佐渡市地域おこし協力隊サイト

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佐渡の自然

今回ご紹介するのは佐渡島北部の大佐渡山脈にある『大佐渡石名天然杉遊歩道』です。

有名な観光地ですので聞いたことのある方もいらっしゃると思いますが、私は今回始めて行ってきました。

9月に入り少しは気温も落ち着いたかと思いきや、まだ真夏かと思うほどの気温でした。

 

大佐渡石名天然杉までは和木からのルートと石名からのルートがありますが、今回は私の住む高千からということで石名ルートで向かいます。

(石名側からのルートは7月に落石のため通行止めとなっていましたが、8月半ばに規制解除となっています)

佐渡一周線を高千から大野亀方面へ向かい、石名川付近で「大佐渡石名天然杉まで10km

という看板が立っています。

そこから石名和木線へと入り、ところどころ細い道路を20分ほど進むと遊歩道入口付近に駐車場があります。

 

日頃の運動不足を痛感しながら800mほどある遊歩道を約一時間かけて一周してきました。

標高が910mということで木陰に入ると涼しいですが、快晴だったのもあり汗が流れていきます。

 

象牙杉 胸高周囲9.6m 樹高18m

 象牙杉

四天王杉 胸高周囲12.6m 樹高21m

 四天王杉


大黒杉 胸高周囲3.5m 樹高19m

 大黒杉


家族杉 胸高周囲6.3m 樹高16m

 家族杉

羽衣杉 胸高周囲6.2m 樹高18m

羽衣杉
 

こちらの5本の杉の名前については平成22年に公募をおこない名称が決定されたとのことです。
いずれも年月を重ねてきた風格があり、近くで見ると圧倒される迫力です。

 

そして遊歩道出口からドンデン縦走路へ入る辺りの展望台で持ってきた麦茶を飲みながら一休み。

あいにく少し霞んでいたため粟島は見えませんでしたが、大野亀を見ることができました。

展望台からの風景
 

こちらの遊歩道は整備がされているとはいえ登山道を通ったり自然の中を歩きます。
私の行った日も足元が滑ることがあったりアブやハチが結構いましたので、登山靴や長袖長ズボンは必要だと感じました。

新潟県のホームページに有る注意事項を確認していただき、安全に注意しつつ楽しんで下さい。

新潟県大佐渡石名天然杉遊歩道紹介ページ

古より受け継がれし農と能 後編


午後は能体験のプログラムです。
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初めに能の歴史や、能や、能舞台の特徴を説明してもらいました。
楽謡遊舞【がくようゆうぶ】の会の本間さんと土屋さんが講師で教えて下さいました。
佐渡の能は佐渡金山にたくさんの人が来た時代に、佐渡初代奉行で能楽師でもある大久保長安の影響が大きいと言われているそうです。(諸説あり)
山がもたらすゆとりと豊かな生活が農業や農村を支え、豊作を願う農業神事として継承されていき、
農民や商人などの庶民が支え、地域に根付いたことで多い時には200の能舞台があったとも。今では約30が残っています。(日本にある能舞台の約3分の1)
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続いて道具の説明です。実際に能面を被らせてもらったり、太鼓を叩かせてもらいました。
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能面装着 見える穴は小さくて視野がとても狭くなります。能面をつけて踊るのは難しそう。
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実際に能を舞ってみようと稽古。
最初はやっぱり難しいようです。でもみんな楽しく体験できた様子。
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実際に能の披露もしてもらいました。子ども達も教えてもらったあとだったからか、集中して演技に見入っていました。
ここからが本番!牛尾神社の能舞台にも向かいます。

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神社の入り口前から宮司の佐山さんに案内して頂きました。ここから神社へのお参りの仕方などを教わります。
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まず鳥居でみんなでお辞儀
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真ん中は歩かない。左右はどちらを歩くのがいいのかとの質問
どちらかというと左側を歩くほうが謙虚であることを教えてもらった直後...みんな左通行です。
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ここでさっきのお賽銭登場です。この時の為だったのですね。
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参拝の仕方を学びつつ、鳥居、狛犬、しめ縄、夫婦杉などの説明がありました。
牛尾神社の拝殿の彫刻はよく見ると色々なものが彫られています。鯉の泳ぐ姿や順徳上皇の物語絵などの彫刻を見ることができます。
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また、拝殿前の樹齢約1千年の御神木は、子授け・安産の杉として信仰されています。
能舞台の前の広場で、昔は相撲なども行われて、子どもの遊び場でもあったようです
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初めての能舞台での能体験です。
能舞台の壁には松や竹が描かれています。
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みんなに興味を持ってもらえるか不安がありましたが、講師の方の教え方が上手で、みんないい表情で能体験を楽しんでいました。
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特別ゲストで朱鷺が真上を飛んできてくれました。潟上ではたくさんの朱鷺を見ることができます。
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天王川ポイントの板垣さん再登場
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板垣さんの焼き芋。みんな美味しそうに食べていました。

