佐渡市地域おこし協力隊サイト

佐渡市地域おこし協力隊全メンバーによる活動報告のサイトです

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小川佳奈子(新穂地区)

清々しい朝が続いていますね。

今朝は、私の勤務地である新穂行政サービスセンターに珍しいお客様が。
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「にゃ~にゃ~にゃ~...」と言って、行政サービスの窓口までいらっしゃいましたが、挨拶をして帰って行きました。新穂にお引越ししてきた挨拶にきたのかな?

涼しい風が建物に入ってくるので、扉を開けているとこんな珍客もやってくるようです。


佐渡の果樹農家さんは、ネクタリンから桃、りんご(早生の品種です!)の収穫に移り、季節は確実に秋へと向かっているのだと思えてなりません。蒸し暑いですが…。

さて、時は3週間程前に遡ります。まだまだ盛夏の候、7月最後の土曜日に秋の実りの前に柿の最終摘果を行いました。5月に摘蕾をした際は、指で押すだけで簡単に摘むことが出来ましたが、「摘果」になるとはさみが必要になってきます。

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そして、前回の摘蕾(様子はこちら)は枝の真ん中あたりの蕾を残す、という割とシンプルな法則で摘むことが出来ましたが、今回は、実の状態や枝の付き方、葉の枚数に対して残す個数を決めたりと、難しかったです…。

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ちなみに、お尻がお座布団のよう(×印のよう)に凹んでいるのは良くないので落としてしまいます。この程度は私も見て判断が出来るのですが、葉の枚数に対して何個実を残す、ということになるとパッと見では判断できないので、一枚一枚数える羽目に…暑さのなか気が朦朧としてきました…。

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この日は猛暑となり、午後は作業中止となりました。「私の柿の木終わってない!」と慌てる私を見て、長畝若い力のメンバーから「もう終わってるよ」の一言。。。

ネクタリンにしろ、そして柿も結局周りの方のお世話になりっ放しの私。面目ない。面目なさすぎる!

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落とした柿に顔を書いて遊んでる場合ではありません!
隊員の任期は3年。3シーズンこなせば少しは使いものになるかなぁ…。
 


お盆ウィークには、佐渡の人口がググっと増えたように感じました。私も姉家族、母や叔母夫婦が帰省し、昨年までとは立場も変わって、すっかり皆をお迎えする側に回りました。(トキの森公園ではサドッキーもお出迎え♪)

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さて、8月のお客様は家族だけではありませんでした!佐渡に来たからこそ出会えた人、又嬉しい再会もありました。

8月上旬、まずやってきてくれたのはブータンからのお客様。

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放送大学の教授である河合先生と共に、佐渡のトキ野生復帰事業を中心とした環境への取り組み、生物多様性農業などを学ぶためブータン国立大学の学長さんたちが来島されました。

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トキ野性復帰ステーションにて環境省の広野上席自然保護官とお話をする学長さんの目はとても真剣でした。「GNH(国民総幸福度)」で一躍注目を浴びるようになったブータンですが、自分たちの国をどう良くしていくか、という課題に若者を育てる現場にいる人たちは、直面しているのだと感じました。

それは佐渡も同じこと。私たちがブータンの人から学ぶこともきっと多いはずです。9月12日には真野ふるさと会館でブータンに詳しい河合先生の講演がありますよ。是非聴きに行きたいと思います!(詳しくはこちら


続いてのお客様は、5月に田植えに来て下さったお料理ブロガーのちょりママさんとかめきちパパさん!台風の影響をもろに受け、それでも生長した稲を見るのを楽しみに、来てくださいました。

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まずは金井にあるJA佐渡のカントリーエレベーターを見学。このサイロのなかにお米(籾付)が貯蔵されるのだそうです。秋には脱穀したお米を積んだ軽トラが搬入にきて、駐車場は大渋滞になるのだとか…。またその時に見に来たいと思います!(なにやら恐ろしい注意書き…)

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一番上まで来ると、国仲平野を一望でき絶景でした。上から見ると大小様々な区画の田んぼや、ファームポンドが田んぼの中に点在しているのが良く分かります。
 
カントリーエレベーター見学のあとは、お待ちかねの林さんの田んぼで生き物調査です!生きもの語り研究所の大石さんや、地域おこしの中村隊員(高千・外海府)、総合高校の生徒さんも一緒でワイワイと楽しい生き物調査でした。やっぱり大人数でやると沢山の生き物が見つかるし、やっていて楽しいですね。

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たくさんの水カマキリやドジョウ、ガムシ、アマガエル、クモなどなど、生きものを育む田んぼとして申し分ない調査結果となりました。林さんが無農薬無肥料で作るこの田んぼ。きっとトキが餌場にする日が来るはず!

