佐渡市地域おこし協力隊サイト

佐渡市地域おこし協力隊全メンバーによる活動報告のサイトです

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寺内栄樹(笹川・西三川地区)

私の住む真野新町は、佐渡の中央真野湾に面し、国道沿いに商店が並んでおります。

江戸時代の初期には奉行所のあった相川と、越後への渡海場であった小木湊の中間地であり古くは宿場町として発展しましたが、北前船により集荷地として賑わうようになり、かつては新町塗りという漆器業や、味噌や酒の醸造業などで栄えてきました。

そんな歴史を持っているので、商店街は間口が狭く奥行の深い町屋造りで、外側からでは分からないのですが、中に入るとお宝がゴロゴロ眠っています。

時代の流れで商店街は寂れ空き家も増えて来たのですが、住む人が居らず朽ち果てていく町並みをなんとかしようと言う事から、有志による「真野新町宿町屋再生プロジェクト」がスタートしました。

とは言っても、町屋を改装するには大きな費用が必要ですので、まずは自分たちで出来る事から始めようと、子供達と一緒に空き家となっている大きな屋敷の黒塀を塗る事にしました。

前日、スタッフにより汚れた塀を洗浄。

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当日は夏休みのラジオ体操の時間に実施、スタッフは6時半に集まりまずはプロの塗装屋さんから塗り方の指導を受けます。

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7時になると小さな塗装屋さんたちが颯爽と登場!

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子供達にも塗り方や注意事項を説明してから塗りかた開始。

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始めは恐る恐るでしたが、そのうちみんながやりたい!やりたい!と大騒ぎ。

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予定の1時間でほぼ完成、黒壁の前で記念撮影。

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小さな子供たちでどれぐらい出来るか心配でしたが、子供たちのパワーに圧倒されました。
普段の夏休みは、ボランティアとして町のゴミ拾いなどをやっているとのこと。
その代わりとして壁塗りを実施してもらったのですが、こんなボランティアなら皆楽しんでやってくれますね。

何より、壁は塗装して守っていけば10年以上持ちます。自分たちの塗った美しい壁を見ながら成長する子供たちも、きっと自分の町を好きになってくれるはず。

そんな思いで一歩一歩、町屋再生プロジェクトを進めて行くつもりです。

台風の影響で1日順延となりましたが、7月19日(日)には真野新町のオアシスステーションで「竹灯籠・麦飯祭り」が盛大に開催されました。

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前日は雨、風が強くて準備が出来ず、朝から皆でメインとなるオブジェを一気に組み立てました。

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暗くなるのが待ち遠しいのですが、その前に地元商店のバンド演奏と飲食を楽しむため、予想以上大勢の人たちが来て下さいました。

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演奏は聞きなれたオールド・ロック。
観客が多いので、演奏者たちもノリノリです!

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私が西三川で栽培修行中の自作スイカ試食会もイベントの看板です。

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今年の佐渡は雨不足で美味しくできたか少々不安。。
それでも皆さん甘くて美味しいとおっしゃって頂き大好評でした (^^♪

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暗くなると街道沿いに大量に置いた竹灯籠が点灯して、普段は裏寂しい町並みに風情を与えてくれます。

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イベント会場入り口に作ったオブジェは、地元の人たちや旅行客の絶好の撮影スポットとなりました。
私も妻と久々にツーショットの記念撮影。

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麦飯祭りは、400年以上前にできた新町大神宮の氏子たちが連綿と受け継いできた町の小さな祭事です。

地域の行事が衰退するなか、町の有志で開始した「真野新町宿町屋再生プロジェクト」が協力して、このような活気あるものに生まれ変わりました。

竹灯籠作りは今後地域の子供達にも参加してもらい、地域の大切な祭事を守り続けていきたいと思います。

元気なお年寄り達で始めた「佐渡を歩こう会」改め「大人の遠足」。
今回は石花から大佐渡自然歩道を平城畑、カツボラ池まで行き戻ってくるコースです。

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大佐渡自然歩道は石花からドンデン山や金北山に至る良く整備されたトレッキングコースなのですが、いきなり長い登りが続くので、真夏のこの時期は暑さで結構身にこたえるコースです。

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無理をせずに、木陰があればまめに休憩を取り、のんびりと登って行きます。

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2時間ほどひたすら登って、最初の目的地の平城畑に到着。
小佐渡に住む私達にとって、逆側から見る金北山は新鮮な感じがします。

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ここでゆっくり昼食をとり、疲れを癒します。

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体力を使い果たした人はここに残り、次はカツボラ池を目指します。

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池の向こう岸の木に白い花が咲いていると思ったら、モリアオガエルの卵でした。

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疲れた人はここに残り、元気な人は更に先を目指します。

こんな山中にハマナスが咲いていました。

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次第に幻想的な森の様相。
この辺りの木々は冬の雪と強風のせいでしょうか?皆グニャグニャ折れ曲がっています。

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マトネへ向かって行ける所まで行こうとするも、再び急な登り坂に音を上げ退散。

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平城畑に戻ると牛たちが待っていました。

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行きは急な登りでも帰りは快調。

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でも下りには注意しましょう。
お一人足を滑らせ足首を挫いてしまいました。

牛たちも木陰から心配してくれましたが無事に下山。

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今回もモリアオガエルや牛たちとの意外な遭遇がありました。
真夏は暑いので億劫になりがちですが、冒険好きの皆さんは飲み物とお菓子をいっぱい担いでどこへでも行きます。
これからも安全に気をつかいながら、健康維持と好奇心を満たすため続けて行きたいと思います。

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7月18日(土)は、真野新町のオアシスステーションで「竹灯籠・麦飯まつり」が行われます。

新町は元禄検地帳を見るとわずか六町三反で田圃はなく、収穫祭を麦飯祭りとして祝っていたとのことです。

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私が昨年よりメンバーとして加わり町の活性化を模索していた「真野新町宿町屋再生プロジェクト」は、この麦飯祭りを主催する「歴史街道新鮮組」と協同で、竹灯籠を作ることとしました。

廃業した味噌蔵で10年間眠っていた大量の竹。
これを利用しない手はない!

