佐渡市地域おこし協力隊サイト

佐渡市地域おこし協力隊全メンバーによる活動報告のサイトです

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海利用研究会

春、佐渡へやってきたばかりの頃、その人に会いました。

こだわって農業やってる人がこの集落にいるよと教えられ、どんな人だろうかと緊張し、こだわりを持った人は少し怖い人に違いない、と恐る恐るご自宅にお邪魔したことを覚えています。

ねじり鉢巻を巻いて現れたその人は、いかにも頑固なおじいちゃんという風貌で、
よくわかっていない私に、「そんなんじゃだめだ」といちから農業への思いを時間をかけて教えてくれたのでした。
初めはちょっと怖くてとっつきずらい人なんて思いながらも、話す言葉は納得し感心させられるものばかりで、こんな人がここに住んでるだなんて!この人と一緒にいたらきっとおもしろくてためになる話がいっぱい聞けるはず!
そんな風に思い、春からずっとついてまわり早半年が経ちました。

その頑固なおじいちゃんのお名前は本間太郎さん。
佐渡の北端に位置する、ここ鷲崎でしかできないやり方で農業を続けています。

太郎さん1

ある日の太郎さん

太郎さんは「海利用研究会」のメンバーの中の一人。
この会は「子や孫に食べさせても安心なものを提供する」ことを原点とし、
農薬や化学肥料に極力頼らず、地域資源を活用した農法を研究・実践しています。
米や野菜づくりに鷲崎の海でとれたマグロやブリの内臓、わかめなどを海水と麹菌で発酵させ、液肥として使用している太郎さん。


肥料
太郎さんの畑に撒かれた魚の堆肥


自分たちの生態系の中で持続可能なものを繋ぎ、この中で処理していく。
そのことによって佐渡を感じ、想像できるものをつくりたい。
そんな太郎さんのこだわりの先にはいつも子供達への思いがあります。

孫に自分の背中を見せることで、冒険心を養ってほしい。
常にベストを目指す心を育てたい。
そして、子供たちの食の安全を守りたい。

太郎さんの言葉はいつも一貫しています。

そんな太郎さんと鷲崎で小さな市場を始めることになりました。

「手ずから市場」は勝手に畑に来て野菜を収穫してもらい、その人の思った額を支払ってもらうというシステムです。
農作業を体験してもらい、価格も自分で決めて支払ってもらうことで、市場価格ではない本来の評価を知りたいという狙いがあります。
また、少しでも佐渡の北部に足を運んでもらうきっかけになってほしいという思いがあります。

この市場は太郎さんがずっと前から温めてきた夢です。

たくさんの人に来てもらいたいわけではない。たとえ一人だけでも思いが伝わり、継続して畑に来てもらえればそれでいい。

ささやかながらその夢に一緒にのっかって応援したいと思いました。

個人的には、多くの方にこの市場のことを知ってもらいたいという気持ちがあり、
今回お披露目会を兼ねて、太郎さんの畑で収穫祭を行うことになりました。

当日は太郎さんのお話会の他、畑で収穫した芋をその場で焼いて食べたり新米のおにぎりをふるまったりします。
鷲崎の海産物や農産物などのおいしいものも販売します!

鷲崎周辺の山の色も赤や橙と日に日に色づき、鮮やかになってきました。
収穫祭の頃にはきっともっと色が増え、紅葉の美しい時期になっているはずです。
ぜひ佐渡の北端、鷲崎へドライブがてらお越しくださいね~!


「手ずから市場収穫祭」


日時:2016年10月29日(土)11:00~15:00(雨天中止)

   参加費無料

場所:鷲崎・本間太郎さんの畑にて
(県道45号線沿い・憩いの館佐志住施礎さん向かいの畑です。太陽光パネルが目印!)

