合わせ】

過去の歌舞伎の写真などを参考に、自分の役の衣装を揃えていきます。
衣装は全て、丁寧に集落で保管されています。



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演目によっては使いまわしている衣装もあるので、確認し、自分の衣装を揃えます。




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【小道具づくり】

長年使用して傷んでいる小道具を直したり、不足なものを作ったりします。

この箱は、今回の演目でかなーり意味のある箱(鎧櫃)ですが…。


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こんな感じに!

綺麗に張り替えられていました。
他にも鎧であったり帽子であったり、傷んでいるものは直してました。

出来ないことなんてないというか、集落の人のひとりひとりの器用さには、驚くばかりです。


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【カツラ合わせ】



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【稽古後の重鎮の方との交流】

昔は毎回稽古が終わると、一升瓶をつぎ合いながら、歌舞伎談義に花を咲かせていたようです。

演技のヒントを聞き出せたりなど、コミュニケーションはやはり大事ですね。




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早いもので、もう4月です。

日々の稽古やその他の準備があったりで、足早にここまで来たように感じます。


楽しみな気持ちもあり、もう少しで終わるんだなあというさびしさもあり、


何とも言えない、伝統芸能シックです。









 
3月20日~27日と、NPO法人ECOFFの大学生ボランティア6名が、片野尾へ農業体験をしに来ました。
 

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【写真協力 片野尾のブレイン クンクンおじさん】

もともと
ECOFFの「佐渡島コース」は、岩首集落が夏季に受入を行っていますが、今回お声がけを頂き、
片野尾集落で受入を行いました。

 


主に片野尾集落の営農法人「片野尾とき舞株式会社」と準備を進めました。


 

生産者と計画を練っていき、「トキが来る田んぼをつくろう」のテーマのもと、春の田植えに向けた農作業を体験してもらうことにしました。

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【受入を一緒に企画してきたユンボおっちゃんと】


受入開始からは順調に進んでいきました。

今回受け入れた大学生6名がとても作業に意欲的であったことが何よりだと思います。

 


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一列になって江上げ。後ろの山がもう少し温かくなると山桜でいっぱいになります。


 


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畦切り。山はまだ肌寒かったですが、みんな頑張ってました。




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苗箱土入れ。
 

 


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みんなで水路掃除。

 


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基本的に日中の作業は担当の生産者に任せていました。
適度な一服。山仕事はしなしなと。田舎のゆっくりとした時間も体感したはず。



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1日作業を休みにして、佐渡巡り。

ちょうど集落の方の吊るし雛が展示されてたので、見学しました。


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個人的に好きな金魚じょうろ載せます。



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佐渡をぐるっと一周しましたが、隅々まで知るには、やはり一日じゃ足りませんな!

 

 

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突然の雪が降って天候が良くない日は、地域の方と、郷土料理の「やきもち」を作りました。

団子粉を水でつないだ生地に、あんこを包んで平らに成形して焼く、昔ながらのお菓子です。
 

 
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日程通りではなかったですが、この日を設けることで出来て良かったです!

やきもちづくりの先生のお婆ちゃんも嬉しそう。

 

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作ったやきもちを集落の方に配りました。


ハートのやきもちをおっちゃんがもらったりして、おっちゃんは嬉しかっただろうなあ。 

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冬は外に出るのが億劫だったおばあちゃんも、春からは少しずつ外に出てもらいたい。
ルリコばあちゃん、春からは自分のペースで外に出てね。


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わらしべ長者じゃないけど、やきもちあげたらカニをもらいました。

なかなかないことだけど、ここらへんではあることかも。
頂いたら、お返しをする。当たり前なようで当たり前ではない温かいこころ。

 

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 伝統芸能にも触れてもらいました。
4月17日公演「片野尾歌舞伎」

 

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4月9日本祭。お隣水津集落の鬼太鼓。
僕みたいのが踊らせて頂くのもおこがましいですが、一生懸命大学生の前で踊らせて頂きました。

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あっという間に受入れも最後の日に。

送別会を集落で開きました。



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笑いあり、涙ありありで素敵な時間でした。
一週間、大学生達が地域と向き合った結果だと思います。



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最初の段階では

 

「大学生が来て何をするんだ。」


「来てもすることないぞ。」

 

などなどマイナスな発言が多かったです。


でも、終わってみたら

「本当に助かった!」
「若い子が来て、地域が明るくなった!」

そんなことを言う人が増えてました。

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 農業体験はどこの地域も行ってることで、周りと比べたらとても小さなことです。
僕自身が比べてしまったりするものですが、地域の力、片野尾ならではの見せ方は、他にないものだと受け入れて実感しました。

受入人数を増やしていくことよりも、まずは自分達が出来る範囲で、ひとりひとりに何かしらのきっかけを与えれるように、今後も改善しながら受入を行っていきたいと思います。


NPO法人ECOFFさま
片野尾集落のみなさま
佐渡コースの大学生のみんな

本当にありがとうございました!