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思い立ったが吉日、メンバーの建具屋さんで一気に作り上げました。

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竹灯籠は、7月15日(水)の夜、文弥人形が上演される新町大神宮参道と18日のイベントで点灯されますので、是非お越しになってご覧ください。

☆おまけ☆

18日は私が農業修行で自作したスイカも提供しますのでお楽しみに (^O^)/

2014-08-01

真野地区で7年ぶりに地域住民が集う体育祭が復活しました。

2019年までは、旧真野陸上競技場で毎年各集落対抗のレクレーション大会が行われていたのですが、少子高齢化で集落単位での参加が難しくなり、陸上競技場の新装工事が行われるのを機会に中止となっておりました。

地域にせっかく全天候型の立派な競技場が出来たのに、地域住民のほとんどの人達は中に入った事もなく、たいへん残念なことです。

そのような中で、新しい競技場を使い地区民の地域間、世代間交流を進め、絆を深める集いの場を作ろうとの声が上がり、昨年11月に多くの有志が集まり実行委員会が発足しました。

一度中止となったものなのに人が集まるのか?という心配はありましたが、以前のような集落単位の競技ではなく、年配の方から子供まで、更に車椅子を使用する障害のある方々まで皆が楽しめるように、何度も議論をしてきました。

みんなで伝統芸能の大切さを共有し、繋がりを深め、子供を育て、健康で楽しいひとときを過ごす、なにより普段自由に入ることの出来ない立派な芝生の上を歩こう!走ろう!という目標を立てプログラムを作りました。

そして、6月21日。「第一回 真野地区の集い ~つなげよう 広げよう真野~」が実現したのです。

開幕は真野地区5団体の鬼太鼓が共演。

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車椅子の方たちも競技に参加しました。

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子供達はもちろん元気いっぱい!

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甲斐市長も子供達へ賞品のかざぐるま配りで参加。

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地元の応援を受け?私も颯爽と登場!

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高齢者向けの競技、順位は競わないと言っても思わず力を出してしまいますね。

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最後はフィールド中央の芝生に集まり皆で佐渡おけさを踊りました。

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終了後も有事の際の炊き出し訓練として、ハイゼックス炊飯米でカレーライスをいただきました。

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地方においてもコミュニティーが弱まりつつある現代ですが、このように無理せず皆が楽しみながら地域の絆を深める場を、これからも維持して行きたいと思います。

元気なお年寄り達で始めた「佐渡を歩こう会」改め「大人の遠足」。
農繁期にかまけて一ヶ月遅れの報告となってしまいました m(__)m
今回はアカデミックに真野の歴史探訪(順徳天皇を学ぶ、見る、探す)です。

とは言っても冒険好きで好奇心旺盛な人々の集まりです。幻の堂所御所の石碑を求めて道なき道を探検しました。

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まずは、真野公園の駐車場に集合していつものように準備体操から。
今回も25名もの参加者がありました。

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第一歩は真野宮の参拝から。
順徳天皇は、父後鳥羽上皇の鎌倉幕府倒幕計画に参画し、承久の乱を引き起こしたものの失敗して佐渡島に配流されました。

天皇は在島22年、仁治三年(1242年)45才でここ真野宮で崩御されました。

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それでは真野宮を離れ、今回の目的地である堂所御所跡を目指します。

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真野川沿いを砂防ダムに向かい緩やかな登り坂を歩きます。
ここまでは初夏の森林浴気分で余裕のトレッキング。

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砂防ダムに着いたところで藪に蔽われ道が分からなくなりました。

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堂所御所跡は、佐渡の観光マップにも記載されているのですが、今まで何人もの方達がここで断念してしまったそうです。
今回は探検好きな仲間が大勢いますので、ネットで探した写真の地形を頼りに道を探索しました。

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こんな藪の中でかろうじて道らしきものを見つけて進みます。

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ようやく目印の沢に着きましたが、ここから右に登るか左に登るか?
暫く先遣隊が周囲を探索すると「見つけた!」との声が。

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藪に蔽われ道なき斜面ですが、皆喜び勇んで登って行きました。

770年余り前の事なのではっきりした証拠はないのですが、かつてここに真野宮の前身である真輪寺の奥の院、阿弥陀堂があり、順徳天皇はそこで崩御されたと「真野山皇陵記」に記載されているそうです。(諸説あり)

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天皇は本当にこんな険路の山中で過ごされたのでしょうか?
不謹慎かもしれませんが、久しぶりに人々が訪れ喜ばれるかと思いここで昼食の宴としました。

来る道は藪に蔽われていましたが、石碑は苔むすることもなくきれいに保たれており、地元のどなたかが今も大事に管理されているのが分かります。

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今回の大目的を果たすことができ真野御陵へ。
順徳天皇の御遺骨は京都の大原に御治定されたので、真野御陵は正式には「順徳天皇火葬塚」ですが御陵と同じ取扱いとなっているそうです。

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吉田松陰も佐渡に訪れた際に当時を偲んで漢詩を残しています。

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真野には順徳天皇ゆかりの伝説が多くあります。
これは狆石(ちんいし)。天皇の愛犬が化したものだとのこと。

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これは御馬石。天皇の愛馬が化したもの。
言われてみれば、犬や馬に見えない事もないかな。