更なる獲物を狙うかめきちパパさん高校生に絡むちょりママさん♪笑
そして、5月の田植え同様、かめきちパパさんの真剣さが何とも印象的なのでした。

2日目は外海府を満喫してもらう予定でしたが、台風の接近もあり断念。次回にお預けです。
収穫の11月には、稲穂も黄金色になってお二人のお越しをお待ちしております♪
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島内各地で夏祭りが最盛期。ブログも祭りの告知で賑わいを見せています。

昨夜は、佐和田の獅子が城祭りへ行ってきました。私にとっては佐渡でも馴染み深いお祭りです。小さい頃は祖父に手を引かれ、ゴザを持って佐和田のグラウンドへ行きました。花火も今のように音楽はなく、一発一発上がるのにだいぶ間があったような記憶があります。

そしてやはり耳に残るのは盆踊りの「佐渡おけさ」の歌声と三味線の音。大きな櫓を囲んで、2重3重にもなった輪に入って、母親の踊りを真似しながら踊るのが大好きでした。
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しかし、いつからか盆踊りの輪も小さくなり、代わりに様々な出演団体さんが祭りに花を添えるようになりました。フラダンスももちろん華やかで素敵ですが、「夏祭り=盆踊り」は、もう時代には合わないのでしょうか。母親譲りの盆踊り好きとしては、少し寂しい傾向です。

そんな私に朗報?が舞い込んだのは6月半ば。長畝の川上さんから新穂音頭に今の踊り方とは違う、昔ながらの踊り方があり、それを復活・継承したいのだと話を持ちかけられたのでした。

と言っても、新穂音頭の「に」も知らない私には、踊りをビデオで撮影し保存するとか、何通りもある新穂音頭の歌(鈴木主水くどき、トキくどき、サルくどき、木之助くどき等々…)をまとめるくらいのことしか思いつきませんでした。それが、新穂地区の活性化を考える会の会議のなかで、こんなことをやっていると川上さんが口にしたところ、「そりゃみんなでやらんか!」と女性陣の助けを受け、週一の練習日まであっという間に決まってしまったのでした。

この土地の人は、芸事が好きで、文化的なものを大切にしたいという気持ちが強いように感じます。そうでなければ、毎週盆踊りの練習にせっせと足を運んではくれないでしょう。何より皆集まって踊るのが好きみたい。

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新穂音頭をご存知の方は「兄ちゃん 先から たいそでごんす~♪」という歌い文句を耳にしたことがあるでしょう。川上さん曰く、昔は歌いながら踊りを踊っていたこともあったそうで、この歌を皮切りに、皆が好きなように歌を付けて踊ったんじゃないかと言っていました。昔は踊り手の数だけ歌があったかもしれません。

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本来は8月10日の長畝の納涼会で踊る予定でしたが、あいにくの雨で盆踊りが中止になったため、初披露は明後日8月14日の「新穂ふるさと夏まつり」にお預けです。

若い人、新穂音頭の一つや二つ、踊れないでどうするっちゃ。べいのこ音頭でも構しません。わしが替わって音頭を取るぐらい言うてみぃっちゃ。

当日、皆さんの参加をお待ちしております!





