「11月に子牛が生まれてな」

境内で甘酒をすすりながら、毎年訪れている参拝者の方々が世間話をしていました。

毎年1月8日は、新穂ダム近くにある大日孁(おおひるめ)神社の例祭です。佐渡牛の守り神として島内各地の信仰を集めてきた神社で、本殿には、ご神体として大日如来が安置されている、珍しい神社でもあります。

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10時の開始時間にはまばらだった参拝者も、例祭が進むにつれ、金井から、南部からとマイクロバスが続々とやってきました。島内の畜産農家さんたちが、一年の無事を願って毎年、お祓いを受けにやってきます。

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昔は6、7台のマイクロバスが横付けされ、出店も出たそうで、佐渡牛や乳牛だけでなく、農作業や鉱山の労働力としても、牛たちが島の暮らしに寄り添う存在だったことが伺えます。

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1から10まで、丁寧に行われる例祭。なかでも、恵比寿様の舞は佐渡に来て初めて拝むことができました。神様にお願いし、見事鯛を吊り上げる恵比寿様の姿に、つい頬が緩みます。恵比寿舞と大黒舞が一度に拝めるのも、今では珍しくなってきたようです。

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北鵜島(大野亀に近い佐渡の北部にある集落)から、2頭の牛飼いのじいちゃんばあいちゃんが来ていました。牛を飼う人たちにとっては、それだけ知られる神社ですが、地元ではあまり知られていない神社かもしれません。

こじんまりとした神社ですが、茅葺屋根の拝殿、大日堂は県の指定有形文化財でもある大日孁神社。安産の神様、今年の干支、申と未年の人の守り神でもあるそうですよ。今まで縁のなかった人たちも、山へ上がってみてはいかがでしょう?

大日孁神社例祭
毎年1月8日 午前10時ごろ~
※例祭中、年に一度だけ大日如来坐像の本殿の扉が開けられます!
(大きい像なので、扉からはほとんど見られないですが...)
・県道沿いの案内は「大日堂」と表記されています。
・狭い道沿いにあり、駐車場はありません。※Uターンは可能。
・場所はこちら→https://goo.gl/maps/K424shCbEk72