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御陵橋から真野湾、真野宮を望む。
順徳天皇が上陸した真野湾岸の恋ケ浦には、天皇ゆかりの石碑が建ち並びます。

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最後は、郷土研究家である山本修己先生をお招きして、本日巡った真野の歴史について講義して戴きました。

史跡の郷 真野。ただ見て歩くだけでなく、こうして歴史を学ぶと味わいが違います。
これからも健康維持と好奇心を満たすため、佐渡の旅を続けていきます。

ルート

元気なお年寄り達で始めた「佐渡を歩こう会」改め「大人の遠足」。
会の名称はともかくブログ的には「佐渡を歩こう会」に戻します。
今回は春山に息吹く花を求め、金北山の山麓を散策しました。

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参加者も増え続け、今回は24名もの大人数!
どんどんパワーアップしています。

お年よりだけとは言えなくなりましたが、佐渡は結構車社会。若目(?)のうちから健康には気を使ったほうが良いでしょう。
皆さん、この会に参加するため普段から歩くよう心掛け足腰を鍛えているようです。

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スタートは新保ダム。
いつものように本日のコースを聞いた後、各自入念なストレッチを行ってから歩き始めます。

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今回は登山道を含むため、林道入り口にある観音様に無事を祈ります。

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林道の途中では山桜が見頃。

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いよいよ登山道の入り口です。
栗ヶ沢登山道から尾口登山道を登って行くと金北山の山頂に至りますが、今回は途中のたて池の清水が目的地となります。

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栗ヶ沢登山道の入り口周囲ではカタクリの群生が見られます。
現在片栗粉と言うとすべて馬鈴薯から取られているものですが、本来はこのカタクリの鱗茎から取られたものだそうです。
北海道出身の方は、小さい頃お婆さんがカタクリの葉っぱをほうれん草代わりにおひたしにしてくれたと言ってとても懐かしがっていました。

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まだまだ雪の残るところもあります。

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たて池の清水の手前でヌカるんだ急な斜面を登ります。
登り切ったところでどうでしょう!! こんな幻想的な景色に出会いました。

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水芭蕉の見頃は1週間ほど、ほとんど人が踏み入れない場所であるのに正にベストなタイミングで遭遇することが出来ました。

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枯れた薮の中ですが、ここで水芭蕉を堪能しながらゆっくりと昼食。
自分の足で登って来なければ見られない絶景の中での食事は最高に美味しいものです。

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昼食を終え元の登山道に戻るとすぐにたて池の清水。

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★注意★
ここから姫ヶ沢の沢沿いをどんどん下り姫ヶ沢登山口まで行きます。
最後の案内図にも書かれているとおり、この道は危険個所が多く一般向けではありません。
今回は屈強なお年寄り達(?)が大勢サポートしてくれたので足元が少し怪しいご婦人も無事下山することが出来ました。
山道に慣れない方は、元来た栗ヶ沢登山口へ引き返したほうが安全です。

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足場の悪いところにはロープが張られています。

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沢沿いにもきれいな花が咲いています。
ショウジョウバカマでしょうか?
見とれて足を滑らさないよう注意しましょう。

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ちょっとスリルを味わいましたが、皆無事姫ヶ沢登山口まで辿りつきました。

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なだらかな坂道を下ってスタート地点の新保ダムへ戻り楽しかった花道の散策も終了。
皆さん興奮冷めやまず、大声で話す会話がいつまでも山間にこだまします。


今年の目標は金北山の頂上を制覇すること。
ただ山は危険も伴うので、今後は参加者の体力に応じたコース設定にしようと言う事になりました。

これからも安全を心掛けながら、健康維持と好奇心を満たすために続けていきます。

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全国でイチゴ戦争が勃発!

出荷量の多い品種は、栃木の「とちおとめ」、佐賀の「さがほのか」、福岡の「あまおう」などですが、各地で新品種を開発してそのブランド化に火花を散らしています。

新潟県も負けていません。
佐渡を含む新潟は、冬季に気温が低く日照も少ないのでイチゴの生育には厳しい環境ですが「越後姫」という新潟ブランドがあります。
ゆっくり時間を掛けて熟すため甘いイチゴが出来上がるということです。

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「可憐でみずみずしい新潟のお姫様のようなイチゴ」ということで命名されたそうですが、甘さと酸味がほどよくバランスし、ジューシーでとても美味しいイチゴです。

農業で地域の担い手になる事を目指し昨年は農産物を作る方でお手伝いをして来ましたが、いつもお世話になっている農家の方のツテで店頭での販売促進を体験させて戴きました。


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販売場所はAマートの一角。
出入口の傍を陣取り、しかも「本日限り」の特価という事で皆さんに感心を持って戴き売れ行きは好調。


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夕方までに物がなくなってしまう恐れがあるという嬉しい結果で早めに売り子は切り上げることとなりました。


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売り子をしているとお客様から「大きいのが良い」、「小さいのが良い」、「どこの産地か?」、「〇〇農園のはどれか?」と色々要望を出されて参考になります。

もともとイチゴは日持ちがしないのですが、品種改良や輸送技術が発達したため海を越える佐渡でも他県産が幅を効かしています。

まずは佐渡の人に新鮮でおいしいイチゴを味わって戴きたい!
そんな気持ちでこれからも顔の見える販売に携わりながら、消費者の求める農産物を作れるようになりたいと思います。

佐渡は今桜の季節です。

真野地区には島内随一の桜の名所である真野公園があり、4月24日~4月26日には野外ステージにて「春の佐渡芸能祭」も開催されますので、是非ご覧下さい。


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◆「春の佐渡芸能祭」詳細は  こちら

協力隊的には少し残念なのですが、真野公園の桜並木は普段それほど混雑もせず落ち着いた雰囲気で鑑賞できます。
夜はカップル達が愛を育むデートコースにもなっているようです。


