佐渡市地域おこし協力隊サイト

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片野尾

本日、平成28年産棚田米の販売を開始しました。
これまでの岩首・片野尾・北片辺・猿八・月布施の5地域に小倉が仲間入りし、計6地域のお米をご用意しました。
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品種はすべて「コシヒカリ」ですが、棚田米は生産地域を限定しているので、各地域の個性がお米の風味に表れます。地域によって異なるお米の甘みや香り、粘りをぜひお楽しみください。


また、今回は全6地域のお米をセットにした「食べ比べセット」をご用意しました。
通常10,800円のところ、特別価格9,000円(税・送料込)で販売します。
全地域のお米を食べてみたいたくさん新米が食べたいにオススメです。

さらに、先着50名様限定「佐渡の海洋深層水100%塩のセット」をプレゼント。 
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この機会に佐渡の棚田米を試してみてはいかがですか。

詳しくは、佐渡棚田協議会HPまで
http://sadotanada.com/



もう二月も前のことになってしまいましが、片野尾歌舞伎定期公演を無事終えることが出来ました。

最近はテレビで歌舞伎の公演が放送されていて、

「歌舞伎見たよー!」と言ってくれる方が多く、嬉しい限りです。

「女役似合うね。」とも言われたのですが、それは私じゃないです 笑

 ↓もっと美しい方が演じておりました↓

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地域の顔師による化粧。


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着付け等は地域の方総動員で。

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役に入っています。


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太夫さんも最後まで台本の確認をしておりました。

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二年前は家来役をやらせて頂きましたが…


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今回は悪役でーす!(梶原平次景高役)




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今年も満員御礼!
廊下にも入れない方がいっぱいおりました。



ササ、始まり、始まり。



演目「一谷軍機 熊谷陣屋」
「平家物語」が題材。「熊谷陣屋」は全5段の物語の中で3段目にあたります。
源平合戦―源氏の武将・熊谷直実は、平家の若武者・平敦盛を打ちました。敦盛は後白河法皇の子であり、その母・藤の方は、かつて熊谷を救った恩人でありました。そこに主君である源義経が訪れ、敦盛の首実検(本人の首であるか確かめること)が行われます。が、しかし…!


が、しかしなのです!笑
内容が分かると歌舞伎ってさらに面白いくて奥が深いなーと、感激しました。

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藤の方

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相模



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源義経

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梶原平次景高


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弥陀六


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今回の主役である熊谷直実

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熊谷が出家する最後のシーンです。
何故熊谷が出家するのか?

迫真の演技に涙する人も。



無事、長時間に渡る演目を終えることが出来ました。
会場いっぱいに、止まない拍手。

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地域おこし協力隊の任期中に2回も、歌舞伎に出させて頂くことが出来ました。


公演を行うにあたっての大変な部分も、2回目の方がより知りました。

続けるがどうかの岐路に立たされている芸能は、いくつもあると思います。

人がいたから当たり前に出来ていたことが、当たり前じゃなくなってきています。

当たり前に出来なくなってきたので、大変な部分がいっぱい出てきています。



「苦しみ」と「喜び」の間で、ふんばっています。

しんどいからやめてしまえという話でもないと思います。

変えていかなければいけない部分もあるかもしれません。

でも、変えるくらいならやめてしまえという人がいるかもしれません。

とても今、「微妙」な状況だと思います。



結局なんかこう、うまくまとめれないのですが、


僕もそういった状況の中で、受け継いでいく側として、一生懸命繋いでいくのみです。


 




片野尾歌舞伎公演まであと5日となりました。



全体練習はあと1回で、調整の段階です。



4月20日(日)
リハーサルが行われました。
集落の方を観客に招くリハーサルは、化粧以外は本番と同じ状況で行います。



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【衣装係のみなさまと】



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衣装は想像以上に重たく、暑いです。。

衣装アリとナシでは、所作も変わってきます。




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リハーサル開始中の衣装替え。

主役の熊谷は、計2回の衣装替えがあります。

衣装係さんも総出です!


