12月に入り、金北山もすっかり冬支度、田んぼに出る人もいなくなりました
冬の農閑期、かあちゃんたちはお漬物やお味噌作りをなさいます。
佐渡のおふくろの味を作り続けている金井のかあちゃん漬グループを訪ねました
島内のスーパーなどで売られている「かあちゃん漬」
地元産の野菜や米を使って、お漬物やお味噌を製造しています。
今日は「こがねみそ」の作業の日。
おじゃましま~す!
扉を開けると、そこは大豆の香りが充満した美味しい蒸気に包まれた加工場。
まさに大豆が蒸しあがったところでした
2日間、水に浸した100%佐渡産の大豆です。
そして大豆をゆでている大鍋では、灰汁と浮き上がった皮をザルに上げる作業が行われています。
皮と一緒にザルに入ってしまった大豆も大事に取り、鍋に戻します。
生産者さんが作るので、本当に素材を大切になさっています。
ちなみに、かあちゃんたちの作るお味噌は化学調味料も添加物も一切入っていません。
一つ一つの作業が全てかあちゃんたちの息の合ったチームワークでなされています
あつあつの大豆を大きなザルにあげて冷ますのですが・・・このザル・・・1つ軽く10キロはあります!
この日、加工場に集まったのは4人のかあちゃん。
メンバーは60代!70代!!80代!!!
10キロのザルを何度も持っては置き、持っては置き・・・かあちゃんたちはみんな私より小柄なのに力持ち!
割烹着をお借りして私も即席「新米かあちゃん」としてお手伝いしましたが、思わず『師匠!』と呼びたくなるほど皆さんパワフルウーマンなんです
中腰の姿勢や、10キロ以上のものを何度も持ち運びする本当に大変な作業です。
午前の作業が終わってお昼ごはん
かあちゃんたちの家庭料理が持ち寄られ、美味しく頂きました。
おしゃべりにも花が咲き、笑いが絶えません
午後からは大豆をつぶし、佐渡産コシヒカリの米こうじ・塩をまぜ、コンテナに入れます。
お味噌の空気を抜くのもパンチ・パンチ・パンチッ!
8か月~10か月後・・・私のお手伝いした「こがねみそ」が市場に出回ると思うとわくわくします。
「この味噌は評判がいいから、1年も寝かせてられんっちゃ。
すぐ売り切れるもんし。」
島外からも「ここの味噌でなければ・・・」と佐渡の親戚に頼んで送ってもらう人もいるとか。
農業(1次産業)で採れたものを加工(2次産業)し、販売(3次産業)する『6次産業(1次+2次+3次)』
今回私は2次の部分を体験させていただきましたが、かあちゃんたちの大豆を大切に扱う姿や「食べてみて!今まで食べた味噌より美味しいから!」と自慢の我が子を紹介するように愛情いっぱいにお味噌を作っている姿を飲ると、「食べる」という日々当たり前のことの後ろに、忘れてはいけない多くの人の愛情・想い・熱意が隠されているんだなと思い・・・うるっときそうになりました。
「かあちゃん漬」グループの皆様、『食育』の機会を与えてくださって本当にありがたかったです。
突然の訪問にも関わらず、歓迎していただきありがとうございました。
次回はマイ割烹着持参して伺います!
熊野
※かあちゃんたちの愛情こもった「こがねみそ」はこのパッケージ!