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夜桜のライトアップに彩を添える真野名物のハッタンぼんぼり。
私も冬の間新作に挑戦しましたが、野外ステージのど真ん中に置いて戴きご満悦(^O^)/


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ところで、真野新町では町屋のあちらこちらで庭に桜を植え、花見を楽しんでいます。
こちらは今年急逝した商工会の会長が植えた桜を囲んで故人を偲びました。


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別れは辛いことですが、桜の美しさと散り際の潔さがその人の人生を投影したものとして、残された人たちに元気を与えることもあります。
まだ小さな桜の木ですが、佐渡の厳しい冬を耐え毎年新たな花を咲かせ続けて欲しいものです。


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こちらは今月から地域の住民が気楽に集える場所として開始した喜楽小島屋さんでの観桜会。
場所を提供して下さったオーナーの方が、近くに住む高齢者を中心に声を掛け開かれたもので、普段はなかなか外へ出て来れない方々も楽しいひと時を過ごすことが出来ました。

健康教室など定期的に実施される催しだけでなく、地域の有志の方がさり気なく行うこうした気配りは、高齢化の進む地域の活性化には欠かせないものと感じました。

祭りやイベントが衰退して行くのも寂しいことですが、こうした営みは目に見えずに無くなってしまいます。

佐渡ではそうした住民活動がそこかしこで行われ地域を支えていますので、私も出来るところから協力して行きたいと思います。

今週は相川金山の桜並木でライトアップが行われています。
そうした名所を維持するだけでなく、それぞれの思いを背負った地域の桜も大事にして行きたいですね。


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真野に弁当屋ができた? とも思える題ですが違います。

私の住む真野新町に「ホッとできる、ホットな仲間と、もっともっとはつらつと」過ごしたい方達が緩く集える場が誕生しました。

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始まりは、佐渡市役所の健康推進室からの呼び掛けで、

・真野新町で暮らしてホッとしたい方
・真野新町でこころあたたまる「ホット」な仲間を増やしたい方
・真野新町でもっと健康でいたい方

が真野新町をモデルに「支えあえるまち」を考えてみましょうと言うことでした。

真野新町には商店街もありそこそこ人口のある町なのですが、例にもれず人の流れは大型ショッピングゾーンに流れ商店街の衰退と若者流出の波に揉まれています。
町には空き家と高齢者の独居世帯が目立つようになり、行き場がなく家に閉じこもりがちな高齢者の健康が心配です。

何回かの打合せの中で、メンバーの意見はそうした高齢者達も気楽に集まれる場所が欲しいという事に一致したところ、メンバーのお一人のご厚意から自宅の別邸を提供して下さると言う事でとんとん拍子に話しが進み、この度集いの場の運用開始となりました。

メンバーの中心は地域の健康推進委員の方々。

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真野新町では毎月二か所で介護予防としてはつらつ教室を実施しています。
そのうち一ヵ所の体育館は街のはずれ、しかも二階で長い階段を登らなければならないので、年々参加する人が減ってきているそうです。
今回の集いの場は街の中心で平屋です。メンバー達が回りに声掛けしてゆく事で参加者もどんどん増えることが期待されます。

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真野新町は職人揃い。
あっという間にのぼりや立派な看板も出来上がって皆さんの熱意を感じます。

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小島屋さんは昔料亭で年配の方なら誰でも何処かが分かるという事と、気楽に沢山の人が集まって欲しいとの事から「喜楽・小島屋」と命名。

料理好きの方から豪華な昼食も用意され、楽しいキックオフとなりました。

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女性陣のパワーに圧倒され、男性陣は控えめ。
今までは行く場所もなく、その辺をブラブラするしかないとぼやいていました。
立派なたまり場も出来たので、これからどう使うかを一緒になって考えて行きたいと思います。

元気なお年寄り達で始めた「佐渡を歩こう会」改め「大人の遠足」、
2回ほど参加できなかったので久しぶりの報告となりました。

休んでいる間に海外(島外のこと)も視野に入れこのような会名に変更されたのですが、佐渡の新参者としては前の名前のほうが良かったかな~とちょっぴり未練が残ります。

それはともかく今回は二宮(にくう)と真光寺を歩き、農家レストランで食事をするコース。
今回も16名もの方が参加しました。

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スタートは佐渡島でのショッピングの中心地である佐和田のホームセンター。
駐車場で入念にウォーミングアップを始めますが、買い物客が大勢いる中ちょっと異様な雰囲気です。

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最初の目的地である二宮神社へ向かう緩やかな舗装路を歩く途中、仁王門に興味を魅かれて文末のコース図には記載されていませんが妙照寺に寄り道。

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行き当たりばったりで歩くのもこの会の魅力、鬱蒼とした参道は何とも良い雰囲気です。

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参道を下り切ったところで正面に本堂が現れ、大きな茅葺屋根に圧倒されます。

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1271年に鎌倉幕府により佐渡流罪となった日蓮上人が3年間の流罪生活のうち2年間をここの草庵で過ごし、代表作「歓心本尊創鈔」を著し「大曼荼羅本尊」を顕して日蓮宗の教義を確立しました。
「歓心本尊創鈔」と言われても私は知りませんでしたが、南無妙法蓮華経と口に唱えれば仏果の成就を得ると説いたものだそうです。
妙照寺は1275年に弟子の日静が建立したお寺です。

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本線に戻り二宮神社に到着。

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二宮神社は、順徳天皇の第二皇女忠子姫を祭神とする神社で奥に御霊所があります。
また能舞台があり、毎年8月に薪能が開催されます。