今回開催するにあたりたくさんの方々のご協力を頂いて開催することができました。
次はどんな世界農業遺産(GIAHS)の要素に出会えるのか、楽しみです。
佐渡の暮らしの価値を体験してもらえるプログラムを考えていきたいと思います。

6月12日に牛尾神社で例祭宵宮薪能が毎年行われています。鬼太鼓の披露もあります。
また、6月は蛍がたくさん舞う月でもあります。潟上の風物詩を堪能したあとは、潟上温泉へぜひ。

佐渡めぐり塾とは…

佐渡生きもの語り研究所と地域おこし協力隊が共同企画し、世界農業遺産(GIAHS)について親子で楽しく学ぶ体験プログラムです。

この島が培ってきた農村文化や芸能、そしてトキが舞い降りる生きもの豊かな田んぼを作るため、農家さんが日々行っている努力。
佐渡での生活は、常に「GIAHSな要素」との出会いです。
身近にありすぎて、当たり前になってしまいがちなこの豊かさに、改めて目を向けてほしい。佐渡で生まれ成長していく子供たちに、この土地の魅力を伝えたい!

そんな思いから始まった佐渡めぐり塾。

 
第8回目となるめぐり塾の今回は、農と能をテーマに新穂潟上集落で開催されました。


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テーマ    古より受け継がれし農と能 編


天気もよく春日和な天候となりました。めぐり塾は雨や曇りの確率が高いんです。今回は恵まれました。正直スタッフは、当日までドキドキしてました。

 

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まず世界農業遺産(GIAHS)の説明がされました。

意外と知られてないようですが、佐渡の小学校の給食のお米は、農薬を減らして作られている「トキと暮らす郷の認証米」が提供されています。子ども達は毎日おいしいお米を食べて育っているんですね。


前回の達者でのスタンプラリーが好評のため、今回もスタンプラリー形式で、潟上のあたり前にある宝を巡っていきます。

前回のめぐり塾の様子はこちら

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まず、手作りのマップが配られます。手作りです。参加者限定です。自分が欲しいです。

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マップの中もかなり素敵な地図です。K先輩さすがです。

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2グループに分かれていざ出発~!たくさんの宝に気づけるかな?

★牡蠣小屋ポイント 
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潟上は、新潟県で1番大きい湖である加茂湖があります。
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牡蠣養殖をされている生産者の方から加茂湖や牡蠣についての説明です。
牡蠣筏には里山の恵みである孟宗竹や木々が使われています。孟宗竹と真竹の違いなども学びました。
孟宗竹のたけのこは、えぐみが少ないことから食用としても好まれています。
真竹は茶筅や竹細工によく使われていますね。
写真は何を指してるのでしょうか?牡蠣小屋や、牡蠣筏を見てるのかな?

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牡蠣むき体験スタート。初心者は難しいみたいだけど、上手にできたかな?
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素敵な笑顔です。子ども達に優しく教えて下さいました。牡蠣むき体験ができて羨ましいです。
来年挑戦したいことの一つです。

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終わってから牡蠣むすびもありました。里山と里海の融合ですね。
正直食べたかったです。。。絶対に美味しいやつです。

★城址ポイント
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「この場所は昔どんな建物があったでしょう。」との質問。色々珍回答もあったようです。(笑)

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正解はお城です。潟上城の跡地だそうです。
この辺の屋号に城の下、城の上という地名が今も残っています。
山の斜面と山の平地面を利用したお城だったそうです。
今でも、潟上集落センターとして住民の人の集まる場所になってます。


★検地ポイント 

世界農業遺産なので農地についても学びます。
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昔、米の年貢を決めるために「検地」が行われていました。その広さの単位を表す呼び方の勉強をします。
畝(せ) 反(たん) 町(ちょう)という呼び方や、畝と反の大きさを実際に見てもらいました。
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4つの赤い旗で囲っているのが、1畝の大きさです。
1畝×10で1反で、1反×10が1町です。

また、新穂銀山が栄えたころは、この辺り(湖鏡庵から牛尾神社あたり)に湖岸があり、そこに潟船が来て銀山掘る際の物資を運んでいたそうです。昔はもっと大きい湖だったようですね。


★関所ポイント

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昔の郷土史を紐解くと、おそらくこの付近に関所があり米を納める街道であっただろう場所です。

集落の人から昔の道具を見せてもらったりしました。みんな興味津々。
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アイテム お賽銭ゲット なぜにお賽銭...これは一体...