 

 



片野尾歌舞伎公演(4月17日 日曜日)に向け、舞台づくりが行われました。
舞台は、片野尾ふるさと館(公民館)のステージに建てます。

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建てるのに必要な道具を運び…。
かなりの量です!


ここからは地域の大工さんを中心に組み立てます。


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「窓側 左前」とか
道具には、どの場所に、どの向きで使うかが設計図のように書いてあって、大工さん達はあっという間に組み立てていきます。


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この段階からどんどん舞台らしくなっていきます。


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襖、障子戸の取り付け。
足りない部分はすぐさま切り出して付け足し。


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おおお!

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ステージをさらに伸ばし、舞台を広く作ります。


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ステージ横に、花道もしっかりと。
ここから当日僕も出てきます!
ドキドキ!


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1日目が終わり、2日目。
舞台づくりは2日間かけて行います。

あんなにあったブルーシートの上の道具も、すっかりなくなりました。


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2日目は幕の取り付けなどを中心に舞台を仕上げていきます。

熊谷次郎直実の紋どころ、「鳩八」の幔幕から、ステージ全体の幔幕つけ。

義太夫と三味線の座る台の設置などなど。


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掃除を済ませ…。


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出来ましたー!!


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小道具づくり等もあるので、まだ舞台づくりが終わった訳ではないですが、これによって、役者陣は立ち稽古が開始となります。


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これだけの人数が集まり、やっと舞台が出来上がります。

んー!大変です!

これも含めて片野尾歌舞伎です。

片野尾に舞台を作り、公演します。
だから片野尾まで足を運んで頂き、是非観て欲しいです。


感謝しながら、舞台を踏みしめ、役者として稽古していきますっ!




12月から縁あって、担当集落片野尾の棚田米を、特別養護老人ホーム「歌代の里」さんへ納品させて頂いております。

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 <川内さんと   歌代の里にて>

「歌代の里」管理栄養士の川内さんには、学校給食における庭先集荷の野菜の納品に関して、大変お世話になりました。

久しぶりにお会いしたころ、

「棚田のお米を納品してみない?」

ということだったので、歌代の里へ納品させて頂くことになりました。


川内さんは、
「利用者のみなさんも、昔は田んぼでお米づくりをしていた方達。その時の景色や思い出を、棚田のお米を食べながら、思い出して欲しい。」
とおっしゃっていました。



毎月2袋(精米27㎏×2)の納品をさせて頂いてますが、施設利用者の人数が増えたことから、1月は3袋納品をさせて頂きました。

また、利用者の声を聞いたところ、
「ご飯が美味しい」
と、大変好評のようです。


来年度、28年度米からは年間を通して片野尾のお米を納品させて頂くことになりました!


思いのある場所へ、これからも繋いでいきたいと思います!!




赤泊中学校の2年生を対象に、協力隊の3名(亀﨑・小川・岩﨑)が講演会の講師として、僭越ながらお話をさせて頂きました。

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           【赤泊中学校の先生のみなさんと】

私、岩﨑がまだ中学生の頃、石井先生(写真右から2番目)が教育実習生として、母校佐和田中学校へ来ていたのが最初の出会いです。

それから約10年、久しぶりに再会を果たし、学生達に向けて、協力隊になったきっかけや、佐渡に対する思いなどを伝えて欲しい、ということで、今回の講演会を行うこととなりました。

10年経っても、先生は全く変わらないけど、自分はよっぽど老けた、歳をとった感じですね…!