この狛犬が咥えている玉は動くとの事(?)。

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次に訪れたのは真光寺にある清水山円照寺。

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ここの地名ともなっている真光寺は、上杉景勝が佐渡を領土とした時(1589年)金北山神社の別当寺とし、かつては寺家八坊を有し佐渡第二の大寺であったそうです。
明治元年の神仏分離令により真光寺は廃寺になり今は地名だけが残っていますが、後に再建した八坊のうちの円満坊が現・円照寺としてかつての遺品の一部を保有しているとの事です。

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寺社巡りの最後は金北山神社です。

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140段の階段を登るとブナの大木があります。
見ても良く分からなかったのですが、ここの樹木は色々な種が入り混じって共存しているのが特徴との事。

神社にお参りをして下山です。

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色々勉強させて戴きましたが、やはりお楽しみは地元のお食事。
今回は二宮の農家レストランに立ち寄りました。

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まだ3Kmほど歩かなければならないのですが、美味しい料理をいただきながら
男性陣はすっかり飲み会モード。

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お土産に焼き立てのパンも。

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センス良く古民家を改修しており感心しました。
私の住む真野新町でも古い町屋を再生しようという気運が高まっておりますので、大変参考になります。

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今回は緩やかな散策路でしたが18,000歩の道のり。
冬の間鈍った体には少々きつく感じられましたが、楽しい一日を過ごしました。
次回は春本番なので花を見に行こうという事になり今から楽しみです。

健康維持と好奇心を満たすため、これからも続けてゆきます。

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1月11日、真野新町の新町大神宮でどんど焼きが行われました。

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どんど焼きは大正月に天から降りてきた年神様が満月の小正月に煙に乗って天に帰って行くということで、本来14日の夜に行われたものでしたが、最近は15日近くの日曜日に実施されれる所が多いようです。

と言っても新暦の15日が満月とは限りませんので、神事的な意味合いは薄れて来ましたが、「その火で焼いた餅を食べると一年間無病息災で過ごせる」というような言い習わしは、全国各地色々な形で残っているようです。

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あれ?
これは前にやった石焼き芋?

先月試作してご近所に差し上げた石焼き芋が好評で、婦人方から是非どんど焼きでやって欲しいとのリクエスがあり、集まった子供たちに振舞うこととしました。

スルメやミカンを焼く所はありますが、芋を焼くのはあまり聞いたことがありません。
でも無農薬、有機栽培で作った栄養満点のサツマイモですから、子供たちの無病息災を祈るにはもってこいですね。

真野新町の商店街も年々寂れ、集まる子供たちも少なくなっています。
こうした地域の行事を少しでも盛り上げることができればと思い、今年も芋作りから頑張りたいと思います。

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9時を過ぎた頃から子供たちも一斉に集まり上段の石焼きでは間に合わなくなってきたので、下段の焚火で直に焼くことに(^^;
表面は見た目真っ黒になってしまいましたが、皆美味しいと喜んでくれました。

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ところで小川隊員の記事で詳しく書かれているように、佐渡では狸(貉)の大親分である相川の二ツ岩団三郎が有名ですが、新町大神宮にはその配下の四天王と言われる「おもやの源助」が源助大明神として祭られています。

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祠の裏には源助が出入りする穴が開いており、ここに油揚げのお供えをするとその晩狸達が集まって宴会をしているとか。。

真野新町ではそんなエピソードが沢山ある源助狸をシンボルにして、街を盛り上げたいと考えています。

--私の描いたハッタンぼんぼりも色々なイベントで活躍中、真野公園のお花見では新作も出しますので宜しくお願いします。

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寒波襲来!
このところ私の住む真野湾沿岸は寒風が吹き荒び、表に出るのもおっくうになります。

こんな日は、やっぱりアツアツ、ホカホカの甘~い石焼き芋なんかが最高ですね。

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時は遡って今年の春。
西三川で一人暮らしをしていたご老人が体を悪くして入院されたという事で、住居に隣接する小さな畑を使ってみないかとのお話しがありました。

小さくともご老人が大切に使っていた畑です。このまま放棄されては忍びないと思い、自分の農業勉強を兼ねて何か作物を作りながら農地の保全を図ってゆこうと考えました。

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時期的にサツマイモでも植えようかなと考えていると私の細君が俄然乗って来ました。サツマイモなら「紅はるか」が甘くて最高、自分が軽トラで石焼き芋を売り歩くと言い出す始末です。

石焼き芋売りは兎も角、何かイベントに使えるかなと思い近所の種苗店に行き苗を買いに行ったところ、たまたま入荷中で今度はいつ入るか分からないとの事。非常にラッキーでした。

紅はるかは熊本で品種開発されたもので、蜜芋とも呼ばれる「安納芋」より甘いと言われています。温暖で火山灰地質の熊本が原産であるため、夏でもクーラー要らずの佐渡でうまく出来るか不安でしたが、チャレンジするつもりでやってみました。

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心配をよそに秋にはこんなに元気に葉を繁らせました。
サツマイモは蔓が伸びすぎても葉が多すぎても芋が大きくならないと言われたので逆に不安がよぎりましたが、教科書に沿って何度か蔓を返しながら後は天命を待つのみです。

10月の終りに無事収穫。

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昔小学生の頃遠足で埼玉県に芋掘りに行きましたが、関東の土はフカフカで小学生でも簡単に掘れた記憶があります。
西三川の土は固くて重労働、注意しないと芋を傷つけてしまうので大変です。
それでも大豊作、私の細君も巨大な芋を掘り当て大満足でした。

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さて、サツマイモを一か月ほど熟成させていよいよ石焼き芋の試作です。

