佐渡市地域おこし協力隊サイト

佐渡市地域おこし協力隊全メンバーによる活動報告のサイトです

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朱鷺と暮らす郷

先週のちょうど節分の日、私は東京でおむすびをむすんでおりました。

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そうです!facebookでもお伝えしましたが、今年開催されるリオ五輪のセーリング日本代表への、朱鷺と暮らす郷米の贈呈式があったのです。

おむすびをむすぶのももちろん大事な役でしたが、それ以上に私にとって重要な任務がありました。

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マイクの前でしゃべるのは非常に苦手ですが、私なりの言葉で、農家さんの思いを、そして選手たちの活躍が、農家さんたちのやりがいに繋がるということを、お伝えして来ました。

セーリング連盟の方からも、実際に選手が体重を増やすための食事として、おむすびが優れていること、朱鷺と暮らす郷のお米を食べて、普段と違う!と選手から反応があったことなどをお話いただきました。佐渡のお米を選んでもらえたんだ!と誇らしい気持ちに。

世界の舞台で戦う代表選手たちが、朱鷺と暮らす郷のお米を食べている。大会中、おむすびを食べながら、選手たちはどんな思いを巡らせるのでしょう。(考えただけでワクワク!)

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生産地まで、お米を食べてくれている人たちの声は、なかなか届きにくいものなんだなぁ、と佐渡に来てからずっと感じていました。自分の祖父がお米を作っていた時は、電話口で「美味しかったよ!」とすぐに伝えることができたのに...。選手たちのリオ五輪での活躍が、朱鷺米農家さんの新たなやりがいに繋がって、生産地と消費者のすき間を少し埋めてくれるかも?!と期待しています!

そして、今まで縁のなかったスポーツにも、お米のおかげで興味が湧いてきて、リオ五輪も応援したい競技が増えました♪ 

※※※選手たちが食べる朱鷺と暮らす郷のお米 詳しくはこちら↓をご覧ください※※※
http://www.ja-sado-niigata.or.jp/Mainmenu/27_sado_mai/sadomai_index.html
 

先日、佐渡めぐり塾新穂編をアップさせて頂きました。(記事はこちら)

その際、記事に書き切れなかったお昼ごはんの様子。実はこの時間も、とても貴重なひと時だったんです。

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お昼を頂いたのは、以前民宿をされていた正明寺にある「国見荘」さん。この大広間からは、田んぼや朱鷺のためのビオトープ、そして林といった「朱鷺の里山」 の風景を堪能することができます。普段、一般には開放されていませんが、今回はご厚意で使わせて頂きました。ため池には沢山の鳥たち…思わず双眼鏡でウォッチング。

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正明寺集落の有名人本間さんから、朱鷺のお話を聞いた後は、待ちに待ったお昼ごはん!今回のメニューは朱鷺と暮らす郷米粉カレー!ご飯はもちろん、朱鷺と暮らす郷認証米です。高校生の大盛りっぷりに、ご飯が足りるかヒヤヒヤでした。

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この米粉カレー、島内の若手農業者が集う4Hクラブという会のメンバーで作りました。「島内でお米を食べる機会を増やしたい!」。そんな目標を掲げた今年は、まず取っ掛かりとして、親しみやすく作りやすい米粉カレーのレシピ研究から始めました。固形ルーを作ってみたり、隠し味を色々試してみたり…。そうして出来上がったレシピを、このめぐり塾で初披露したわけですが、お代わり続出の大盛況で、ホッと大きく胸を撫で下ろしました。

それもそのはず、実は11月23日に開催される地産地消フェスタで、この米粉カレーの販売をすることになっているのです!大人数の調理に慣れていないメンバーで、四苦八苦しながらも「美味しい!」と言ってもらえるものができたので、本番への自信につながりました。(フェスタの詳細は記事の最後にて。)

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お腹いっぱい食べた後は、引き続き本間さんから、正明寺集落と縁のある山下清のお話などを聴かせて頂き、ではそろそろトキ交流会館へ移動…というところで、待ってました!朱鷺が姿を現してくれました。

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「電話しといたのが、やっと通じたな~」なんて、冗談交じりの本間さん。子どもたちに朱鷺の姿を見せたいと最後まで粘ってくれたおかげでした。

国見荘でのお昼時間、お腹も大満足、朱鷺とも出会えて、さらに大大大満足な内容でした。佐渡めぐり塾では、毎回違う地域を訪れるので、せっかくの機会、その土地のもの、季節ものを味わってもらえたら…と毎回お昼ごはんやこびりには気合が入っています。次回もお楽しみに♪