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今回は小川さんの発案で、「リビングライブラリー(ヒューマンライブラリー)」という手法で、講演を行いました。
亀﨑さん、岩﨑の人生を本に見立て、学生達と対話しながら学生達の思いをより引き出せらと思いました。


亀﨑さんは学生の頃から魚!魚!魚!の人生。何かに向けて一心に向かっていくことの大切さ、その中で佐渡という場所に辿り着き、Iターンとして移住したこと。


岩﨑からは(本に見立てる程でもないのですが…。)色々目標や夢もあったけど、その中でうまくいかなかったり、うまくいかなかったけど色んな点が、後々線で繋がり、今の協力隊という仕事に生かされているということ。
Uターンとしての思いなど。


両極端ではありますが、「佐渡」という共通のキーワードに引き寄せられた二人の人生を、おしゃべりな二人の間に小川さんが入り、進行しました。

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生徒のみんなは、とても明るく、活発に意見を出してくれました!

将来のビジョンが明確になっている子、質問に対してしっかりと答えれる子が多い印象でした。

赤泊中学校2年生の生徒の中で、亀﨑さんが着任して間もない頃に、赤泊小学校にて、海外にいた頃の話をした子達がいました。

中学生になって成長した姿に、亀﨑さんも感激しておりました。



今回講演会を行わせて頂きましたが、

「佐渡に生まれたことを、誇りに思って欲しい」

という部分が一番伝えたかったことだと思います。


食材豊富、自然に溢れた環境、様々なことが当たり前ではないということは、もう少し年月を経てから、島を出てから感じると思います。

講演会を行い、十分に伝えたいことが伝わったかは分かりませんが、

何十年後かに、みんながそれぞれの場所で「佐渡」を応援していたり、「佐渡」で活躍している姿を見れたら、本当にうれしいことです。

その為には、自分自身も頑張らねば。

みんなの前で話しながら、さらに気合いが入った講演会でした。

赤泊中学校のみなさん。

貴重な時間を頂き、本当にありがとうございました!




月布施集落の方が味噌を作るとのことで、見学してきましたー!

毎年親戚で集まり、協力して味噌づくりをしているそうです。

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「味噌って簡単に作れるんだよー?」

(な…何ですって?!)


レシピをお聞きしました!
―――――――――――――――――
大豆        7.5㎏
麹          5.6㎏
塩          4.5㎏
大豆の煮汁   適宜
焼酎         適宜
―――――――――――――――――
確かに…。材料はこれだけ。簡単に作れそうですね!


行程も「煮る・潰す・混ぜる」で終わりです。

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①:1日水に浸した大豆を、鍋で煮ます。
ポイント:親指と中指で豆が潰せるくらいが煮上がりだそうです。

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②:①をミンサーで潰します。

※家で作る場合はミキサーや大豆を袋の中に入れて瓶などで叩いて潰すそうです。


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③:②に塩を加えて、馴染ませます。

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④:粗熱をとった③に、麹を加え、馴染ませます。

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⑤:④の仕上がりが耳たぶくらいのやわらかさが理想だそうです。固い場合はゆで汁で調節。調節し終わったら、丸めて団子をいくつも作っていきます。

ポイント:丸めることで味噌の中の空気を抜くそうです。


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⑥:⑤を容器にいれていき、敷き詰め、ならします。表面に焼酎を塗り、ラップなどで密閉。木の板などをかまし重石をのせ、完成です。


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一か月に一回かきまぜ、半年くらいで出来上がるそうです。(写真は一年モノ)
市販のものより塩分が強めなので、味噌汁などで使うときは半量で良いそうです。

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帰りにちゃっかり頂きました!

んー!半年後が楽しみ。

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こうやってみんなで集まって世間話しながらって楽しいですね!

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物を大切にすることも、とっても大事。
自分が年を取って、次の世代に同じように伝えていけることって、いくつあるんだろう。

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貴重な体験をさせて頂き、本当にありがとうございました!!



1月11日に片野尾歌舞伎の顔合わせが行われ、稽古が開始されました。

着任した最初の年に、家来役として出させて頂いた片野尾歌舞伎。
(前回の歌舞伎公演についてはコチラから)

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今回の演目は「一谷嫩軍記)の三段目にあたる、「熊谷陣屋」というお話です。

協力隊最後の年ということで、今回セリフのある役をやらせて頂くことになりました。
気合充っ分です!