★天王川ポイント 
天王川の周りにはたくさんの生きものがいます。 
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潟上水辺の会の板垣さんから天王川に生息するホタルや、トキについて解説がありました。
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川からなにか生きもの見えたかな?天王川には、ホタルのエサとなるカワニナがたくさんいます。
潟上水辺の会は、「ビオトープづくり」や生きもの調査を通して、農業と環境の関係性や、生きものを育み、共生することの大切さを子ども達に伝えています。
また、6月には毎年ホタル祭りを行っています。去年初めてスタッフとして参加しましたが、想像以上に綺麗です。おすすめですよ~!

★潟上温泉ポイント ここは古くからある「霊湯」

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素敵なお出迎えが

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潟上温泉のスタッフの方から温泉についての説明
新穂潟上温泉は、順徳上皇に愛されていたという伝説があり、800年の歴史ある佐渡最古の温泉です。
そして、佐渡で唯一の霊泉と伝えられています。
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さぎの湯をゲット。
さぎの湯はきず、あせも、やけどが治ったという声が多数あるそうです。
訪れた時間が早かったため、あとで入れる温泉券もゲット!


スタッフが想定していた時間より子ども達のスピードが速かったです。
ですが、途中でトキが飛んでる様子を目撃できたり、楽しんでもらえたようで一安心です。
スタンプラリーでたくさんの潟上にあたり前にある宝に気づいてもらえたかな?
参加者の方の心に残るスタンプラリーになっていたら嬉しく思います。

★扇子作り
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スタンプラリーが終わった人から扇子に色付けしていきます。扇子は何に使うのでしょう。
扇子に描いてるのは、宝生五雲(ほうしょうごうん)と呼ばれる5つ雲が白地に広がっているものです。
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子ども達それぞれ個性がとてもでてました。写真には写ってないですが、中には前衛的な作品も!

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天気もよくてみんな外で乾かしながら見せ合いっこ。
みんなの笑顔に僕自身とても癒されました。 

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潟上集落で管理している昔の古地図を観賞。各集落で保存されているようです。
子ども達には難しかったかな?

大人に大人気でした。みなさんどこになにがあるか探すのに真剣。

 
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お昼は特選市場の地産地消弁当 里山里海を感じられる内容のお弁当 人参が梅型で可愛かったです。

午後のプログラムへ 後編に続きます。

一部修正しました。
4月22日はアースデイ。地球のことを考えて行動する日です。

その翌日ですが23日、佐渡ではトキマラソンが行われていました。島あげてのアースデイの活動ですね。
僕はというと

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トキの森公園近くの圃場で
佐渡kids生きもの調査隊 さど里山こびりぃ隊
スタッフとして参加しました。

当日は幼稚園生~中学生の子ども達、親御さん、スタッフ含めて30名ほどで行われました。
畦ぬり、苗箱並べ、水路清掃、生きもの調査をしました。


畦ぬりではみんな一生懸命やって素敵な畦ができ、みんなでやるとあっという間にできました。

生きもの調査ではドジョウ、キタノメダカ、オタマジャクシ、ヒメゲンゴロウ、コシマゲンゴロウ、イトトンボの幼虫、カワニナ、マツモムシ、背中を卵いっぱいにしたイクメンなオオコイムシなど様々な生きものを見ることができました。

休憩タイムで手作りのぼた餅、きなこ餅をパクリ
みんな満足そうな顔で癒されました。
休憩後は水路清掃と苗箱並べで分かれて活動しました。
わいわいしながらみんなで楽しくできました。

その模様はこちら




初めての参加でしたが、4月22日アースデイの翌日に佐渡の子どもたちとトキや生きもの、田んぼで農作業といった環境活動ができたことを嬉しく思いました。

今ある地球環境を次世代に残したい、守っていきたいという思いが一層強くなりました。
何より楽しく活動しながら学べるってことが素敵だなと思いました。
何気なくいつも見ている田んぼにはたくさんの生きものがいます。ぜひ田んぼの中を覗いて生きものを探してみてくださいね。


次回は5月13日

なんと!佐渡初 田んぼアートがありますよ~!はたしてどうなるのか!みんなで楽しくつくりましょ~!

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<参考> 完成予想図

D:\Users\user\Desktop\田んぼアート完成(色つき).png

※田んぼに4色の苗(緑・白・赤・黒)を植えると上図のようになる予定です。





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