ついに!この時が来ましたよ~♪

7月27日(日)早朝、私のネクタリンを無事収穫致しました!
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今年は収穫時期が例年より早かったそうで、つい先日袋掛けが終わった(押せ押せで7月上旬までかかってしまいました)と思ったら、早やM先生から連絡が…。

仕事の合間を縫って、上新穂のネクタリン畑へ行くと、ネクタリンの甘い香りが木の側にいて香ってきます。

収穫し時かどうかは、いくつかの判断材料があるそうです。
私の場合はまずお尻の赤みと、手で触ってみて硬さを確認(ただネクタリンは桃より触感では判断しにくいそうです)、その後香りがするか、鼻先を近づけて香りを嗅ぎます。その次に、ヘタの周辺の色を見て、青みが薄いかどうかチェック。

先生曰く、熟したものは皮の表面のテカりがなく、マットな色になるのだそうですが、私にはそこまで区別できず。
(人間と同じ、熟す(歳をとる)と顔の脂もなくなってくる…、けど、それが熟した証拠!なんて冗談を言うのは、果樹の大先生Sさん。)
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摘果が遅かったせいか、やや小ぶりの出来。大きいもので190gでした。核割れ(種が真っ二つに割れてしまうこと)も多いように感じました。摘果で残す実の選別が、まだまだだったなと反省。

それでも、「秀」12個入りが2箱完成!家族とお世話になっている方に贈りました。それぞれに甘くて美味しかった!と感想を頂き、本当に嬉しい♪
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果樹農家さんの作業を実際体験し、どれだけの手間暇をかけて実が育てられているのか知りたくて、Myネクタリンのお世話をしてきました。
最後の袋掛けでは、私が思うように畑に行けず、3分の1はM先生が掛けて下さり、その他木の防除や下草刈り、私が手を加えたのはほんの一部だったと感じています。

それでも、季節ごとにすべき仕事があり、毎年天候や、木の具合などを見ながらの作業、木に実が生って当たり前の世界から、一歩踏み込んだ果樹栽培の世界を経験できたこと、とても勉強になりました。
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佐渡はフルーツ王国。実?身をもって実感。




新穂の下新穂集落にある新穂城跡のお堀。
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そこには美しく咲き誇る淡いピンクの蓮の花たち。
蓮はおよそ1億4000万年前から地球上に存在していたとても古い植物なのだとか…。

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彼らを写真に収めながら、こんな疑問が湧いてきました。

「お釈迦様はどうして蓮の花の上にいるのかしら???」

調べてみると、それはそれは有難い教えが隠されていました!

蓮の花は、泥水でなければ大輪の花を咲かせることがないそうです。
仏教では、泥水=人生の辛いことや悲しいこと、耐え難いことを意味していて、そういった苦行が根底にあってこそ、その先に悟りが開かれるというわけです。

大きな苦しみを乗り越えた人だからこそ、その先に大輪の花を咲かすことができる、幸せを見いだせる、お釈迦様は説いているのだそうですよ。
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どうでしょう?蓮の花拝みに行きたくなりましたか?

8月3日日曜日は、「新穂城跡はすまつり」。
南線を両津方面からずっと来て、新穂の山王さん(右手)を過ぎて、しばらくすると右手に蓮の葉が一面に広がるお堀が見えてきます。

当日、下新穂集落センターでは、写真展や出し物も観られます。下新穂集落の方たちが作る豚汁や模擬店も出ますので、皆さん是非遊びに来て下さいね。

※開催は午後3時~7時半までです。

先週末、兵庫県豊岡市で開催された「第五回コウノトリ未来・国際会議」。

豊岡は、日本で最後の野生コウノトリが生息していた地。1971年にその姿を消す前から、人工飼育が行われ、幾多の失敗を経て今では70羽以上のコウノトリが自然界の空を舞っています。

そうなんです、佐渡のトキの野生復帰と重なる部分がありますよね。

実は、トキの野生復帰の取り組みには、この豊岡の取り組みなくしては語れません。

そんな「野生復帰事業」の先輩の懐へ、今回飛び込んでまいりました。

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と、言うのも、2日間行われた今回の会議テーマは、「未来へ!」。
2日目は、コウノトリ未来・国際大学と銘打って、1日限りの大学が開講されました。そのなかで、私も若者代表の一人として、パネルディスカッションに参加しました。

「未来へ!」というと、どうしても明るく夢のある答えを求めてしまいがちですが、進行役の先生からは「格好良い答えを出さなくてもいい」とアドバイスがありました。

ここにいるメンバーは、現実と向き合って、地に足がついたひとたちなんだから、と。

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若い世代の人たちを前にすると、大人はつい、きれいで夢のある話をしたくなるもの…でも、現実と向き合いながら、自ら選択した道で、必死に頑張っている人の言葉にこそ、重みがある。。。

そう信じて、私も、根っこのない新しい土地で、とにかく日々まい進していることを、短い時間でしたがお話させて頂きました。

会場に来ていた高校生たち。少しでも伝わったといいな~。

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豪華な顔ぶれと、この豊岡の地で出会えたこと、本当に感謝です!