☆佐渡市地産池消フェスタで4Hクラブ米粉カレー出店します☆

米粉カレー
100人分のカレーなんて生まれて初めて作るメンバーです…。当日はご迷惑かけることもあるかもしれませんが、どうぞ皆さん食べに来てください!(限定100食)メンバーが作っている野菜や、ポン菓子も販売しますよ♪

日 時  2015年11月23日(月・祝) 10時~14時
場 所  サンテラ佐渡スーパーアリーナ ※今までの会場から変わりました!
※詳しくはhttp://www.resource.sado.jp/chisan-chisho/festa/2015/02.htmlをご覧ください。
 

夏休みの小学生でもなく、水生昆虫の博士でもない、農家さんが網と白いバット片手に生き物調査に取り組む姿が、なんとも「佐渡らしい」風景です。

今年も佐渡市生きもの調査の日がやってきました。朱鷺と暮らす郷づくりのお米に欠かせない生きもの調査は、年2回6月と8月に設定されています。

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昨年に引き続き、今年も皆川のおじちゃんたちと生きもの調査を実施しました。今年はどんな生きものと出会えるかな~。

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こちらは、目の横に黒い線が入っているので、アマガエルと思われます!まだおたまじゃくしの尾っぽが残ってるやつが田んぼの中をスイスイ。

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中央にいる小さい緑のやつ見えますか?!たぶん、ササキリ類かと思われます!図鑑を見ながらですが、素人には識別が難しいです。その場で写真を撮って、種を同定できたりしたら、もっと楽しいのかも。

今回の一番の盛り上がりは、江で見つけたドジョウ。昨年は見つけられなかったので、調査野帳のドジョウ欄にチェックできて皆ご満悦♪
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ウジャウジャと田んぼの中でうごめくイトミミズには、若干テンションが下がりましたが、仲間とあーでもないこーでもないと言い合いながらの調査は楽しいものです。
 
佐渡に来る前は「あ!ガムシ!」なんて言ってる自分が全く想像できませんでした。少しずつ生きものとの距離も縮まってきたようです。

尾っぽ振り 泳ぎの練習 アマガエル

※ちなみに、生きもの調査には図鑑があると楽しさ倍増です!お手軽で水に濡れてもOKな「佐渡 田んぼの生きもの図鑑」(300円)は、佐渡生きもの語り研究所(トキ交流会館、0259‐22‐2658)で販売していますよ♪

お米作りに縁のない人にとって、「稲作」とはどんなイメージでしょう?

私も3年前、実家近くで活動するNPOで援農ボランティアを始めるまで、薄っすらとしたイメージしか持っていませんでした。
それこそ、田植えや稲刈りという作業があること、夏に祖父が水の管理に早朝と夕方に田んぼへ出かけていたなぁ(でも、具体的に何をしているかは知らず...) くらいの工程しか知りませんでした。

春は同時進行で様々な田んぼの作業がスタートする時期。その中でも、今年の稲作の始まりを告げる「お米の種蒔き」を今日はお伝えします!

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なんとも初歩的ですが、お米の種は、種籾(たねもみ)。もみ殻がついた状態のお米です。田んぼに田植えする苗は、野菜を種から育てるのと同様に、種蒔きの作業があります。田んぼに苗代をつくり、そこで田植えができる大きさの苗になるまで育てる方法もありますが、大規模で行っている農家さんは、今はほとんど育苗ハウス(ビニルハウス)で育てています。

今週月曜日、下新穂にある高橋農園さんの朱鷺と暮らす郷づくり認証米の種蒔きにお邪魔してきました!高橋農園さんでは、古代米や辺見酒造さんの酒米も作っています。

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これぞ機械化!? といった風景。その名も「種蒔き機」です。(そのまんま)

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苗箱を設置すると、そこに土が入り、均して、種籾が蒔かれ、表土がかけられ、最後に水までかけてくれます。機械化も、たくさんの田んぼを抱える農家さんにとっては必要なこと。今年は約8000枚の苗箱に種蒔きをするのだとうか。

種蒔きを終えた苗箱は、育苗ハウスへと移動、ハウス一面に敷き詰める作業が待っています。

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先ほどと打って変わって、人の手がかかる作業です。腰と足にきます。育苗ハウス1棟に約1200枚の苗箱が並びます。

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高橋農園さんでは、苗の芽が出てある程度の大きさまで育ったら、苗箱が浸るように水を入れプールのようにして苗を育てています。その名もプール育苗です!
苗箱を並べながら、プールの壁となる板を立てて行きます。また、芽が出るまでの間、上に保温シートをかぶせます。
 
