先週末、東京 表参道・新潟館ネスパスで開催された首都圏佐渡連合会主催
「産業振興フォーラム」に参加してきました。
首都圏で活躍されている佐渡出身者や縁のある方たちの集まりで年に数回
会合や催しを開いたり情報交換を行っているそうです。

東京は猛暑から一転あいにく肌寒い雨模様でしたが、80名超の方が来場され
会場は超満員。フォーラム開始前から熱気がスゴイ。
佐渡からも企業関係者の方が数名お越しいただきました。

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基調講演は伊藤屋の伊藤さんによる写真を通した佐渡のPRについて。
伊藤さんの発信する情報は美しい写真や独特の視点でとても人気があります。
彼が分析する佐渡の魅力は、どれも新鮮で興味深いものばかり。
佐渡をよく知っている人たちにも新たな発見を感じたようで、みなさん熱心に
耳を傾けていました。終了後は拍手の嵐、嵐、嵐。

この盛り上がりの中、次に話をすることのプレッシャーで押しつぶされそうに。
実はあがり症で人前で話すのは苦手。
しかも佐渡初心者の私が佐渡のベテランさんたちを相手に佐渡を語るなんて
おこがましいにもほどがあるのではないかと不安でいっぱいに。
超ド緊張の中、寒ぶりとカンゾウという海府の2つの宝をテーマに話をしました。
うまくまとまりきれていない内容にもかかわらず、温かく聞いてくださり
本当にありがたかったです。

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フォーラム終了後には館内のレストランで懇親会。
そこら中で佐渡話に花が咲きます。私も色々な方と挨拶することができました。
独特なのが例えば「真野の○○」と集落や地区の名をつけて自己紹介するところ。
自分の出身場所にとても愛着があるんですね。
地元愛が鬼太鼓などの伝統芸能の継承や誇りにつながっているのでしょう。

連合会のみなさんは仕事も住む場所も環境もバラバラですが
島を出てかなりの年月がたっても、心の中にはいつも佐渡がある。
先行きが心配で何かできることをしたい、そんな想いにあふれていました。
実際に多くの方がなんらかの支援をされています。
さすがアイランダーで抜群の動員力を誇る佐渡です。
人気投票で常に1位を獲得しているのは伊達ではありません。
こんな力強い人たちが島外にいてくれるのは本当に助かります。
ただ参加者の年齢層が若干高いのが気になるところ。
首都圏在住の若者も参加してくれるといいですね。

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さて、私にとって東京は人生の半分以上を過ごした場所。
せっかくなのでお休みをいただき、たくさんの友人知人と会ってきました。
みんな元気で相変わらずパワフルで、そして温かい。
月日の隔たりを感じさせない楽しいひとときでした。

そして会う人会う人に佐渡の魅力や自分の活動について話をしていたら
私自身も忘れかけていた大切なモノを取り戻すことができました。

佐渡に来て2年半。何の為に何をしたくて佐渡に来たのか。
佐渡にいることが日常となり、いつのまにか見失っていた佐渡への想い
モヤモヤっとしていたココロをリセットし、今一度初心にかえろう、と。
よく協力隊の活動として住民に“気づき”をもたらすことが挙げられますが
私にとっても大切なことを“気づかせて”くれた今回の滞在でした。
島外から俯瞰で佐渡を感じることで原点に戻れたようです。


そして休みを終え佐渡に戻ったら、もうはざかけの風景が・・・。

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こちらは古代米(赤米or黒米)です。栄養価も高くヘルシー。
週末のトライアスロンが終わると秋本番。
コシヒカリの収穫も本格的に始まりますね。

私の協力隊の任期もあと半年です。次の展開も視野に入れながら
これまでの活動で得た収穫を糧に頑張りたいと思います。

最後までお読みいただき有難うございました。