佐渡市地域おこし協力隊サイト

佐渡市地域おこし協力隊全メンバーによる活動報告のサイトです

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岩首

たくさんお部屋があるお家。

湿気で床が腐ってしまった納戸の改修に まず着手することを決めました。
1階部分の陽が当たらない場所に位置していて、一番傷みが酷いように感じました。

荷物を全部移動すると全貌が明らかに。
大工さんに床板をはがしてもらい、根太(床板を支えるために床下にわたす木)の状態を確認。
土も湿っていて、湿気対策も必要という事になり、全部床板をはがすことになりました。

ん???

なんか床板の下から出てきました。

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囲炉裏発見。
それにしてもすごい場所に。

不思議に思っていたら、昔は隣の部屋と一間続きになっていたので、丁度囲炉裏のある場所が部屋の中心あたりに位置していた様子。
使わなくなった囲炉裏は床下で眠らされていたようです。



「使いたい!けど、この場所だと使えない・・・。」



大工さんに相談。
一度壊すけど、もう一回同じように部屋の中心に造ればいいじゃないかということになりました。

どうしてですかね・・。古いものに憧れてしまうの。
便利じゃないのに・・。使いづらいのに・・。

このお家には、へっつい(釜土)もあるのです。
しっかり治してつかえるようにしたいと夢はひろがります。


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ハンマーで壊すと下には、大きな石が。
さすがにこれは壊せないし、動かせないのでそのままに。


湿気対策をして、根太を入れ替え。

続いて囲炉裏を新しい場所へ設置します。

大工さんの次は左官さんに登場してもらいました。自分たちで出来ないところは専門職の方々の手を借りています。
みんな近所の集落の方々。

囲炉裏部屋 左官 (1)

ブロックを積んで、形づくり。

囲炉裏部屋 左官 (17)

工事を始めて、つくづく職人さんたちの技術に圧倒されます。
大工さんも左官さんも、内装屋さんも、電気屋さんも、みんな凄い!

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ベニヤを張って、囲炉裏淵は集落の人のお宅にあったものを頂きました。
サイズもぴったりで驚き。


湿気でじめじめした納戸。

生まれ変わって、囲炉裏付きの共有スペースに変身です。

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まずは、一部屋完成。
どんな使い方をしようか、わくわくします。
お部屋を直していく時に、各お部屋には私なりのコンセプトがあります。

来てくれた人たちと集落の人たちを繋ぐお家になるように。
昔ながらだけど、ちょっと不便だけど、今の家にはない味があって、ちょっとお洒落。

そんな空間に1歩1歩近づけるように。


次回は、改修工事その2。




 

契約も無事に終えて、改修に着手。
10数年も空き家で、ほとんど立ち入った様子 もなかったお家。

各部屋の襖をあけていくと、狢の棲家だった形跡が・・・。
十数年前の新聞、雑誌、箪笥の中には着物の数々。
住んでいた方たちの様子を伺うことができる品々。

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まずは、一箇所に荷物を集め、各部屋を空っぽにしていきます。ありとあらゆる引き出しや、扉をあけてチェック。
一番多く出てきたのは、食器。
そして、座布団や寝具、衣類の順。

昔は冠婚葬祭、なんでも家でやっていたんですね。食器もお膳も軽く20個ずつあります。
1階の御前(おまえ)、座敷、小座敷、仏間の4部屋は田んぼの形のように配置され、仕切りの襖を外すと広い大きな空間になります。
そこで昔は集落の人たちが集っていたのだろうと思います。
だから人がたくさん入れる用に玄関も2つあるんです。
普段使いの2枚戸と、祭りなどでひらく4枚戸。 佐渡にきてから、不思議に思う家のつくりの1つでした。


物運び出し (6)


昔の食器の柄や、着物の柄、とても可愛いものが多いです。
使えるものは、布草履の材料や裂き織りに。

畳運び出し (2)
 
畳も使えないものは、処分します。
今のように軽い健材床ではなく、ずっしり重たい藁床。何枚も運ぶのに一苦労。でも、自然に返せるものも多いので助かります。

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一部屋に必要なものを集めたら、とてもすっきり。


箪笥や棚、大きい家具もひとまず小屋へ移動させました。



人の家の物を処分するってとても勇気がいりますが、使えるものはなるべく再生していきたいと思います。
直したり、擦って磨けばまだまだ使えるものも沢山あって、片づけをすることで発見がありました。

片づけを手伝ってくれた人たちから、昔この家で過ごした思い出を聞いたり、増改築した時の話、食器を見ながら懐かしんだり。
匂いでふと昔の事を思い出す事があるように、この家にもまだまだその頃の香りがあちこちに残っているのだと感じます。



次の回では、各部屋の改修工事について。腐った床をはいで、出てきたものは・・・。



 

集落に吹く風が涼しくなってきました。
岩首竹灯りの集いが始まります。

太陽がぐんぐん移動して、だいぶ西に傾いた頃。灯篭を並べ終え、作業着のジャージから、お色直しです。

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竹灯りの時には、大学生ボランティアの女の子たちに浴衣を着てもらっています。
集落の各家で眠っていた浴衣たちです。3年前に集めてから代々着まわしています。
毎回、夏になると浴衣っていいなと思います。

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一週間ずっと作業着をきて、竹の粉まみれ、汗まみれになって作業してくれた学生さんたち。
今年も東京工科大学さんと村おこしNPO ECOFFさんがメインで手伝ってくれました。
他にも沢山の人の手を借りながら、竹灯りが続いています。



焼きそばと流しそうめんを食べながら、岩谷口出身のYAMATOさんのライブです。


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辺りがだいぶ暗くなった頃、鬼太鼓の音が響きます。 どこどんちんどん。 岩首余興部の鬼太鼓が盛り上げます。 鬼の面がライトに照らされてぎらぎらして、表情が変わってみえます。

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鬼太鼓が終わると、体育館での交流会。竹灯りの日を無事迎えることができた喜びと興奮、疲労といろんな感情が混ざり合った会場での宴会は延々と続きました。



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今年で9回目の竹灯り。
小学校が廃校になってから、毎年本数を増やしながら、荒廃竹林に目をむけるためのきっかけづくりとして行われてきました。学生たちが主体となって、集落の人を迎えるのが竹灯りの集い。 
竹林伐採、古灯篭の選別、当日の灯篭配置やデザイン決め、振る舞い用の食材準備、夜の見回り、片付けまで全部学生たちが行います。
活動の準備や段取りは岩首談義所メンバーが行いますが、関わっているのはほんの数人です。