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焼き芋器は、とあるキャンプ場の特注品で、ドラム缶を改造したものを使いました。焚き木の炎を見ながら焼き上がりを待つ雰囲気は寒さを忘れるほどワクワク感があります。
ご招待したのはいつもお世話になっている居住地・真野新町のご近所の方々。

初めて石焼き芋をやって分かったのですが、石のほうもなかなか熱くなってくれません。その内子供たちも待ちくたびれて遊び始めたり帰ろうと言う子も出始めてしまいました。

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やっと完成!
不慣れで買ってくる物のようにこんがりとは行きませんでしたが、皆さんとても甘くて美味しいと喜んでくれました。

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本当は、秋のいくつかあるイベントで地域の方々に振舞うことが出来れば良かったのですが、今回は準備が間に合いませんでした。
いずれは佐渡で農業をやりながら、地域の人が集うお店(こちらは細君)を出すことができれば良いなと思っています。
隊員任期中には色々チャレンジしながら、地域の方々にも楽しんでもらえるこんなミニイベントもやって行きたいと思います。

余談ですが、熱くなった石は冷えるのも時間がかかります。
火を消し凍えながら後片付けを終える頃には、辺りは真っ暗となってしまいました。。

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自宅の物干し場で干し柿を作り始めました。

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この柿は、昨年まで管理されていた方が高齢で続けられなくなり、地元の柿組合の方から面倒みてくれないかと声を掛けられた小さな柿畑で、今年の2月より私が育てたものです。

これまで果樹栽培などやったことはありませんでしたが、近くの柿農家の方にご指導をお願いしながら無事育てることができました。

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剪定を始めた2月は雪の降ることもあり、冷たい日本海の強風も伴いどんなに厚着をしても体の芯まで冷え切ってしまうほど厳しい作業でした。

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始めは伸び放題に伸びた枝をどう切ってよいか悩むばかりでなかなか作業が進みませんでしたが、新芽が出始める3月の半ばにはなんとか終える事ができました。

実は、素人がバッサバッサと枝を切り取った木が元気に育つかとても不安だったのですが、桜が満開となる4月の半ばには一斉に新芽が吹出しホッとしました。

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5月の連休も過ぎると雑草も伸び始め、他の田畑を含めて雑草との戦いが始まります。予想はしてましたが農業は雑草との戦いに明け暮れるものと思い知らされた一年です。

5月後半から夏の作業は摘蕾、摘果となります。
まずは新枝1本に蕾が一個になるように摘蕾しますが、遅れて出る蕾もあるので2巡した後更に仕上げの摘蕾を行いました。

7月半ばからは摘果。最終的に15~20枚の葉あたり1個の実を残します。
摘蕾、摘果は実の向きや位置、傷、形を見ながら数を減らすことで養分ロスを無くし、大きく形の良い実を作るための大切な作業です。

この他に肥料や防除の薬剤散布があるのですが、設備を持っていないのでこれらは柿生産農家の方にお願いしました。

農家にとって夏は大忙しです。
私も田植えのお手伝いをしたり、耕作放棄地で夏野菜を栽培したりしていたのですが、そこらじゅうで雑草との戦いに明け暮れる毎日で、気が付けばこんなに実が大きくなってしまいました。

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ピンチ!! 落葉病発生す。

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収穫を間近に控えた9月末。JAの圃場検査を受けた際、畑の隅で落葉病に罹患されている事を指摘されました。
今年は島内で落葉病が大発生し問題となっています。畑の隅で薬剤散布がし難いところで罹患したようです。

すぐさま枯れた枝葉を除き対処。
落葉病のウィルスは、土の中で生きながらえ来年また発病する恐れがあるため、丁寧に取り除き圃外で焼却する必要があります。

初めての柿栽培で色々苦労もありましたが、無事収穫の秋を迎えることができました。

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JAには良品2,500個ほどを出荷。
専業の柿農家に比べれば微々たる数量ですが、初めて商品として出荷できたものですから感激ものです。
ハネ柿も冒頭の写真のように干し柿にするなど大事に利用しています。

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収穫を終えた木。
一年間、お勤めご苦労さまでした。

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この柿畑は、他の柿畑から少し離れたところにある小さな畑ですので引き受けてくれる農家の方もおらず、今頃耕作放棄地として荒れ果てた姿になっていたかもしれません。

私は協力隊の任期後も新規就農者として佐渡に定住したいと思っていますので、こうした担い手のいない農地を保全しながら農業技術の習得を目指しています。始めは微々たる力でも、仲間を増やしながら中山間の田畑を守る大きな力になってゆければと夢見ております。

ところで、柿は栄養豊富で美容や健康に良く効き、果ては「二日酔いには柿」といわれる最強の果物なのですが、何故か人気はいまいち。
単価の安さと担い手不足で柿農家も困っています。

私も自宅に持ち帰ったハネ柿の山を前にして、柿を使ったスイーツなど何かヒット作は出来ないかと日夜思い悩むこの頃です。

皆さん、秋のデザートには★柿★を宜しくお願いします! m(__)m


蛇足;昨年は知人の庭で放任された柿を戴き柿酢を作ってみました。
   放任された無農薬の柿なら天然の酵母菌でおいしいお酢になってくれます。
   ちょっと見た目はグロテスクですが、、

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このところ朝晩はめっきり寒さを感じるようになりました。

私の住む真野地区はそれほど雪は積もらないのですが、西三川集落では積もった雪で木々の枝が生活道を塞がないようにこの時期枝張りを行います。

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佐渡ではところどころでこのような放置竹林が見られますが、土地の所有者と連絡が取れず手が付けられない事が多いようです。

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夏の間釣り人が集まる西三川漁港もそろそろ冬の気配が訪れて来ました。