昨夜、新穂のとある場所に、珍しい顔ぶれが集まりました。
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大野の獅子や鬼、新穂中央の鬼、瓜生屋の獅子に、佐和田二宮の鬼面まで…
なんだか神様の会合のよう!

これだけ勢ぞろいしたワケは、浅草で文久元年から芸能具の製造販売・修理をされている宮本卯之助商店さんが佐渡に来島、この日は新穂で一夜限りの芸能具の管理・保存相談会を開いて頂きました。

宮本卯之助商店岡部さんから投げかけられた言葉は、どれも職人からのメッセージ。
鬼面を見ながら「皆さん、神様と思って接していますか?」との一言。
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重みのある言葉に、一同考えさせられた夜でした。
自分も太鼓を打つこと、太鼓との接し方を改めなければ…。

ひとつひとつの面や獅子頭を見ながらの解説は、なんだか学校の講義のようでした。
各集落の芸能具が一同に会すというのも、滅多にないことなので、大興奮でした!

ご参加頂いた皆さん、ありがとうございました!
芸能具の扱い方も、鬼太鼓を継承していく上で、芸とともに
後世へと伝えていって欲しい大切な知恵の一つです。

以前、こちらでもご紹介した朱鷺米応援大使のちょりママさんとかめきちパパさん。

なんと、朱鷺米と料理ブロガーさんがコラボレーションしたページが出来ました!
環境も育む朱鷺米の米作りや、前回料理ブロガーさんたちがいらっしゃった時の動画に加え、佐渡市地域おこし協力隊の私たちの紹介まで!是非ご覧ください→朱鷺と暮らす郷×Nadia

さて、ちょりママさんとかめきちパパさんが5月に田植えをした田んぼ。
見守り隊を任命された私は、その後も何度か田んぼの様子を見に伺っています♪
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田植えから約1ヶ月後の6月頭、竹ぼうき除草とフキの除草液をまきに行きました。
竹ぼうきは思ったほど重くはなかったですが、広い田んぼをやるとなるとキツイ仕事でした。フキ液は独特の発酵臭があります...。
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この日実施した生きもの調査の様子も含めて、その様子を一枚のお米だよりに仕上げてみました。いかがでしょう?
ちょりママさんとかめきちパパさんにも喜んで頂けて作った甲斐がありました!田んぼと消費者をつなぐツールとして一役買えたら...と思っています。

そして昨日、中干に入る前に...と田んぼの様子を再度見に。一人で行くのは初めてだったので、道に迷いながらなんとか到着。
田んぼの主、林さんの「賑やかなことになってるよ」という言葉どおり、たくさんの生きものと出会えました!

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草もだいぶ生えていました。ここまでくるとフキの除草液では効かないので、あとは機械で除草をし、稲に大きくなってもらう(日陰を作る)しかないそうです。

フキ除草は今年初めての試み。また来年に向け課題が出来ました。
この試行錯誤が面白いっと、林さんが言うのだから、私もついつい笑ってしまいました。何とも頼もしい限り。

8月まであと1ヶ月。ちょりママさんとかめきちパパさんの来訪まで、稲がどれくらい生長してくれるか、楽しみです。

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先週、6月24、25日は新穂の天神祭りでした。

北方子供鬼太鼓から、提灯行列や神輿、そして青年会の鬼太鼓と盛りだくさんな2日間でした。
4月の山王祭が「神事」としての意味合いが強かったのと対照に、天神祭は「祭り」の色合いが濃く、多くの人が関わっていることに変わりはないのですが、その運営には莫大なエネルギーを必要とするのだと感じました。

だからこそ、華やかで賑やかな祭りの裏に、いくつものドラマがあって、葛藤があって、照らされない部分もあるのだと思います。それに気付けたのも、自分が青年会の一員として、役割を与えてもらえたからこそでした。
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祭り中、正直「キツイなぁ。」と思う瞬間もありました。
でも、そんな気持ち、祭りには不釣り合いだってこと、集まってくれた子供たちの姿を見ていると、すぐに思い直せてしまうんですよね。
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気づくと、新穂に来てもうすぐ9か月です。
祭りを経験する度に好きになる鬼太鼓、新穂の人たち、新穂の町。