公演日は4月17日(日)です。

本番当日までの稽古の様子などを、シリーズであげていきたいと思います。


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       ―稽古は当日の会場にもなる「片野尾ふるさと館」で―


1月中は週に2回集まり、稽古を行います。
最初はセリフの読み合せから。
と言っても、各自自主練は必須です。

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喋り慣れない言葉。
過去の公演の映像も参考にしながら、セリフを覚えます。

んー!!

4月まで練習あるのみです!!













明けましておめでとうございます。

本年も何卒、宜しくお願い致します。



さて、昨年になりますが庭先の行き先⑥でもご紹介させて頂いた、

片野尾集落に住む後藤治部左ヱ門さん夫婦のゆず。

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Restaurant 「La Plage」さんのご協力のもと、素敵なカクテルに大変身しましたが、

「ジブザエモン飲んだよー!」

と、たくさんの方から嬉しいお言葉を頂きました。

誠にありがとうございます!

後藤さん夫婦も大変喜んでいたのが、集荷側としては、何より嬉しかったことです。

活用して頂いた、レストラン「ラプラージュ」さん、本当にありがとうござしました!
来シーズンも、宜しくお願い致します!




そして2016年…。


新たなジブザエモンプロジェクトの始動です!

その最初の打ち合わせを、尾畑酒造さんにて行ってまいりました!

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―代表取締役社長 平島健さん 専務取締役 尾畑留美子さんとー


尾畑酒造×庭先集荷×治部左ヱ門のコラボレーションで、

ゆず酒の製造を行います。


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発売等未定ではありますが、これから商品化に向けて進んでいきます!


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庭先の行き先、広がってきました(^^)

「つなぐ」ことを大切に、これからも邁進致します!






今年の学校給食への野菜の配達も今日が最終日でした!

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ネギ、大根を納品。

学校は冬休みに入るので、年が明けて地域でまだあれば…出すといった感じです。

地域では白菜、カブ、あとはほうれん草などが最近採れています。



夏からあっという間に今年も終わり…。

少し振り返ってみようと思います。

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夏野菜は今年も大量に集荷出来ました。
地域の休耕田で作付してもらったオクラ・カボチャなんかも無事収穫。

オクラはなかなか利益につなげれませんでした。
ロスが多かったです!
1日採りに行かないだけで大きくなってしまうので、地域の人でローテーション組んでも良かったのかなと。
巻き込みが弱かったです。


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玉ねぎ、じゃがいもは地域で収穫できるようになってから給食・飲食店でバンバン使ってもらいました!
上の吊るしてある玉ねぎは「全部持っていって良いよ。」とのことで全部持っていきました。(笑)
軒先の玉ねぎはどこ行っても気になりますね。


ここ


地域行事なんかでも庭先集荷の野菜が活躍してくれました🎵
こども会にて料理教室を開催。
講師として、佐和田のイタリアンレストラン「FitzGelard」の高橋さんに来てもらいました。



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地域で採れる野菜で、子供達にラタトゥイユを作ってもらいました♪
ラタトゥイユに必要な野菜は、大体地域で採れますね。 (笑)



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ジャガイモは千切りにして、ガレットに。


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身近にある野菜をいつもと少し違う使い方で。
庭先集荷×食育は今後もっと行っていきたいですね!

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秋はゆずで始まりゆずで終わりました!
地域では無農薬でゆずをつくっている方が何人もいらっしゃいます。
写真は片野尾集落の後藤さん夫婦。
JAに出荷等していますが、傷が少しついたり、規格が小さいモノに関しては出荷しておりませんでした。


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「じゃあそれ全部ください!!!」

ということで持って行き、出来上がったのが右の写真。
佐和田のフレンチレストラン「Restaurant La Plage」にて、素材に命を吹き込んでもらいました。

屋号が「治部座ヱ門」とういうことで、「ZIBZAEMONE」シリーズ!

・柚子塩ソルティー・ドッグ

・ZIBZAMLET (ジブザムレット)

・ZIBTONIC (ジブトニック)

・ZIBZAMONEDE (ジブザモネード)

4種類の素敵なカクテルに♪

ちなみに「ZIBZAEMONE」シリーズはまだお飲み頂けます!
「Restaurant La Plage」に行った際には、みなさま是非(^^)


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佐渡に住んでいると屋号が面白いなあと思うのですが、このお婆ちゃんは「先生」という屋号です!
先生産のゆずも持っていって良いとのことだったので、集荷。