人間でもお米でも、赤ちゃんのうちは特に手をかけてあげるのは同じですね。

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10日程すると、芽が出てきます。苗が順調に育ってきても、ハウス内の場所によって生育に差が出てくため、苗箱の位置を入れ替える作業があります。その名も「天地返し」!これもまた腰と足に来る作業です。

「巷では土なんて使わないで、スポンジで育苗する時代だよ」というお話も聞きました。スポンジの苗箱はさぞ軽いことでしょう。農業のかたちは変化していくもの。ただ必要なことは、食べる人が、そのお米がどうやって作られているのかを知って選んでもらうことだと思います。

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朱鷺と暮らす郷のお米が、生産者の顔が見えるから、朱鷺と暮らす佐渡だから、選んでもらえるお米になっていけるように、「稲作」の今を伝えていきます。

私の暮らす新穂では祭りも終わり、お米づくりが本格的に始まりました。私の頭の中は、朱鷺と暮らす郷づくり認証米のことで半分いっぱいになっています。

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一昨年に引き続き、昨年も島外へお米の販売や、朱鷺と暮らす郷づくり認証米をPRしに行く機会が何度かありました。お客さんと話をしていて思ったことは、お米の美味しさ云々以上に、もっと伝えたい、伝えるべきことが私にはある、ということでした。

それは、佐渡の人びとが時に真剣に、時に何気なく取り組んでいる「朱鷺と暮らす郷づくり」そのもの。

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朱鷺と暮らす郷づくりは、お米の一認証制度ですが、大きな括りとして捉えると、佐渡が歩もうとしている道、多種多様な生き物たちとの共生を目指す、暮らしそのものなのだと思うのです。

それは、世界農業遺産(GIAHS)にもイコールでつながるもの。

これから一年、朱鷺と暮らす郷で、その郷づくりに取り組む農家さんをはじめ、それに関わるもの・人・風景ひっくるめて、ご紹介して行きたいと思います。

一人でも多くの佐渡の魅力的な人や仲間、景色に出会って頂けますように。

週末にあるイベントのお知らせです!

週末には、島内のどこかで、何かしらの催しが行われている佐渡。(いつもどれに行こうか悩んでしまいます。)

それは、イベントでたくさんの人たちに見てもらったり、味わってもらったり、感じてもらいたい!と思えるものが豊富だから、だと思います。

生物多様性フォーラム

佐渡の生きもの目線な米作り、生物多様性だって、その誇れるもののひとつです!

朱鷺と暮らす郷づくり認証米とトキとの関係、この辺で一度再認識する良い機会にもなりそうです。皆さま、ぜひ日曜日はトキのむら元気館へ!

新米やおけさ柿、あんぽ柿やりんご、ル・レクチェなど、佐渡の味覚が揃うこの時期は、佐渡を出て、島外で佐渡や佐渡の産物をPRする機会も増えます。

ただ物売りをしに行くだけでは、私たちが外へ出る意味がないので、隊員それぞれ、来てくださる方々に佐渡を少しでも知ってもらおうと工夫しながらやっています。

先月、兵庫県にあるお米屋さんで新米のPRとプチ佐渡物産展がありました。今年3度佐渡へ足を運んでくれた料理家さんと、朱鷺と暮らす郷のお米を宣伝してきました!

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実は、昨年も関西へ新米キャンペーンを兼ねてイベントへ行った私。その時は、佐渡に来て間もないこともあり、ただお客さまの呼び込みしかできず、「佐渡を伝える」ことができませんでした。その悔しさを今年は少しでも生かすべく、朱鷺と暮らす郷認証米のお米作りを紹介するリーフレットにひと工夫、認証米取扱い店舗が調べられるようにおまけページを加えました。

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先週末は、横浜の高島屋で「世界農業遺産地域の味めぐり」へ行ってきました。デパートという特殊な環境でのイベントは初めてだったので難しさもありましたが、想像以上に、佐渡の取り組み(生き物を育む農法や、朱鷺の野生復帰など)をご存知の方が多く、1週間の催事中にリピーターで来て下さった方々も大勢いらっしゃいました!

