佐渡市地域おこし協力隊サイト

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漁業

雪の多かった冬が終わり、少しづつ暖かい日が増えてきました。

高千地区たかちもんて会から2020年度『四季の便り』第3回を発送しました。
※四季の便りとは年会費を払っていただいた会員の皆様へ、年3回高千産の旬の食材をお届けするたかちもんて会のサービスです


秋に仕込んだ養殖わかめを引き上げて処理をしています。
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わかめを洗いながら茎を切り落としています。IMG_2148


採れたてわかめ、味噌汁に入れると柔らかくて最高に美味しいです。
(切れ端は乾燥させてお酒飲みながらつまんでます)
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第3回となる今回は上記の高千産わかめと高千漁港で上がったハチメ、カレイを入れて高千産の干し柿も入っております。
高千づくしです。
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ハチメやカレイは煮付けが最高に美味しいですね。
干し柿も食べ始めると止まらないので少しづつ食べています。


もうすぐ佐渡高千に来て一年が経とうとしています。
一年、あっという間でした。
2021年度も高千でいろいろなことに挑戦していきたいと思います。

先日機会があり、高千漁港から漁師さんの板引き漁のお手伝いをさせていただきました。
午前3時半に高千漁港を出港、16時ころに高千漁港へ帰港という予定でした。
漁場までおよそ一時間、計3回網を下ろして帰港の計画です。

板引き漁という漁法は今まで知らなかったのですが、底引き網漁の一種で網口の両側に板を取り付け網の口を大きく広げる漁とのことでした。
こちらは新潟県HPの漁法紹介から板引き漁の紹介です
新潟県の主な漁法(板びき網)


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漁師さんが出航前に網の補修をされています



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船の後部両側に金属製の大きな板(開口板)があり、これを網の口元近くへ付けて網口を広げます

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網を流していき開口板も下ろしました

ゆっくり網を流し約800mくらいのロープを伸ばし終わったら、およそ2ノット弱(歩く速さくらいと聞きました)で船を進めていきます。
網を引く速度が早いと網が海底から浮いてしまうそうです。
漁場は深さ250m~300mと聞きました。
一時間程度船を進め、網を引き揚げます。

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ロープを巻き上げ網が見えてきました。
開口板も船に掛けてあるのが見えると思います。
引き上げるときにはもう明るくなっていますね。

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網が揚がってきました。

引き揚げたら、次の漁場へ移動しながら手作業で仕分けします。
南蛮エビ・ボタンエビ・タラ・ハタハタ・ハチメ・タコなどいろいろでした。
揺れる船の中で膝をつきながらの仕分けはなかなかきつかったです。

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仕分けを終わって一息、海から見る佐渡も綺麗ですね。

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水揚げされたエビカニなどなど

今回漁師さんにお誘いいただき、初めて長時間の漁へ同行させていただきました。
邪魔をしてはいけないと事前に睡眠をしっかりとって酔い止めを飲んで挑戦しましたが、一度目の網を下ろす前にすでに船酔い。
その後は気合いでなんとか耐えてお手伝いしましたが、午後になるまでおにぎりが食べられませんでした…
漁港について陸に上がってからも、歩くたびに足元が沈み込む感覚が消えなかったです。
翌日はずっと揺れに踏ん張っていた下半身の筋肉痛と、仕分けで擦れた膝の痛みが残っていました。

今回貴重な経験をさせていただき、お店に並んでいる魚介類というのは漁師さんのこれだけの作業の結果なんだと感じることができました。
今後も機会があれば、またお手伝いさせていただきたいと思います。

紅葉も一段落して秋も深まってきました。
先日、高千で養殖わかめの種付け作業がありましたので記事にしたいと思います。

養殖わかめについての詳細は過去の協力隊の方が書かれた記事がありますので、そちらを参照していただいて…。
高千「わかめ」の養殖

朝から長さ100mのロープにわかめの胞子を含ませたタコ糸を巻きつけていきます。
日本では各地でわかめの養殖をしていますが、小さなわかめの芽をロープにつけるところや、胞子を含ませた種糸を短く切ってロープの隙間に差し込むところなど、いろいろなやり方があるそうです。

高千では胞子を含ませた種糸をロープにぐるぐると巻いていき、途中で種糸を結び継ぎ足して最後まで巻いていきます。

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胞子を含ませた種糸。
乾いてしまうと胞子が死んでしまうので海水へ浸しています。
これを一本ずつロープに巻いていきます。

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種糸をまいたロープは乾かないように出番まで海に入れておきます。

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みんなで協力しながら巻いていきます。
漁師の方は流石に手際がよく、巻いたロープもきれいですね。
この日は全部合わせて100mのロープを3本巻いています。

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種糸を巻いたロープは船で沖まで持っていき、ブイへ縛って沈めます。

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ロープについている浮きがポツポツと見えますね。

わかめにはこれから冬の間に大きくなってもらい、春に収穫になります。
収穫も楽しみですね。



たかちもんて会というのは高千地区の農林水産業の担い手で構成された活動団体です。
活動内容は主に地域イベントの開催や他県イベントへの参加、高千地区で取れた食材の販売やPR等を実施しています。

以前から活動していることのひとつとして『四季の便り』があります。
こちらはたかちもんて会のホームページより申し込みしていただいた会員の皆様に年3回、高千産の食材をお届けするというものです。

今年の第一回発送となる夏の便を8月に発送いたしましたので紹介します。
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今年は25組の申込みがありましたのでもんて会メンバーで梱包・発送を行いました。
今回の内容は高千で採れたサザエ・地域の方が潜って採ってきたもずくです。

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ちょうど梱包中にもんて会メンバーの方の漁船が帰港され、美味しそうなイカが採れたということで急遽採れたてのイカをおまけとしてお送りすることに(発送までの時間がなく画像は撮り忘れてしまいました)
地域の方の、高千の美味しいものを紹介したい・食べてもらいたいという気持ちで始まったこの『四季の便り』
次回は秋の便として高千産新米やおけさ柿などをお送りする予定です。

高千産のコシヒカリは『たかち美人』と言う名前で出されていますが、こちらの紹介はまた次回。
ちなみに、『たかち美人』は佐渡市ふるさと納税のお礼品として、今年からたかちもんて会より登録させていただきました。
登録サイトはさとふる様となりますので、気になる方はさとふる様のHPより『たかち美人』で検索してみて下さい。
たかち美人商品画像(サンプル)

たかちもんて会HPはこちら

さとふる様HPはこちら

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