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もうすぐ寒い冬が訪れると思うとちょっと憂鬱になりますね。

今年も西三川のりんごオーナー園で収穫祭が行われました。
この日を界に1カ月ほど農園を解放して、オーナー自身が自由に収穫することができます。

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昨年は知人のおすそ分けに預かり収穫の体験をさせて戴きましたが、今年ははれてオーナーの一員として存分収穫することができました。

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オープニングはオーナー園園長の挨拶。
今年佐渡では長雨や台風の影響もなく、リンゴの出来は近年になく良いとのことです。

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大きな木ではまだ色づきも少なめですが、これから12月の始めまで徐々に甘味がましてきます。

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私の木はわい小化栽培で、日当りが良いせいか皆真っ赤に色づいていました。

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でも色気に騙されてはいけません。
リンゴのおしりが黄色く色づいたのが甘くなった証拠。

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下の写真のように十分赤くてもおしりが黄色くないものはまだまだすっぱいので、もう少し置いておきましょう。

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農作業は収穫しか手伝わない私の奥さんも上機嫌です。
まだまだ早いと言っているのに、次々ともぎ取ってしまいました。

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私もたまらずその場でかじりつきます。
ん~~、十分甘い!!

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収穫の後は果樹組合の出荷倉庫で懇親会。
今年は天気も良く大勢の人が来て下さり、女性スタッフの皆さんが用意した料理を食べながら、楽し一日を過ごすことが出来ました。
収穫で忙しい時期にもかかわらず、どうもありがとうございました。

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オーナー園は果樹組合の有志が利益を度返しして行っている消費者との交流の場です。皆さんも自分のリンゴをもぎ取ってかじる醍醐味を味わってみませんか?

オーナーは一年契約ですが、来年も是非続けたいと思います。

元気なお年寄り達で始めた「佐渡を歩こう会」、
4回目となる今回は、ドンデン高原の山歩きです。

毎回新たな参加者が増えてきており、今回も17名の方が集まりました。
50台前半の比較的若い方も参加するようになり、お年よりだけのサークルとは言えなくなりましたが、今回は本格的な山道を歩くということで、ちょっと心配です。

スタートはドンデン山荘。

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天気に恵まれ、小佐渡の向こうに新潟の山並みがうっすらと見えるほどでした。紅葉を見るにはまだ早いですが、暑くもなし、寒くもなしで山歩きには最も心地よい時期だと思います。

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本日見頃のお花。
残念ながら私には名前を言われても花の姿が浮かびません。

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いつものように元気良く一斉にスタート。

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途中で牛さんに遭遇、車道を堂々と歩いていました。
ドンデン山荘へ上がる途中に牧草の整備された牧場もありましたが、ここの牛たちはどこでも自由に歩きまわっているみたいです。

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冒険心いっぱいのお年寄りたちは近道があれば好んで入ってゆきます。

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どうやら廃道となった道を来たようです。

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ここから本格的な山登りとなるのでアオネバ十字路で一休み。

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1時間ほどひたすら登り。

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初参加のお一人は体力に自信が持てずにここで引き返しましたが、他の方たちは体力に合わせてゆっくりと登りきりました。

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マトネ山頂でお昼ごはんと記念撮影。

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元気のある人たちは、石花越分岐点へ向かう途中のピークまでピストンをしました。

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帰りの道端で見つけたヤマトリカブト。
美しい花ですが、猛毒を持つといいますのでこれだけは目に焼き付けて注意したいです。

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今回も天候に恵まれ無事終了したことにホッとしましたが、体力的にキツそうに見えた方でもとても楽しそうに登っていたのが印象的でした。

これからも、無理をせず安全で楽しいトレッキングを続けてゆきたいと思います。

今回ルート

私が佐渡に移住してきたのは昨年9月、ちょうど着任地の西三川で祭
りがあるということで、まずは小布施神社の例大祭を見学してからも
う1年が経ってしまいました。

1年を振り返り色々なことがありましたが、2年後の任期終了後も農
家として佐渡に貢献してゆくことを目標として、まだまだ農修行は続
きます。

さて、小布施神社の例大祭ですが真野地区の海岸線にある12ケ村が
一同に催す秋祭りです。天狗(猿田彦)、神輿、大獅子が氏子宅を回
り五穀豊穣、大漁、家内安全などを祈願するものだということです。

大獅子には高崎集落の雄獅子と西三川集落の雌獅子がありますが、私
は雌獅子の担ぎ手として参加させて戴きました。獅子の後側に入って
皆について行くだけですが、移住1年で集落の人達のお祓いをする側
になるとは出世したものです。。(というか本来は集落の若者が獅子
を担ぐものですが西三川の方の計らいで参加させて戴きました)

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小布施神社は室町時代に建立され、祭神は大彦命と言われています。
また、社叢のアカガシは日本海側の北限となり古くこの辺りで自生し
ていましたが、現在は貴重なものとなっているそうです。

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パレードは朝の8時から開始。
いつもはひっそりとした境内も早朝から大勢の人達が集まって来ました。

途中こんな凝った御神灯がありました。

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以前は500軒以上の氏子宅を二日間掛けて回ったそうですが、今は
各集落の集会所にはトラックで移動しますので、年寄りでもなんとか
持ちそうです。

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夕暮れ近くに見事な虹も現れました。

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最終地の豊田集落では各氏子宅を巡廻します。
暗闇の獅子の中でいつ終わるとも分からず、さすがにくたくたになり
ました。

神輿を豊田集落に引き渡しクライマックス。

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昨年はパレードのスタートを見ただけでしたが、本年は一日大獅子を
担がせて戴いたことで、佐渡の一員になったことを実感できました。
出来ることは限られますが、今後も一つひとつ地域の担い手として貢
献してゆければと思います。