最初の年は、このスタイルに疑問を持っていたし、このやり方でいいのかなと感じていました。
集落の人が作業にほとんど関わらない、集落でやっているイベントなのに、みんな結局他人ごとになってしまうのではないかと思っていました。

たしかに、学生受け入れをする集落がおもてなしに力が入って、少しづつ疲弊していって、イベントや学生の受け入れをやめてしまうケースも多いですが。



でも、こんなスタイルもありなのかもしれないとだんだん思うようになりました。
集落で行うイベントや活動のすべてに沢山の集落の人が関わらなくても、滞在している間に積極的に挨拶をしたり、散歩したり、立ち止まってお喋りしたりすることで交流をして、「明日の竹灯り来てくださいね!」と学生さんたちが声をかけ、一生懸命に作業をして、自分たちの成果を発表して、じいばあが笑顔で楽しんでくれたら、それはそれで、とても意味のあることだと思ったのです。
なんでも自分たちでやることばかりが大事ではなくて、たまにはおもてなしもされたいし、休みたい。
そのバランスに気をつけていくことが大事なのかもしれません。



今年も風に揺らめく竹灯篭の明かりは優しくて、ばたばたしていた準備期間の疲れを癒してくれます。
そして、星空。

今年も無事終わりました。
お手伝いしてくれた皆さん、どうもありがとうございました。




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 special thanks 海野くん 

どこもかしこも賑やかな季節。

山も海も、生き物たちが毎日騒がしくしています。

蝉の大合唱、トンボの集団移動、照りつける太陽に負けまいとみんな一生懸命です。


暑くて棚田には行けない!干からびてしまう!

そんな日に、生き物たちに負けじと子供たちが岩首へやってきました。

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 今回の目的は、棚田で!滝で!竹林で!海で!生き物調査です。

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 前日に先生たちと下見。虫の名前が複雑でついていけない・・。

さど里山こびりぃ隊の子供たちが、生き物に詳しい先生たちと1日かけて岩首を舞台に生き物たちについて学びました。
 
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 里山には、蝉の抜け殻が。抜け殻から蝉の種類を見分けたり。


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場所が違えば、生き物も違う。
当たり前の事だけど、自分の目で見て、採取して、観察してはっきり違いを感じることができるのです。

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それぞれの場所で採った生き物たちをよ~く観察。
絵を書き、岩首の宝物地図をつくります。

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海で拾ってきた石には、お気に入りの生き物を。

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山で採れた新鮮なトマト

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沢山動いた後は、山の恵みを頂きます。
棚田米を炊いて、おかずは岩首自慢の漁師さんの蛸の刺身、夏野菜の味噌焼き、なます、瓜と鶏肉の生姜煮込み。 
 

たくさん歩いて、汗を流して、お茶をぐびぐび飲んで、いっぱいご飯を食べて。

そんな子供たちを見て、「あ~人間らしい」と思うのです。

生き物たちに触れたことや、様々な場所で感じた経験がきっとどこかでこれから生きると思います。 
前回の「めぐり塾」でも、子供たちがこの岩首で楽しんでくれて、表情がころころ変わる場面に出会えて、やっぱり私たちも得るものがたくさんある。

大事にしたい場所だと改めて感じた日でした。



さーて、今日も棚田まで歩くかな。でも、もう少し涼しくなってから!

 

さて、色々な思いが混ざり合い、空き家の再生が動き出そうとしていた昨年の12月。


まずは、思いをビジョンに。

必要なのは「人」。そして、人が住む家が必要です。空き家はあっても貸せる家がその頃、岩首にはありませんでした。

短期間でもお試しで住める家があったらいいなと思い ました。

構想を練ります。
大事にしたいのは、実際の岩首での体験。ここに住む人との相性。 岩首が好きという感覚。

空き家を借りたとしたら 「こんな使い方をしたい」、3年ビジョンをざっくりと立てました。


そして、岩首の中にある何軒かの空き家の中で候補地を決め、大家さんに相談しにいきました。
この時点で、ある程度予想していたとおり1軒の空き家を除き、ほぼ全滅。大家さんが年1回帰ってくる空き家は貸せない家がほとんど。

ここ何年も帰ってきていない家しか今回の場合は、可能性がありませんでした。

ずっと気になっていた1軒の空き家があります。
大きな家で、海沿いの1等地。でも、もう何年も人が住んでいないと聞いていました。

親戚の方に相談し、大家さんに繋げてもらいます。

まずは、自己紹介。どんな仕事をしているのかを話した後、今回の空き家を使ったお試し住宅の構想のお話をしました。高齢の方だったので、出来るだけわかりやすく。シンプルに。

その後も、何度も足を運び、説明を繰り返し、費用も負担をかけないことを説明しました。




物運び出し (8)
家の中に入ると物で溢れ、床が腐っている場所も



大家さんへの説明と同時に、実際にかかる費用の算出も行います。1度家の中をみせてもらい、改修箇所をざっと見て、お金がかかる水周りの点検を行い、助成金を探しました。
助成金の中でも、建物改修に使えるものは少なく苦戦・・・。


それでも運よく助成金の目処がたち、大家さんも納得してくれ、いよいよ本契約。
3月に岡山の美作市に研修に行かせてもらったのも先進的に空き家をシェアハウスにしている事例について学びたかったから。そこで教えてもらった契約書の注意点や借り方を参考に賃貸借契約書を作りました。


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契約書づくり。家屋以外にも田畑も借ります。

今回の契約のポイントは、「現状復帰をしない」というところ。借り主が負担し家の改修を行いますが、契約を終了し返却する際には直した箇所は、元には戻さないで、そのまま返すというものです。

契約書は、とっても大事です。色々盛り込みすぎてもいけないけれど、お互いが気持ちよく過ごすために絶対に必要なものだと感じます。


ひとまず契約が終わり、はれて改修作業のはじまりです。

次回は改修工事の進め方について。



 



 


