時折、大工道具らしきものを背中に背負い、自転車をこぐ若者を見かけます。佐渡にも不思議な若者がいるもんだなぁと思っていたら、金井千種にある佐渡伝統文化と環境福祉の専門学校に通う学生さんでした。

今まで絡む機会がなく、どこか得体の知れない存在だった専門学校生。そんな彼らと、この夏は色々なかたちで接点を持つことができました!

伝統文化と環境福祉の専門学校で、自然環境保全を学ぶ山田さんが卒業研究のテーマに選んだのが、新穂潟上温泉の活性化でした。その一環として、温泉を中心としたガイドマップを作成するということで、私も微力ながらお手伝いをさせて頂くことに。

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先日は、せっかく作るのだから、地元の人たちにも参加してもらいたい!ということで、「潟上集落の魅力再発掘」をテーマに、簡単なワークショップを開催しました。

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「潟上のここがイイ!というものを僕らに教えてください!」。そんな投げかけに、眉間にしわを寄せながらも一所懸命、皆さんが思う集落の資源や歴史的な出来事を挙げて頂きました。こちらの予想以上の魅力が集まりました!

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私も知らないおススメのデートスポットが出てきたり、まだまだ知らないことだらけ...と目から鱗の夜でした。ガイドマップ完成の暁には、お披露目会が楽しみです♪


専門学生の活躍はそれだけではありません!先週末新穂の北方集落で行われた子どものお楽しみ会では、山田さんと同じ学校で、伝統建築を学ぶ学生さんたちが、子どもたちの先生役に。
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北方の山から切り出して来た竹を、そうめんを流す用に真っ二つに割ったり、めん汁を入れる容器にするために、鋸で切ったり。子どもたちの道具を持つ手に初めはヒヤヒヤしながらも、お兄ちゃんたちと伸び伸び作業する子どもたちに、企画した大人たちもしたり顔でした。

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北方集落では、集落の空き家を、学生たちのシェアハウスとして貸し出す代わりに、今回のような集落行事への積極的な参加を、条件としています。(なるほど!な仕組みです。)

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彼らが佐渡にいるのは、一時的なことかもしれません。それでも、彼らなりのやり方で、この地に証を残してくれていることが何とも嬉しい発見でした。地域おこしって、特定の人が意気込んでやることじゃなくて、色んな人が自分ができることをやって、それが地域の活力に繋がっていくんだ...と、ビシビシと若者たちから良い刺激を頂いたのでした。

なかには、県外から来て佐渡へ就職したいという学生さんも...。良い就職先が見つかりますように!