こんな私ですが、今後ともよろしくお願いします!良いお祭りでした!
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農作物と身近に接していると、気候の変化に正直な自然の流れを肌で感じることができます。

5月は柿の摘蕾(てきらい)に、長畝の柿団地へ。剪定以来の柿畑は青々とした葉が茂り、グイッと若い枝も元気に伸びていました。
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摘蕾は、枝になる実の数を制限して、実一つ一つを充実させるために行う作業です。柿は蕾が実になる確率が高いのだそうで、摘みやすい蕾の内に落としてしまいます。
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この時期は、まだ指で押すと簡単に落とすことができます。枝に4,5個の蕾が生っていますが、そのうちの1個だけ、大体真ん中あたりの下向きの蕾を残して、あとは摘蕾してしまいます。

通常は額が4枚ですが、たまに3枚のものがあります。柿の実は、額に合わせて大きくなるので、額が3枚だと3辺(三角)の柿になってしまうので、これも落とします。確かに、大きく立派な柿って四角いですよね。

この柿畑には、私の木以外にも近くにある行谷小学校の生徒たちの木もあります。
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S先生の説明に耳を傾ける行谷小学校の3,4年生たち。これだけ周りに柿の木がある環境でも、木になった柿を見たことのない子もいて驚きました。収穫の秋、子供たちの反応を見るのが楽しみです。

次回の作業は7月。
秋の実りに向け、柿の美味しい食べ方もだんだんと研究し始めなければ!





先週末はとても刺激的な出会いがありました!

佐渡の朱鷺認証米応援大使である、ちょりママさんとかめきちパパさんが佐渡を体感するべく、海を越えやって来て下さったのです♪

お二人は、レシピサイト「Nadia」でお料理ブログを掲載されている、なにやら人気ブロガーさんということで、お会いするまで、私もいつになく緊張。

でも、お会いしてそんな緊張はどこへやら…とても気さくな方々でした♪
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当日のメインイベントは、田植え体験でしたが、その前に寄り道をして「ときプラザ」へ。誕生したヒナの姿を観察しながら、トキの子育て話をガイドさんから伺いました。オスとメス一緒に子育てするなんて、「人間と同じだ~」と一同感心。
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すみれちゃんがゆうた君の元カノをいじめていたことは内緒にしておきました。

続いては、佐和田でお米作りをしている林さんの田んぼで田植え体験。
こちらは無農薬、自然栽培の田んぼ2年目だそうです。田土に足をとられて転倒......することもなく、田植えに専念するかめきちパパさんとちょりママさん。
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山から来る水の冷たさ、素足が泥に埋まる感覚、視界に飛び込んでくる生き物たち。
田んぼに直に入ると気付く発見がたくさんあります。
お二人にも、そんな田んぼの楽しさを感じてもらえたかな〜っと思います。

秋には大きな実りとなって、佐渡の朱鷺米の美味しさと共に、自分たちで手植えしたお米を味わう喜びも感じてもらえるよう、豊作を祈りつつ今後の成長をお二人に代わって見守って行きます!

翌日は、新田隊員の案内で、岩首棚田散策したそうです。
美しい棚田を人々が守りながら米作りをしている現場は、GIAHSに認められた佐渡の遺産の一つです。一泊二日の短い時間でしたが、今回の旅でもっと佐渡を好きになってもらえたかなっと思います!

お二人のブログで佐渡体感ツアーの模様がご覧いただけます♪

かめきちパパオフィシャルブログ ←佐渡レポート(プレ版)
※レポートと一緒に、見た目も鮮やかな挟みハンバーグのレシピ有り。

ちょりママオフィシャルブログ ←読んでて楽しくなります!満喫して頂いた感が伝わってきて嬉しい!