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柿もちやゆず餅の製造をしている五十嵐さん夫婦が是非使いたいとのことだったので、納品しました。
佐渡産の素材にこだわっている方達と繋がることは、集荷側としても嬉しい限りです。


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【Restaurant  La Plage ある日のメインのお肉料理。野浦集落で採れたカブを付け合わせの一つとして使用】


活動をすればするほど、自分の出来る事の小ささを実感しますが、
自分の周りには素晴らしい方達がいっぱいいるので、自分の出来ることはその素晴らしい方達と生産者を「繋げる」こと。

利益と、利益以上の感動をつくることで、庭先集荷活動の一番大事な部分である、「高齢者のやりがい・生きがいづくり」の一つになればと思います。

来年も継続的に集荷活動を行っていく中で、あっと驚くような活動や、集荷そのものの体制づくりなどをつめていきたいと思います!


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―片野尾集落の棚田にて―

もうすっかり秋ですねー!
棚田のすすきがとっても綺麗です。

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食欲の秋が30倍楽しめるようになる稲刈りの秋が来ましたよー!


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吹く風も次第にひんやりと。澄んだ空気は心をリフレッシュ。

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この時期は山へ行った方が人によく会います!




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今年は日照りが続いたり収獲を前にして雨が続いたりなど農家さんにとっては一苦労。
それでも、なんとか収穫を迎えました。

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大変だけど、
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なんだかみんなイキイキしてます!!


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「明るい農村!」が口癖のクニオミさん。
ポジティブな言葉は大事!!

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食べることが好きですが、この場所に来て味わうことも覚えました。
ここに来てなかったら佐渡に生まれながらも「棚田ってなんだ?」くらいの話でしたし。

出来上がったお米を食べ、そのお米が出来た場所や生産者の顔が浮かび十分に感じ取ることが出来るということは当たり前じゃないし、もっと自分が伝えていかなければいけない部分。



片野尾集落も加盟している佐渡棚田協議会からは今年も5つの地域別のお米を販売致します。
それぞれに、どんな味わいがするかが楽しみです!



地域でじいばあの野菜を集荷し、学校給食やレストランへ卸していますが、どういう風に調理されているか…それを見てもらい、さらなるやる気に繋がらないかなあと思い、一人のおばあちゃんを連れて地域の学校へ。

給食を子供達と一緒に食べました。


今日の給食の窓

栄養士さんと協力して庭先集荷活動を行っていますが、地域の野菜を給食に使用する際は、こんな風にいつも紹介してもらってます。

臼杵さん

「恥ずかしいから行かんでええっちゃ!」
と、言っていたおばあちゃん。

最初は緊張していたようですが、隣に座った子供達が近所のお孫さんだと知り、話が弾んでいました。

庭先の行き先⑤

今回頂いた給食。
スープの中に玉ねぎをいっぱいに使用。

玉ねぎの甘み・鶏肉のだし・ごま油の風味
そしておばあちゃんの畑仕事の情景(ここを伝えていかなければっ)が浮かび、一際深みのある優しい味でした。

なかなか自校給食でコストをかけれない分、栄養士さんも日々考えながら、美味しい給食の献立を考えています。

庭先の行き先⑤

給食の時間をお借りして、庭先集荷活動について説明させて頂きました。

庭先集荷活動って何?

庭先集荷活動ってどんな良いことがあるの?

じゃあ、みんなに出来ることって何だろう?


子供達には、「よく噛んで、美味しくモリモリ食べる=感謝しながら食べよう。」と伝えました。

どこからか運ばれてきた野菜ではなく、地域で採れた野菜。

「いただきます」に込める思いも、また変わってくると思います。

もりもり食べる

「庭先集荷は、リサイクルみたいでいいと思いました!」 生徒代表よりお礼の言葉。

庭先集荷活動を子供達に知ってもらえたようです。

臼杵さん×岩﨑

おばあちゃんより最後に、
「こんな風に使ってくれるんであれば、いくらでも作りますよ。」と前向きな言葉を頂きました。

おばあちゃんを中心に、庭先集荷の人数を増やして行きますよー!!!






爺ちゃん婆ちゃんの野菜を庭先集荷し給食センター・レストランへ納品してきましたが、
最近は意欲のある方達に、さらに植えて欲しい野菜を提案してみよう!ということで、作付をしてもらってます。



-野浦地区-

①休耕田 ジャガイモ

作付した品種は「メークイン」。

コックさんに聞いたところ、

・煮崩れしづらい
・皮が剥きやすい
・何より味良し

とのことだったので、メークインを作付しました。

自家用とそれ以外は全量レストランに出荷予定。順調に育ってまーす!