元気なお年寄り達で始めた「佐渡を歩こう会」、
3回目となる今回は、岩首の棚田を歩く!です。

前回から間を置かずに開催しましたが、徐々に参加者も増えてきており今回は15名もの方々が集まりました。
特別参加手続きがある訳でもなく、毎回誘われた人が友達を誘うという形で自然に増え、今回参加できなかった人も含め20名ほどになります。
行きたくなったときに行きたい人だけが参加する、そんな緩やかな会です。

まずは岩首談義所(廃校となった小学校を活用した交流拠点)に集まって、今回ガイドをして戴いた談義所オーナーでもある大石さんのお話しから始まりました。

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毎回、地元の方からその地域のお話しを聞かせて戴くのも、この歩こう会の魅力になっています。

なお、ガイド付きの棚田散策は通常佐渡観光協会を通じて有料で申込むことができます。料金については観光協会や地元、ガイドの方々などでシェアすることで成り立っていますので、今回も参加した皆さんにはご負担をお願いしております。

颯爽と談義所をスタート。

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目的地までひたすら登りの3.2km、
しんどかったら途中で戻ろうか、と弱気な言葉もちらほら。。

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岩首昇龍棚田と呼ばれるとおり急峻な棚田ですが、皆さんいつものようにワイワイ話しながら快調に上ってゆきます。

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途中一回だけ休憩、皆さん絶景を見ながら余裕の表情です。

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ハート型やちっぽけな田圃たち。
維持、管理してゆくのはいかにも大変そうです。

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目的地の展望小屋に到着。
小屋は住民と専門学生たちが共同して作ったものですが、昨年風雨で壊れてしまったとのこと。
ここから一望する海に繋がる棚田の姿は絶景で、新たにカフェを作ることを計画中とのことです。

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それにしても一人の脱落者もなく皆さん元気に完走しました。
長い登りでちょっと心配していたのですが、お見事です!

再び談義所に戻って名物「里山弁当」で昼食。
観光協会を通じて棚田散策を申し込む際オプションで予約する事ができますが、山海の美味満載でお勧めです。

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お酒も入り昼間から宴会のようになってしまいましたが、最後にひとふんばり不動明王が住むという養老の滝を見物。
滝の水を飲むと子宝に恵まれるといいます。

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地域おこし協力隊の活動内容のひとつの例として健康づくり支援があります。地域のお年寄りたちの健康づくりに貢献できればと思い参加しておりますが、いつも自分のエネルギー不足のほうを感じさせてしまいます。参加者の中には多少足腰の弱った方もいらっしゃいますが、毎回元気いっぱい楽しそうに歩いていらっしゃるのに感心します。

健康長寿にはいつまでも明るく、楽しく、好奇心を持って心身を働かせることが大事。そんなことを感じさせる活動で、発起人であるりんごオーナー園の佐々木さんの地域づくりは大変参考になります。

ところで次回は海外(島外のこと)に出よう、という話しが出てきました。
そうすると「佐渡を歩こう会」ではなくなりますかね。。

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真野商工会の真野まつり振興会からお誘いがあり、ハッタンぼんぼり作りに
参加しました。

ハッタンとは、昔田植えの際に苗を植える目印をつけるために使用されてい
た農機具だそうです。このハッタンの骨組みに紙を貼り、思い思いに絵を描
きぼんぼりとしたものです。

十年ほど前、真野商工会の有志や地元の小中学生が作り始め色々なイベント
で展示されておりますが、特に春の真野公園桜まつりでは夜桜に添えてライ
トアップされ名物となっております。

ハッタンぼんぼりは現在120基ほどありますが、汚れたり破れたりするの
で2~3年で更新しなければなりません。
今回、夏まつりに合わせ20基ほど1週間かけて更新しました。

年々作る人が少なくなり時には2~3名しか集まらずに存亡の危機を向えて
いたとのことでしたが、飲食店のマスターでもある振興会長が、私を含め飲
食店に集まる客たちに声を掛けてくれたおかげで毎晩10人以上が集まり賑
やかな活動になりました。

実は、何をやるのかも良く分からずに真野商工会館を伺ったのですが、真っ
白な紙を貼ったハッタンに何でも良いから絵を描いてくれとのこと。
高校以来絵の具で絵など描いたこともないので、下書きもしないでさっさと
描きあげてゆく回りの人達を見てビビッてしまいました。

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とうとう初日は筆が動かずハッタンに紙を貼る作業だけで終了。

一日図案を考え作業開始。
始めは六角柱にうまく円が描けずにちょっとスイカが歪んでしまったり、絵
の具が滲んでしまったりと苦戦しましたが、ビールが入ってだんだん調子が
出てきました。

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絵を描かない人は描きあがったハッタンに雨除けのビニールを貼ったり、ビ
ールを飲みながらただ冷かしていたりと和気アイアイで進められました。

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私の力作!! 名付けて「西三川フルーツパラダイス」です。
年と顔に似合わずだいぶ漫画チックになってしまいました。

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頭の中ではもっと色々描いてみたいと思っていたのですが、いかんせん絵描
きの腕がついてゆきません、ともかくも一つは完成できてホッとしました。
夏まつりでお披露目されるのが楽しみです
回りからはおだてられて次回は3基描いてもらうと言われてしまいました。

最終日にはほんぼりを点灯した中で乾杯。
商店街のプロの料理に混じって婦人達も自慢の料理を持ち寄り大宴会となり
ました。

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絵の達者な人達だけでなく、誰もが楽しみながら作り上げるものです。次回
はもっと多くの人達が参加できるよう協力したいと思います。
(そうすれば3基も描かずにすむかな。。)

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