佐渡市地域おこし協力隊サイト

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月布施

本日、平成28年産棚田米の販売を開始しました。
これまでの岩首・片野尾・北片辺・猿八・月布施の5地域に小倉が仲間入りし、計6地域のお米をご用意しました。
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品種はすべて「コシヒカリ」ですが、棚田米は生産地域を限定しているので、各地域の個性がお米の風味に表れます。地域によって異なるお米の甘みや香り、粘りをぜひお楽しみください。


また、今回は全6地域のお米をセットにした「食べ比べセット」をご用意しました。
通常10,800円のところ、特別価格9,000円(税・送料込)で販売します。
全地域のお米を食べてみたいたくさん新米が食べたいにオススメです。

さらに、先着50名様限定「佐渡の海洋深層水100%塩のセット」をプレゼント。 
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この機会に佐渡の棚田米を試してみてはいかがですか。

詳しくは、佐渡棚田協議会HPまで
http://sadotanada.com/




月布施集落の方が味噌を作るとのことで、見学してきましたー!

毎年親戚で集まり、協力して味噌づくりをしているそうです。

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「味噌って簡単に作れるんだよー?」

(な…何ですって?!)


レシピをお聞きしました!
―――――――――――――――――
大豆        7.5㎏
麹          5.6㎏
塩          4.5㎏
大豆の煮汁   適宜
焼酎         適宜
―――――――――――――――――
確かに…。材料はこれだけ。簡単に作れそうですね!


行程も「煮る・潰す・混ぜる」で終わりです。

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①:1日水に浸した大豆を、鍋で煮ます。
ポイント:親指と中指で豆が潰せるくらいが煮上がりだそうです。

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②:①をミンサーで潰します。

※家で作る場合はミキサーや大豆を袋の中に入れて瓶などで叩いて潰すそうです。


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③:②に塩を加えて、馴染ませます。

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④:粗熱をとった③に、麹を加え、馴染ませます。

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⑤:④の仕上がりが耳たぶくらいのやわらかさが理想だそうです。固い場合はゆで汁で調節。調節し終わったら、丸めて団子をいくつも作っていきます。

ポイント:丸めることで味噌の中の空気を抜くそうです。


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⑥:⑤を容器にいれていき、敷き詰め、ならします。表面に焼酎を塗り、ラップなどで密閉。木の板などをかまし重石をのせ、完成です。


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一か月に一回かきまぜ、半年くらいで出来上がるそうです。(写真は一年モノ)
市販のものより塩分が強めなので、味噌汁などで使うときは半量で良いそうです。

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帰りにちゃっかり頂きました!

んー!半年後が楽しみ。

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こうやってみんなで集まって世間話しながらって楽しいですね!

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物を大切にすることも、とっても大事。
自分が年を取って、次の世代に同じように伝えていけることって、いくつあるんだろう。

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貴重な体験をさせて頂き、本当にありがとうございました!!





今年で2年連続となりましたが、1月3日に、月布施集落の毘沙門堂にて行われた、


「堂押しという奇祭に参加してきました!


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1700年代から続く行事。(享保末年から元文ころまでに成立。)

25歳と42歳の厄男にあたった者を、ふんどし姿の男衆が担ぎ上げ、堂内を押し回り、振り回すことで厄を祓います。

この堂押しは、市の無形民俗文化財にも選ばれています。


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ふんどし衆は鬼(おに)と呼ばれます。

このように担ぎ上げられながら堂内を押し回ったり、

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手足をつかまれ振り回されたりします。激しいです!

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堂内にある囲炉裏で豆がらを焼いているのですが、
この囲炉裏の炎の上を駆け抜けることが、厄を払うという点で最も重要だそうです。
にしても、熱いです!

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厄年ではないのですが、今年も担いで頂きました。
「来年は減量して参加します!」
という約束を果たせなかったことをまず初めに謝罪…。

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…脂がしたたるくらいたっぷりと炙ってもらいました。

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押し回り、振り回され、炎の上を駆け抜けた後、魔法の呪文のような言葉

「しゃんしゃんしゃんとせ おしゃしゃんのしゃんとせ」

と唱えて、終わります…。

おしゃしゃん…。

今年は私を含む5人の方が、担がれ、行事を終えました。





この最後に唱える言葉の意味を知りたかったのですが、担ぎ手の鬼の方に聞いても

「良く分からない」

とのことで…。

図書館に行き堂押しについて調べても、この言葉の意味についての書いてある文献は見当たらなかったです。

気になって夜も眠れなくなった私は、毘沙門堂の堂守さん(堂の番人。堂を守っている人。)である脇坂さんのお家に、お話を伺いに行きました。(最初からそうすれば良かった。)

月布施 脇坂さん
        ―脇坂さんご夫婦―

「しゃんしゃんしゃんとせ おしゃしゃんのしゃんとせ、とはいったいどういう意味なのですか?」

と聞いたところ、

「昔は、しゃんしゃんしゃんとせ、おっしゃりさんのしゃんとせ、と言っていたんだけどねぇ…。」

とのこと。

おしゃしゃん✕  おっしゃりさん〇

このおっしゃりさんというのは、月布施集落で昔からとれ大事にされている、お米のような形をした白っぽい石のこと(石自体はセキエイ)を言います。


大昔、弘法大師さんが月布施集落を訪れた際に、白いお米のようなものを撒いた物が、このおっしゃりさんに変わった、という言い伝えもあるそうで。


堂守の脇坂さんも、あくまで推測らしいのですが、

しゃんとせ=しっかりしなさい

おっしゃりさん=月布施集落の代表的な石。つまり大きく言えば月布施、月布施の人を指す。

ということから、

「しっかりしなさい。月布施の人ならしっかりしなさい。」



という意味なのではないか。と、おっしゃっていました。


これならすんなりと意味も通る気がしますね!

月布施 海


月布施集落の方で、丁度おっしゃりさんを探しに行くという方がいたので、同行しました。


月布施 石image2



思ったより早く見つかりました!粘土質な岩の中に、お米のように丸くて小さなセキエイが入っています。

これがおっしゃりさん。

堂押しという行事からジオパーク的な話までに広がり、地域の伝統ある行事と、そこの風土は、やはり深い関わりがあるんだと、実感。

300年も続く、無形民俗文化財の堂押し。

担ぎ手の高齢化もあり、月布施集落の方達だけでは、継続は難しくなってきています。

あくまで地域が主体となり、また地域が望むのであれば、この伝統を、自分のような人間などが、もう少し輪の中に入り、守っていければと強く感じます。

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