⑨⑧⑩


②育苗ハウス 夏野菜

育苗が終わり空いたハウスを活用。

ナス.ピーマン.キュウリ.トウモロコシ.ミニトマト(赤・黄)など作付。

昨年地域の小中学校へ夏野菜を納品出来なかった分、
今年は大いに集荷し納品したいと思います!

ミニトマトも赤だけじゃなく黄も植えました。
フレンチ・イタリアン・カフェと、おしゃれなお店が島に増えたので、彩のある野菜は需要あり!です。


⑤④

-片野尾地区-

休耕田 オクラ・カボチャ


片野尾地区の営農組織「片野尾とき舞株式会社」の米作以外の収入源の確保ということで、地域の方と話し合い試験的に休耕田に作付しました。
野菜農家さん、市・県の方などに聞きながら比較的田んぼで育ちやすいオクラとカボチャを作付。


オクラは形が丸・星の2種類の他、白いオクラなんかも植えてみたり。
発芽温度が高く心配でしたが、日照り続きのおかげで無事発芽。

かぼちゃもたくましく育っております。
乾燥させてチップなんかにして料理の飾りなんかにも使って頂こうと考えてます。


①②






25年度の地域の学校給食での佐渡産の食糧自給率は21%でしたが、

26年度、庭先集荷活動を始めた昨年の食糧自給率は69%まで上がりました!祝

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         -前浜小中学校の先生・栄養士さんと-

オール水津地区産によってここまで佐渡産食糧自給率が上がった訳ではないですが、
それでも、いくらかは今まで余らせては捨てていた野菜達が貢献したはずです。


庭先集荷活動自体の地域での認知度はまだまだですので、数字よりも中身を充実させ、継続的なものにしていきたいと思います!

しゃあああああ!頑張るぞ!


勝子さん5


春の楽しみの一つに「山の幸」という言う方も少なくないと思います。

私はこの春、野浦地区で元気いっぱいの山菜お婆ちゃんに出会い、春の楽しみが一つ増えました。


野浦 山奥

山を車でひたすら上り、車を降り、歩いて歩いてお婆ちゃんの山菜スポットへ。


コゴミだらけ

コゴミが一面に広がっていました!


勝子さん3

山菜採り開始!斜面に生える山菜もどんどん採っていきます。
お婆ちゃんは、本当にたくましい。


勝子さん4

みるみるうちに籠いっぱい!
手際の良さでは勝てません。


野浦 水が綺麗

水がとっても綺麗でした。
こういったところに生えてるのは…


葉ワサビ

葉ワサビです!
ということで葉ワサビもゲット!

コゴミ 勝子さん

数時間でお婆ちゃんはこんだけ採りました。


勝子さん

お婆ちゃんはシャイで写真が嫌いなのでうつむき顔だけの出演。
80にもなるお婆ちゃん。山菜を採ったり、畑に行くことが元気の秘訣。
悪いところが一つもないそうです。



コゴミ 岩﨑

採った後も茎部分の葉っぱを取り、長さを揃えてパック詰めと、一苦労です。
パック詰めが終わりやっと、農協へ出荷。


ですが、それでも量的にまだまだあったのでいくらか頂き、レストランに持って行くことにしました。

コゴミ パスタ

恥ずかしながらコゴミを食したことがなく、卸す側として味を分かっていないのはいけないので、自分でも調理してみました。


ペペロンチーノに入れたり、お味噌汁に入れたり、おからに入れたり…
クセがなく何にでもイケますね!
グラタンに入れたりしても美味しそう…。





コゴミの美味しさも理解したところで、レストラン「ラ プラージュ」さんへレッツゴー。
素敵な料理の一部として変身しましたー!


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      ―佐渡産ハチメの蒸し煮 ドライトマト風味 春の山菜と共に―








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      ―佐渡牛ロース肉のロースト そのジュと葉ワサビを添えて―




葉ワサビはお肉の脂をきる点でも、付け合わせにもってこいですね!