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リハーサルは無事終わりました。

片野尾の人達も演目が分かっているので、自然と要所で全体から拍手が起きます。



「ここで拍手が起きるから、見得を切ったらもう少し止まりなさい。」

よく稽古で言われていたのですが、(こういうことか!)と、やりながら実感しました。



大目に見てもらっている部分はあると思いますが、それでも、

「イワサキくん、良かったよ。」

と、おばあちゃん達に言われて、たまらなく嬉しかったです。



あと少し!


やりきります!!








気がつくともう4月。

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片野尾歌舞伎定期公演まで、残り僅かとなりました。

稽古すればするほど、凄いチープな感じに聞こえるかもしれませんが、奥が深いなあと。




さてさて、

稽古以外にも、公演に向けて準備しなければいけないことが、今までにありました。


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【衣装合わせ】

過去の歌舞伎の写真などを参考に、自分の役の衣装を揃えていきます。
衣装は全て、丁寧に集落で保管されています。



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演目によっては使いまわしている衣装もあるので、確認し、自分の衣装を揃えます。




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【小道具づくり】

長年使用して傷んでいる小道具を直したり、不足なものを作ったりします。

この箱は、今回の演目でかなーり意味のある箱(鎧櫃)ですが…。


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こんな感じに!

綺麗に張り替えられていました。
他にも鎧であったり帽子であったり、傷んでいるものは直してました。

出来ないことなんてないというか、集落の人のひとりひとりの器用さには、驚くばかりです。


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【カツラ合わせ】



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【稽古後の重鎮の方との交流】

昔は毎回稽古が終わると、一升瓶をつぎ合いながら、歌舞伎談義に花を咲かせていたようです。

演技のヒントを聞き出せたりなど、コミュニケーションはやはり大事ですね。




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早いもので、もう4月です。

日々の稽古やその他の準備があったりで、足早にここまで来たように感じます。


楽しみな気持ちもあり、もう少しで終わるんだなあというさびしさもあり、


何とも言えない、伝統芸能シックです。









 
3月20日~27日と、NPO法人ECOFFの大学生ボランティア6名が、片野尾へ農業体験をしに来ました。
 

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【写真協力 片野尾のブレイン クンクンおじさん】

もともと
ECOFFの「佐渡島コース」は、岩首集落が夏季に受入を行っていますが、今回お声がけを頂き、
片野尾集落で受入を行いました。

 


主に片野尾集落の営農法人「片野尾とき舞株式会社」と準備を進めました。


 

生産者と計画を練っていき、「トキが来る田んぼをつくろう」のテーマのもと、春の田植えに向けた農作業を体験してもらうことにしました。

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【受入を一緒に企画してきたユンボおっちゃんと】


受入開始からは順調に進んでいきました。

今回受け入れた大学生6名がとても作業に意欲的であったことが何よりだと思います。

 


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一列になって江上げ。後ろの山がもう少し温かくなると山桜でいっぱいになります。


 


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畦切り。山はまだ肌寒かったですが、みんな頑張ってました。




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苗箱土入れ。
 

 


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みんなで水路掃除。

 


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基本的に日中の作業は担当の生産者に任せていました。
適度な一服。山仕事はしなしなと。田舎のゆっくりとした時間も体感したはず。



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1日作業を休みにして、佐渡巡り。

ちょうど集落の方の吊るし雛が展示されてたので、見学しました。


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個人的に好きな金魚じょうろ載せます。



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佐渡をぐるっと一周しましたが、隅々まで知るには、やはり一日じゃ足りませんな!

 

 

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突然の雪が降って天候が良くない日は、地域の方と、郷土料理の「やきもち」を作りました。

団子粉を水でつないだ生地に、あんこを包んで平らに成形して焼く、昔ながらのお菓子です。
 

 
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日程通りではなかったですが、この日を設けることで出来て良かったです!