モーニングコールにしては、まだ早い朝5時。 

携帯電話が鳴り響く。

「おーい。イカが釣れたぞ。取りにこーい。」と、朝から陽気なおじさんの声が聞こえてくる。

スウェットのまま、車に乗って近所の漁港へ。
近くの時は、バケツをもってサンダルを履いて。


釣れたばかりのイカは、くしゃみをしているような音をだしてバケツの中を跳ね回り新鮮さが伝わってくる。

「おー、まだ生きてる生きてる。」

いっぱいもらったイカをお裾分けして、ついでにさばいてもらって、朝6時に贅沢な朝食の始まり。 

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やっぱり刺身が一番。 
いろんな部位をまるごと頂きます。岩首では、イカの肝をつかった「いぜえ」という料理もあり、お酒のつまみにぴったり、そちらは夜の部へ。 

こりこりしたイカのゲソ。半透明な身の部分を、1つ1つ味わいながら朝、炊いたお米と一緒に食べる幸せ。
付け合せに、畑でとったトマトやキュウリ。
色鮮やかな贅沢な朝食。

1日の始まりを少し丁寧にしてみる。
毎日は無理だから、ちょっとだけ。

 
本当は、もう少し寝ていたかったけど、イカをもらって、ご飯を炊いて、集落の人たちが動き出す音を聞きながら、ゆっくりご飯を頂く。いいなーと思う瞬間。


太陽がだいぶ高くまで昇って、今日も「暑いぞー」と言っているような気がする。
ぎらぎらした夏の始まり。

いっぱい食べて、夏を乗り切ろう。

 

協力隊になって2年半。

過ごした時間の中で、何度も何度も想像しているここでの未来。
私は、あと10年、20年経ったらどうしているだろうか。

集落は、棚田は、海は、学校は、どうなっているだろうか。

今、集落に住んでいる子供の最年少の男の子が大きくなって、鬼を打つ時に相方がいるのだろうか。

いろんな事をずっと想像している。


私はここで過ごす時間の中で「好き」も「嫌い」もたくさん感じてきた。
だけど、帰りたいとは思わない。
ここにいるほうが、ずっと安心できる。

そんな風に思う人がきっと他にもいると思う。ここで育った人もそうでない人も合う人はいると思う。

考えが頭の中で駆け回り、巡り巡る。
何を大切にしたいのか。どこでこれからの未来をみるのか、そこに必要なものは「人」なんだと思う。ここで育まれ、みんなが当たり前に繋げている「環境」や「文化」だと思う。



何かが必要。何をしたら、今より少し楽になったり、楽しくなるのか。
私にはわからない時間の流れや暮らしがあって、そこへの変化が良いことかはわからない。

絡み合ったいろんなものを解く大変さが想像できる。
どんな未来が待っているかわらない怖さ。
みんな同じだと思う。私もわからない。


でも今、ここで生きている人が大切。先人の人たちが残してくれたものが大切。
ここに残る、「岩首らしい生活」がとっても大事。

「また来年も祭りがしたい」

「子供の声が聞こえるのが嬉しい」

ちょっとした言葉の後ろ側の思い、私も同じことを思う。

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流れは突然にやってきた。

思いが連鎖し、諦めていた空き家を借りられることに。
締切りギリギリまで悩んで応募した助成金が受けられることに。
手伝ってくれる近隣の大工さんがいた。集落の人が協力してくれる。
 

中身も体勢もまだまだちゃんと出来ていないけど、チャンスだと思った。
今しかない自由に動ける時間で出来ることだと思う。
作りながら、私はこの空き家再生からここでの未来をもっとみんなと想像しようと思った。 


ここで暮らすために必要なことがなんなのか、もっとみんなと話をしたい。


心に中にあった色んな思いがいつのまにか、この家に辿り着いて、動き出した。


 

先週末、佐渡は大荒れのお天気でした。Sea to Summitも開催を見合わせるなか、決行された第1回佐渡めぐり塾。

参加者は総勢27名。親子での参加が6組、大人だけでも参加したい!と申し込んで下さった方々や、総合高校の生徒さんたちの参加もあり、当初の予定より大所帯、年齢層も幅広い参加者が集まりました。

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雨の降りしきる中、マイクロバスで向かった先は今回の学びの場、岩首。
ここで、岩首談議所の大石惣一郎さん、ガイドの本間さん、地域おこし協力隊の聡子ちゃんと合流し、いざ岩首昇竜棚田の恵みを探りに出発です!

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まず最初に訪れたのは、外観も美しい水量豊富な養老の滝。山間に作られた棚田の命綱となる水資源を、肌で感じることができる場所です。

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続いては、マイクロバスで岩首昇竜棚田を目指してゆっくりと上って行きます。岩首昇竜棚田は、海岸沿いの道からは、全くその姿を見ることができません。標高350mまで上ると、ようやく視界が開け、棚田とその向こうに海が広がります。(お天気ならな~!と悔しい気持ちも...)棚田は、佐渡金山隆盛期に急増した人口に対応するため、開墾されできたと言われています。又、「年貢の取り立てから逃れるため、簡単には見つからないところに田んぼを作った」とのお話も。

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佐渡の棚田が、佐渡金山をはじめ歴史と大きな関わりを持っていること、子供たちにも少し伝わったかなぁ。棚田を上りながら、平場の田んぼでは考えられない畦畔の高さに驚く一行。ここを80代のじいちゃんばあちゃんが手入れをしているという現実。「若いもんが何とかせんなん」そんな頼もしい高校生の言葉も聞かれました。

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棚田の上にある展望小屋「そらまめ」まで来て、一休み。小さい子供たちはわらびを取ったり、高校生は大石さんの講義に聞き入ったり...。皆思い思いのやり方で、この場を楽しみながら興味のあるものを吸収してくれたようです。

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お待ちかねのこびりは佐渡産さくらんぼの食べ比べ。子供たちには甘みの強い紅秀峰が一番人気でした。道の途中途中でも、キイチゴを摘んで食べたり、山の恵みを味わいながら次なる目的地、竹林へと移動します。

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古い竹が倒れ重なり合い、光の入らなくなった竹林ではタケノコも出てきませんが、光の行き届いた整備された竹林では、まだまだ真竹のタケノコがぐんぐん伸びていました。お土産のタケノコを、皆自分たちでユサユサ、ボキッと収穫。大人もはまるタケノコ狩り?で盛り上がり、山の恵みをお持ち帰り。