またのお越しをお待ちしておりま〜す♪


思い立ったが吉日。

私はそういう性格のようです。

4月のお祭りが終わった後も、一人悶々とする日々をしばらく過ごしていました。
それは、祭りで私が感じたことや撮り貯めた写真を、一人でも多くの人に伝えたい、それまでは私の祭りは完結しない!という気持ちに囚われていたからです。

そんな折、新穂歴史民俗資料館での写真展開催を思いつきました。
思いついちゃったのです。

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4月から休館とまで言われていた資料館、新穂の皆さんの熱い想いで4月からも開館が決まりました。問題は全て解決してはいませんが、資料館のために自分に出来ることをしよう、そんな気持ちとがちょうどピッタリと重なりました。

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私は写真の素人ですし、急ごしらえの写真展ですが、観て下さった方々から叱咤激励を頂いて、やってよかったと思っています。ありがとうございます!
田植えの合間、ふらりと資料館に是非足を運んでいただければ幸いです。

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また、写真の展示コーナーには新穂の貴重な鬼太鼓の面なども展示してありますし、人形類もとても豊富です。裂き織りサークルさんの活動日と当たれば、裂き織り体験も可能ですよ!

皆様のお越しをお待ちしております。


:::::::::新穂歴史民俗資料館:::::::::::::
開館時間 8時30分~17時 
休館日   月曜日 但し祝日の場合は開館、翌日休み
        冬期休館有(12月~2月末)
        ※2014年5月18日現在 
場   所 新穂行政サービスセンター後ろ
入館料   大人200円 小中学生100円
※写真展開催期間 5月5日~6月末

佐渡のスーパーで笹の葉を見かけるようになりました!

5月5日の節句に向け、笹団子をこしらえるおばあちゃんの元へ行ってきました。
島外にいるお孫さんや親せきに送るのだそうです。

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ヨモギや笹は昨年採って冷凍しておいたものを使います。なぜならヨモギの若芽も今はまだ小さいし、笹も新しい葉が出てくるのは6月。節句には間に合いません。

昔は、旧暦の5月(今の6月)に作っていたので、ヨモギも笹もちょうど出た頃だったんですね。お孫さんが小さかった頃、6月にあった保育園の運動会に、笹団子をおやつに持って行ったとか。なんとも佐渡らしいおやつです♪

今は節句が5月になってしまったので、「田んぼの作業と重なるから、忙しくて作らん。」という声も耳にします。現代時間に合わせる為、昨年のものを冷凍しておくという、おばあちゃんの現代の知恵。

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おばあちゃんの団子は「草団子の素、求肥粉(佐渡産もち米100%!)、白玉粉、ヨモギ」で作ります。あんこもお手製。昔は小豆も高かったので、代わりに干し柿を入れて「寝せまき」(2日間置いてから蒸かす)なるものを作ったとか…。想像するだけで美味しそう。いつかチャレンジしてみたいです!

笹に包むところをお手伝いしましたが、これが結構難しい。指に力が入りすぎると中の団子を潰してしまうし、ある程度きつく縛らないと、蒸かした後紐が緩んでしまいます。

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本来は、1日寝かして翌日蒸かします。そうすると笹の香りが団子に移り、食べるとき団子の笹離れも良くなるのだとか。

でも今回は、すぐに食べたい!ということで、先に蒸かしてもらいました。蒸かしたてを食べれるなんて…笹団子好きには堪りません。

おばあちゃんの笹団子、作り方は「目加減、さじ加減、いい加減」。
お孫さんたちは市販の笹団子は食べないけど、おばあちゃんの笹団子は送ってくれと注文があるのだそうです。

おばあちゃんの味が、そのお家にとっての「良い加減」。末永く作り続けてほしい味です。

4月中旬に満開になった桜や水仙を愛でながら、佐渡の春は関東より一足遅いんだなぁっと実感しています。

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さて、ネクタリンの花もちょうど見ごろを迎え…てしまい、たんぽぽとの共演が何とも美しい上新穂のネクタリン畑。
摘蕾(テキライ)を通り越して「摘花」を先日M先生の指導の元、済ませました。

花を落とす際も、剪定と同じくこれからの作業のことも考慮しながら行います。
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実が生った時、枝に触れて傷が出来てしまいそうなところや、袋掛けしにくい枝の背に咲いている花は落とします。また、連なって咲いているところも、実を充実させるため摘花します。
(写真左が落とす前、右が摘花した後です。すっきりしてしまいました。。。)