課題としては料理に合うサイズを採ってくること。
お婆ちゃんは大きい方がいいだろうという考えですが、実際はこのサイズ。

自分が説明して、折角採ったものにロスが出ないようにしていきます。


山菜を熱心に採る方もいれば、全く興味のない方も大勢。
まだまだ山菜は眠っています。

起こしてあげなきゃです。







熊野隊員がブログにて佐渡島内の空き家物件を紹介しておりますが、
この度、片野尾地区の空き家にも住み手が決まり、四月に家族が引っ越して参りました!



しかしながら、家の中はこんな感じ…


2image


家主の方の荷物が残ったままで、雑然とした状態でした…。


と、いうことで!
急ピッチで片づけを行いました!




蔵


この家には蔵があったので、とりあえずタンスの中に入った衣類や使えない布団などはまとめて蔵へ。


開かずの間



蔵まで運ぶのが面倒なものは、家の中の一室を物置部屋にして、「開かずの間」をつくりました。

片付けていると写真や貴重品類なども出てきたので回収。
島内にいない家主の代わりに、親戚の方にきちんとお渡ししました。



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数時間でここまで綺麗に🎵
畳を敷けば生活感が出るかしら…。



それぞれに移住した理由はあると思いますが、一期一会と言いますか、佐渡に来てもらったことに感謝し、自分としては地域と移住者の間に入り繋げていけたらと思います!

その2


2月から始まった水津の鬼太鼓の練習も、終わりを告げようとしています。

私は新鬼を卒業し、今年からは古鬼として練習に参加。



その3

今年の新鬼は水津の駐在所さんです!

いち集落民として、練習に打ち込んで来ました。


水津 鬼太鼓 ブログ用
         ―鬼組のみなさんと―

自分や駐在所さんを快く受け入れ、指導してくださる水津のみなさん。


鬼太鼓や伝統芸能は地域の方達だけで続けていく、という場所も少なくないはずです。


水津のみなさんの心意気に感謝しながら、祭りに挑みたいと思います。


【日時】4月11日(土) 7:30~
【場所】白山神社~水津地区内
白山神社境内で打ち出してから、40軒ほどの家々を回ります。
だいたい19時頃家々を回り終え、白山神社に戻り最後に境内でもう一度踊ります。


水津の鬼太鼓を見たことない方、佐渡の郷土芸能に興味がある方、みなさんぜひぜひ見に来てください♫



「じいばあの捨てている・余らせている野菜をどうにかしたい!」という自分の思いと


「佐渡産の野菜をもっと学校給食に活用したい!」という栄養士さんの思いが合致し、


昨年から水津地区にある前浜小中学校へ、地域の野菜を集荷し納品しています。

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―前浜小中学校 校長先生・栄養士さんと―



余っているとの声が多かった玉ねぎ・ジャガイモから庭先集荷活動を始めました。

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―野浦地区の臼杵さん。農業・漁業・宮司さんまで!何でもやるスーパーマン!―


最近は大根・長ねぎなどを主に集荷。

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野菜は朝採りして前浜小中へ持って行きます。


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学校給食の献立の一部として使われております(写真ではお味噌汁の中に野浦地区の大根・月布施地区の長ネギ)。
野菜の味も良しとのこと。


学校における佐渡産の食糧自給率も上がり、なおかつコストは下げることが出来ています。


じいばあの意欲も上がって来ています。これが一番嬉しかったことですが、


最近では「次は何作ったらいいかなあ?」と言う人も出てきました。

るりこ ブログ
―片野尾地区のるりこばあちゃん。野菜の師匠―


この意欲を無駄にしないように、自分から提案し導き、さらなるやりがい・生きがいづくりに繋いで行けたらと思いますっ!



昨年の夏ごろから、担当地区では「庭先集荷活動」に力を入れております。


家々で消費出来なくて捨てられている、又は近所にあげている野菜等に、もっと付加価値をつけよう!という佐渡市で行われている取組み。高齢者のやりがい・生きがいづくりという面でも推進されています。


野菜

そもそも担当地区(水津・片野尾・月布施・野浦・東強清水・東立島)ではそんなに大きな畑をやっている人はいません。それでも、畑を訪れたらこんな状況。

もったいない。

ということで、昨年の夏から地域の野菜を島内の給食センター・飲食店に卸しています!