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竹林の脇にあるため池での生き物調査では、ヤゴやクロサンショウウオがたくさん見つかりました。池の上に垂れ下がった枝にはモリアオガエルの卵。孵化したばかりのモリアオガエルのオタマジャクシを捕まえた人もいて、田んぼとは違った生態系に触れることができました。

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盛りだくさんの午前中が終わり、お昼ご飯は談議所で車座になってお弁当を食べました。お弁当は、多田の仕出し屋「ろくすけ」さんが、この日のためにメニューを考えて下さった「特製里山・海物語弁当」!多田産のわかめを使ったものや、岩首の養殖サケの塩焼きなど、地のものにこだわってくれたお弁当です。魚嫌いという子もペロリ。お米はもちろん岩首昇竜棚田米!棚田米を初めて食べたという方も多くいらっしゃいました。

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天候の関係で、午後は談議所で過ごすことになりました。急な話でありながら、大石さんと聡子ちゃんから岩首やその周辺集落の鬼太鼓のお話や映像を見せてもらいました。GIAHSの認定に佐渡の芸能・文化を外すことはできません。島のなかで多種多様なカタチで残る鬼太鼓や祭りの様子も、このめぐり塾で共通のテーマとして取り上げていけたらいいなと思います。

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岩首談議所の心強いメンバーのおかげで、天候に振り回されながらも第1回目を開催することができました。不慣れな主催者で、反省点も多々ありましたが、何より参加してくれた子供たちが楽しそうにしてくれていたことが今後の励みになりました。

何より嬉しかったのは、参加した親御さんから、家に帰った後、お子さんたちが今日のことを絵日記に書いたり、自主学習のテーマに取り上げていたとのお話を聞けたこと。次回以降も、子供たちに楽しい体験と、心に残る何かを提供できる「めぐり塾」でありたいと思います。

次回は10月はじめを予定しています。次はどんなGIAHS的な要素と出会ってもらおうか。楽しみにしていて下さいね。

佐渡に来て、初めて耳にしたGIAHS(ジアス)、世界農業遺産。
この島が培ってきた農村文化や芸能、そしてトキが舞い降りる生きもの豊かな田んぼを作るため、農家さんが日々行っている努力。

佐渡での生活は、常に「GIAHSな要素」との出会いです。

身近にありすぎて、当たり前になってしまいがちなこの豊かさに、改めて目を向けてほしい。佐渡で生まれ成長していく子供たちに、この土地の魅力を伝えたい!

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そんな思いがきっかけで、(一社)佐渡生きもの語り研究所さんと親子向けイベントを企画しました!たくさんの方々の力を借りて、思いが形になったこの「めぐり塾」。

第1回目は、岩首の昇竜棚田と竹林を訪れます。子供たちに見せたくても、易々とはいかないわ...という親御さんたちも、現地へはマイクロバスでの移動ですし、週末の遠足気分で参加できます。美味しい棚田米のお弁当付き!

GIAHSという言葉に執着せず、佐渡にある恵みに楽しく出会ってもらえたらと思います。ご参加お待ちしていま~す♪(事前申し込みをお願いします!)

◎親子で楽しむ♪佐渡めぐり塾◎
 第1回 岩首昇竜棚田と竹林の恵みに出会おう!
開催日 2015年6月28日(日) 9時~16時頃※9時集合
集合・解散場所   佐渡市役所本庁舎駐車場
                          ※現地へはマイクロバスで移動
定  員  親子10組20名(先着順・要申し込み)
対  象  島内の小・中学生とその親御さん
参加費 大人2,000円   小・中学生1,000円
            ※地元の美味しい昼食&お土産つき!
締切り  2015年6月19日(金)
持ち物  飲み物・帽子・長靴・雨具
※雨天決行!汚れてもいい恰好で参加してくださいね♪ 
※申し込みの際は、参加者氏名、お子様の年齢、連絡先をお伝えください。
申し込み&問い合わせ
(一社)佐渡生きもの語り研究所  Mali:ikimon@sado-ikimonoken.jp
                                    Tel&Fax: 22-2658
 

今年も、不思議な風貌のあの人たちがやってくる?!

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昨年も、何度も佐渡を訪れて大道芸公演を各地でしてくれた芸人さんたちが帰ってきます!


佐渡大好き芸人の不思議な風貌のおじゃるずさんをはじめ、世界で活躍する方々が各地に驚きと笑いを届けます!
お近くの公演にぜひ見に来てくださいね♪


各地での日程はこちら★

6月14日(日) カンゾウまつり 
6月15日(月) 羽茂まつり  
6月16日(火) 赤泊総合文化会館前広場  18時スタート(投げ銭)
6月17日(水) 岩首談義所  19時開演(投げ銭)
6月19日(金) 羽茂温泉クアテルメ  18時からワークショップ(無料) 19時開演(投げ銭) 
6月20日(土) 民話の里 北片辺 17時からワークショップ(無料) 18時開演(投げ銭)
6月21日(日) さざえ祭り 小木 
6月22日(月) 宿根木公会堂  19時開演(投げ銭)

※ 各地の出演者は異なります。 お問い合わせは、各地の地域おこし協力隊へ

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大道芸


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羽茂祭り詳細 澤村隊員の記事へ
カンゾウまつり詳細 木野本隊員の記事へ


 

すっかりご無沙汰していた我が家のごはんシリーズ。

食べるものは食べていたのですが、山で過ごす時間が長くなるとついつい雑な食事になってしまいます。
家に帰ると、ちゃっちゃっと食事をすませ、ごろんとしたまま寝てしまう・・という日がいつのまにか増えていました。
山の猛烈なエネルギー、草花の素早い成長についていくのに必死です。


さて、冬の間に保存していた野菜たち、塩漬けしていた山菜や海草もすっかり食べ切ってしまい、新しい食材たちのお出迎えです。季節が巡り、次々と顔をだす旬もの。



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木苺。
もみじいちごでしょうか。

今まさに食べ頃。 たまに酸っぱいものに出会いますが、それはそれで刺激的。

赤、黄、紫と様々な木苺がよくみると山のあちらこちらから顔を覗かせているじゃないですか!!