4月初め頃、桃の摘蕾を長畝の須田農園さんでお手伝いさせて頂いたとき、ネクタリンの木は桃より花が少ないと教えてもらいました。

が、それにしても私のネクタリンちゃん、花が少ないです。。。大丈夫かなぁっとちょっと不安になってきたので、少し多めにお花を残してみました。

さて、ちゃんと実はなるのでしょうか…ドキドキです。



鬼や獅子を舞うときの精神論を語る人はそう多くはいないように思います。

7日の夜、瓜生屋の練習へお邪魔しました。本番を12日に控え、仕上げに入っている段階だからでしょうか、所作に対する細かい修正と共に、舞に対する心持やその時の感情まで役に叩き込みます。
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ある人が、「自分たちは演者なんだ」と仰っていたのを思い出しました。

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鬼太鼓の舞いに込められたストーリーをすべて理解することはできなくとも、獅子との駆け引きや鬼のバチ捌きは観ている側を魅了するだけの感情がそこに籠っていなければ、唯の「動作」になってしまいかねません。

舞の終盤、鬼が再び太鼓の前へ獅子を引き連れて戻ってきたとき、先輩から「楽しくやるんだ」とアドバイスが。
正直、自分としては予想外の言葉でした。楽しく???
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しかし、良く考えてみると、人々の厄を太鼓へと収め、ある意味厄との戦いに決着をつけたときの充足感に、鬼は満ち溢れているのかもしれません。そう思うと、今まで以上に鬼が生き生きとして見えてきました。
観る側も、想像を膨らませながら舞いを観ると、一層面白味が湧いてきそうですね。

私自身、太鼓を打ちながらも悩みが尽きませんが、役をやっている人はそれ以上の葛藤と戦わなければならないのだろうと思います。悩める後輩たちに、先輩からは「自信を持ってやれ」。
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祭りを経験して成長していく、演者へと成りきっていく過程も見ものです。

瓜生屋の本番は4月12日(土)です。


祭り本番間近、ついにこぼれ噺最後の目的地、正明寺へやってきました。

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正明寺の鬼太鼓には獅子がいません。だからといって、その分鬼が派手に動き回るわけではなく、どちらかというとゆったりとした、丁寧な踊り方に見えました。

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ちなみに、鬼は面の鼻に通した紐をくわえた状態で踊っています。面がずれないためなのですが、これによって息が出来ず、踊って息が上がる以上の辛さに鬼の人は堪えなければなりません。

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側で観ていると、鬼の息遣いが聞こえてきますよ。

「うちらは人数も少ないし、他と比べて緩いから...」そんな前置きが、行く前にありました。

黒鬼さんが1人、白鬼さんが1人、そして太鼓の裏打ちが4人。

確かに人数は少ないのでしょう。黒鬼さんが20代後半で青年会のなかでは最年少、その下は彼らの子供たちまで人がいないという、皆川集落と同じような厳しい状況です。

ですが、実際練習を見学させて頂き、鬼太鼓に対する想いを伺っていると、「他と比べて緩い...」という例えは、少し違うと感じました。

練習の厳しさや緩さというのは、伝統芸能を継承していく上で、あまり重要ではないように思います。
佐渡の鬼太鼓が、佐渡の人たちの生活の一部として生き続けているのは、伝えて行こうという想いと、「我が一番だ」という誇りがあるからだと、新穂の鬼太鼓を回っていて率直に感じました。

正明寺も然り、ここにも熱い想いを持って鬼太鼓を自分の子どもたちの代へと繋げたいと語れる若者がいます。

「語るからには自分が何より頑張って見せんなん」
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新穂の鬼太鼓を観て回って歩いた1ヶ月。
その芸能の素晴らしさ以上に、それを受け継ぐ「人」の魅力に憑りつかれた1ヶ月でした。

正明寺の本番は4月15日(火)、本宮は朱鷺でも有名な「石動神社」です。





早起きの苦手な私ですが、昨日の朝はウグイスの鳴き声で5時に目が覚めました。
(奇跡!?)

