モーニングコールにしては、まだ早い朝5時。
携帯電話が鳴り響く。
「おーい。イカが釣れたぞ。取りにこーい。」と、朝から陽気なおじさんの声が聞こえてくる。
スウェットのまま、車に乗って近所の漁港へ。
近くの時は、バケツをもってサンダルを履いて。
釣れたばかりのイカは、くしゃみをしているような音をだしてバケツの中を跳ね回り新鮮さが伝わってくる。
「おー、まだ生きてる生きてる。」
いっぱいもらったイカをお裾分けして、ついでにさばいてもらって、朝6時に贅沢な朝食の始まり。
やっぱり刺身が一番。
いろんな部位をまるごと頂きます。岩首では、イカの肝をつかった「いぜえ」という料理もあり、お酒のつまみにぴったり、そちらは夜の部へ。
こりこりしたイカのゲソ。半透明な身の部分を、1つ1つ味わいながら朝、炊いたお米と一緒に食べる幸せ。
付け合せに、畑でとったトマトやキュウリ。
色鮮やかな贅沢な朝食。
1日の始まりを少し丁寧にしてみる。
毎日は無理だから、ちょっとだけ。
本当は、もう少し寝ていたかったけど、イカをもらって、ご飯を炊いて、集落の人たちが動き出す音を聞きながら、ゆっくりご飯を頂く。いいなーと思う瞬間。
太陽がだいぶ高くまで昇って、今日も「暑いぞー」と言っているような気がする。
ぎらぎらした夏の始まり。
いっぱい食べて、夏を乗り切ろう。