いくつかの実をとって、山から家までの帰り道にほおばります。



車社会になって、忘れ去られた山のご馳走たち。歩いてみると、目線が変わり色々な発見があります。

山の声がよく聞こえる気がします。


鳥の声、カエルの合唱、山野草のパレード、竹林の中に生まれる木漏れ日。

様々な声のする山に行く時間があることが私にとって一番の癒しです。
春の匂い、夏の色、秋の収穫、冬の静けさ、色んな刺激をもらい、恵みを頂きます。


次の日。

学校から帰ってきた子供たちを連れて木苺を摘みに。



とげとげの枝に苦戦しながらも、「いくつでも食べていいよー。」の声に夢中で摘んでいきます。


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とっても柔らかいので、潰してしまったものもあるけどそれも子供たちにとってはよい経験。

次からは優しく実をとろうとしたり、高いところにある大きな実は枝で叩いて落としてみたり。

子供たちは凄いです。すぐに覚えて、試してみて、吸収していきます。 



5時のサイレンが鳴ったらお家に帰ろう。

いっぱい旬を頂きました。

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夕飯前のおやつに。

夕飯の後のデザートに。


美味しく召し上がれ♪






 

 
 かりんです。
 ゴールデンウイークの佐渡といえば田植えですよ。私はいつもお世話になっている岩首のおじいちゃんとおばあちゃんの家へ田植えのお手伝いに行きました。とは言っても苗箱運ぶだけですけどね。しかしちょっとしたことですが、一人手伝う人がいるかどうかでだいぶ効率が違ってきます。
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【【岩首】ゴールデンウイークは佐渡でワラビ取りを】の続きを読む

すっかり外で過ごす時間が長くなりました。

山にのぼる人たちもぐんと増えました。


山に行く時の必需品。 お勝手に立つ時の必需品。

昨年の環境展示会エコプロダクツ2014でも販売した「ほっかむり」、春作業に向けて岩首の方々と一緒にコツコツ作っていました。
昨年の様子はこちら

3月の岩首サロンじんのびでは、夏野菜勉強会に加え、有志でミシンを持ち寄りほっかむり作りを行いました。
今までは、家にあるもらった手ぬぐいや、あまった布切れをつかう場合が多かったのですが、可愛らしく華やかな絵柄のものを選んで購入し、ちょっとお洒落なものを作ってみました。

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最近は、みんなお気に入りの絵柄のものを着て山へ。
自分用にも、子供や孫用、友人用など、皆さん意欲的です。

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針仕事って私たちの世代だと、すごく技術に差がある気がしますが、ばあちゃんたちは凄い!

なんでも綺麗に丁寧に仕上げます。

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野良着もちょっとお洒落に。

作れる量が少ないのですが、少しづつ販売していこうと思いますー。興味がある方は声かけてくださいね。

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春休みの大学生農作業ボランティアの受け入れ。

寒波とともにやってきた7人の大学生たち。
昨年から受け入れを開始した村おこしNPO ECOFFの ツアーで集まった全国各地の学生たちが岩首にやっていました。みんなそれぞれ違う大学に所属していて、両津港で初対面し、1週間一緒に作業をおこないました。


夏の受け入れでは、主に竹林整備や里山での活動が多いのですが、今回はちょっと趣向を変えて近隣の柿園地での作業を提案し、丸山の若手農家さんに協力して頂きました。

 
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初日。なってこった、雪。
いい天気だった日々はどこへやら。 ころころ変わる天候にみんな振り回されました。
1日目から自然の厳しさを味わうことに。

滞在期間の半分は、丸山での柿園地での作業のお手伝い。
広大な園地で、剪定後の柿の枝拾いをひたすら行いました。

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ここの園地の眺めは最高です。
学生たちも、手をとめては向こうにみえる日本海や自然の移ろいを楽しんでいるようでした。

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昼食には、地元の山菜の天ぷらなどをだしてもらいました。


地域のおばちゃんも「何でも美味しいっていってくれて嬉しい」と終始笑顔で話していました。
ずっと民泊を頑張ってきた方でしたが、小学生のアレルギーなどで食べ物制限が多い子が増え、だんだんと得意なお料理を振舞うことも嫌になってきたと言っていた時だったので、尚更私もこの言葉が嬉しいです。


学生たちも「食べ物がこんなに美味しいなんてびっくりです!」とお箸が止まらない様子。

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後半は、岩首での棚田散策や展望小屋「空のまめらか家」のニス塗りなどを行いました。

また、せっかく佐渡にきているのだから朱鷺や佐渡市の取り組みについても知ってもらいたいと思い、環境省の自然保護官の方から朱鷺の野生復帰について、佐渡市の農林水産課の職員の方から認証米などの行政側の取り組みについてのお話をしてもらいました。


田舎にきて農作業を手伝ってもらうだけではなくて、やはりそこにいる人たちの思いに触れる時間があることが重要なんだと思います。
若い世代が、どうしてこの場所を選んで生きているのか?どんな未来を想像しているのか?を学生たちには知ってもらえたらと思っています。

いつも大学生の受け入れには、60代くらいの比較的時間がある世代が世話役になってしまいますが、その割合が少し変わってきたらいいなと思っています。
若い農家さんもいるんです。
無理のない程度で、若い世代の思いや働き方を知ってもらいたいと私は個人的に思っています。

その1歩が少し踏み出せたように思います。

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学生たちに何かを期待しているわけではありませんが、ただこんな田舎があるんだよって知って欲しいのです。
そして、心のどこかに佐渡や佐渡の人たちが残っていたらいいなと思います。


今回も皆様、お世話になりました!
ありがとうございます! 