野浦 人参 2

最近野浦集落でこんな小さな人参を見つけました。

施設栽培だったのですが。植えるのが遅くなかなか大きくならなかったようです。

でも、このサイズが重宝される場所があります。









野浦 人参 

          ―佐渡島黒豚バラ肉のブランケット 佐渡野菜と共に―


こんな風に!フランス料理などでは彩り・見た目を考えるとこのサイズがベストです!

素材を生かし、葉っぱまでコックさんの腕によって、美味しく調理。

フレンチレストラン「ラ プラージュ」さんにて、ご使用頂きました。


おじいちゃんおばあちゃんは、このような使われ方は、考えもしないと思います。

自分が提案者となり、庭先集荷の可能性を最大限に生かし、おじいちゃんおばあちゃんのやりがい・生きがいに繋げて行けたらと思います!






今年で2年連続となりましたが、1月3日に、月布施集落の毘沙門堂にて行われた、


「堂押しという奇祭に参加してきました!


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1700年代から続く行事。(享保末年から元文ころまでに成立。)

25歳と42歳の厄男にあたった者を、ふんどし姿の男衆が担ぎ上げ、堂内を押し回り、振り回すことで厄を祓います。

この堂押しは、市の無形民俗文化財にも選ばれています。


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ふんどし衆は鬼(おに)と呼ばれます。

このように担ぎ上げられながら堂内を押し回ったり、

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手足をつかまれ振り回されたりします。激しいです!

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堂内にある囲炉裏で豆がらを焼いているのですが、
この囲炉裏の炎の上を駆け抜けることが、厄を払うという点で最も重要だそうです。
にしても、熱いです!

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厄年ではないのですが、今年も担いで頂きました。
「来年は減量して参加します!」
という約束を果たせなかったことをまず初めに謝罪…。

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…脂がしたたるくらいたっぷりと炙ってもらいました。

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押し回り、振り回され、炎の上を駆け抜けた後、魔法の呪文のような言葉

「しゃんしゃんしゃんとせ おしゃしゃんのしゃんとせ」

と唱えて、終わります…。

おしゃしゃん…。

今年は私を含む5人の方が、担がれ、行事を終えました。





この最後に唱える言葉の意味を知りたかったのですが、担ぎ手の鬼の方に聞いても

「良く分からない」

とのことで…。

図書館に行き堂押しについて調べても、この言葉の意味についての書いてある文献は見当たらなかったです。

気になって夜も眠れなくなった私は、毘沙門堂の堂守さん(堂の番人。堂を守っている人。)である脇坂さんのお家に、お話を伺いに行きました。(最初からそうすれば良かった。)

月布施 脇坂さん
        ―脇坂さんご夫婦―

「しゃんしゃんしゃんとせ おしゃしゃんのしゃんとせ、とはいったいどういう意味なのですか?」

と聞いたところ、

「昔は、しゃんしゃんしゃんとせ、おっしゃりさんのしゃんとせ、と言っていたんだけどねぇ…。」

とのこと。

おしゃしゃん✕  おっしゃりさん〇

このおっしゃりさんというのは、月布施集落で昔からとれ大事にされている、お米のような形をした白っぽい石のこと(石自体はセキエイ)を言います。


大昔、弘法大師さんが月布施集落を訪れた際に、白いお米のようなものを撒いた物が、このおっしゃりさんに変わった、という言い伝えもあるそうで。


堂守の脇坂さんも、あくまで推測らしいのですが、

しゃんとせ=しっかりしなさい

おっしゃりさん=月布施集落の代表的な石。つまり大きく言えば月布施、月布施の人を指す。

ということから、

「しっかりしなさい。月布施の人ならしっかりしなさい。」



という意味なのではないか。と、おっしゃっていました。


これならすんなりと意味も通る気がしますね!

月布施 海


月布施集落の方で、丁度おっしゃりさんを探しに行くという方がいたので、同行しました。


月布施 石image2



思ったより早く見つかりました!粘土質な岩の中に、お米のように丸くて小さなセキエイが入っています。

これがおっしゃりさん。

堂押しという行事からジオパーク的な話までに広がり、地域の伝統ある行事と、そこの風土は、やはり深い関わりがあるんだと、実感。

300年も続く、無形民俗文化財の堂押し。

担ぎ手の高齢化もあり、月布施集落の方達だけでは、継続は難しくなってきています。

あくまで地域が主体となり、また地域が望むのであれば、この伝統を、自分のような人間などが、もう少し輪の中に入り、守っていければと強く感じます。

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