佐渡市地域おこし協力隊サイト

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里山

佐渡島内ではお茶が栽培されており、佐渡番茶として販売されています。私は、佐渡でお茶が栽培されていることを佐渡に来て初めて知りました。生産量が少なく、主に佐渡島内で消費されています。佐渡では、昔から朝食に「茶粥(ちゃげー)」を食べる習慣もあるそうです。
5月下旬、集落の方から「岩首にもお茶の木があるんだよ」と教えていただき、実際に植えてある場所へ連れて行っていただきました。お茶の木は、畑の境界線に植えられており、忙しいので手入れは木の周りの草を刈るくらいとのことでした。 緑が鮮やかなのが「新芽」と教えてもらい、初めてお茶を摘みました。柔らかい新芽を指で軽くプチッと折ると簡単に摘むことができました。
茶摘み (2)
昔は、岩首集落でも自家用にお茶を栽培していたそうですが、今は、お茶を買うことができ、手作りされている方はいないそうです。昔植えられたお茶の木は、伐採されたり、放置されたままになっているそうです。
茶摘み (1)
摘んだお茶は、蒸す、揉む、乾燥させる。そして、飲む前に煎っていたと教えもらい作ってみました。
茶葉を蒸しては混ぜるを何度か繰り返し、その後、炒ってから揉むを繰り返してみました。回数を重ねるとお茶の良い香りが立ち込めてきました。

茶摘み (3)
(生の茶葉)

茶摘み (5)(煎った茶葉)

飲む前に香りが立つまで煎り、茶葉のできあがりです。できあがったお茶を煮出して飲んでみました。香ばしく、すっきりとした味でした。

茶摘み (4)

昔は、山へ仕事に行く際にお茶をたっぷり煮出してやかんに入れて持って行ったそうです。

「うちでは、夏の頃、茶葉を枝ごと刈り取ってきて、大きな焙烙(ほうろく)で丹念に煎り、一年分のお茶として保存していたよ」と、おばあさんが懐かしそうに話してくれました。手作りのお茶をたっぷり飲めるとは、なんと贅沢なことでしょうか。

茶摘みをしながら「親戚が昔飲んだあのお茶の味が忘れられないから、お茶を作って欲しいって言われるんだけど、手間がかかって今は無理だな」という話を聞きました。確かにお茶作りは手間暇がかかります。だからこそ、手作りしたお茶は、記憶に残る味になると感じました。

この夏には茶葉だけではなく枝ごと刈り取りお茶を作り、地域のみなさんと一緒に飲んで、なつかしい味を楽しみたいと思います。


「いごねりを作ってみない?」と集落の方に声をかけていただき、教えていただきました。いごねりは、佐渡の郷土料理のひとつで、いご草(正式にはエゴノリ)という海藻から作ります。以前にも作り方を教えてもらいましたが、一人ではなかなか作ることがなかったので、良い機会となりました。
一晩水に浸しておいたいご草に水を加え、煮溶かします。
いごねり作り (1)

いごねり作り (2)
かき混ぜると浮いてくる小さなゴミを連携プレーで除いていきます。

いごねり作り (3)
焦がさないよう30分以上かき混ぜながら煮ていくと、とろみがついてきました。木べらからポタッと落ちるくらいが目安とのこと。

いごねり作り (4)
バットに適量流し入れ、室温で固めます。

いごねり作り (5)
いごねり作り (6)

固まったら手ごろな大きさに切り、クルクルと巻き、食べるまで冷蔵庫へ入れておきます。

いごねり作り (7)
いごねり作りが上手な方に聞くと、分量どおりやっても毎回練り時間やできあがりの固さが少しずつ違うとのこと。「習うより慣れよ」です。

食べる時に細く切り、ネギやしょうがなどをのせ、しょう油をかけていただきます。クセがなく、ふんわりと磯の香が口に広がり、おいしくいただきました。
いごねりを教えてくださった集落の女性達が子供だった頃、ところてんを突く道具でいごねりを突いて、おやつに食べたそうです。この夏は、ところてん風のいごねりも作ってみたいと思います。
いごねり作り (8)

昔から食べ伝えられている料理を教えていただくと「昔は何もなかったから」と聞きます。確かに、今のように手軽に市販品や材料を買うことができなかったかもしれませんが、その代わり、地元にある材料で工夫し、手間を惜しまず作ってきたものばかりです。つましい生活の中で生み出された暮らしの知恵は一見地味でも、温かみがあり、心を豊かにしてくれるように思います。

手軽さに慣れている私ですが、みなさんから少しでも多くの暮らしの知恵や技術を学びたいと思います。

どこもかしこも賑やかな季節。

山も海も、生き物たちが毎日騒がしくしています。

蝉の大合唱、トンボの集団移動、照りつける太陽に負けまいとみんな一生懸命です。


暑くて棚田には行けない!干からびてしまう!

そんな日に、生き物たちに負けじと子供たちが岩首へやってきました。

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 今回の目的は、棚田で!滝で!竹林で!海で!生き物調査です。

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 前日に先生たちと下見。虫の名前が複雑でついていけない・・。

さど里山こびりぃ隊の子供たちが、生き物に詳しい先生たちと1日かけて岩首を舞台に生き物たちについて学びました。
 
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 里山には、蝉の抜け殻が。抜け殻から蝉の種類を見分けたり。


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場所が違えば、生き物も違う。
当たり前の事だけど、自分の目で見て、採取して、観察してはっきり違いを感じることができるのです。

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それぞれの場所で採った生き物たちをよ~く観察。
絵を書き、岩首の宝物地図をつくります。

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海で拾ってきた石には、お気に入りの生き物を。

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山で採れた新鮮なトマト

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沢山動いた後は、山の恵みを頂きます。
棚田米を炊いて、おかずは岩首自慢の漁師さんの蛸の刺身、夏野菜の味噌焼き、なます、瓜と鶏肉の生姜煮込み。 
 

たくさん歩いて、汗を流して、お茶をぐびぐび飲んで、いっぱいご飯を食べて。

そんな子供たちを見て、「あ~人間らしい」と思うのです。

生き物たちに触れたことや、様々な場所で感じた経験がきっとどこかでこれから生きると思います。 
前回の「めぐり塾」でも、子供たちがこの岩首で楽しんでくれて、表情がころころ変わる場面に出会えて、やっぱり私たちも得るものがたくさんある。

大事にしたい場所だと改めて感じた日でした。



さーて、今日も棚田まで歩くかな。でも、もう少し涼しくなってから!

 

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