 

いつのまにかストーブをつけなくても、炬燵だけで過ごせる日が増えてきました。

春を待っています。

もっと暖かくなれば棚田での作業もまた始まります。

2月に入って集落でも、ハウスの準備、苗の注文など田んぼの話を聞くことがぐっと増えてきました。

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ちょっと前の話です。
山に雪が積もって車では途中までしかあがれない日が続きました。

でも、こんな時だからこそ歩いて山に登りたいと思い、長靴をはいて出かけました。

とても静かな空間です。 いつもは、誰かが作業をしていたり、車が走っていたり、生き物の声もします。
でも、冬はみんなお休み。

風の音と空からの雪。

たまにする物音にどきどきしながら、歩きます。

昔読んでもらったおばけの話とか、日本昔話にでてくるちょっと不気味な生き物とかが頭の中を駆け巡ります。

昔から妖怪は好きです。のんのんばあとオレが大好きでした。

想像がどんどん膨らんで、怖さよりも、楽しさのほうが勝ってきます。

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取り残された胡桃。

胡桃の声を聞けたらどんな風に話すのか。

森の声を聞けたらどんな風か。


岩首にある昔話も、この風景の中で自然や生き物との言葉ではない対話の中から生まれたのかなと思います。

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昔、介護の実習をしている中で実習担当者の方から、「勉強も大事、知識も大事。だけど、自分の感性をもっと育てたら今、見えないものも聞こえない言葉もきっと聞こえてくるよ。」と実習ノートに書いてもらいました。


感性を育てるってなんだろうと漠然としすぎてわからないけれど、この言葉にぐっときたのです。

沢山の人と触れ合って、違う価値観を感じて、本を読んで、お芝居を見て、誰かと意見をぶつけて、美味しいものを沢山食べて、お酒を飲んでちょっと酔っ払って。そして、いっぱいになった感情を自然の中で少しずつ整理して落ち着かせて。
そんなことを繰り返すことが、感性を育てるってことなのか。

答えはでませんが、私の生活サイクルの中に自然の中で過ごす時間やその中で想像することは、とても大事にしたいことだと思います。

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はーと深呼吸すると息は真っ白。

春までもう少し。

米づくり3年目。

今年も宜しくお願いしますと挨拶をして棚田を後にしました。




 

前浜地区を車で通ると、私が来た当初とは違う景色に出会います。


新潟県の森林面積は、857,003haで林野率は、68%。
その中でも、佐渡島の竹林面積は1,000ha。その面積は県内でもぐんを抜いています。
そして、佐渡の中でその竹林の多くが前浜地区にあるのです。

大正時代、まだプラスチックというものが作られる前は竹篭や竹細工が日用品に多く使われ竹産業が盛んだったそうです。
その後は、みなさんご存知の通り、時代の流れとともに山に入る人も少なっていきました。

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一昨年から森林・山林多面的機能交付金を使用しながら始まった前浜地区での竹林整備。

集落民と森林組合さんとで荒廃竹林の整備を進めています。

岩首では、学生が来ると竹林整備をお願いしていますが危険な作業なため長時間はやらせません。
竹を切っては、運び出しの繰り返し。
単純作業ですが、とても体力がいります。


切っても、切っても、果てしなく続く竹林。一向に前に進んでいないような気がします。



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あっちからもこっちもからも枯れ竹が倒れてきて大変。ヘルメットとアイシールドが欠かせません。

竹は背も高いし、すぐ伸びる。

連日、チェンソーやのこぎりで切った竹を運んで、機械にいれてチップにします。


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無我夢中で作業を進めて、ちょっと後ろを振り返ると綺麗な竹林が蘇っていました。

春になったら筍もはえてくるでしょう。

切った竹からかぐや姫を見つける事は出来なかったけど、今まで竹林に覆われて見えず知らなかった景色と出会いました。山からは、集落と漁港がよく見えました。
静かな山の中で、竹がカラカラと音をたてると風の姿を感じます。

綺麗になったものを維持管理していくことが今後求められてきます。

バイオマスや筍産業、トレッキングなど色々ありますが、 他にもきっと何かある。

隠れていたものをよーく見ると何かそこにはまだ可能性が隠れているかもしれません。

そう、まだまだかぐや姫探しは始まったばかり。

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真夜中に吹く風の音に何度も起こされながら夜明け前に起床。
隙間風で冷え切った部屋。
1月7日は寒い朝でした。

朝5時30分。


岩首の熊野神社には今年度の区長や神社総代らが集合し、まずは囲炉裏に火を入れ部屋を暖めます。


大晦日から元旦にかけて2年参りを行いますが、岩首では各々数は違えど沢山回る場所があるのに驚きます。
熊野神社をスタートし、隣接する秋葉神社、観音さま、万福寺、善寶寺、弁天様、お堂、お不動堂などなど。
それら1つ1つにしめ縄や松、お飾りがしてあるので、集落が管理している部分の松やしめ縄、お飾りなどを手分けしてはずす作業に出発。



その後、戻ってきてからお宮の中にある高屋にて大祓詞を読み上げ、昨年の12月31日に神様にお供えしたご飯やお餅、お神酒、黒豆、ワラビなどを下げて七草の準備をはじめます。(岩首の神様は女性なので、私は高屋には上がらず、ちょっと離れて見学です。)


神様へのお供えものとして、木椀にきれいにもられた飯。

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ざくざくと切られていく七草。

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ストーブの上にかけてあった大鍋から白い湯気が立ち込めます。

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準備をする男性陣のテキパキとした姿が印象的です。



7時頃には、続々と集落の人たちが神社にやってきてお参りをし、七草粥の振舞いをうけます。
無病息災を願い、お正月に食べ過ぎた胃を休め、久しぶりに会う人へ新年の挨拶をします。


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どの人も丁寧に挨拶をすること、男性らしい振舞い・女性らしい振舞いをすること、目上の人への敬い、神様への信仰など今までの私にはあまり身近に感じ大切に思ってこなかった事がずっと受け継がれて来たのだ感じる場面に多く出会います。


本当にちょっとした事だけど、お宮にきて挨拶をしっかりするばあちゃん達を見て、それが出来ない自分が恥ずかしくなります。
お宮にきたらコートを脱ぐ。挨拶する人の方へしっかり向いて正座して、頭をさげる。
昨年お世話になった事と今年の挨拶。
言葉づかいも、姿勢も見習うべき場所がたくさんあります。

古くさいし、出来なくても実際問題ないけれど、でも出来る人になりたいと思う。


神様もお宮のこともまだまだわからない事だらけだけれど、ここに住む人たちとここにいる神様はずっと一緒に生きてきているし、その関係性が生み出してきた姿勢はとても凛としていて見ていて気持ちが良いと感じてしまう。



そんな風になれるように。
協力隊最後の1年のスタートです。 今年も元気にまいります。







 

もうすぐ1年の終わり。
大掃除、忘年会、集落総会など慌しい毎日です。


年の終わりにふと事務所の机を片付けしていて思った事を書こうと思います。


岩首では敬老会を11月に行います。
昨年からその際にとる集合写真を任せられているのですが、これがなかなか難しい。
40人弱の人が集まり、みんなの良い表情を捉えるのは大変。