やきもちづくりの先生のお婆ちゃんも嬉しそう。

 

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作ったやきもちを集落の方に配りました。


ハートのやきもちをおっちゃんがもらったりして、おっちゃんは嬉しかっただろうなあ。 

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冬は外に出るのが億劫だったおばあちゃんも、春からは少しずつ外に出てもらいたい。
ルリコばあちゃん、春からは自分のペースで外に出てね。


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わらしべ長者じゃないけど、やきもちあげたらカニをもらいました。

なかなかないことだけど、ここらへんではあることかも。
頂いたら、お返しをする。当たり前なようで当たり前ではない温かいこころ。

 

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 伝統芸能にも触れてもらいました。
4月17日公演「片野尾歌舞伎」

 

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4月9日本祭。お隣水津集落の鬼太鼓。
僕みたいのが踊らせて頂くのもおこがましいですが、一生懸命大学生の前で踊らせて頂きました。

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あっという間に受入れも最後の日に。

送別会を集落で開きました。



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笑いあり、涙ありありで素敵な時間でした。
一週間、大学生達が地域と向き合った結果だと思います。



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最初の段階では

 

「大学生が来て何をするんだ。」


「来てもすることないぞ。」

 

などなどマイナスな発言が多かったです。


でも、終わってみたら

「本当に助かった!」
「若い子が来て、地域が明るくなった!」

そんなことを言う人が増えてました。

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 農業体験はどこの地域も行ってることで、周りと比べたらとても小さなことです。
僕自身が比べてしまったりするものですが、地域の力、片野尾ならではの見せ方は、他にないものだと受け入れて実感しました。

受入人数を増やしていくことよりも、まずは自分達が出来る範囲で、ひとりひとりに何かしらのきっかけを与えれるように、今後も改善しながら受入を行っていきたいと思います。


NPO法人ECOFFさま
片野尾集落のみなさま
佐渡コースの大学生のみんな

本当にありがとうございました!

 

 



片野尾歌舞伎公演(4月17日 日曜日)に向け、舞台づくりが行われました。
舞台は、片野尾ふるさと館(公民館)のステージに建てます。

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建てるのに必要な道具を運び…。
かなりの量です!


ここからは地域の大工さんを中心に組み立てます。


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「窓側 左前」とか
道具には、どの場所に、どの向きで使うかが設計図のように書いてあって、大工さん達はあっという間に組み立てていきます。


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この段階からどんどん舞台らしくなっていきます。


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襖、障子戸の取り付け。
足りない部分はすぐさま切り出して付け足し。


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おおお!

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ステージをさらに伸ばし、舞台を広く作ります。


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ステージ横に、花道もしっかりと。
ここから当日僕も出てきます!
ドキドキ!


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1日目が終わり、2日目。
舞台づくりは2日間かけて行います。

あんなにあったブルーシートの上の道具も、すっかりなくなりました。


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2日目は幕の取り付けなどを中心に舞台を仕上げていきます。

熊谷次郎直実の紋どころ、「鳩八」の幔幕から、ステージ全体の幔幕つけ。

義太夫と三味線の座る台の設置などなど。


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掃除を済ませ…。


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出来ましたー!!


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小道具づくり等もあるので、まだ舞台づくりが終わった訳ではないですが、これによって、役者陣は立ち稽古が開始となります。


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これだけの人数が集まり、やっと舞台が出来上がります。

んー!大変です!

これも含めて片野尾歌舞伎です。

片野尾に舞台を作り、公演します。
だから片野尾まで足を運んで頂き、是非観て欲しいです。


感謝しながら、舞台を踏みしめ、役者として稽古していきますっ!




12月から縁あって、担当集落片野尾の棚田米を、特別養護老人ホーム「歌代の里」さんへ納品させて頂いております。

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 <川内さんと   歌代の里にて>

「歌代の里」管理栄養士の川内さんには、学校給食における庭先集荷の野菜の納品に関して、大変お世話になりました。

久しぶりにお会いしたころ、

「棚田のお米を納品してみない?」

ということだったので、歌代の里へ納品させて頂くことになりました。


川内さんは、
「利用者のみなさんも、昔は田んぼでお米づくりをしていた方達。その時の景色や思い出を、棚田のお米を食べながら、思い出して欲しい。」
とおっしゃっていました。



毎月2袋(精米27㎏×2)の納品をさせて頂いてますが、施設利用者の人数が増えたことから、1月は3袋納品をさせて頂きました。

また、利用者の声を聞いたところ、
「ご飯が美味しい」
と、大変好評のようです。


来年度、28年度米からは年間を通して片野尾のお米を納品させて頂くことになりました!


