佐渡市地域おこし協力隊サイト

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七草

年末年始、みなさんはどのようにすごしたでしょうか。
私は、実家でのんびりしていた事はあまりありません。東京にいた頃から、人が休みの時に働いて、人が働いている時に休むというスタイルでした。
人が多い場所には行きたくないし、混雑は避けてとおりたい、GWも特にどこかに行きたいと思わないのです。 

今年も年末年始は佐渡にいました。
特別ゆっくりしたわけではないけれど、佐渡での年越しの時間やお正月行事が好きです。

昨年のブログにも岩首での年末年始の過ごし方について書いていました。(昨年のブログ) 
ここにいると、とっても「日本らしさ」を感じることができます。


12月中旬には、神社やセンターなど集落で管理している場所用に注連縄をつくります。
藁をたたき、手を湿らせて、足で押さえながら、手のひらを擦り合わせながら編み、藁の本数を足しながら太くしていきます。

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家用のは、一人でもつくれますが、神社のものは太く長いため4人がかりでつくります。


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神社には、冬になると冬囲いが取り付けられます。
菰(こも)は、萱(かや)を山から刈ってきて、まっすぐなるようにしばらく干したものを使ってつくられています。
木で作られた重りを紐にぶらさげて、萱を順番に編んでいきます。
昔は、こんなビニール紐もなかったから2,3年ですぐボロボロになってしまい、すぐに編み治していたようです。だから、萱も需要があって整備されていたんです。

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これらの材料は、全部山にあるものです。 
山にあるもの、身近にあるもので身の回りのものを整えていく。
そんなふうにしながら、里山と暮らしてきたことがここで暮らしているとはっきりとわかるのです。

 
「時代が変わった」という言葉で、様々なものごとが片づけられて、流れに乗らないでいることがとても良くないことのようですが、その流れがもう少し緩やかでもいいのにと思います。

まだまだ、この景色は良いと思うし、素敵な文化だと今を生きる私でも思うから。
やっぱり私は日本に残る「日本らしい」風景や文化を大切にしたいと思います。

グローバルな視野は、持ったもうほうがいいのかもしれないけれど、自国に自慢に思うもの、自分のところにしかない暮らしがあってこそ、その視野が生きると思っています。


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お供えしてあったものを神様からお裾分けして頂きます。
今日は、七草粥を。

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タラ汁と、七草粥を。今年は、お供えの黒豆も入っています。

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朝、お宮にみんなが集って七草粥をご馳走に。

少しずつここの習わしが体に馴染んできたように感じます。
所作も挨拶も出来ないことばかりだけど、やっぱり今年もみんなの姿勢に影響をうけました。


もっともっと日本らしさ、佐渡らしさ、岩首らしさを大切に。
たくさん吸収できるに人間なる!

 

真夜中に吹く風の音に何度も起こされながら夜明け前に起床。
隙間風で冷え切った部屋。
1月7日は寒い朝でした。

朝5時30分。


岩首の熊野神社には今年度の区長や神社総代らが集合し、まずは囲炉裏に火を入れ部屋を暖めます。


大晦日から元旦にかけて2年参りを行いますが、岩首では各々数は違えど沢山回る場所があるのに驚きます。
熊野神社をスタートし、隣接する秋葉神社、観音さま、万福寺、善寶寺、弁天様、お堂、お不動堂などなど。
それら1つ1つにしめ縄や松、お飾りがしてあるので、集落が管理している部分の松やしめ縄、お飾りなどを手分けしてはずす作業に出発。



その後、戻ってきてからお宮の中にある高屋にて大祓詞を読み上げ、昨年の12月31日に神様にお供えしたご飯やお餅、お神酒、黒豆、ワラビなどを下げて七草の準備をはじめます。(岩首の神様は女性なので、私は高屋には上がらず、ちょっと離れて見学です。)


神様へのお供えものとして、木椀にきれいにもられた飯。

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ざくざくと切られていく七草。

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ストーブの上にかけてあった大鍋から白い湯気が立ち込めます。

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準備をする男性陣のテキパキとした姿が印象的です。



7時頃には、続々と集落の人たちが神社にやってきてお参りをし、七草粥の振舞いをうけます。
無病息災を願い、お正月に食べ過ぎた胃を休め、久しぶりに会う人へ新年の挨拶をします。


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どの人も丁寧に挨拶をすること、男性らしい振舞い・女性らしい振舞いをすること、目上の人への敬い、神様への信仰など今までの私にはあまり身近に感じ大切に思ってこなかった事がずっと受け継がれて来たのだ感じる場面に多く出会います。


本当にちょっとした事だけど、お宮にきて挨拶をしっかりするばあちゃん達を見て、それが出来ない自分が恥ずかしくなります。
お宮にきたらコートを脱ぐ。挨拶する人の方へしっかり向いて正座して、頭をさげる。
昨年お世話になった事と今年の挨拶。
言葉づかいも、姿勢も見習うべき場所がたくさんあります。

古くさいし、出来なくても実際問題ないけれど、でも出来る人になりたいと思う。


神様もお宮のこともまだまだわからない事だらけだけれど、ここに住む人たちとここにいる神様はずっと一緒に生きてきているし、その関係性が生み出してきた姿勢はとても凛としていて見ていて気持ちが良いと感じてしまう。



そんな風になれるように。
協力隊最後の1年のスタートです。 今年も元気にまいります。







 

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