昨年は、そんな枚数もとらず「こんなもんかな。」と思って、撮り終えた後にびっくり。
目をつぶっていたり、顔が重なっていたり、固い表情ばかり。


後日、公民館役員の人たちが招待者に1枚1枚プリントした写真を配り歩きます。
公民館にも歴代の写真たちが並び、私の撮った写真も仲間入り。

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そして、事務所の机の下敷きにもそっと写真をいれました。



今年の敬老会の集合写真は去年の反省を踏まえ、気合いをいれて挑みました。



何十枚もとった写真の中から公民館の方々の目にとまった写真を見て、ちょっと笑ってしまいました。


大きな口を開けて笑っている人、耳をかいている人、隣の人の方を向いている人などなど。
揃ってはないけど、みんな笑っていました。

いつもの岩首の風景でした。

いつも見る当たり前の人たちの表情。


写真を受け取ったばあちゃんが笑いながら写真を見て、「真面目な写真より面白いよ。毎年集合写真は撮るんだし、ちゃんと写ってなくたっていいんだよ。」

そう言ってみんなでゲラゲラ笑っていました。


事務所に戻って、昨年の横に今年の写真を並べてみました。

新しく仲間入りした顔、いなくなってしまった顔。
1年しか経ってないけど、たくさんの変化がみえます。



集落の集合写真ってなかなか撮らないものだけど、いいなと思います。

いつかカメラ側にいた若い人たち、子供たちも交えてみんなで写真を1枚撮れたらと思います。
私がその写真は撮りたいなと思います。



1人1人の顔がわかるこの集合写真を見ながら、仕事納め。

今年も本当に皆さんにお世話になりました。
これからも宜しくお願いしますと写真に言ってみます。


皆さんも良いお年を。












 

大寒波なんて他人事な東京から帰島。


昨年から参加させてもらっている12月の恒例イベント、日本最大級の環境展示会「エコプロダクツ2014」に今年も佐渡棚田協議会として出展してきました。

今年も棚田班からは、昨年同様に岩崎・新田、佐渡棚田協議会からは会長の大石が参加。 

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協力隊として様々な物産イベントに行かせてもらう機会がありますが、市役所職員の方や団体についていくような感じのものが多く、私たちが最初の段階から関わることはあまりありません。
売り子や宣伝要員でいくことが多いです。
個人的にですが、そのような機会を頂けることは勉強にもなるし経験が増えありがたいですが、本当に私たちが行く意味があるのかと疑問に思う事もあります。




昨年、初めてエコプロダクツに参加した際には売り始めたばかりの棚田米2kgを5地域×5袋づつもっていき惨敗。
都心では、重たい2kgのお米を持って帰る人は少なく、「美味しいけど、高いしね・・。」との声。
半分以上を佐渡に送り返しましたが、自分たちもその残ったお米の行方を気にするわけでもなく、あまり自分ごととして感じていませんでした。

その後も佐渡棚田協議会の活動をお手伝いし、棚田米の販売会を重ね、会員の皆さん(生産者)の意見を聞きながら1年が過ぎました。どろんこバレーを企画したり、棚田の写真を1年通して撮り5地域の風景を合わせたパネルを作成したりしながら、協力隊の棚田班でもどうやったら継続して活動ができるのか、楽しいのかを考えてきた日々でした。


エコプロダクツの話がきたのは今年の9月頃。
岩崎・新田で今年も参加出来る事になり、会長の大石さんとも昨年の反省を活かしアイディアを出し合いました。

今年は、重たい2kgのものは10袋だけ、あとはお試しできるように枡売りに変更。
また、玄米需要もあると感じ、岩首・猿八の枡売りは玄米のみでいくことにしました。

大きな展示会場での、小さなブース。
目立つには!少しでも佐渡の棚田について目を留めてもらいたい!

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ということで、ディスプレイ用に以前から「素敵!」と思っていた吊るし雛を飾ることに。
他にも、小物で売れるものを持っていきたいと思い、岩首のばあの草履やほっかむりをもっていきました。

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事前に取りまとめを行っている棚田ネットワークさんとも何度も何度もやりとりをしました。
当日のステージ発表やクイズラリーの景品準備、発送荷物の準備からお金の計算・・・。
売り上げや行く人の人件費、品物を作ってもらった方々への対価、いつもはこんな事考えないけど、最初から全部やるってこうゆう事。



いざ、準備を済ませ3日間のエコプロダクツへ出発。
1日目は協力隊2人しかいないので、休憩もままならず、ずっと立ちっぱなしでお客さんの対応や、ステージ発表、試食のお米を握ったり。

ゆったりとした人の流れではありましたが、初日だけでも会場への来場者は5万人!
3日間あわせて総来場者は16万人!!
3日間通して、佐渡に縁のある方をはじめ本当にたくさんの方々にきて頂きました。

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持っていった品物もほぼ完売!(残念ながら、2kg1袋が売れ残ってしまいました・・。責任持って購入しました。)

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他ブースの方々に、「売り方が面白いね。」「ディスプレイがいいね。」と褒めてもらいました。
佐渡の強みは、地域のお米を混ぜないところ。生産者の思いをしっかり聞けるところ。
あとは、伝える力があればお客さんがついてきてくれると思います。
私たちが出来る事はしっかり表に出す、生産者の人は自信をもって消費者に伝える努力をする。

少しは昨年の反省を活かせたかかしら?