朱鷺と暮らす郷のお米を買って帰られた方が、最終日に来店されて「お米がすごく美味しかった!高島屋さんでいつも置いておいて欲しい。」と、熱烈な感想も頂戴し、嬉しく誇らしい気持ちに。

「佐渡のりんご美味しかった!佐渡のどこへ行ったら買えるの?」

「山形から送ってもらったレクチェより美味しい!」

「夫に食べさせたら、こんな美味い米があるのかって驚かれたのよ」

お客さまからもらった一言一言を、佐渡の生産者の皆さん一人一人に伝えられたらいいのに...そんな風に強く感じ、イベント中にベテラン販売員の方から言われた言葉を改めて噛みしめました。

「目的は、今後につなげること。今日興味をもってもらえなくても、次の機会に佐渡を選んでもらえるかもしれない。良いものと分かれば、お客さまは必ず戻って来てくれる。自信をもって佐渡をPRしてください。」

お客さまから佐渡で果物が手軽に買える場所や、お米の問い合わせ先なども聞かれました。また佐渡の◯◯が食べたい、実際佐渡に行ってみようと思ってもらえた時に、それに応えられて初めて、佐渡のファンを増やすことができるのかもしれません。

島から出てやれること、島にいてできること。そんな二つの視点で佐渡を見ることができたイベントでした。私たちの情報発信も「島にいてできること」。これからも、自分が感じた佐渡をたくさんの人たちへ伝えられるよう頑張ります!
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ご来店くださった皆さま、ありがとうございました!




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新米、柿、りんご、ル・レクチェのこの季節、島外での物産販売もあちらこちらで開かれます。佐渡の美味しいものが揃う季節ですから、首都圏の皆さんにPRするには絶好の機会です。

11月26日~12月2日まで、横浜高島屋の地下一階催会場でも、世界農業遺産の認定を受けた地域が一堂にかえし皆さんのお越しをお待ちしております。

私も30日の午後から参戦します。自分の地元で佐渡のPRができるということで、今から張り切っています。実は、高島屋にあるこだわり食品のセレクトショップ「高島ファーム」では、トキの田んぼを守る会会員の佐々木さんの無農薬・無化学肥料のコシヒカリが取扱いされているんですよ。
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中村暢子隊員の記事でも紹介されていたように、三越伊勢丹では、三越伊勢丹限定の佐渡のお米も販売されています。

佐渡のお米、名のある百貨店さんの店頭に並んでいることが、なんだか誇らしい気持ちになります。選ばれているのは、佐渡の生産者さんたちの情熱と、佐渡の豊かな環境に惚れ込んでもらった証拠。

私も30日~12月2日まで、世界農業遺産認定の決め手となった棚田でとれた棚田米と朱鷺と暮らす郷づくり認証米を多くの人に手に取ってもらえるよう頑張りたいと思います。生産者さんの思いと共に…。

豊かな佐渡の恵みに、是非お近くの方は会いに来てください!店頭で皆様のお越しをお待ちしております♪

※りんごやル・レクチェの販売もありますよ~♪

 

先日、新田隊員の記事でも登場しました「おむすび」。

握り飯をおむすびと呼ぶか、おにぎりと呼ぶかは、新田隊員の記事を参考にして頂くとして...(私は、小さい頃から「おにぎり」と呼んでいたので「おにぎり」党。おむすびの響きもいいよね。)

先日、おにぎりの奥深さを改めて体験する出来事がありました。

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先週の土日、春と夏に続いて、お料理ブロガーのちょりママさんと、かめきちパパさんが来島!今回の目的は、もちろん秋の稲刈り!

佐和田市野沢にある田んぼで、春に手植えした稲が見事に穂をつけてくれました。皆で鎌を持って稲を刈り、稲架掛けしました。 
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今回の訪問が、お二人にとって今年最後ということで、夕飯は佐渡の幸を使った豪華BBQでした。南蛮海老、アワビ、サザエ、へんじんもっこのソーセージに佐渡牛...。お二人ともとても喜んで下さり、最後の最後まで佐渡の豊かな食文化を実感して頂けたかと思います。

でも。

やっぱり日本人なんだよな~。

最後はご飯が欲しくなる。

そこで、ちょりママさんが「塩おむすび」を握ってくれたんです。

朱鷺と暮らす郷のお米と、佐渡の塩とお水。温かいご飯に塩を入れ、手早く切るように混ぜ、ぎゅっぎゅ。
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出来上がったピカピカのおにぎり。一口食べると、握った米粒がホロリっと口のなかで崩れます。ちょりママさんの手で結ばれた米粒たちが、口に入ると解けて行く。

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「美味しいね~」と、あっという間になくなってしまいました。

お米って、炊飯器で水を入れてスイッチ一つで炊けるし、お茶碗によそえばすぐ食卓に並ぶ、今では手間暇のかからない食べ物になりました。でも、お米作りを体験すると、決して手間暇のかからない食べ物でないことが分かります。

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凝ったおかずも良いけど、新米の季節は、お米の美味しさと収穫の喜びを、塩おにぎりで味わってみるのもいいですね。ちょっとしたコツを掴んで、「あら、美味しい」と言われるおにぎり握れるようになりたいな。
 

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