そこに、メールの着信音。

ネクタリンの師匠、M先生から「これから防除をします。」とのメールでした。
前回は機械の故障で出来ず、月曜は風が強くて延期になった為、今日こそは!と眠い目をこすりながらM先生の園地上新穂へ。

今回の防除は「せん孔細菌病」予防のための薬剤散布でした。晴れて風のなかったこの日は、何よりの防除日和。
この病気、葉、枝、実に出るもので、葉に発生すると写真のような斑点ができ、穴が開きます。実も見るからに痛々しいですね...。
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このせん孔細菌病を予防するためだけでも、年に5回は薬剤を散布する必要があるそうです。散布のため完全防備のM先生。

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これまで有機栽培でのお米づくりや野菜づくりにしか携わったことのなかった私にとって、果樹農家さんの努力と苦労を垣間見ることができ、この果樹研修はとても意味のあるものになっています。「手間暇かけて」という言葉がぴったりの、ネクタリン栽培。実が生った時の喜びはひとしおだろうと想像できます。

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次は蕾を落とす「摘蕾」作業が待っています。
桃より蕾の少ないネクタリン、蕾を摘む勇気がまずは私には必要そうです。。。



4月に入っても、佐渡は冬の寒さにまだまだ身震いする夜が続いています。

昨日も雪がちらつく冷たい夜でしたが、青木の熊野神社からは太鼓の力強いリズム。
寒さに負けず、お宮の外での練習がこの日も始まりました。

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青木の白鬼さん、体格も良いので見ごたえがあります。
白鬼の面は、その迫力と、品のある表情が観る人を魅了します。映画『佐渡 テンペスト』でも使われた面だそうですよ!

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そして、裏打ち練習中の自分としては、見逃せないのがバチの細さ。鬼の持つバチも、太鼓を叩くバチも新穂の他に比べてとても細い印象です。
また、「太鼓がかり」と言う場面での太鼓のリズムも青木独特のものでした。ちなみに口太鼓では「デデスコデンデン」。軽快なリズムでとても心地よい音です。

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獅子との場面でも、鬼のバチに引きつけられる獅子が、ぐ~っと高く上まで伸びあがります。
獅子の人は、重い獅子頭を片腕で持ちながら、その腕を頭の上に回した状態で演舞しています。その状態から伸び上る動作は、考えるだけでしんどい。。。

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青木鬼太鼓、佐渡でも有名人?のブラジル人のカルロスさんが副会長を務めています。そのせいか否か、AETの先生も太鼓を叩きに来るのだそうです。佐渡の芸能を広く伝えて行こうとする青木鬼太鼓、人数が少ない現状もありますが、鬼太鼓へかける想いはやはり熱いものがあります!

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青木の本番は、4月15日(火)です。15日も青木、長畝、正明寺と盛りだくさんな一日になりそうです。

「新穂は鬼太鼓天国でしょ。」

先日、新穂大野の鬼太鼓にお邪魔した際、ご一緒させて頂いた佐渡芸能伝承機構の松田さんから言われた一言です。

新穂へ来るまで、この地域がここまで鬼太鼓が盛んだとは思っていなかった自分にとって、祭りまで1週間を切った今、すっかり「鬼太鼓天国」にどっぷりと浸かっている生活が何とも不思議な、それだけ祭りへ注ぐ力の大きさに日々驚かされています。

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大野は新穂のなかでも、鬼太鼓へ注ぐ力が真っ直ぐで、観ているこちらも背筋がピンっとなる雰囲気があります。大野の鬼太鼓は、佐渡じゅうでもここだけという独特な舞いと太鼓のリズムも持っています。初めて観る人は、きっと「ここは本当に佐渡?」と疑うような、鬼は歌舞伎のような型、太鼓の音色も大野流。

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大野の獅子、とにかく体制が低いのも有名です。まるで生きた獅子のよう…。この態勢を身体に叩き込むには相当の基礎練習がなければ出来ません。

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佐渡島内の人口が減っていくのに対して、鬼太鼓組の数は早々には減らない現実。佐渡の人たちにとって、祭りや鬼太鼓がいかに生活の中で大きなウェイトを占めているのか、思い知らされます。

大野の祭りは4月13日(日)です。新穂の日吉神社での奉納は夜8時頃を予定しています。この日は新穂の主流を行く舟下と、新穂の我流を行く大野の鬼太鼓が観れるまたとない機会です。

皆さん、是非新穂に足を運んで下さい!


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