思いのある場所へ、これからも繋いでいきたいと思います!!



1月11日に片野尾歌舞伎の顔合わせが行われ、稽古が開始されました。

着任した最初の年に、家来役として出させて頂いた片野尾歌舞伎。
(前回の歌舞伎公演についてはコチラから)

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今回の演目は「一谷嫩軍記)の三段目にあたる、「熊谷陣屋」というお話です。

協力隊最後の年ということで、今回セリフのある役をやらせて頂くことになりました。
気合充っ分です!

公演日は4月17日(日)です。

本番当日までの稽古の様子などを、シリーズであげていきたいと思います。


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       ―稽古は当日の会場にもなる「片野尾ふるさと館」で―


1月中は週に2回集まり、稽古を行います。
最初はセリフの読み合せから。
と言っても、各自自主練は必須です。

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喋り慣れない言葉。
過去の公演の映像も参考にしながら、セリフを覚えます。

んー!!

4月まで練習あるのみです!!











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―片野尾集落の棚田にて―

もうすっかり秋ですねー!
棚田のすすきがとっても綺麗です。

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食欲の秋が30倍楽しめるようになる稲刈りの秋が来ましたよー!


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吹く風も次第にひんやりと。澄んだ空気は心をリフレッシュ。

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この時期は山へ行った方が人によく会います!




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今年は日照りが続いたり収獲を前にして雨が続いたりなど農家さんにとっては一苦労。
それでも、なんとか収穫を迎えました。

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大変だけど、
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なんだかみんなイキイキしてます!!


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「明るい農村!」が口癖のクニオミさん。
ポジティブな言葉は大事!!

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食べることが好きですが、この場所に来て味わうことも覚えました。
ここに来てなかったら佐渡に生まれながらも「棚田ってなんだ?」くらいの話でしたし。

出来上がったお米を食べ、そのお米が出来た場所や生産者の顔が浮かび十分に感じ取ることが出来るということは当たり前じゃないし、もっと自分が伝えていかなければいけない部分。



片野尾集落も加盟している佐渡棚田協議会からは今年も5つの地域別のお米を販売致します。
それぞれに、どんな味わいがするかが楽しみです!





1月2日、片野尾集落では「船祝い」という行事がありました。

漁師町ならではの行事。

他の呼び方だと起舟(きしゅう)・船霊節供(ふなだませっく)と言った名前で、全国的にも行われています。

佐渡でも、高千の方では船霊と呼ぶと聞きました。佐渡の中でも、その呼び方は様々。


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船主の方は船霊さんにお酒やお魚をお供えし、
航海の安全と豊漁を祈願。




それが終わると、船主の家は集落の人を招き、酒宴の始まり♫



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んー!!たくさんのごちそう!!


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新鮮なお魚達も並びます!!!


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うどんの上にのっているのは、片野尾の人なら知る人ぞ知る(自分は最近まで知らなかった)
片野尾のソウルフード。

「カニ天」

カニの足や甲羅の身をほぐしてかき揚げに。

シンプルですが、絶品。

…こりゃ贅沢でした。


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地域では当たり前に行われていることって、都会の人からしたら、当たり前じゃないことが多いと感じます。

畑で婆ちゃんが採って来た野菜が、家に帰ると置いてあったり。

「赤飯炊いたよ。食うか?」と、タッパーで頂いたり。

袋にも入れず手渡しで、大根の酢漬けを頂いたり(これが1番の衝撃)。




ご近所さんとの関係が密接で、プライベートがあまりないような感じもしますが、

密接な分、人って温かいなーっと感じる時がいっぱい。



集落が、大きな家族のように思える瞬間がたくさんあります。

そんな生活に憧れを持った人に、是非来て頂きたい、住んで頂きたい場所です。

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