そして、棚田地域の横の繋がりも増えました。


お隣の千葉県鴨川の大山千枚田の方が言っていた言葉がとても印象に残りました。

「自分が棚田の活動をはじめた5,6年前は若い人がほとんどいなかったけど、昨日の懇親会も半分は若者。来場してブースに来てくれる人も若者が多くなった。お金を落とす部分ではあまり答えられなくても、若者には力があると思う。
それだけ、変わったきたと思う。」

伝え続けて、繋がって。


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どこの地域も頑張ってる。棚田に吹く風には魅力がある。
佐渡も負けてられない!と思わされました。

一緒に準備をした岩崎隊員から。

昨年の反省点をふまえ挑んだ「エコプロダクツ」。

中山間・棚田地域、そして佐渡という場所を知ってもらい、興味を持ってもらう。

もともと興味があった人は、より好きになってもらう。

常日頃自分が物販などに行った時は「必ず全部売り切るぞ!」という熱い気持ちで挑んではいますが、伝えるということを厳かにしないよう、心がけました。

 

ブースを訪れた方は、「大石さんに会いに」という方がたくさんいました。

改めて、棚田米は紛れもなく生産者、「人」でお買い求め頂くものだと思いました。

だからこそ、もっと生産者の人に前にでてもらいたい。

その為に、地域おこし協力隊として何が出来るか。

日々考え、これからも生産者と寄り添いながら、向き合っていきたいと思います。

 
ずっと一緒に活動出来る仲間がいる事も心強いです。行かなかった他の棚田班メンバーも要所要所で手伝っています。 




 

佐渡に帰ってきてからもまだまだ続く。
お金の清算。生産者さんへの報告、次の展開の話。

最初から最後まで自分たちでやることで、責任が生まれ、自分の手で何かを生み出す感触に繋がります。
継続して関わることが大事。

協力隊だけじゃなくて、行政だけじゃなくて、生産者も地元もちゃんと入って、みんなで自分たちが関わっているものに責任をもって、自信をもって、販売には出かけたい。
お米に自信があって、お金にして、棚田で耕作していくためにイベントに行くんだよね?佐渡の棚田について知って欲しいんだよね?
ちゃんとそれを頭に置いて人任せにしないで、一緒に活動していきたい。

これからに繋がるように、1つ1つ大事に、その過程を大切に丁寧に。

いつもいく出張とは一味も二味も違うイベントになりました。



協議会に関わる人たちみんなと思いを共有して、実際にそれぞれが一緒に前に出て販売に繋がる活動を行っていけたらと思います。


協力してくれた方、指導してくれた市役所の皆さん、ありがとうございました。




 

11月の3連休真ん中、日曜日。


私にとって今年のビックイベント。

岩首棚田にある展望小屋こと空のまめらか家(通称 そらまめ)が、雪の重みで倒壊してから2年。
この度、再建され集落民へのお披露目会を開催することになりました。

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私が岩首に着任してから、ずっと側で関わってきた棚田。四季折々の表情を感じ、そこで生きる人たちの思いにも少しづつ触れながら仕事も生活もをしてきたつもりです。

棚田で過ごす時間が好きです。

岩首に来るまで何の興味もなかったけれど、棚田で過ごす時間が今の私にはかけがえのないものになっています。

疲れて帰っても畑まで歩いて登る。田んぼの様子を見にいく。ひっぽかしてばかりで「田んぼを本当にやる気があるのか!」とみんなに怒られる。
雑草をこまめに抜いて、助けてくれる人がいる。 山からの帰り道に会うと必ず「なんかやろうかー?」と声がかかる。

全部、生活の一部なのです。



そんな場所が、世界農業遺産認定を契機に一気に有名になりました。


棚田が有名になり、棚田を一望できるそらまめを目指してお客さんもたくさん訪れています。そらまめの再建を願い、島内外から寄付を頂くこともありました。
沢山応援してくれ、愛してくれる人達がここには集まってきています。



そらまめの再建が決まった時から、私は一番に集落の人にお披露目をしたい!と思っていました。

再建出来た事を、今まで支援してきてくれた人たちにもお知らせしなくてはいけないけど、絶対その前に集落の人に1番にそこからの景色を眺めて欲しいと思っていました。それは、自分たちの棚田で起こっている様々なことに興味を持ってほしいし、ここで生活している人たちが、そらまめで過ごす時間を楽しいと思って欲しいと思っていたから。

そらまめは、お客さんのための施設だけではなく、自分たちの施設でもあると思って欲しかったのです。


「昔は、あそこ(現在そらまめがある場所)まで、肥やしを背負って、ご飯をもって歩かされたよ。もう何十年も行ってないよ。」、「山は苦労ばっかりだよ。」

そんなばあちゃんやじいちゃんにも行く機会があればと思って、みんなに声をかけてまわりました。

「いや、おらっちには関係ない。」、「役員がいくからいかないよ。」

この言葉は、よく聞く言葉です。でも、無駄でも声をかけ続けたいと思って最後までねばりました。


今回、まめらか家での集落談義を手伝ってくれた東京工業大学特任准教授の豊田さんと神戸市立工業高等専門学校・講師の高田さん。
お二人とも私よりずっと岩首とは長い付き合いです。

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初代のそらまめから、今までずっとここと関わってきています。
「そらまめのこれからについて、たくさん良い意見が出るといいね。」と準備を進めました。


当日、集落のおばちゃん2人に甘酒を作ってもらい、いざ出発。

そらまめでの空中談義の始まりです。

集まった集落の方からは、そらまめでこんな事がしたいと意見が出ました。


・花火を見る
・パラグライダー
・花見
・結婚式
・田植え後に休憩する
・花を植える
・子供たちへ環境学習活動
・何もしないで、のんびりする
などなど

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蓋をあけてみれば、たくさんの人が参加してくれました。

人が集う場は、とても暖かいです。朝の寒さも吹き飛びます。


今回出た意見が1つでも実現できるように、ひっぽかさないように。
思いを集落の人に繋ぎ、そらまめや談議所の活動を手伝ってくれる人が増えてくれたらと願います。
そのためには、談議所の活動も整理して、身の丈にあったものにしていく事が必要です。

そして、受け継いできた棚田についてみんなでもっと話していけたらと思います。




私がここで出来る仕事は、本当に少しだけ。任期終了後、今の活動に対して同じように関わりが出来るとは思っていません。
絡み合った糸を少しづつほどいて、もう一度きれいにしたり、切れてしまったものを繋げていくことが今出来ることであり、私がここに住み続けていくために必要なことだと思っています。

好きになってしまった場所が、たまたまここだったから、棚田で感じる風の気持ちよさをこの先もここにいる人たちと感じていたいと思っているから。

私が真剣にぶつかって向かっていけば、それだけのものが返ってくると感じた日でした。
ここで生きること、1つ1つ関わっているものにもっと真剣に向き合っていけば、もっと違う世界が待っているかもしれません。


ゆっくり、じっくり、思いをすり合わせながら。

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暖かくなってまた、田んぼづくりが始まったらそらまめでやりたい事があります。

それは、また次に。




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Special Thanks: T.Oshikawa(Photographer) 







 

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