11:00~本間太郎さんによる畑のお話し会
太郎さんの農業への思い、手ずから市場を始めた経緯などお話します。


11:30~さつまいもを収穫して焼き芋にしよう!新米おにぎり試食もあります
畑のさつまいもを収穫し、米ぬかで芋を焼きます。米ぬかの中で焼く焼き芋は中までじんわり火が通り、ふっくらしっとり格別のおいしさです。太郎さんの田んぼでとれた新米おにぎりもふるまいます~(数に限りがあります。悪しからずご了承ください)


13:00~畑の小さな演奏会
ギター歴40年!の濱田さんによるギター演奏など小さな演奏会を開きます。


11:00~15:00 わしざきのおいしいもの市
お米や海産物、農産物など佐渡の北端、鷲崎産のおいしいもの大集合!販売会を開催します。


問い合わせ先:080-9531-5116(佐渡市地域おこし協力隊・海府地区担当西本)

畑の周りにも何台か駐車可能ですが、いっぱいの場合は「憩いの館佐志住施礎」さんへ駐車してください。

手ずから市場

無題












鷲崎といえば漁業のイメージですがもちろん農業も盛んです。
とはいっても平坦な土地が少ないため大規模には行えません。
そういった不利な環境でも地域資源の活用やアイデアで色々なチャレンジを
行っている「海利用研究会」という団体があります。
本日の新潟日報に紹介されたのでご存知の方もいらっしゃるかと思いますが
彼らのお米が今回「第17回米・食味分析鑑定コンクール国際大会 特別優秀賞」と
「第2回すし米コンテスト国際大会 特別賞」を受賞しました!

海利用研究会のメンバーは6人。職業は専業農家から現役漁師、建設業社長
サラリーマンの兼業とバラエティに富んでいます。
作物はお米がメインですが季節ごとの路地野菜も育てています。
研究会の原点は「子や孫に食べさせても安心なものを提供する」ということ。
農薬や化学肥料に極力頼らず、作物を育てる土壌やそこに含まれる微生物
そして生態系を意識し、地域資源を活用した応用農法を研究・実践しています。
例えば海が近いという“地の利”を活かして網に付着したワレカラや貝
ブリマグロなどの内臓 海藻などの海資源と落ち葉や畦草を混ぜ発酵させた
天然の堆肥を用いて作物を育てています。
他にも海水散布など地域資源を有効活用しています。
そしてその田で育ったお米を「海の米」と名づけ品質向上に取り組んでいます。

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研究会の中心的人物の1人「太郎」さんの農業はその中でもかなり個性的。
とことん安全にこだわった強い信念の持ち主です。

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上記の写真、何をやっているか分かりますか?
実は目の前の海で育てた養殖ワカメをそのまま田んぼに撒いているのです。
トラクターで引き上げた後、細かく切って散らします。
もちろんとれたてのワカメ。食用で商品としても販売できるものです。
ユニークだけどもったいないような気もします。
でも太郎さん曰く「人間が食べて美味いものを俺は田んぼに与える」。
新鮮なワカメのミネラルが土壌に吸収され微生物の栄養になります。

夏の草刈にもこだわりが。

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「下駄除草」で稲の間を一列一列丁寧に踏んで雑草を埋めます。
炎天下のもとこれを行うのは本当に重労働。
慣れてないとほんの2,3歩進むだけで足がもつれそうになります。

太郎さんの口癖は「自分の心にどこまで真摯に向き合えるか」。
楽をすればその時はよくてもいずれ後悔することになる、それならばとことん
こだわって取り組んだほうがいい。
その姿勢は理念を追い求める太郎さんの生き様そのものです。

海利用研究会はお互い切磋琢磨しながら協力して作物を育てています。
誰かが多忙で田んぼを見られないときは、言わなくても他のメンバーが
面倒をみています。
田植えや稲刈りも絶妙なコンビネーションで行います。

安全なお米や野菜にこだわる。
でもそればかり追求して肝心の「美味しさ」がついてこなければ
ただの自己満足となってしまいます。
そこで数年前からメンバー皆が新米をコンクールに出品しています。
第三者が下した客観的な数値を翌年の米作りに反映させていた結果
年を追うごとに評価が上がり今回の受賞となりました。
安全でかつ美味しい。単純ですが一番の贅沢ですね。

佐渡にはトキ認証米や棚田米など個性のあるお米がたくさんあります。
皆さんそれぞれが様々な努力、工夫をされています。
野菜や果物も沢山の種類が作られています。

今、農業を取り巻く環境は本当に大変です。
でも食のおいしさは佐渡の大きな魅力です。
佐渡にしかない、または佐渡ならではのお米や野菜の美味しさを
観光や産業振興にうまくつなげていきたいと思っています。

最後までお読みいただき有難うございました。










 

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